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アバクロのロゴ削除案に思う事

アバクロが、来春から北米商品において、ロゴを削除する事が伝えられています。(ムースやカモメのアイコンは引き続き使用)ロゴやグラフィックを入れ替えただけで、ベースになるファッションは何も変わらないという安易なビジネスを長年行ってきたつけでしょうか。

そもそも、ロゴを誇張したビジネスの衰退は随分以前から兆候があったと思うのです。90年代に猛威を振るった、ヒップホップブランドは、成功者の証とばかりに、ギンギンギラギラのロゴを付けたファッションを販売していましたが、2000年に入って急激にシェアを失いました。どのブランドも、ロゴ商品を縮小し、ストリートウエアとのクロスオーバーしたブランドへとシフト、その後、いつの間にか消えて行ったブランドも数知れず。 消費者が広告塔の様にロゴ商品を着用するのは、クールではないと感じだしたのはこの頃からあったのです。

ロゴ商品の衰退はアパレルのみならず、最近では、マイケルコースやコーチ等のファッション雑貨ブランドにも同じ傾向がありますが、ロゴが氾濫する事で、ブランドをブランドとして愛用していた、本来のロイヤルカスタマーをいとも簡単に失ってしまう結果になったのですね。

話はそれましたが、アバクロの場合、ロゴを減少どころか、ほぼ完全に削除案を打ち立て、今後、H&Mやフォーエバー21の様にデザインで勝負!? 同じトレンド商品なら安い方を買うでしょうし、ロゴが無い事で余計に首を絞める事にならないか? 商品型数、価格共に対抗できる訳がないのに、なぜ同じところを目指すのでしょうか。 

3A'sの、エアロポステール社も苦肉の策で、創業者、ジュリアンガイガーをCEOに戻しましたが、どうして良いか分からない状態。海外展開で何とか矛先を交わしている3社とも、抜本的な対策は、なにも見つかっていない状況。


ちなみに、今週はレイバーデイホリデイの3連休で、夏休み最後の週末。一番上の写真は本日、撮影した写真で、店頭では、"店内の商品はマックス60%オフ”のサイン。キッズも同じセール内容。ホリスターのみ、40~60%オフだったのですが、下の画像の如く、レジには入り口まで長蛇の列。店内学生でいっぱい、競合店や姉妹店と比べ、明らかに混んでいる様子でした。



 2014/08/31 08:52  この記事のURL  / 

ジョガーパンツが急上昇

ヤング層のジーンズ離れが深刻化している中、唯一、スキニージーンズは引き続き売れているが、かなり雲行きが怪しくなってきた。 ヨガやフィットネスブームで、アスリート+レジャーを組み合わせた『アスリージャー』が、ニューカジュアルとしての需要があり、ルーズでリラックス感のあるボトムが売れている。

スポーツ目的だけでなく日常のファッションにまで浸透している為、家でも外でも、ヨガスタジオでもという状況で使用頻度が高くなっているのに対し、デニムジーンズは、タンスに何本もあるので新たに買う気がしないという状況もあるのだろう。リーバイス社では、Q2のプロフィットも76%ダウンと如実に数字に現れており、デニム市場は究極のピンチ。

6月締めのNPDグループの調査では、一年間のレデイースのアパレルの売り上げが、$116.2B (1,162億ドル)の内、パンツの売り上げが、$8.2B(82億ドル)で昨年の2倍成長。その中でもルーズフィットのパンツが突出して幅広く売れているそう。 ヨガパンツやレギンス等のスポーツウエアを始め、ソフトパンツ、ワイドレッグパンツ等があてはまるが、米国小売店で急浮上しているボトムが、“ジョガーパンツ” スエット素材のゆったりとしたシルエットで足首部分がフライスやゴム仕様の、いわゆるジョギパン。

スポーツや家でくつろぐ為のアイテムだけで無くなったので、全体がルーズなコーデではなく、トップスはスリムフィットでまとめるのがバランスが良い。素材も、花柄、カモフラ、スネークプリント、ウエスト部分にレザーを施す等、今までのジョギパンとは異なるデザインのバリエーションが登場、パンツの新トレンドとして注目されています。


メンズ市場でも、ジョガーパンツがこの秋のホットトレンドとして急上昇、ノードストロームでは、299jまでのジョガーパンツを24種類以上も展開。


一方、ヨガやフィットネス系のスポーツブランドでは、通気性や保温性をプラスした、シルク混、ウールやカシミヤ等のプレミアム素材で高級化傾向も。ギャップ社の『アスリータ』では、ジョガーパンツはマストアイテムのトレンドとして展開しており、この秋はNYファッションウイークに登場しますが、カシミヤ素材のジョガーがでてくるようです。

苦戦を強いられる、プレミアムデニムのブランドでも、ソフトな素材やストレッチ性の素材使用した、スエットパンツデニムや、パジャマパンツ風の、リラックス感を打ち出したデザインで対応しており、ブーツが主流になるこれからのシーズン、スキニージーンズに代わるアイテムになるのか、疑問もありますが、各社、新トレンドとしてプッシュしているようです。
 2014/08/26 13:02  この記事のURL  / 

アンソロポロジーのアウトレットセンター


アンソロポロジーはセレクトショップで、アパレルを始め、アクセサリーからホーム雑貨等、様々なアイテムを扱っているライフスタイルブランド。売り物兼店のインテリアとして活用している家具等も、定期的に入れ替えなければ新鮮みがありませんが、シーズンで売れなかった物はどうしているのか?

アンソロポロジーの熱狂的なファンで有名な『EFFORTLESS ANTHROPOLOGIE』というブロガーさんがいらっしゃるのですが、そのブログの中で、アーバンアウトフィッターズ社がオープンして間もない、ジョージア州のクリアランスセンター『FINAL CUT』をレポートされているのでご紹介。

アーバンのコールセンターの隣りにあるという店舗は、見た目はファンシーではなさそうですが、衣料品の他、家具やインテリアグッズなど店頭にあるもの全てを扱う巨大倉庫。 参考価格は、靴はどれでも25j、鞄もどれでも25j、Tシャツやタンクトップは$5−15、ワンピースも$15−40等と激安。最終処分価格でもちろん返品不可。シッピングサービスも無いのでソファーやベッドでも自分で運ばなくてはならないようです。

ブロガーさんは、テーブルやラグ等、オリジナルの総額2,388ドルを、約70%オフの715ドルで購入されたようです。運べない家具はUPSで送る手配をされたので送料も含まれています。

興味深いのは、アンソロ〜だけでは無くフリーピープルやアーバンアウトフィッターズ、ウエデイングコンセプトのBHLD等、アーバンのファミリーブランド全てが対象。しかもかなり遡ったアイテムもあり、まだオープンしていない箱がたくさんあるそう。殆ど自社で在庫保管していたのですね。

ギャップやJクルーなどはアウトレットで販売し、専用の商品まで生産していますが、アーバンアウトフィッターズ社は全くありませんでした。フリーピープルはオフプライス店で見かけましたが、これからは、ファミリーブランド全て、ここで販売して行くのでしょうか? 1カ所にしかないので客層も選ばれますが、FINAL CUT BY URBAN OUTFITTERSとブランド名を出していないのも気になります。 ブランドイメージは守られ、商売として販売利益もアップ、在庫ロスも削減でしばらくの間、テスト運転というところでしょうか。

アーバンアウトフィッターズも40年以上の歴史のある会社、フリマ感覚で、70〜80年代のデッドストックがみつかるかもしれませんね。

FINAL CUT
216 BOBBY JONES EXPY
MARTINEZ GA
(803)275-1406
OPEN 10-7 PM MON-SAT

FINAL CUT フェースブック:
https://www.facebook.com/pages/Final-Cut

EFFORTLESS ANTHROPOLOGIE:
http://effortlessanthropologie.blogspot.com/2014/08/yes-anthropologies-clearance-center.html
 2014/08/23 11:10  この記事のURL  / 

2015年オフプライス店のT.J.マックスがメイシーズの売り上げを追い越す!?

8月上旬締めの第2四半期の売り上げでは、両社共に増収増益、メイシーズの売り上げにぴたっと後を追っているのが、オフプライス店のT.J.マックス。ブルーミングデールズを含むメイシーグループは840店舗で、昨年売り上げは$27.7B(277億ドル)対して、T.J.マックスの方はヨーロッパやカナダにも店舗があり3000店舗以上、昨年売り上げは$27.4B(274億ドル)。

えらい時代になってきましたが、在庫商品を販売するオフプライス店が、このままのペースで行けば、2015年には、米国最大のデパートグループの売り上げを超すというのです。アナリストのHoward Davidowitz氏によると米国で今最もパワフルな小売店であると語っており、数あるオフプライス業態の中でも群を抜いて、売り上げ続伸しており、業態が異なると言っていられない状況。

T.J.マックスについては、当社コラムの方でも、取り上げてきましたが、フォーチュン誌でも、4ヶ月の時間をかけ、TJXで働いていた元従業員50名にインタビューし、運営法と人気の謎を探るべく独自取材をしていました。興味深い内容が書かれていましたが、その中で、ザラやH&M等のファストファッションでは、一型に対して少量生産しかせず、今買わなければ次ぎは無いと言う消費者の心情を抱かせる手法がありますが、TJXでも大量購入はせず、各アイテムの在庫数は少ない為、BUY NOW OR CRY LATERと言った感情が働き、消費者は無くなる前に買おうとします。ファストファッションと似た様な手法ですが、大きく異なるのは、ただ”安い”のでは無く、”ヴァリュー価値観”を売っている事。 元値からの値下げ率が高ければなんでも良いと言う物でもないですが、旬な商品をタイミングよく投入する、仕入れ力にかかっています。

しかし、3000店舗以上の商材、在庫商品の仕入れだけでは到底間に合わない筈で、アウトレット同様の作り込みがあると思われますが、この部分だけは、メデイアには明かされておらず謎。メーカーとの密着でかなり巧みに行われているのでしょうね。

アウトレット向けの商品を生産する事で、自らのブランド価値を下げている企業も見られる中、TJXの商品はあくまでもオリジナルメーカーからの仕入れ品という点が、消費者のお得感に更なる興奮をもたらしているようです。 


コラム:
トレジャーハンテイングを商売として確立してしまったT.J.マックスグループ


 2014/08/22 09:07  この記事のURL  / 

Q2も苦戦のアーバンアウトフィッターズ低年齢化が原因?

今週、月曜日にアナウンスされた、Q2 既存店の売り上げでは、姉妹店のアンソロポロジーが6%増、フリーピープルが21%増と好調に対して、アーバンアウトフィッターズは10%減と、スランプ状態が続いている。

その改善策として行われているのは、トレンドデザインの改良&品質向上による平均小売価格の引き上げ、値下げによるプロモーションの縮小、ストア及びオンラインショップのビジュアルMDの改善。 従来のターゲットは18-28歳なのですが、アーバンの店頭には14−15歳の中学生グループの客層が増加している事も伝えられており、年齢層を引き上げる事で回復を狙うようです。確かに、最近のアーバンのHPを見ると、男女共に以前より大人っぽい雰囲気のモデルさんを使っていますね。かなり、ブランデイメルヴィルを意識している様に思えます。。

“アーバンが10代の客層を切り捨て?”といったヘッドラインも見かけるのですが、いつの時代もお姉さんブランドへの憧れで背伸びしたファッションを求めるといった状況はあり、ヴィクトリアズシークレットのピンクでも本来の大学生のターゲットから低年齢化の傾向があります。 

中学生グループの客層が増えている事が問題ではなく、アーバンアウトフィッターズの商品自体がチープ化していたのかもしれません。ファストファッションの影響で価格も品質も落とした商品が増加していた様に思え、自ら従来の客層を逃していたのではないでしょうか。

また、ターゲットが重複する、ナステイギャルや、ブランデイメルヴィルはそれなりにファン層をつかんでおり、売れる要因がありますが、今のアーバンアウトフィッターズの店頭は、外面ばかりがきれいで、さらっと、トレンドの商品を扱うセレクトショップというだけでは、もう一歩踏み込んだガツンとした売りが無いとも思えます。

消費者は、ショッピング以外にも社交の場を求めている傾向も対策として挙げており、6月にオープンした、ヘラルドスクエアのライフスタイル店の方は、まさに問題点を克服する為のテスト店と言えます。ヴィジュアル、品揃え、コーヒーショップやヘアサロン等を併設した複合形態。そして出店場所もヤング層が集う従来のロケーションとは異なり、ファミリー層や観光客、コミューターが入り交じる、マンハッタンでも最大の交通量を誇るエリアでのチャレンジです。

開店以来、週末も含め、何度となく、この店舗を見ていますが、メイシーズと隣接した絶好のロケーションの割に集客は、かなり寂しい状況が伺えます。姉妹店のフリーピープルの様に、ストア同名のPB開発で、がっつりとブランドイメージを固めるのも一つの手段と思いますが、メイシーズと真っ向勝負の、ミレニアルズ争奪戦、回復にはもう少し時間がかかりそう。
 2014/08/20 08:51  この記事のURL  / 



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