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小売店バイヤーも注目する『エッツイ・ホールセール』始動

2005年にスタート以来、100万人を超えるクラフターにより、2500万点ものハンドメイド商品が販売されている手作りサイトのエッツイ、昨年売り上げは$1.35ビリオン(13億5000万j)と絶好調。先日、ブルックリンのダンボ地区に10万平米を超える新オフィスを購入したばかり。
 
上の動画は、エッツイ初のTVコマーシャルで、現在イギリスで流れているもの。現在、200カ国以上に販売しており、ここ数年、売り上げの多くは海外からだそう。最近、サイトをクリックすると、日本語が出てくるようになりましたが、各国版の言語対応、ベータ版で運営しています。ホリデイシーズンに向け、グローバル対応を着々と強化しているんですね。

そのエッツイが、8月から本格始動するのが、昨年からベータベースで動いていた『ETSY WHOLESALE』

元々、エッツイで販売できるのは、売り手本人が作った『ハンドメイド商品』や制作に必要な資材『クラフトサプライ』と『ヴィンテージ商品』の3種類のみ。 “手作り”という観点から、第三者となる製造業者に生産を委託している売り手は厳しく取り締まって来たのですが、昨年10月に緩和されたのです。

これにより、今まで展示会出展ができなかった新進ブランドや、ハンドクラフトを得意とする東南アジアやアフリカ等の売り手達も正式に卸売りが可能に。

卸売りを始動するきっかけとなったのは、セレクトショップやデパート等、米国の小売店バイヤーが、ユニークな商品を求めてエッツイーで商品サーチをしている事。 既に、アンソロポロジーや、ノードストローム、ウエストエルム(インテリアショップ)では、エッツイの商品を販売しています。中間業者のコストも省け、競合店と差をつけるユニークな商品が求められている様です

先週、メンズの展示会、プロジェクト、アジェンダ、リバテイとざっと回った際、日本の小売店のバイヤーさんや出展者も結構、見かけましたが、こういった展示会に出展する以外に、エッツイホールセールを利用すれば、海外からでもアメリカの大手小売店へと販売できるチャンス! アメリカ人好みの和風テイスト、ユニークなデザイン、日本ならではの繊細なアイデイア商品等、チャレンジされると良いのではと思います。
 
NOTE: ホールセール部門では、スタート費用に、100ドルと、販売が成立した場合は卸売金額の3.5%をエッツイに支払う仕組み。

https://www.etsy.com/wholesale
 2014/07/29 10:24  この記事のURL  / 

H&M:先週オープンした5番街店を見てきました。

5番街の48丁目に先週オープンした、世界最大のH&Mのメガストアを見てきました。 平日の夕方でしたが、観光地ですのであまり影響なく、人の往来もあり、集客はそこそこな印象、オープンしたてのストアらしくショップ店員さんがたくさんいらっしゃいました。

ストアは以下の様な6フロア構成。

1階:レデイースアパレル
2階:レデイースアクセサリー
3階:レデイースアクセサリー、靴、デニム
4階:H&Mホーム
5階:キッズ 0-14歳
地下:メンズアパレル&アクセサリー

この店舗がオープンしたことで、同じ5番街の僅か10ブロックの間にH&Mが3つも共存する事に!特徴的なのは、フロア毎にカタゴリー分けされているので、買い物しやすく特にファッション雑貨が充実している。H&M初のパーソナルショッピングサービスも備えています。

そして、新店舗での大きな違いは、なんといっても初の『ホームグッズ』を販売している事。早速フロアに行ってみた所、客数は、6フロアの中で最も少なく、数名が買い物しているのみ。オープンしたばかりで、ホームグッズを販売しているという認識が低いのか、それを目指して来る人は今の所少ない様子。 

ニューヨークには、イケアを始め、ポッタリー&バーン、ウエストエルム、クレート&バレル、CB2等、インテリア雑貨の専門店の他、アンソロポロジーやアーバンアウトフィッターズでも販売している。小売りチェーンの『ターゲット』も、バックトウカレッジに向けて、インテリア雑貨は強化アイテムの一つ。H&Mとしての特別な差別化がないと、厳しい面も感じます。 

デイスプレイにはスペースを必要とするものが多いので、ベッドルーム、キッチン、リビング、バスルームやアウトドア、キッズルーム等それぞれのライフスタイルを見せるにはスペース不足、折角の遊び心のあるテイストが見せきれていないのが残念。売り場をみる限り、専門店と比べると物足りなさも感じます。
 
現在の所、ウエブで購入する方が、遥かに商品数が多く、スタイルガイドも理解しやすいものと思えます。

ピローカバー等の布ものは安っぽくも感じましたが、品質、価格帯はイケアとほぼ同じくらいでしょうか。 

いずれにしても、10ブロック間に3つのH&Mは多い。 34丁目も同様の状況がありますが、将来的に姉妹店の『COS』や『& OTHER STORIES』にコンバートする可能性も噂されています。 年齢層別の品揃え、ホームグッズの様な新カテゴリーを加えて、ストアの特徴づけをし、全ての客層をカバーして行く様です。




 2014/07/24 11:03  この記事のURL  / 

MADE IN USA商品について

”MADE IN USA" 製品が注目されています。先日も、ウオルマートが、向う10年間で5兆円のMade in USA商品を購入、販売するということで アーカンソーの本社で州知事を呼んで大規模な納入業者向け説明会をしていました。(ちなみに日本のイオン、セブン&I HDの売上はそれぞれ年間5兆円程度)

創業者のダブ・チャーニーが首になってヘッジファンドが建て直しを進めているアメリカンアパレル社も、何とか Made in USAを堅持しようと頑張っています。しかし、疑問に思うのですが、人件費が高く素材産業が海外に移転されてしまったアメリカで、そんなに優秀なMade in USA製品がそんな大量に出来るのでしょうか?

ここで問題になるのが、材料の生産国農産物の様に全てがアメリカ国内で種から収穫までされれば簡単ですが、工業生産品は原材料の相当数を輸入に頼っています。ちなみにアメリカで生産している自動車は、75−80%の部品が、アメリカ、カナダで生産されていれば、アメ車と呼んでいいとするのが一般的。

繊維製品はというと、連邦法では生地さえアメリカ産であれば、リベットやボタン、細かな副資材は輸入品でもOK。但しカリフォルニア州では適用が厳密で全てのパーツがアメリカ産でないとダメとしています。更に税関の解釈では、最終製品の加工度合いが著しければ輸入パーツを使っていてもOKとしています。

極論をいうと、今のアメリカで全部100%アメリカ産で行こうとすれば、アメリカンアパレルみたいな製品しか作れないのです。

プレミアムデニム・ブランド Citizens of Humanity, AG Adiriano Golldschmiedは、消費者から、輸入パーツを使っているのに“Made in USA”という虚偽の表示をして、消費者を騙していると集団訴訟をおこされています。

目指す、Made in USAという響きは良いですが、どうすれば、コストがそこそこで品質・デザインの優れた服が作れるでしょうか?
 2014/07/23 10:07  この記事のURL  / 

消費者を惑わす、VANITY SIZING問題
Jクルーが、最近、スリム女性の為のスモールサイズの販売をスタートしたのですが、同社のサイズチャートでは、3-XS (000)まで展開。(000)はウエストサイズでは23インチに相当し、米国ではまれに見るスモールサイズ! これが、VANITY SIZINGでは無いかと、消費者間でたいへんな物議を醸しています。
 

VANITIY SIZINGというのは、販売を促進する為、意図的にラベルのサイズを小さく表示する事が、数年前から米国の小売店の間でトレンドとなり、消費者を惑わしていると言うもの。
 

実際、私も試着していて、表示がおかしいと思った事が何度もあるのですが、実際のサイズより2サイズくらい小さい表示になっているのです。女性の消費心理の研究で、本来のサイズよりも小さい表示の洋服を試着し、フィットすると迷わず購入する傾向にあるのだそう。

Jクルーのアナウンスによると、アジア地区の消費者に対応する為にスリムサイズを始めたのであり、VANITY SIZINGでは無いと伝えられていますが、これが小売店の間トレンドになっている事で、現在のサイズ4は、6か8に相当、ブランドにより最大10cmの差がでているという紛らわしい状況。 消費者はどのサイズを買うべきか混乱、返品率も揚げてしまう事になります。返品にコストがかかるブランドも多く、なによりも時間のロスを考えると女性達が激怒するのも当然と言えます。

これを回避する為に、オンラインショップでは、モデルさんのヌードサイズを提示したり、それぞれのパーツの計り方、ヌードサイズ等をより分かりやすいサイズチャートで対応している様ですが、店頭の試着室に行列ができる様子をみると、少しのフィッテイングの差でも劇的に変わりますし、洋服の表示が信用できないと思う人が多いのかもしれませんね。

 2014/07/16 09:07  この記事のURL  / 

強気の『ブランデイ・メルヴィル』セール無しでもめちゃ混み!

以前、コラムの方で紹介させて頂いた『ブランデイ・メルヴィル』初めて聞かれる方に簡単に説明しますと、値ごろ感のあるリラックス・カジュアルウエアをイタリア製、ワンサイズのみで展開しており米国20代女性に絶大な人気。インスタグラムや、ユーチューブのホールビデオ等でファン層による商品着用の写真やビデオで益々人気を得ているブランド。

そのブランデイ・メルヴィル、FOX 等のメデイアでも度々ホットブランドとしてピックアップされていますが、その後、どうなったかというと、アッパーイーストに新店舗をオープン。ソーホー店は同じブロードウエイでも少しダウンタウンタンに移動したロケーションに移転、広い売り場を確保しました。

先週末、そのソーホー店に立ち寄った所、夏休みに入った事もあり、店内は、異常なまでに超満員!入り口まで溢れそうな人で圧倒されましたが、気になった点が一つ。これだけ並んでいるのだから、さぞかしビッグデイスカントをしているのかと思いきや、特にセールをしていないようだったのです。

競合店は皆、夏物セール真っ最中で賑わっている中、この時期、セール無しで集客し、絶え間なくレジはフル稼働。LAの方ではウエアハウスセールがある様ですが、HPの方も、セールアイテムが無く、全くの通常営業。 アイテム別に陳列しているECでは、モデル女性が着用している写真のみで構成され、情報過多の競合他社のHPに比べると、シンプルすぎるインターフェース。 これが返って効果を発揮しているとう気もします。

元々、値ごろ感のある価格帯に加え、イタリア製というプレミアが付いているので高く感じないという事もありますが、この時期、セールの呼び込みなしに、これだけ人を惹き付けるのは異例とも言えます。ファッションが需要にマッチし突出している、一連のファストファッションよりはアイテム数が少ない事があり希少価値がある、そしてブランドが持っているカリスマ性という事になるでしょうか。 


Source: Company reports and J.P. Morgan estimates.

2か程前のJ.P. MORGANのカンパニーレポートで、米国ブランドの価格帯とファッションをベースにしたポジショニングマップでは、ブランデイ・メルヴィルはファッション性ではザラと同じ、価格帯では、H&Mとほぼ同じというスイートスポットに位置しています。

殆どの商品がワンサイズしか生産しておらず、スリムな女性のみという非常に偏った客層がターゲット。急激な拡大をしない事が戦略の一つにあるのではと思えます。

その為、消費者層を研究し、店舗数は最小限に押さえている様子、非常に慎重でシビアな運営です。ちなみに、ニュージャージー州のガーデンステートプラザモールには立派な店舗があったのですが、10−20代前半の客層がモールから激減している事から撤退しています。ターゲットの客層を変えるべく、モール自体のトランスフォーメーションが行われているので、リース切れを期に引き上げたのでしょうね。

いずれにしても、当分、人気は続きそうです。

http://www.brandymelvilleusa.com

ちなみに、上のチャートは、J.P.モーガンのアナリスト、Brian J.Tunickさんと、Bilun Boylerさんのイラストで構成されたもので、GAPの長引く低迷の原因を分析したもの。GAPは、全ての軸に置いて、平均値。突出した売りが無い事が原因という指摘されています。6月の売り上げもギャップブランドは7%減という事なので問題点を打破できず厳しい状況ですね。
 2014/07/15 09:42  この記事のURL  / 



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