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米国小売店の会員制プログラムが続々登場

アマゾンプライムに代表される、年会費を支払うことで、送料無料を始めとする特典がある会員制プログラムが他の小売店からも続々と登場している。BI INTELLIGENCE社の報告によると、米国消費者の74%は送料無料の特典に、50%の人は割引等の価格帯の特典により購入の決断をしている事が分かっている。 

これらの特典が得られる会員プログラムは、より多くの消費を促せるという事で、他の企業でも同様のサービスをスタートしている訳ですが、どの様なプログラムが登場しているかというと。。。

Amazon Prime
年間99ドルで送料無料(2日デリバリー)ビデオ&音楽の無料アクセス。53M(5300万人)のプライムメンバー うち、25%は米国外の会員

JET
コスコモデルの様なデイスカウントクラブのE-コマース版。年間50ドルで、どこよりも10−15%低額。 送料は無料では無いが、アルゴリズムシステムの利用により、届け先のロケーションに最も安いオプションでの送付が実現している。

SEPHORA FLASH
以前もご紹介した、コスメてイック製品を扱うセフォラの会員プログラム。年間10ドルで2dayシッピングが無制限で無料。翌日配達は、5.95ドル

GOOGLE EXPRESS
月10ドル若しくは年間95ドルで無料即日配達(15ドル以上の買い物につき) 非会員は、15ドル以上の買い物で、5ドルの送料、15ドル以下で8ドルの送料。

INSTACART EXPRESS
食料品を扱う『ホールフーズ』『コストコ』『セーフウエイ』等と提携したデリバリーサービス。 年間99ドルで、無料で2時間内に配達される。インスタカートサービスは通常、1回のデリバリーに、3.99ドルとの事なので、24回利用すれば元は取れる形。

THRIVE MARKET
オーガニック系の食料品とウエルネス関連のEコマース。 ヘルスコンシャツな消費者を対象にした、健康版コストコ。だけど、大量購入する必要無し。年間60ドルで、競合店と比べて、25−50%低価格で購入できる。

特に食品デリバリーのスタートアップ企業は、1週間に100万ドル(約1億2000万円)の収益をあげる程の急成長。 買い物する時間の取れない、ビジネスマンや共働きの家庭、お年寄り等にも需要のあるようです。ホールフーズやコストコ等、複数のスーパーマーケットと提携していて、スマホのアプリから注文も出来るのが若年層にも対応している。

益々、こういったプログラムが増加しそうですが、『送料無料』『低価格』『無制限』等、消費者が購入するか否かを決定するキーワードとして重要視される反面、それにかかる経費とのバランスが難しい所です。

アパレル関連のECでも、店頭に行かなくとも、自宅で試着できるサービスが続々登場しており、商品を買うに至る価値観が多様化してきている様です。 

アパレル企業も、ブランドネームが価値観とされる時代は終わり、送料やデイスカウントで消費者を惹き付けるというだけでなく、消費者にとって新たな価値観をプラスする事が重要課題となりそうです。









 2015/03/27 10:44  この記事のURL  / 

米国まだまだ店舗の縮小がありそう。

今年に入って、ブランド閉鎖や店舗の縮小の発表をした企業が相次いでいますが、挙げてみると、なんと3450店舗がクローズ。その分、雇用も失うのですから、深刻な数字です。しかも、今年、更に増える可能性があると示唆されています。  

苦境のテイーンアパレルが多く挙っているのが特徴的で、10代の客層がモールに行かなくなった事や郊外に住む人々の貧困状態も影響し、米国の3分の1のショッピングモールが瀕死の状態だと言われています。 

それに反する様に、フォーエバー21、H&M、ユニクロや、TJマックス等のオフプライス店は、成長戦略。先日、メイシーズが、今年後半に、TJマックスの様なオフプライス店をオープンする事を発表しています。成長の見込みのある市場を開拓しているのは、さすがの裾さばきという印象ですが、他は皆、不調な店舗を閉鎖して、当面サバイバルという所。

また、『バーチボックス』『トムズシューズ』『レント・ザ・ランウエイ』『ボノボス』などのオンラインリテイラーは、実店舗のオープンを予定。ノードストローム、ニーマンマーカスの高級デパートも、いずれも、マンハッタンへの出店を予定しています。

結局、需要のあるのは、ハイ&ロー。ラグジュアリー市場とファストファッションやオフプライス市場で、ミドルクラスがすっぽりと抜けてしまってるんですね。 知恵があり変化を遂げる企業だけが生き残って行くのでしょうが、しばらくは厳しい状況が続きそうです。
 2015/03/12 09:21  この記事のURL  / 

セフォラのフラッシュサービス

ファスト・カンパニーによると、セフォラが、アマゾンプライムと同様のサービスに当たる、セフォラ・フラッシュ”サービスを開始。 年間に10ドルを支払えば、購入金額のミニマム無しで、2nd dayデリバリーが無料で何回でも使用できるというもの。 翌日配達は通常、$16.95 のところ、$5.95で行う様です。 このサービスは、ハワイ、アラスカ、カナダを除く北米とプエルトリコのみで有効。

年間に1000ドル以上購入しいてるVIB ROUGE会員、は10ドルも払う必要なく、フラッシュサービスがもれなく付いてくるそう。

アマゾンプライムの場合、年間79ドルから99ドルに値上げしましたが、日用品のお買い物を考えると、一月に$8.25 で、交通費やガソリン代も節約できるので、お得かもしれません。

セフォラの場合、実際に店頭でお試ししたい消費者も多いと思いますが、既に使用しているアイテムの買い替えや、ギフト商品等での需要があり、なんと言っても年間10ドルは破格値。 無料デリバリーの為のミニマムがないので、10ドルの商品ひとつにも適用されてしまいます。これで商売として成り立つのかと思いますが、こういったサービスを購入している消費者は競合店で買わず、セフォラで買う傾向が強いそうで、消費者をつなぎ止めるという大きな役目を果たしています。 

昨年、セフォラで爆買いした商品を転売しているのではと疑いをかけられた中国系の消費者が数名いたのですが、その後、中国系の名前のアカウント、約1000名をブロックした為、差別だと訴訟沙汰にまで発展していますが、このサービスで、同じ様な事が起こりえるかもしれませんね。
 2015/03/10 08:41  この記事のURL  / 

エッツイが、IPO申請

昨日、手作りのアイテムを売買する、エッツイーが1億ドル(約120億円)をターゲットに上場申請をしました。売り上げは、2013年の1億2500万ドル(約150億円)から、2014年は56.4%増の1億9560万ドル(約234億ドル)に急進しており、売り手の会員数は全世界に140万人、購入する方の会員は1980万人存在とこちらの方も年々増加しています。エッツイの収入は、売り手から、一つのアイテムに付き20セント、売買が成立した場合は、商品額の3.5%、そして検索したトップページのリストする為の広告費などが主。

米国のオンラインマーケットプレースの中で、アマゾン、イーベイ、ウオルマート、ベストバイに続き、5番目に最もビジターの多い、Eコマースとしても実績があり、米国に留まらず、全世界に売買の会員を広げている所が、底知れないという印象もあります。

ただ、一方で、エッツイは設立から10年、長年、このサイトでビジネスを続けてきたベテランの売り手達が、続々退会しているという事も聞きます。理由は、インドや中国等からのホールセラーが販売する低価格帯の商品を受け入れる様になった為、手作り商品の価値が下がっているからだそう。

元々、エッツイは、売り手本人が手作りした商品しかリストできなかったのですが、数年前から、第3者が作った商品や、生産を工場に委託した商品でも販売できる様になったのです。 同じ手作りでも大量生産した商品が入ってしまうと、元々の売り手達は適正価格で販売できなくなり、買い手の方も、安い方が良いという事で、注文が集中してしまうのでしょう。

こういった状況に加えての今回の上場申請は、各紙で注目される一方で、本来、ハンドメイドのコミュニテイサイトという所からスタートしたエッツイは、投資家への収益あげる為のツールではない、アート魂を売ってしまったのかと嘆く声も多い様です。

 2015/03/06 09:33  この記事のURL  / 

ケートスペード、ライフスタイルブランドとして、インテリアやキッチン雑貨を本格スタート。

過去には、ステーショナリーや、テーブルリネン等のアイテムを販売していたケードスペードですが、4種の製造業者と契約し、家具、ファブリック、壁紙、ラグ等のホームグッズ商品の展開をスタート。今年の5月からケートスペードの店舗、オンラインの他、デパートやインテリアショップ等でも販売が開始。

また、レノックス・コーポレーションとのライセンス契約の元、『ALL IN GOOD TASTE』というラベルでキッチングッズも8月にスタートするそうで、本格的に、インテリア&ホーム雑貨に参入する様です。商標を調べてみると、ALL IN GOOD TASTの文字が丸く円に沿って配置され、中央にKATE SPADE NEW YORKと♠のマークが付いたサークルロゴ等、何種類か登録されています。

『ケートスペード・サタデイ』とメンズの『ジャックスペード』の店舗の閉鎖をし、ケートスペードにフォーカスするというのも、カタゴリーの幅を広げ、ライフスタイルブランドとして確立する為だったのでしょうね。

前々から、ラルフローレンの様なライフスタイルブランドを目指しているという事が伝えられていましたが、ラルフやトミーフィルフィガー同様に、ホームグッズが、メイシーズ等の大手デパートへの卸しができれば、確実な売り上げ増に繋がります。 既存の店舗にもケートスペードのイメージが広がり、アップスケール感がプラスされるでしょうし、ギフトやホリデイ商戦では、新規客層も獲得できるチャンスになるのではと考えられます。 

トリーバーチの前夫で投資家の、クリスバーチ氏が運営した『C.Wonder』もインテリア雑貨を多く扱っていたブランドでケートスペードにも似ていたなあと思い起こされますが、全店舗閉鎖となった、このタイミングでのスタートは、中々興味深い物がありますね。。







 2015/03/04 07:48  この記事のURL  / 



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