« 2009年11月 | Main | 2010年01月 »
良いお年を
 今年はいろいろな人たちに助けられた1年だった。

本職は記者・ライターだが、取材を受けるという体験もさせていただいた。
少し古いが、11月21日の読売新聞でも激安ジーンズについてしゃべらせていただいた。
http://www.yomiuri.co.jp/komachi/news/20091121-OYT8T00232.htm

あれから1カ月以上経過しているが、各社の激安ジーンズは息切れ状態である。
とくに量販店は。

みなさま良いお年を。
 2009/12/31 09:32  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

12月10日発売の週刊文春記事をまとめる
 何人かの知り合いから「UFOグループの文春の記事ってどんな内容?」と聞かれたので、週刊文春の記事内容の要点だけをまとめてみる。

まず問題はメガバンク四行と地方銀行合わせて30社以上から無担保で360億円の融資を受けており、返済できない状況にある。子会社を含めると融資額は391億円になるといわれている。
名前が挙がっているのが、三井住友銀行が61億200万円、りそなが57億1000万円、三菱東京UFJが23億3000万円、関西アーバンが47億2500万円、日本政策投資銀行が37億2100万円である。さらにみずほ銀行を幹事とする22金融機関によるシンジケート団が3年前から2度にわたり、合計65億4900万円を融資し、みずほ銀行も72億3600万円の融資をしている。



決算報告書だけを鵜呑みにして、これだけの巨額の融資を無担保で貸し出した銀行側の責任は重く、責められてしかるべきである。

UFOグループは、上海の縫製工場「上海紅斯服装有限公司」でOEM生産を中心にビジネスを行っていたのだが、売上高を800億円とも1000億円とも豪語していたという。
しかし、文春によると上海市工商行政管理局から取り寄せた書類によると、上海の縫製工場の売上高は06年で約4億円、08年は約6億円だったという。
文春は粉飾の可能性があると指摘している。


銀行側は債権回収をほぼ諦めかけていると記事は結んでいるが、これらが事実だとすると、毎日の資金繰りに悪戦苦闘し、融資の返済を迫られている中小、零細企業はたまったものではない。銀行の融資態度自体に疑問を覚える。
 2009/12/30 09:38  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

通販ドラマ「リアル・クローズ」完結
 通販ドラマ「リアル・クローズ」が先週で完結した。
6回目以降は視聴率10%に届かないまま最終回を迎えた。
6回目8・9%、7回目9・9%、8回目9・8%、9回目9・3%、10回目8・3%、最終回9・3%という視聴率で、平均視聴率は9・96%とあまり振るわなかった。

視聴率的には記憶に残るほどではないが、
インターネットショッピングと直結させたという新しい洋服販売の技法は、
今後も記憶に残るだろう。

しかし、以前にも書いたように放送倫理とのせめぎあいという新しい課題も突きつけた。
バラエティ番組などでさまざまな店の商品をさも、特集のように採りあげているが、
画面下に店の住所や電話番号がテロップで流れており、実は「タイアップ」であったというケースも増えている。

販促物製作やプロモーションを担当する知り合いの社長はこういうケースを「コマーシャルではなく、インフォマーシャルだ」と説明してくれる。
たとえば、島田紳助さん司会の番組「行列のできる法律相談所」では、毎週のように各地の名産品を紹介するが、いずれも画面下に店の連絡先がテロップされている。
これは限りなく「インフォマーシャル」に近く、バラエティ番組なのか名産品の通販番組なのかということが一部で問題提起されている。



広告宣伝費が削られ営業的に苦しいテレビ業界と、費用対効果の追求を進めるスポンサーとの利害が一致したのが今の「インフォマーシャル」の形態といえるが、通販ありきの番組作りがどこまで視聴者に受け入れられるかは、極めて不透明だ。
 2009/12/29 09:13  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

大阪の復活はアジアの観光客を取り込むこと
 心斎橋筋商店街を夕方歩くと、中国人、韓国人の買い物ツアーがやけに多い。
ときどき、めざましテレビでは、銀座に中国人買い物ツアー客が押し寄せるという内容を特集しているが、報道されにくいだけで大阪も連日、かなりのツアー客が押し寄せている。

マーケティングや広告の企画・製作を行うコスモポリス(大阪市西区)という会社が、作成した資料によると、中国、台湾、韓国からの観光客が大阪市へ訪問する割合は、韓国が新宿に次ぐ2位で、中国・台湾が新宿を抑えて1位である。この資料には新宿以外の東京の地名がランクインされていないので、他の地域に関してはわからないのだが。
(資料によると中国からの訪問率は新宿が21・0%、大阪市は40・4%、台湾からの訪問率は大阪市と新宿が22・1%、韓国からの訪問率は新宿が30・4%、大阪市が22・8%となっている)


こうして見ると、消費低迷と地盤沈下が叫ばれる大阪だが、中国人・韓国人観光客への商品販売に関してはまだまだチャンスがある。日本へ正規のルートで観光に来る中国人・韓国人は基本的に富裕層であるから、購買意欲が高い。
日本で衣料品やファッショングッズ、化粧品を買うことがステイタスになっている。
実際、心斎橋筋商店街のコクミン薬局やABCマート、ユニクロは中国人の買い物でごった返している。

もともと、大阪はアジアからの観光客や買い物客を誘致する目的で、今は南港でゴーストタウン化しているATCを作ったはずだ。ATCの正式名称はアジア太平洋トレードセンターなのだから。
それがさっぱり機能していない間に、中国人や韓国人の買い物ツアーが心斎橋に押し寄せるようになってしまった。
もう一度初心に立ち返って、アジアからの観光客を今以上に誘致するように力を入れるべきである。

外資のファストファッションに日本円を獲得させるよりも、外国人観光客から外貨を獲得したほうが国家的にも良いはずだ。
 2009/12/28 08:31  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

週刊文春のユニクロ記事
 昨日、発売された週刊文春の巻頭特集を読まれた方は多いのではないだろうか。
「一人勝ち企業の光と影 独裁者柳井正とユニクロ帝国」というタイトルだ。

かく言う自分もさっそく読んだ。
ことわっておくが、柳井会長との面識はない。

タイトルにある「独裁者」は別段批判されることでもない。
どの企業も多かれ少なかれ創業社長は「独裁者」である。
崇拝者も多い半面、反発者も多い。

内容は、澤田・元副社長、玉塚・元社長をはじめとする役員、執行役員が短期間で離職していった事実を書いている。ブラトップ開発責任者であった白井恵美さんの退職についても触れられていた。
しかし、先ほども言ったようにどんな企業でも創業者は独裁者なので、そりが合わない社員は役員であろうが、ヒラであろうが退職せざるをえない。

あとは柳井会長の生い立ちや学生時代のことを書いてあり、小郡商事時代には地元暴力団関係者が役員に在籍していたことなどを伝えている。
もちろん、現在は退職なさっている。
各店長の年収についても触れられており、だいたい600万円前後だそうだ。
実は、エコノミストやダイヤモンドにも寄稿する知り合いの労働ジャーナリストが取材した際も店長の年収は600万円内外だったそうなので、文春の数字は概ね正しいだろう。

最後に柳井会長の一問一答形式のインタビューが掲載されている。
上述のことに対して、柳井会長は言葉を濁すことなく、すべて返答されている。
個人的には好感が持てた。
なぜなら、都合の悪いことに対して「ノーコメント」や言い訳・泣き言を連発する経営者が多い中、不名誉であろう質問に対しても明確に答えておられるからだ。

あくまでも個人的意見だが
UFOグループの谷絹子社長やピーチ・ジョンの野口美佳社長のコメントにはとうてい首肯することができない。


最後に後継者問題についても触れられていたが、二人の御子息が会社を継ぐことはないそうで、あくまでも株主として存在する。
この点についても賛同したい。


自分も所属したことがあるが、世間の会社は偉大な創業社長、凡庸以下の2代目・3代目という構図が多い。単に息子、孫であるということだけでトップに立って的外れな指揮をするのでは現場にいるものはやってられない。
子供、孫がかわいいなら、不向きな仕事を押し付けずに、株主配当で長期間にわたって収入を与えてあげるほうがよほど愛情に満ち溢れてると思う。

ことわっておくが、柳井会長の御子息が凡庸以下だという意味ではない。

以上のように見ると、今回の週刊文春の記事は柳井会長の人となりが知れて非常に面白い読み物だったのではないだろうか。
 2009/12/25 09:07  この記事のURL  /  コメント(1)  / トラックバック(0)

| 次へ
プロフィール
南 充浩(みなみ みつひろ)
ファッションメディアプランナー。
「繊維ニュース」記者としてジーンズ業界を、紡績、産地、アパレルメーカー、小売店と川上から川下までを担当。
同時にレディースアパレル、子供服、生地商も兼務した。退職後、量販店アパレル広報、雑誌編集を経験し、雑貨総合展示会の運営に携わる。その後、ファッション専門学校広報を経て独立。
現在、記者・ライターのほか、広報代行業、広報アドバイザーを請け負う。

掲載実績
繊維流通研究会ウエブ記事、WWD

リンク集
最新コメント

異常なファックス信仰 (2017年11月16日)
Pearl
いい服を作っても売れません (2017年08月12日)

その親心は間違っている (2017年08月07日)
ボーダーさん
ユニクロか百貨店か (2017年08月02日)

こんな噂が (2017年07月31日)
洋服屋
いい服を作っても売れません (2017年07月30日)
RUBY
地元のヤンキー集団か? (2017年05月26日)

丈の長さは変わっていない (2017年05月25日)
TT
閑古鳥が鳴く (2017年05月22日)
最新トラックバック
服の歴史は繰り返す (2012年11月11日)
中流の崩壊 (2010年11月17日)
カイハラ  (2010年09月29日)
おそろしいのです (2010年08月22日)
若者のジーンズ離れ (2010年06月16日)
クロックス更新 (2010年05月30日)
更新順ブログ一覧
最新記事
月別アーカイブ

http://apalog.com/minami/index1_0.rdf
QRコード
アパレル業界の情報満載の「アパログ携帯版」
右のQRコードで読み取ってアクセスしてください。こちらからも自分の携帯URLを送れます。 QRコード

当ブログ内の全ての文章・画像・映像の無断転載・転用を禁止します。