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フラッシュセールスのスランプ

高級ブランドの洋服や鞄を、大幅値引きで購入できる事で、人気を博してきたフラッシュセールスが、ここへきて成長が鈍化している事が話題に。

フラッシュセールスサイトのパイオニアとして、驚異的な成長をし、最も注目された『ギルト』の場合、2007年の立ち上げ当初は目標の売り上げの7倍、2008年は$25M、2010年には$425Mの売り上げと驚異的な成長。しかし、2011年には、1000億円の企業価値と目前とされていた上場は実現せず、2012年には10%のスタッフを解雇しスケールダウン。

その他、フラッシュセールでは、以下の様な種類がありますが。

- Rue La La(売却先をサーチ中、ギルトが有力候補?)
- Haute Look (ノードストロームが買収)
- Vente-Privee (フランス発、アメリカンエキスプレスとパートナー契約)
- Zulily (主婦層ターゲット)
− Ideeli (グルーポンが買収)
- Beyond the Rack (モントリオールベース)

上場した、主婦層をターゲットの『Zulily』は数年前まで、急成長企業として注目、しかし最近のニュースでは
昨年の売り上げが鈍化、株価も低下し、市場価値は60%もダウンと伝えられています。フランスの『VENTE-PRIVEE』は、昨秋、米国サイトを閉鎖、その他のサイトも吸収合併等でサバイバルしている状況が見られます。

フラッシュセールスのビジネスが厳しくなっている原因として、リセッション時期、デザイナーの多くは在庫の消化を目的に、たくさんの商品を放出していたので、フラッシュセールが成り立ったという経緯がありますが、その経験から、ブランド価値を下げない為にも、生産量をコントロールする様に。景気も回復し、競合サイトも増えた現在、高級ブランド商品の調達は非常に困難になっているのが現状なのです。

そんな中、ネッタポルテやユークス等のEコマースは引き続き強力なライバルとして存在し、TJマックス等のオフプライス店の快進撃、オムニチャンネル戦略等で、選択肢が広がった結果、期間限定による、今買わなければというトリックは消費者に取って効果的ではなくなっているのではないでしょうか。

ノードストロームも2020年までにオフプライス部門の『RACK』を、現在の166店舗から300店舗に拡大する事をアナウンスしたばかり。ちなみにレギュラー店は、現在116店舗と完全にオフプライス店が上回っています。消費者の選択肢は、オンライン、オフラインに限らず増加傾向。

ギルトでは、会員を増やす事よりも、既存の客層をベースにしたサービス戦略にシフト。数年前から、トラベルやフレッシュダイレクト等、プロパー価格の商品を販売していますが、若年層900万人の富裕層会員をターゲットに、ブランドとのコラボ限定商品やPB商品を販売。

従来のフラッシュセールスとは異なるビジネスを取入れる事でサバイバルして行く事になりそうです。
 2015/02/24 10:42  この記事のURL  / 

米国小売店ビューテイトレンドに注力

Image : Via JC Penny

ファッションと共に、ビューテイのトレンドは若い消費者にとって重要なアイテム。ユーチューブスターの中にも、ヘアスタイルやメイクの方法をシェアしたり、コスメ商品のレビューを熱心にアップした物が非常に人気になっていますが、このトレンド、米国小売店も注力しており、集客と売り上げに繋げようとする動きがでているようです。

本日、メイシーズが、ワシントンベースのラグジュアリースパ&ビューテイプロダクトを扱うチェーン店、BLUEMERCURY(ブルーマーキュリー)60店舗を$210Mで買収するとニュースがありました。メイシーズでの販売及び、Eコマースやモバイルサイトでの販売に繋げる様子。

JCペニーの2月5日付けのアナウンスでは、ファッション雑誌の『InStyle』との提携で、モダンで最新のサロン『The Salon by Instyle』をこの夏、まずは15店舗からスタート。パイロット店として試運転し、2016年まで全店にて展開する模様。 “サロン”というのは日本でいう、美容室。

JCペニーでは現在『JC PENNY SALON』があり、1万3500人のスタイリスト(従業員)による、約300万人の顧客へのサービスを行っています。一人平均、年に8回くらい利用しているそう。新コンセプトのサロンでは、壁紙や什器等、インテリアもモダンスタイリッシュに、ファッションコンシャスな客層に対応したデザイン。米国では昨年、ビューテイ関連全体の9%に相当する、$2.1 B(約2,480億円)をビューテイプロダクトに消費しているそうで『InStle』の読者にとっても、”ビューテイトレンド”は、大きな感心を集めているトピック。JCペニーとの提携により実店舗となる“サロン”を実現した形。 

InStyleは実際、名前を貸すだけになるみたいですが、最新のビューテイトレンド情報とそれを求める消費者を繋いでいる雑誌社と、全米に1000店舗以上のリアルストアを構える小売店との提携は、安定した集客をのぞむ事が出来る有効なツールだと思えます。後は、若年の消費者が好む、ファッションアイテムの充実がなければ、ヘアカットやヘアダイをして帰るだけという事になってしまいますが。。。

http://www.jcpenney.com
 2015/02/09 10:40  この記事のURL  / 

Jクルー姉妹店『メードウエル』がノードストロームとネッタポルテコムと提携

写真:メードウエルソーホー店

NYタイムス誌によると、Jクルーの姉妹店MADEWELL(メードウエル)が、米国の高級デパート、ノードストロームと、オンラインリテイラーのネッタポルテ・コムとの、デイストリビューション契約を結んだそう。 ネッタポルテの方は、Jクルーブランドで2010年から既に販売を始めており、その実績をベースに、ブランドの存在しない海外の消費者向けへの販売を拡大。ノードストロームの方では15店舗にて3月6日から販売をスタートする。

メードウエルは、1937年にマサチューセッツ州でスタートしたワークエウアブランドで、Jクルー社が2007年に買収。Jクルーより20−25%低価格帯の婦人のみのブランドで、デニムやシャンブレーシャツ等が中心の、カジュアルなトムボーイスタイルのライフスタイルストア。

オリジナルブランドの持つ、ヘビイデユーテイでヴィンテージのワークエウアテイストを大事にしていて、新世代に取ってのリーバイス的なポストを目指している。現在、米国のみで85店舗のチェーン店と、ゆっくりですが順調に拡大しているところ。Jクルーの婦人服が伸び悩んでいる中、姉妹店『メードウエル』は第三四半期の売り上げが32%増と好調なビジネスに拍車をかけ、本気モードで拡大をしていくようです。

ノードストロームでのインショップ販売というと、トップショップが10店舗程からスタートし、その店舗数を拡大している経緯を思い起こしますが、ブランドイメージがダイレクトに伝わる直営店のオープンより、買い取りベースのデパートへの販売は、利幅は少ないが、ショップにかかる大幅な経費節減ができリスク回避ということにもなるでしょうか。 特にノードストロームは現在117店舗ですが、米国消費者に最も好まれているデパートとして知られており、取り組む相手としては申し分ないというところ。 



写真:メードウエル2015SSコレクションより。

https://www.madewell.com/


 2015/02/06 10:18  この記事のURL  / 

英プライマーク:米国初の店舗はスタッテン島モールに

トップショップの日本市場撤退が話題になっていますが、アメリカでは、52店舗のノードストローム内で、メンズ・レデイース共にインショップ展開しており、昨年末は5番街の旗艦店もオープンしたばかり。ソーホー店も混んでいますし、H&Mやフォーエバー21よりは高額ながら、ランウエイよりのヒップなデザインの品揃えが人気のブランド。日本市場で受け入れられなかった理由は、米国消費者より価格重視? 若しくは米国より型数や品揃えが中途半端なのでしょうか。。。

そんな中、以前にもお伝えした、英プライマークの米国進出で、経営不振のシアーズの店舗リース契約をしていますが、その7店舗のうち、以下の5つのロケーションが決まった事が発表、2016年、NY州のスタッテンアイランドモール内の店舗が米国初の店舗となるそうです。

- スタッテンアイランドモール(ニューヨーク州)
- ダンベリーフェアー(コネチカット州)
- フリーホールド・レースウエイモール(ニュージャージ州)
- ウイローグローブパークモール(ペンシルバニア州)
- キングオブプルーシャモール(フィラデルフィア・ペンシルバニア州)

シアーズが運営する『オートセンター』はそのまま継続、スピンオフした『ランズエンド』もそのままダイレクトリースする形で現在もシアーズ内で販売されていますが、プライマークは、それを除く、約70,000sqft(約6500平米)のスペースをリースする事になります。

スタッテン島は、ブルックリン、クイーンズ、ブロンクス、ニューヨークとNY市の行政5区の一つで数年先には、世界最大の観覧車『NY WHEEL』のある遊園地&モール計画や、来年はNY市初のアウトレットモールもオープンする開発地区の一つでマンハッタンからの観光客のトラフィックも期待されるエリア。

都心の旗艦店オープンのスタートではなく、いずれも郊外の客層を狙ったショッピングモール内ですが、ユニクロやH&M、更にはオフプライス店とも競合する事になります。徹底した低価格戦略と、シアーズの立地を利用したダイナミックな売り場と充実した品揃えが売りになりそうですが、トレンド&低価格の商品に慣れた米国消費者に受け入れられる事はできるのでしょうか。

 2015/02/05 07:56  この記事のURL  / 



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