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週刊文春のユニクロ記事
 昨日、発売された週刊文春の巻頭特集を読まれた方は多いのではないだろうか。
「一人勝ち企業の光と影 独裁者柳井正とユニクロ帝国」というタイトルだ。

かく言う自分もさっそく読んだ。
ことわっておくが、柳井会長との面識はない。

タイトルにある「独裁者」は別段批判されることでもない。
どの企業も多かれ少なかれ創業社長は「独裁者」である。
崇拝者も多い半面、反発者も多い。

内容は、澤田・元副社長、玉塚・元社長をはじめとする役員、執行役員が短期間で離職していった事実を書いている。ブラトップ開発責任者であった白井恵美さんの退職についても触れられていた。
しかし、先ほども言ったようにどんな企業でも創業者は独裁者なので、そりが合わない社員は役員であろうが、ヒラであろうが退職せざるをえない。

あとは柳井会長の生い立ちや学生時代のことを書いてあり、小郡商事時代には地元暴力団関係者が役員に在籍していたことなどを伝えている。
もちろん、現在は退職なさっている。
各店長の年収についても触れられており、だいたい600万円前後だそうだ。
実は、エコノミストやダイヤモンドにも寄稿する知り合いの労働ジャーナリストが取材した際も店長の年収は600万円内外だったそうなので、文春の数字は概ね正しいだろう。

最後に柳井会長の一問一答形式のインタビューが掲載されている。
上述のことに対して、柳井会長は言葉を濁すことなく、すべて返答されている。
個人的には好感が持てた。
なぜなら、都合の悪いことに対して「ノーコメント」や言い訳・泣き言を連発する経営者が多い中、不名誉であろう質問に対しても明確に答えておられるからだ。

あくまでも個人的意見だが
UFOグループの谷絹子社長やピーチ・ジョンの野口美佳社長のコメントにはとうてい首肯することができない。


最後に後継者問題についても触れられていたが、二人の御子息が会社を継ぐことはないそうで、あくまでも株主として存在する。
この点についても賛同したい。


自分も所属したことがあるが、世間の会社は偉大な創業社長、凡庸以下の2代目・3代目という構図が多い。単に息子、孫であるということだけでトップに立って的外れな指揮をするのでは現場にいるものはやってられない。
子供、孫がかわいいなら、不向きな仕事を押し付けずに、株主配当で長期間にわたって収入を与えてあげるほうがよほど愛情に満ち溢れてると思う。

ことわっておくが、柳井会長の御子息が凡庸以下だという意味ではない。

以上のように見ると、今回の週刊文春の記事は柳井会長の人となりが知れて非常に面白い読み物だったのではないだろうか。
 2009/12/25 09:07  この記事のURL  /  コメント(1)  / トラックバック(0)

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コメント

南さんのブログ記事を読ませていただくと、ユニクロに対して
随分好意的である印象を受けます。 勿論そこは人それぞれ
かと思うのですが、ユニクロの生産拠点が国内には全く無く、
従業員の正社員比率が一割強という事実についてはどうお考え
でしょうか? 又、消費者として店頭での価格を見ると
格安である事は確かなのですが、所謂上代と下代との比率を
考えると国内の通常アパレルと比べて桁違いに利益率が 
高いかと感じるのですが、その点についてはいかがでしょうか?

私個人としては、ユニクロの方法論について否定も肯定も
しない所存です。 アパレルを含む産業の構造は時代と共に
変化して行くのが健全だと思いますし、現にアパレル産業は
注文服から既製服の例の様に様々な変化を経て今に至っている
と思います。 但、実業家・企業家としての柳井氏については
強い疑問が残ります。 社会に還元している部分はほとんど
無く、莫大な資産を所有しているにも関わらず、何らかの
寄付等をしているという話をあまり耳にしません。
ビジネスのスタイルを覆すのであれば、きちんとした民度を
同時に社会に示して欲しいと思います。

Posted by:a  at 2009年12月26日(土) 13:21


プロフィール
南 充浩(みなみ みつひろ)
ファッションメディアプランナー。
「繊維ニュース」記者としてジーンズ業界を、紡績、産地、アパレルメーカー、小売店と川上から川下までを担当。
同時にレディースアパレル、子供服、生地商も兼務した。退職後、量販店アパレル広報、雑誌編集を経験し、雑貨総合展示会の運営に携わる。その後、ファッション専門学校広報を経て独立。
現在、記者・ライターのほか、広報代行業、広報アドバイザーを請け負う。

掲載実績
繊維流通研究会ウエブ記事、WWD

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