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エバレーンがカシミヤの値段を下げた理由


急成長の企業として、昨年の弊社コラムでも取り上げた「エバレーン」は、オンラインに特化したECで、製品の製造工程にかかるコストを全て証している究極の透明性が人気の企業。

このエバレーンの定番のカシミヤセーター、昨年は125ドルで販売していたのですが、今年は100ドルで販売されている。 理由は、カシミヤの原価は毎年変動があり、今年はラグリュアリー市場が低迷していることから、原価が16%ダウンしているのだそう。他の企業では原価に関係なく、か価格設定がされ、2倍の価格で販売されている。

競合店が販売する今年のカシミアのセーターの価格は以下のとおり。
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バーニーズニューヨークPB(495ドル)
ジェイクルー:イタリア製(228ドル)
バナナリパブリック:イタリア製(88ドル)
ユニクロ:(79.90ドル)
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カシミアといっても、A-Cランクまであり品質はピンキリ。エバレーンは、バーニーズNYクラスの製品が適正価格でというを売り文句にしてきたが、実際、16年以上に渡り、セーターを専門に扱ってきたモンゴルのファクトリーと提携している。最も毛玉ができにくいとされる15ミクロン以下の上質で長いファイバーを使用した最高級Aランクのカシミアを使用している。

エバレーンが支持されるもうひとつの理由に顧客からのフィードバックを真摯に受け止め、常に製品を改善していることがあります。以前は風合いに拘った素材を使用していたが、何度も洗濯を重ねるうちに毛玉ができやすくなってしまうという弱点があった事から、改善する為の最善のファイバーにたどり着き、今年のカシミヤセーターにアップグレードされているのです。パーカーやスエットパンツなどの新スタイルも加わっています。

カシミアに限らず、他の製品も顧客のフィードバックを重要視して反映されているので、出るたびにパワーアップ。 大量生産ではなく、少量の売り切りごめんスタイルで理にかなった運営方法と言えます。

他の企業のレビューを見ていると、去年の方が良かったなんていうのも時々目にしますが、顧客から絶大な信頼を得ているのは、地道な努力と製品に関する透明性があるからなのですね。

今年の夏、サンフランシスコに試着を目的とした「Everlane Fit Studio」をオープンし、他店舗展開するのではという噂もあり、ますます目が離せない企業。

 2016/10/28 08:44  この記事のURL  / 

米国の100均ショップってどんなの?

米国キッズが心躍らせるプチプラショップ「ファイビロー」というチェーン店のコラムをアップさせて頂きましたが、日本のプチプラショップといえば100均。ダイソーを始めセリアやキャンドウ等、暮らしを豊かにする便利グッズやDIYの材料が販売されていて、観光客もお土産代わりに買い物されると聞きます。

アメリカの100均って、どういう店だと思われますか?

米国の大手100均ショップ「ダラージェネエラル」は、1万3,000店舗もあります。 競合の「ダラーツリー」は、同業社の「ファミリーダラー」を買収し店舗数は1万3,600店舗。更に出店を続けています。その他の99セントストアと合わせると、圧倒的な店舗数です。

これらの米国100均ショップが、どういうものかというと、日本とは相当な違いがあります。キッチングッズ、コスメ、おもちゃ、文具、ハロウイン等のシーズン商品と一通りのものは置いていますが、洗剤やトイレットペーパー等の日用品、食料品など、節約の為に買いに来るお客さんが殆ど。見ていて楽しくなる様なアイデイアグッズやファンシーな商品は皆無。ましてや観光客が来る事はありません。

それでも最近は、節約志向のミレニアル層の利用が増えており、デザインも少しは小ましに、一部の店舗では生鮮野菜の販売もスタートさせているそうです。ウオルマートやターゲットも食料品が増えていますので競合していく事になります。

日本の100均だと、必要無くても、ついつい買ってしまうとうい事があると思いますが、アメリカでは、切実に節約の為に日用品を買う店という感じです。キッズやテイーンが、ファイブビロー(5ドル以下ショップ)に夢中になるのも理解できます。

ところで、米国ダイソーはどうなってるのだろうと、調べてみたら、カリフォルニア、テキサス、ワシントン州と西海岸のみですが、56店舗ほどになっている様です。都心は難しくとも、まだまだ拡大できるロケーション、ビジネスチャンスはありそうです。


乱雑に並んだ、文具品、おもちゃ。


生活感あふれる洗浄剤の棚。

 2016/10/21 07:06  この記事のURL  / 

米国10代調査:一番人気はフード、デニムは再浮上の兆しもレギンスは根強い人気

写真:10代女子の支持率高いアメリカンイーグルのジーンズ

PIPER JAFFRAY社が半年に1回のペースで行うアンケート調査で、2016FALL版、10代消費者の消費傾向がアナウンスされました。下のデータは、CNBCのニュースの中から抜粋したものです。

1位:フード(21%)
2位:ファッション(20%)
3位:エンターテイメント(12%)
4位:アクセサリー (10%)
5位:シューズ (9%)
6位:電化製品 (8%)
7位:ゲーム(8%)
その他 (13%)

一番人気が飲食。その中で1番の人気は何年も不動の「スターバックス」 デートや出会いの場としても人気がある様ですが、2018年には、ミートパッキングに世界最大のスタバがオープン予定、観光客エリアで存在感が増しますね。デイスカウントチェーンの「ターゲット」店内にもスタバを併設しています。

マンハッタン2店舗目となったターゲット・トライベッカ店では、ギリシャヨーグルト人気の先駆けとなった、CHOBANI(チョバニ)カフェを併設しています。買い物以外で集客するストアとしての役割りも果たしそうです。

さて、アパレルでは、デニムのシェアが全体で19%%上昇しており、中でも、高所得世帯の10代女子のジーンズのシェアが増加しています。このグループの動向は、ファッションサイクルを変えるきっかけとなるので非常に重要とされています。ファッションアスレチックウエアのシェアは春から15%ダウン、アスレジャートレンドは停滞期となっているようです。


上ののチャートは、昨年の10月から今年9月にかけてのグーグルの検索データ。赤色の線がデニムジーンズで緩やかに上昇しているのに対し、ヨガパンツは下降線をたどっています。 

しかし、同じく、PIPER JAFFRAY社の調査で、高所得世帯の10代女子を対象にしたトレンド調査では、ルルレモンのレギンスが2015年の秋から引き続きの1位となっています。ちなみに、昨年の秋冬の調査ではジーンズは10位以下の圏外、今年の春に8位に登場し、今回の調査結果で、5位と6位ともにジーンズがランクイン。この状況から、10代女子の中では、アスレジャー、ジーンズ両方のトレンドが混在していく様です。

FALL 2016 高所得世帯の女子のトレンド:
1位:レギンス・ルルレモン(25%)
2位:ビルケンシュトック(6%)
3位:ヴィクトリアズ・シークレット(5%)
4位:コンバース(4%)
5位:ダメージ・ジーンズ(4%)
6位:ジーンズ(3%)
7位:アデイダス(3%)
8位:ブラレット(3%)
9位:ナイキ(3%)
10位:チョーカー(3%)

 2016/10/20 06:27  この記事のURL  / 

アメリカで人気の職業と平均年収
Bureau of Labor Staticsが、米国で働く、1億3,800万人を対象に行った調査で、最も人気の職業とその人の平均の年収を1位から22位までリストアップしたのが以下のチャート。一番人気は、小売のセールスパーソンで、平均年収は2万6,340ドル。1ドル105円として250万円。 

年収は、同じ職業でも、州やエリアに寄っても異なると思いますが、年収300万円以下の人数をざっと数えると、3,500万人弱ありました。シングルでも家賃に保険、大学ローンと重なっている人も多いと思いますが、ファミリーであればなおさら共働きをして1世帯あたりの収入をあげないと厳しい状況。

全米小売業協会では、今年のホリデイ商戦(11月と12月)は昨年より3.6%の増加するという予測が立てられており、また、RetailMeNot, Incによると、今年のホリデイ商戦では洋服、靴、ジュエリーを探している人が多く、調査した60%以上の消費者がセール品、プロモーション品を買うとのこと。これは去年のデータから51%も上昇しているそう。必要なものは、セールの時期にと偏った消費も予想されるので、ホリデイ後の冷え込みもありそうですね。

 2016/10/14 08:24  この記事のURL  / 

メルカリ米国進出の裏技!?

週末なので軽い話題。まだ使える物が必要で無くなった時、どうされますか?  2週間ほど前の事、壊れて使わなくなったプリンターのインクが1セット、未使用状態だったので、もったい無いなあと、捨てる前に、売ってみる事にしました。 

リセールサイトを検討した結果、米国版のメルカリに登録をしました。他のサイトは、洋服やファッション雑貨が中心なのに対し、メルカリはホーム雑貨も取り扱っていた事と、米国のiOSアプリのランキングで、上位になったというニュースや、日経トレンデイのポッドキャストで日本での人気を聞いていたからです。

メンバー登録は簡単に済み、不要な商品数点とプリンターのインクを半額以下でアップしたところ、間も無く、そのインクが売れました。 その後、別の品も売れたのですが、皆、購入前には値切るのが前提の様です。送る手間はかかりますが、不要のものが無駄にならず、プチ収入となりました。

販売後に、メルカリの手数料はいくらだったのか調べてみた所、なんと手数料はゼロ! そして、今週、以下のメールが届きました。 2年間のベータベースでの運営を終了し、本格始動するという内容で、10月18日より、10%の手数料をチャージしますという事。 メルカリのレビューでは、カスタマーサービスがおらず、トラブルもあったようですが、これからは、24時間体制でのサポートを行うようです。



日本では人気のサイトでも米国進出は、一からですから、手数料を無しにして会員を獲得するという手法は、なかなかの裏技戦略ですね!それにしても2年間は長かったのではないでしょうか。

競合他社の手数料を調べたところ、Tradesyで9%、Poshmarkは15ドル以上の販売に対し20%と高額。10%の手数料は妥当といったところでしょうか。米国の顧客獲得と、利用者の特性、競合サイト対策等、十分なデータ資料を得た事でしょうから、これからがビジネスの本番ですね。 登録後、2週間で手数料プラスとなったのは残念でしたが、時々、利用させていただこうと思います。

 2016/10/08 07:00  この記事のURL  / 

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