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ユニクロが米国の5店舗をクローズ

写真:ユニクロのホームページより。

ニューヨークポストによると、米国ユニクロが、今年の1月以降でトータル5店舗を閉鎖している。コネチカット、ペンシルバニア、NY州のスタッテン島、ニュージャージ、カリフォルニア店など、いずれも、過去3年以内にオープンしたばかりの、郊外にあるショッピングモール内の店舗だ。

ニューヨーク、サンフランシスコ、シカゴなどの都心のストアは好調だが、郊外店の売り上げが落ち込んだ結果となった様で、今後は、ビッグシテイにフォーカスして出店を続けていくとの事。現在の米国店舗数は44店舗で、既存店の中にも郊外店がかなりあり総合的には好調とは考えにくい。

マンハッタン近郊のスタッテン島も2013年の10月にオープンしたばかりで閉店、隣りのニュージャージ州の店舗もスローな印象。昨日のニュースでは、7月15日に、フロリダのデイズニーワールド内に、25,000sqft(約2,300平米)の店舗をオープンするようで、観光地も狙って行くようです。いずれにしても、米国チェーン店が続々、閉店を強いられている状況下、出店による売り上げ増という図式は崩れつつあり、もっと慎重なオペレーションが必要な時期と言えます。

運送会社EZ World Expressが、フォーエバー21の急激な売り上げ低迷を理由に、契約を破棄したというニュースや英国店舗の閉鎖、H&Mの成長も鈍化とファストチェーンも厳しいニュースがありました。

ユニクロはファストファッションとは異なりますが、こういったニュースを受けて、ファストファッションが支配した時代の終わりを伝えるアナリストもでてきています。 

個人的には、分散化したライフスタイルを持った消費者の需要に対応していく時代の中、真逆のマス市場を狙う企業が低迷しているという印象。特に若年層は大量生産の商品を避ける傾向にあり、ジェネレーションZは更にその傾向が強くなると言われます。MADE FOR ALLのコンセプトを掲げるユニクロは、全ての客層をフォローしようとしている所に難しさがあるのではないでしょうか。品質、価格帯、品揃え、そして買い物のしやすさから、男性ファンは定着しつつあると伝えられています。また、都心では若い人達やキャリア層への知名度はあると思いますが郊外では、状況が異なります。

その男性ファンがお気に入りのスリムフィット・オックスフォードシャツのスペックが変った事に対してのクレームが興味深かったのですが、元々、きれいにフィットするシルエットだったのに、袖幅や身幅等がルーズになり、ボックスシルエットになってしまった・・・どうしたユニクロ!みたいなクレームです。 現在でも販売されている、サイトでのレビューでは、最高評価の星5つはたったの2件のみ、最低評価の星一つが29件も。どうしてこうなったのかは分かりませんが、Made For Allに合わせたスペックは全ての男性に合わなかったということでしょうか。。。

米国市場に置いて、サイズの問題は根が深く、出店の加速よりも注力するべきところはまだまだあるようなきがします。
 2016/06/29 07:00  この記事のURL  / 

米国男性の25%が低身長!フィットする洋服に需要あり。

最近、ショッピングモールで「STANTT.COM」というキオスク式のショップを見かけたのですが、メンズのシャツのみに特化して75サイズも取り揃えているというものでした。(上の写真参照)一般の小売店で揃えているサイズはせいぜいS−XLくらい、ブルックスブラザーズでもXS-2XLまで6サイズとなっているので、75サイズ展開しているのはなかなかありません。

サイズの合わないシャツをルーズに着用している男性も良く見かけます。特にアメリカは人種が混在しているので、それぞれサイズの合う既製服を探すのは一苦労します。 「ビッグ&トール」や「プラスサイズ」等、身長の高い人やぽっちゃりさん達を対象にした販売のコーナーは少なからずありますが、意外と見過ごされているのが、身長の低いショートサイズの男性の為の洋服。

アメリカの男性の人口は約1億6千万人、その内の約25%が171cm以下のショートサイズ(低身長)だそうで、約4000万人というと、バカに出来ない大きな市場です。

そんな矢先、様々なメデイアで「PETER MANNING」というブルックリンベースのメンズブランドが話題になっており、こちらは、身長170cm以下の低身長の男性に特化したEコマースで、正確な売り上げは不明ですが、2012年スタート以来、100万ドルを超える売り上げで、全米50州、21カ国へ出荷しているそう。こちらはシャツだけでは無く、パンツ、ジャケット、ポロシャツ等、トータルで展開、例えば長袖シャツの場合、袖丈、身幅、着丈、襟幅、アームホール等を調整し、1–4Xまでの6サイズを揃えています。一般のストアのサイズ(S)以下を6サイズに展開したという感じでしょうか。

また、スタートして間もない「Ash & Anvil」も低身長の男性を対象にしたEコマースで、半年をかけて、身長152-172cmの男性100人以上のサイズを計り、スペックを割り出し「エブリデイ・ボタンダウンシャツ」を昨年11月にスタート以来、1000人を超える顧客を獲得しているそうです。

低身長の男性に限らず、既製服でサイズの合う洋服を見つけるのは困難で、時には価格帯やブランド云々よりも、サイズ合うだけで買ってしまう事もあります。サイズが合わないという不満を持っている消費者は米国でもかなり存在するんだなあという事、そして、洋服がプロパーで売れない時代に、買う理由という視点で見てみると、他にもいろんな需要があるのではないでしょうか。
 2016/06/10 07:03  この記事のURL  / 

大型より小型店?ソーホーの3つのブランドから見えてくる事。


ソーホー地区のブロードウエイに、「Double Agent USA」というブランドのポップアップストアがオープンしたのですが、以前、コラムで紹介した人気ブランド「ブランデイメルヴィル」に雰囲気が似ている!? 

この通りには、「ブランデイメルヴィル」の店舗もあり、アメリカンイーグル社が、そのコンセプトをアレンジしたポップアップストア「Don't Ask Why」が、並んでいるので、3ブランド入り交じりの混戦。

3つのブランドを簡単に説明しますと。。

ブランデイ・メルヴィル
敢えて、ワンサイズのみしか作らず、スリムな消費者層に絞り込むという手法と、“イタリア製” が売りのブランド(最近はメキシコ製や中国製商品も混じっています)カリフォルニアのライフスタイルコンセプトで、僅か17店舗ながら、インスタグラムによるプロモーションがワークし、340万人のフォロワー数。サイズに関してはクレームを受けながらも、ポリシーは曲げず、この手法で特定の消費者層を掴むカリスマ的人気ブランド。

ドント・アスク・ホワイ by アメリカンイーグル:
アメリカンイーグル社が、ブランデイ・メルヴィルの人気にあやかり「ワンサイズ&イタリア製」を堂々と打ち出し、ニューヨークのライフスタイルをベースに展開している類似ブランド。アメリカンイーグルの店内では、インショップ展開、ウエブでも販売しています。期間限定ショップの予定が、テスト期間を引き延ばして運営している様です。

ダブルエージェントUSA
「ダブルエージェント」は、1991年カリフォルニアで創業、現在は、スペイン・バルセロナにHQを持つ、テイーンブランド。NYとロンドンにほぼ同時期に、6ヶ月限定のポップアップ店をオープン。ヨーロッパには、店舗がかなりある様です。 同様のインスタ戦略で、フォロワー数は14万人を超えています。他の2つのブランドと大きく異なるのはサイズ展開。 プチサイズからぽっちゃりさんまで、XXS−3XLまで展開しています、卸売りも行っており、幅広い客層を狙っている事が分かります。また、イタリア製ではないので、3ブランド中、最も低価格。

微妙に異なる3ブランドですが、いずれも、米国チェーン店が苦戦している10代-20代前半がターゲット。ブランデイ・メルヴィルは、移り気で一筋縄ではいかないその消費者から支持を得ている数少ないブランド。

アメリカンイーグルは、類似コンセプトで客層の奪却を諮り、ダブルエージェントは、似て非なりな面はありますが、問題となっているサイズ展開を完全にカバーした形で参戦。ポップアップ店で、消費者のリアクションをシビアにチェックして行く事になりそう。本格的にアメリカに進出してくるのでしょうか? 

ファッション性だけを見ると、ファストファションと大きな代わりがない様に思うのですが、ショッピングモールの大型店で育ってきた米国消費者層が、パーソナライズを好んだり、人と同じ物を着たく無くなってきたという心理を考えると、若い人達がこういったブランドを好む理由には、ビッグボックス店よりも、希少性の高い小型ブランドであるからではないかと思うのです。 エアロポステールやアバクロ等の米国企業が店舗を増やす事で売り上げをのばして来た縮図が崩れ、大量生産よりも少量生産、大型店よりも小型店、消費者もタイプ別にフォーカスした戦略が必要なのかもしれない。

ブランデイ・メルヴィルのソーホー店:


ドント・アスク・ホワイのソーホー店:


ダブルエージェントのソーホーポップアップ店:







 2016/06/07 09:40  この記事のURL  / 

米ショッピングモール・TOP10

W(Whiteman Family Deve ) C(Caruso Affiliated) S(Simon Property) M(Macerich ) W(Westfield) G(General Grouth Property)

店舗の閉鎖や縮小が続く中、米国のショッピングモールも、エアロポステールやギャップ等の撤退で空きスペースが増え、更なる悪循環を生みそう。 気分が滅入りそうですので景気の良い方の話題を一つ。上のチャートは、1SQFTあたりの売り上げをベースに、Green Street Advisor 社が選出した米国の「トップ10ショッピングモール」リスト。モールのサイズや集客数は関係なく、あくまでも、1SQFTあたりの年間の売り上げをベースでの選出。変動はあるのでしょうが、ニュージャージ州の「ショートヒル・モール」は今年は圏外。

ニーマンマーカス、ノードストローム、サックスフィフス等の高級デパートをアンカーに、ルイビトンやテイファニー等、ラグジュアリーブランドを取り揃えている高級モールが上位にランキングされています。観光客が多く訪れる「ウッドベリーコモン・アウトレット」は、2014年の4位から7位へとランク落ち、オフプライス業態の増加による影響が伺えます。

モールの売り上げを牽引している「アップル」は、米国のトップ100のモール中、75%にテナントとして入っており、集客及びハイパフォーマンスの売り上げに繋がっている事が伝えられています。 最近では僅か1ヶ月で40万台を超える予約で話題となった「テスラ」に同様の傾向があるそうです。Green Street社 の調べでは、「テスラ」の入っているモールの平均の売り上げが、1sqftあたり$940に対して入っていないモールは$830。上のトップ10モール中では「The village at Corte Madera」「Century city」「Ala Moana Center」の3つに入っています。







 2016/06/01 09:59  この記事のURL  / 



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