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深刻化するニューヨークの商用空き物件の増加

Map via Vacant New York
上のグラフは、2016年にフリーランスのソフトウエア開発者が立ち上げた、マンハッタンの空き物件の状況を示した、インタラクテイブマップでソーホー周辺を切り取ったもの。

赤色でハイライトされた箇所が商用の空き物件で、クローズアップしていくとビルデイングの住所がでてきます。 家賃の高騰に、商用物件は長期リースが多い事から、マンハッタン全体でみてもかなりの物件が赤くハイライトされています。確かに、ストアリースの看板を頻繁に見かけます。

家賃が高くても、観光地エリアへの出店が良い時期もありましたが、現在は必ずしも売り上げに繋がるという状況ではありません。セールで集客する企業が多く、価格帯は以前より安くなっているにも関わらず、旅行者の衣料品への消費は減少。ウエブでも買える洋服よりはその他の観光や、最近流行のヘルシーでおしゃれ系のフードコートなど、食費への出費が増えているのではないでしょうか。

ユニクロも昨年のホリデイシーズンから、6ヶ月限定でオープンした、タイムズスクエアのポップアップ店、外は人で溢れている割には、買い物客は入っていませんでした。ソーホー店、34丁目店ともに、オープン当初からは減床して運営しています。それでも、ユニクロとザラは、周りのセール合戦に身を投じず、自社の販売方法を押し通しているのでマージン率はキープしているのではと思います。

リーマンショックの際は、あらゆるストリートに銀行の支店がオープンしていたのを思い出しますが、最近はポップアップ店が多い印象でしょうか、それにしてもこれだけの空き物件の増加、問題化しています。



 2017/04/27 08:24  この記事のURL  / 

今年オープンする店舗が大量閉鎖店のシェアをカバー
大量に閉鎖する店舗が続出する一方で、今年オープンを予定している企業もあり、店舗数を見ると、ちょうど閉店するストアのトータルの店舗数にほぼ近いのが興味深い。Fung Global Retail&Company社が算出した、米国主要小売店が今年オープンする企業と店舗数を以下のチャートにまとめてみました。

アパレルでは、飽和点に達したかとも言われていたH&Mが60店舗オープンするのみ。その他をみると、低価格帯を売りにしている企業が大半を占めています。

「アルデイ」と「リデイ」は両社共、ドイツベースの低価格の食料品スーパー。米国では飾り気がない事を、ノーフリルという表現をしますが、まさにその代表格。シンプルな内装に納品されてきた箱をそのまま配置、店員も最小限の2名くらい。オペレーションコストを徹底的に押さえて低価格品を提供、出店を加速しています。

最近は、オーガニック系高級スーパーで知られる「ホールフーズ」が売り上げ不振で、売却の噂がでています。衣料品も食料品も、低価格帯にシェアが偏っています。

米国の100円ショップは食料品も扱っているので、これだけ増えると、遠くのスーパーより近くの100均、コンビニエンスストア化している印象です。クラフト資材を販売している「ホビーロビー」は、昨今のDIYブームを反映、DIYは皆が模索している”経験”のひとつです。Targetの出店は、都心向けの小型フォーマットの店舗ですね。

「TJマックス」や「ロスストア」のオフプライス勢も目立ちます。ノードストロームの17店舗もオフプライス部門の「ラック」の事。この表にはでていませんが、同じくオフプライスの「バーリントン」を含めた4企業の出店数と、メイシーズ、シアーズ、JCペニーの、モールアンカーストアグループの閉店数が、ほぼ近い数字となります。オフプライス店はロードサイドのオープンエアーモールにある事が多く、ショッピングモールの圏内である事が多いので、閉鎖店舗分のシェアをそのまま奪う事になるのでしょうね。









 2017/04/25 08:35  この記事のURL  / 

10万人対象にした米国のベスト小売店調査
29回目となる、2017 Harris Poll EquiTrend Ranking(ベストストアランキング)が発表されました。調査方法は15歳以上の米国消費者10万2,617人を対象に、オンラインで調査。メデイアやトラベル、小売、レストラン等、選出された450カテゴリーの中から、4,052社のブランド企業をそれぞれ評価するという方法。審査基準は、品質、親近感、消費者との密着したコネクションなどで、レーテイングは約1,000ポイント、アンケート完了に30分を要する本格的な調査です。その中で、アパレル関連のベストストアに選出されたのは以下の通りでした。

高級デパートでは、ダントツでノードストローム、2位にはサックスフィススが入っています。

KOHLS(コールズ)は、米国ではデパートに分類されており、アパレルはナショナルブランドが中心。昨年Q4では既存店売り上げが2.2%減、純利益が15%減と、あまりぱっとませんが、アンダーアーマーとの契約がアピールした様です。メイシーズは、デパート部門で2位にランクしています。

フットウエアの「DSW」は、靴に特化したオフプライス店で、メンバーリワードプログラムで更に値引きできるシステムがあり人気のストアです。

オフプライス店では「TJマックス」が支持をえています。次いで、「バーリングトン」「マーシャルズ」「ロスストア」が続いています。

スポーツグッズ店では、「DICKS」が、ミレニアルズを意識したアスレジャー商品を取り入れ1位、次いで、以前、コラムでご紹介した「Rei」が2位に入っています。

調査に参加した消費者の大半はミレニアルズということですので、アパレル以外のカテゴリーからも興味深い結果がでています。

その他のカテゴリーのベストストア(商品)、興味のある方は以下のリンクからご覧ください。
The Harris Poll ベストストアランキング調査2017


 2017/04/21 09:57  この記事のURL  / 

アマゾン:アパレルのスピード化目指し、テキスタイルと衣料製造のオンデマンドシステムの特許を取得

パテント資料 Via Recode

ザラやH&Mの様に、小ロットで低価格の商品の需要が高まり、テキスタイルや、アパレルの製造業者はスピード化が求めてられている中、アマゾンが、オンデマンドの製造システムのの特許を取得しました。

これによって、テキスタイルのプリント、裁断、縫製とコンピュータ化されたシステムの元にオンデマンドでの生産が実現、アパレル以外にもインテリア関連のホームグッズにも利用できる様です。

周知の通り、アマゾンは、メンズのシャツに特化したブランドや、アスレチックウエア、レデイースブランドなど、アパレルPBに注力しており、近年中に、280億ドル(約3兆800億円)を超えるといわれています。

SLICE INTELIGENCE社によると、アマゾンPBアパレルの2016年第4四半期の売り上げは前の四半期に比べ67%増、前年比では26%の急成長をしています。メイシーズの「Style&Co」やノードストロームの「Halogen」等のPBも同様に成長していますが、アマゾンはこの分野に関してはまだ浅く、商品開発が必要な時期。 それでも、この成長ぶりですから、商品のスピード化、顧客ごとの注文が可能になれば、アスレジャーから、立体的なフォルムでサイズのバリエーションが必要なプラスサイズ市場まで驚異的な存在といえます。


資料:Slice Intelligence

 2017/04/20 08:51  この記事のURL  / 

米国の店舗閉鎖状況はは2008年を超える勢い!?

Chart Via Bloomberg

今日は、テイーン対象のカジュアルチェーン「RUE21」が400店舗閉鎖するというニュースがありました。家賃が安く競合店の少ないBーD級モールに出店するという手法で、一時期は隠れたヒットメーカーとまで呼ばれていましたが、昨今の10代アパレル企業の不振に、モールのアンカーストアの閉鎖が相次ぐ中、昨年から倒産の噂が流れていた企業です。

3月以降、「クロックス」が2018年までに160店舗を閉鎖、「ペイレスシューズ」は破綻に伴い400店舗が即閉鎖、文具チェーンの「ステープルス」が70店舗閉鎖、アウトドアショップの「イースタン・アウトフィッターズ」が48店舗閉鎖、インテリア雑貨チェーン「ピアワンインポート」が25店舗閉鎖、キッズの「ジンボリー」が会社更生法を適用した等、縮小閉鎖の話しが後を絶たない。

現在のところ、3,200店舗の閉鎖がアナウンスされており。(昨年同時期は1,153店舗)今年は、2008年のピーク時の6,200店舗を凌ぐ8,640店舗の閉鎖があり得ると予測されている。考えただけでぞっとします・・

大きな理由としては、米国市民の約半分が、アマゾンプライム会員であり、オンラインビジネスへ移行している事。ショッピングモール数の増えすぎ(オーバストア)米国の約1,200のモールは、閉鎖現象で900までの減少が予測されています。物質主義から、友人との食事などの経験に出費する傾向。洋服への消費は20%ダウンしているが、トラベルはブームで、米国のエアラインは、昨年8億2,300万人の乗客を記録しているそう。

現在、JCペニーは、138店舗の閉鎖の準備を進めていますが、奇しくも、そのクリアランスセールで、予想以上の集客を記録している為、閉鎖時期を延期して対応しているそう。 これから続々と閉店セールが行われると、その影響を受ける競合店も出てきそうです・・









 2017/04/18 08:18  この記事のURL  / 

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