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「アスレジャー」が簡単に廃れないと思う理由

主要スポーツ企業以外の、小売店やデイスカウンターに至るまでアスレジャートレンドを取り入れ、いい加減、飽和状態なのではと言う声も聞きますが、これが、ただのトレンドでは無い所が非常に脅威的です。 

米国では、SOUL CYCLE等のブテイックフィットネスが依然として人気がありますが、通常の大きな設備のあるジムと異なり小型のスペースで行われる少人数性で行うのが特徴、米国人口の18.5%にあたる5400万人が参加しているといわれています。平均的なジムのメンバーシップの月額は、57ドル程に対し、ブテイックフィットネスは、1回のクラスが25-40ドル、高額のクラスで60-80と言った物まであります。週に1回ペースで参加すれば、かなりの出費。その為、クラスは小ぶりですが米国のヘルスクラブ業界は $24.2B(242億ドル)、更に拡大しています。

ブテイックフィットネスを利用しているミレニアル世代は一般的に締まり屋で、無駄なお金を使うのを好まないと言われていますが、彼らは価値観を見いだした物には喜んでお金を使っているんですね。割高のブテイックフィットネスが、なぜ、人気なのか。普通のジムには無い、グループで行うエクササイズはユニークで一体感があり、一種クラブの様な体験には価値があるから。

アスレジャーが、ただのファッショントレンドであれば、これほど、ファッション業界に影響を与えなかったのだと思いますが、エキサイテイングな体験と健康的な肉体を手に入れるベネフィットを兼ね備えたトレンドは、簡単には廃れないのではないでしょうか。 私自身も、多い時には週3回ペースでズンバとヨガのクラスを取っていますが、たった一時間のクラスでも終わると汗だく、スポーツブラやウエアが必要となるのです。確かに、そのままカフェに出かけたり、ちょっとした買い物に出たりと言う人々を多く目にする様になりました。しかし、だからといって、ずっとそのままの姿の訳ではありません。今のアパレルが売れない理由は、スポーツウエア程の、体験やベネフィットが無いからではないでしょうか。

ミレニアル世代だけで無く、その下のジェネレーションZから、シニア層に至るまで拡大傾向になっていますが、いずれも、価値を感じる物には消費が伴っている、なかなか手強いトレンドと言えます。
 2016/03/31 12:18  この記事のURL  / 

リアルすぎると賛否両論のAerie Man始動。
#aerieMAN
アメリカンイーグルアウトフィッターズの「エアリー」のメンズがスタートしました。従来の見た目重視のクールなモデルではなくフォトショップでリタッチを一切していない、パーソナリテイを強調したリアルで普通の男性達4人を起用した#aerieManキャンペーンを行っています(上写真参照)商品は今の所、トランク、ボクサー、ブリーフのアンダーウエアのみで、価格は$12.50ー15.50  ”Aerie"というロゴはさすがにフェミニンすぎるのかAmerican Eaglenのロゴを使用しています。

インスタグラムやその他メデイアでは、こういったモデルの器用は裏目に出るのではといった声や、体系や趣味の異なるモデルの起用はリアルでいいと共感の声があったりと賛否両論の様です。

レデイースの「エアリー」の方は、競合ヴィクトリアズシークレットに対抗した形で、フォトショップ加工無しの「リアルビューテイ」マーケテイングで見事に若年層の共感を得て大成功。不採算店の閉店を行ったにも関わらず、昨年の年商はグループ全体で$4ビリオン(40億ドル)をマーク。苦戦中のテイーンアパレルの中では、唯一持ち直しに成功しています。エアリーの個別の売り上げは出ていない様ですが、2014年は、年商$3.2B(32億ドル)の8%に当たる、$260M(2億6千万ドル)となっていて2015年は、通年で13%の新規顧客を創出したそうです。

女性は常に体系を気にしている事もあり、自分とかけ離れたスーパーモデルを起用したブランドよりも、消費者に近いモデルさんの、ありのままの美しさをアピールした広告に共感を得るのは理解できます。男性の場合も同様の感覚があるのでしょうか? ある意味、過激な印象も受ける#aerieManの戦略、レデイース同様、消費者の購買意欲に訴えるキャンペーンに成長するか期待される所です。

4人のモデルさんがひとりづつ登場するユーチューブのプロモ動画
 2016/03/29 05:08  この記事のURL  / 

米国で販売されているジーンズの割合

空前のアスレジャートレンドにより、縮小傾向となっているジーンズ市場、今米国の店頭ではどうなっているのか。WGSN社が行った主要婦人小売店の調査データによると、米国3月の店頭において、プロパー価格で販売されているデニムジーンズは、54%がスキニージーンズと圧倒的。 次いで、ふくらはぎ丈のクロップトジーンズが25%、2014年から2015年にかけて登場した、ボーイフレンドジーンズや、定番のブーツカット等、その他9スタイルを合わせても25%に満たないですね。 ローライズ、ハイライズ、カラー、ブラック、ホワイト、プリント、サンドウオッシュ、ダメージ等、ありとあらゆるスキニージーンズが登場し、消費者は相当数を所有していると思われますが、スキニージーンズ需要、未だ健在。 

1: スキニージーンズ (54%)
2: クロップトジーンズ(25%)
3: スリムジーンズ(14%)
4: フレアージンズ(11%)
5:その他(9%)
6:ストレート(8%)
7:ボーイフレンドジーンズ(7%)
8:ブーツカット(6%)
9:マタニテイ・ジーンズ(4%)
10:キャロットジーンズ(1%)
11:ルーズジーンズ(1%以下)
Source : WGSN data via Bloomberg

上のデータはレデイースのみなので、メンズになるとまた異なった状況がでてくると思いますが、リーバイスも70億ドルあった20年前の年商から48億ドルに減少し、市場全体は縮小。 トップ3にランクされているジーンズはいずれも若年層の好む、ゆったりとしたトップスとの相性が良いシルエットになっています。 新しいコーデイネートやスタイルの提案が少ないというのも要因となり、当分の間、店頭ではスキニージーンズが安全パイといったところでしょうか。

 2016/03/24 08:53  この記事のURL  / 

「アンソロポロジー」のアパレル苦戦、次ぎなる「ェイクルー」になるかも!ジ

しばらく、ご無沙汰してしまいましたが、、、またブログをアップして行こうと思います、今後とも宜しくお願い致します。

さて、米国のアパレル業界はどこも苦戦している中、先日、ワシントンポストに、女性層に熱い支持を受けて来た、あの「アンソロポロジー」が、次ぎの「ジェイクルー」になるのではと勧告している記事がありました。もちろん良い意味ではなく、アパレルで大苦戦している「ジェイクルー」と同じ状況に陥る可能性があるという意味です。

2015年の年商(2016年1末締め)は、以下の通り。

Anthropologie : $1.44B
U. Outfitters : $1.39 B
Free People : $600B
Total: $3.43B (約34億3000万ドル)

アンソロポロジーの売り上げには、ブライダルコンセプトの「BHLDN-ビーホ-ルデイン」と、ガーデニングコンセプトの「Terrain-テレイン」といずれも好調な2ブランドが含まれているにも関わらず、直近の四半期の売り上げも2%減、フットトラフィックも全店、低下しています。 ここ数年の売り上げ推移は以下のとおり、2013年のQ3には、12%増をピークに劇的に減少しています。



様々な要因の中でも、数年前からアパレル商品の売り上げが減少、昨年はドレス等が需要にマッチせず苦戦。今後の戦略として、商品の見直しと、海外店舗の拡大が、今後の課題としています。そんな中でも、コスメ、ファッション雑貨、靴、ホームグッズ等の売り上げが良い為、将来的に、アパレルの割合を50%以下にしていくとか。

以前からSKUを減らし、買い物しやすい環境にする整えるという戦略は実戦されていますが、最近、店頭を見に行って痛烈に感じるのは、アパレルの商品数がぐっと減っている事。 そこから更に減る事になるんですね。 アンソロポロジーのホーム雑貨は、他の競合インテリアショップとは異なる独特のテイストがありますが、同社の雑貨の大半は何度も目にしている商品なので、余程のモデルチェンジがなければ、ライフスタイルブランドと言えども、正直、飽きがきます。 週に何度も入荷を行う、TJマックスグループの姉妹店「HOMEGOODS-ホームグッズ」の仕入れ力にはかなわないのではないでしょうか。

ちなみに、下の写真は、アンソロ〜の店頭に置かれている,140ページものホーム雑貨商品のみのカタログ「The Inpired/Home」Spring 2016版。読み応えたっぷりの特大サイズです。



http://www.anthropologie.com









 2016/03/22 07:33  この記事のURL  / 



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