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ネオレザーを品評させていただいた
 1月19日に発売されたモノ批評雑誌「MONOQLO」3月号(晋遊舎)で、ユニクロのネオレザーライダースジャケットについて僭越ながら批評させていただいた。

詳細はお読みいただければわかることなので、かいつまんで紹介したい。
気になったのは「素材」。合皮素材に革のようなシボを入れたというのが最大の売りなのだが、ある程度はリアルな表情になっている。
しかし、最高級かといわれるとそうでもない。
ノーブランドの合皮素材でももっと細かいシボを入れている商品がゴマンとある。
しかも低価格で。
「レザーを越えたレザー」というキャッチコピーはかっこいいのだが、個人的には「決して越えていない」と感じるわけである。

軽かったり、雨に強かったりという特徴は「ネオレザー」だけの特徴ではなく、合皮素材全般に共通する利点である。
となると「通常の合皮とどないちがうの?」という話になる。
5990円という価格設定どおりの価値であり、「割安お得感」はない。

昨秋から発売して、マイナーチェンジをしながら今春も継続する商品なので、今後も販売が続くのではないかと推察される。
マイナーチェンジを繰り返しながらクオリティを上昇させるのがユニクロのお家芸なので、今後の改良に期待したい。
 2010/01/29 08:56  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

服飾専門学校の就職内定率は過去最低
 1月21日付の繊研新聞1面に服飾専門学校の就職内定率が大手校でも30〜40%との記事が掲載された。全国19校へのアンケート調査の結果、12月末時点での平均内定率は30〜60%で、大学生の就職内定率73・1%をはるかに下回っているという。

ファッション業界全般では、リストラという名の「首切り」はあっても求人募集している企業はごく少数にすぎない。それほど一部を除いてファッション産業は不振を極めている。当然、服飾専門学校生の就職率も低下する。
さらにこの状況が、ファッション産業へ進みたいという若年層を減らすことにつながるという悪循環に陥っている。
当然のことながら服飾専門学校への進学者も減少し続けることになる。


仮にM校とするが、いまだに経営を一手に担う80歳を越える老齢の女性理事長と話をしたことがある。
「ファッションは楽しいのに、なぜ今の子は進学しないのかしら」という真顔の発言を聞いたときに卒倒しそうになった。これは10年前のことではなく、昨年の話である。
たしかに楽しいかもしれないが「楽しいだけ」の産業界にどこの世界の高校生が進学したいと思うのだろう。
老理事長のように資産もあり年金も給付されているなら「楽しいだけ」の産業界に高校生も飛び込むであろう。しかし、現実的生活を考えた場合、より好況な業界に進みたいと思うのは当たり前の話である。
経営者がこれほど現実とかい離した認識を持っていることに驚かされる。
「楽しいから進学する」というのは、服飾専門学校が「花嫁修業学校」だった時代の認識といえる。

デザイン・パターンの外注化、徹底した人件費削減で学生の夢を奪っているのは企業側の責任もあるが、学生の気質をまるっきり理解できない学校経営側にも問題がある。
 2010/01/28 08:37  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

ヒマラヤ氷河の消失は誤り
 ごみをなるべく減らすこと、工業排水や排気ガスをなるべく無毒化することなどの取り組みには基本的に賛成だが、今、言われている地球温暖化には疑念が付きまとう。
未来に起こるであろう「地球温暖化」を立証するためには膨大なデータが必要なのだが、すべてのデータが公表されておらず発表者の恣意によって取捨選択されているため「故意に不利な情報を隠している」という疑念がぬぐえないためだ。

さらに「エコ」への取り組みも利権が発生しており、素直に受け取れない心持ちにさせる。
たとえば精練段階でCO2排出量を圧倒的に削減する手法で作られたタオルがある。
これ自体は非常に良いことであるし、そういう新技術の開発はすばらしい。
しかし「このタオルを買えば買うほどCO2削減に協力することになります」という売り方はどうなのだろう?
いくらCO2削減の技法で作られたタオルだと言っても、作れば作るほどCO2排出量は増える。なるほど「販促技法」としてはすばらしいとは思うが、真実を伝えているとは思えない。
もっともCO2を削減する有効な手段はタオルを作らないことである。


さらにいえば、今マスコミを通じて我々が手にしているエコに関しての「一般常識」は事実かどうかも疑わしい側面がある。
「このまま温暖化が進めばヒマラヤの氷河は2035年でなくなる」と報道されていたが、先日、それが誤りであることが読売新聞に掲載された。

http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20100121-OYT1T00347.htm

その記事によると「2035年」は「2350年」を写し間違えた可能性があるとも伝えている。
あと340年後なら氷河の一つや二つが消失していても不思議はない。単なる自然現象である。

また、各地で都市緑化が進められているが「芝生を増やすことは温暖化防止の逆効果」という記事も毎日新聞に掲載された。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100123-00000047-mai-soci

芝生が吸収するCO2よりも草刈り機から発生するCO2、肥料使用で発生する一酸化窒素の方が量が多いので、温暖化を加速させるという内容である。
とくに最近疑問に思うのが「CO2」だけが注目されているが、一酸化窒素の方が300倍以上もCO2よりも温室効果がある。一酸化窒素削減を進めるべきなのになぜCO2だけに注目するのかがわからない。
もしかしたらCO2削減にもどこかの企業や団体の利権が絡んでいるのだろうか?


以前も書いたのだが、現在の生活スタイルを維持しながら、排気ガスや廃棄物を100年前、200年前の低水準に戻すことは不可能である。
不可能なことに挑戦しようとしている現状は「幻想」ないし「偽善」としか言いようがない。

食事はある程度の量を摂りたいが、大小便はしたくないと言っているのと同じくらいナンセンスである。
 2010/01/27 09:15  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

ライトオンとジーンズメイトの1月売上速報
 ライトオンとジーンズメイトの1月売上速報が発表された。

ライトオンの既存店売上高は前年比21・1%減
客数は5・2%減、客単価は16・9%減に終わった。

ジーンズメイトの既存店売上高は17・8%減
客数は0・9%減、客単価は17・1%減に終わった。

両社は21日〜翌月20日締めでの発表となっており、
今回の1月度は12月21日〜1月20日までの商況である。
この期間にはクリスマス直前商戦と年末商戦、成人の日までを含む年明けバーゲン商戦が含まれている。

10年ほど前から年末商戦は盛り上がらなかったので除外するが、
年明けバーゲン商戦が苦戦したようだ。
とくに年明けバーゲンを前倒しして、12月上旬から開始したことで、大方の予想通り息切れしてしまったといえる。
12月度商況で既存店売上が改善されたのは、バーゲン需要を先食いしていたのである。



1月の3連休が終わってからバーゲン売り場は活気がない。
ちらほらと春物の投入が始まっているが、春物の動きは本格的ではなく2月中ごろまでは冬物が実質動く。
春物の本格投入は2月20日前後だが、それまでは厳しい商況が各社とも続きそうだ。
 2010/01/26 08:48  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

ジーンズメイトが業績予想を下方修正。赤字幅拡大へ
 先日、ジーンズメイトの業績予想の大幅下方修正が発表された。
売上高が当初予想の177億5000万円から167億円に、
営業損失が3億9000万円から12億円に、
経常損失が3億6000万円から11億6000万円に、
当期損失が5億5000万円から16億5000万円に
それぞれ下方修正され、赤字幅は拡大した。

またこれに伴い、株主優待制度も廃止された。

客単価の低下に伴う売り上げ不振と新店舗出店による販売管理費の増加が原因と発表されている。

個人的な意見を述べると、現在の店作りでは業績回復はなかなか厳しいのではないだろうか。
一つには内装、ディスプレイ、陳列方法ともに店頭がチープに見えていること、
次にたしかに価格は安いが、その割安感が消費者にうまく伝わっていないことに原因があるのではないだろうか。

店頭の見せ方、ディスプレイはGAPが飛びぬけており、
商品の割安感の知名度ではユニクロが突出している。
ユニクロの場合は全商品が割安感があるとは言いにくい部分もあるのだけれど。
GAPとユニクロの両方を参考にしながら手直しすることが急務だと思われる。

価格帯をユニクロに合わせたり、さらにその下を潜るのではなく、
消費者に割安感を与える手法(実際は異なっていてもかまわない)をユニクロから学ぶべきではないだろうか。
 2010/01/25 08:40  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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プロフィール
南 充浩(みなみ みつひろ)
ファッションメディアプランナー。
「繊維ニュース」記者としてジーンズ業界を、紡績、産地、アパレルメーカー、小売店と川上から川下までを担当。
同時にレディースアパレル、子供服、生地商も兼務した。退職後、量販店アパレル広報、雑誌編集を経験し、雑貨総合展示会の運営に携わる。その後、ファッション専門学校広報を経て独立。
現在、記者・ライターのほか、広報代行業、広報アドバイザーを請け負う。

掲載実績
繊維流通研究会ウエブ記事、WWD

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