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アメリカンアパレルCEOの解任に思う事


Made in USA, 労組フレンドリーを謳い文句に全米最大級の縫製工場、約一万人の従業員をかかえて世界20カ国で250店舗を展開するあのアメリカンアパレル社の創業者社長ダブチャーニーが遂に会社を追われることになりました。

禿鷹(?)ファンドからの融資につぐ融資で、奇跡的な綱渡りで今日まで、倒産を免れてきましたが、2013年度の決算売り上げ634億円に対し、赤字107億円 過去4年間17四半期で黒字になったのはたった1四半期だけ。解雇報道の後、若干株があがった様ですが、株価が50セントというぼろ株ではさすがのファンド各社も愛想をつかしたという事でしょうか?というかこうなることは想像していましたが。


MarketWatch.com

このブランド、創業当初から拝見していて、同社のデザイン、品質、値段で何でこんなに人気があるのと懐疑的な見方をしていました。 賃金が格段に安い海外製品と商品の差別化が出来ないまま、アメリカンブランドというプライドだけで、ブランドイメージを作り上げ、何とかここまでだましだましやってきましたが現実は厳しいということでしょう。

ここにきてMade in America製品が見直されてきていますが、アメリカ製商品が市場で認知される条件はひとつ。 消費者に値段に見合うだけの価値を見いだして貰う事です。アメリカ国内で生産するメリットは沢山ありますがそれに技術革新が伴わないと、ただ高いコストで品質の劣る商品を消費者に押し付ける事になってしまいます。これから真のリーダーを探し新しいアメリカンアパレルを築き上げていって欲しいものです。

 2014/06/22 11:17  この記事のURL  / 

小売業の発展が予想される国

資料元:A.T. Keaneys's 2014 Global Retail Development index

アメリカの調査会社A.T.カーニーが世界のどの国の小売業が成長する可能性が高いかの2014年度版を発表しました。成熟しきった市場である欧米や日本では成長は難しいが、世界ではまだまだこれからという国が沢山あります。

中国
東南アジア
南米
中東
アフリカ  

日本企業というとまず、最初にあがるのが中国、東南アジアですが、競争がきつく、生き馬の目を抜く様なアジア市場で、何年安定した商売が継続できるのでしょうか。UAE,サウジアラビア、オマーン等の中東諸国も魅力ですが欧米の企業には負けそう?

そこで、南米はというと人口もざっと以下の通り。

1位 チリ 1750万人
3位 ウルグアイ 340万人
5位 ブラジル 2億人

本来、アルゼンチン (4100万人)にも期待したいところですが もうすぐデフォールト(国の破産)になりそうなのでちょっと心配。しかし、あわせて、ざっと2億5千万人の市場が手つかずで残っています。

ZARAがウルグアイに、Forever21がブラジルに進出しますが、どこまで成功するかは未知です。ブラジルは衣料品の輸入税が何と35%、労働者は手厚い規制に守られており、生産性たるや世界最低水準。35%の輸入税を払ってもまだ国内で生産するより安いという状況。しかし、コットン、石油、水、資源、労働力、全てが揃っている南米市場で自己完結型の商売の構築が出来ればあと20年は安泰?

 2014/06/18 11:12  この記事のURL  / 

ジェシカシンプソンのビジネスが好調

かつて、セレブリテイのファッションラインが相次いで登場した時期があり、ラスベガスで開催されるアメリカ最大の展示会MAGICショーでも、派手なブースが立ち並び、賑わっていましたが、その多くは失敗に終り、いつの間にか市場からも消えてしまいました。 自身の人気とは別にファッションビジネスの難しさを痛感。

そんな中、スタートから来年10周年を迎えるという、ジェシカシンプソンラインの年商が、1ビリオン(約1000億円)超えているというのです。5月に行われた、フォーブスの『パワーウーマンズ・サミット』でも選出され注目されています。

メイシーズやノードストローム等でも結構見かけるので、こなれたトレンドデザインと価格帯が消費者に受けているんだろうなと思っていたのですが、これほど売り上げが多いとは驚きました。

しかも、アパレルラインからシューズ、鞄の他、30カタゴリーも展開しているそうで、それに加え、マタニテイー・アクテイブウエアや、水着、プラスサイズ、寝具、バスグッズ、キッチン雑貨などもそれぞれのパートナーとの契約で、新たに加わるという、今時、珍しい積極的な拡大戦略です。

結婚、出産と自身のライフスタイルの変化から、新たなアイテムへと展開している所が中々のビジネスウーマンぶりです。妹のアシュリー・シンプソンも、テイーンズとトウイーンズのアパレルのクリエイテイブデザインを担当と、ビジネスに参加しているそうですよ。

それにしても、ビジネスの縮小、姉妹店の閉鎖等、苦戦するブランドが多い中、なぜこのブランドが好調なのか考えてみると。。。

成功の裏には、ビジネスパートーナー(親会社)として組んだ、ナインウエストの創業者の一人、ヴィンス・カムートグループの力が大きいのではないでしょうか。 社名と同じ、ヴィンスカムートブランド(シューズ)は、米国有名デパート向けのOEM生産、直営展開、オンラインショップ等、コネクションと実績から、他にも、トリーバーチやBCBG等のビジネスを成功に導いています。

ジェシカシンプソンンのケースでは、一連のブランドと異なり直営店を持っていません。ブランドの浸透力にかけ、成長は鈍りますが、自身のネームバリューで十分にカバーしています。 返って、直営店にかかる経費がかからない分、リスクは少ないとも言えます。

販売チャンネルは、カムートグループが、密着したコネクションとマーケテイングを知り尽くしたデパートへの卸しとオンラインショップ。 利幅は少ないが、店舗数の多いメイシーズ、ノードストローム、デイラーズ、ロードアンドテイラー等、マス向けのデパートの販売網をしっかりつかんでいる事、アマゾンコムやザッポス等の最強オンラインショップでの販売はパワフルと言えます。

そして、インスタグラムやフェースブックを見ていると、同世代の独身女性や、子供を持つ、若い女性達へのアピール力もあるんでしょうね。


その他の、成功している、セレブリテイーブランドの売り上げ、参考に調べてみました( 2012年)

-オルセンシスターズは、JCペニーで独占販売の『OlsenBoye』や、姉妹でプロでユースする『エリザベス & ジェームス』、ハイエンドラインの『The Raw』をあわせて、$1B(約1000億円)

- ジェイZの『ロッカウエア』は、1999年スタートで、レデイース、メンズ、ベビーのアパレル&雑貨含めて年商$700M(約700億円)

- ショーンジョンは、メンズのアパレル&フラグランス中心で、年商$250M (約250億円)

- ヴィクトリア・ベッカムは、2006年スタートのアパレルラインで、年商$95M (約95億円)

- グエン・ステファニーの『L.A.M.B』 は、アパレル&シューズで年商$90M(約90億円)

- ニコール・リッチの『House of harlow』は2007年スタートで年商$2M(約2億円)


これを見ると、ジェシカシンプソンブランドの成功はかなりの特例とも思えます。


http://www.jessicasimpson.com/

 2014/06/17 11:53  この記事のURL  / 

ジェイクルーがメンズのショートスーツを販売

今年の夏は、メンズのショートパンツが熱い!と耳にしていますが、スーツにまで幅が広がっていて、遂にジェイクルーでも販売スタートしています。 ランウエイや、セレブでは、ファラレル・ウイリアムズや、50代のニック・ウースターさんも半ズボンスーツを着用されているのを思い出しますが、ジェイクルーで販売しだしたという事は、いよいよメインストリームにまでやってきたという印象。

ジェイクルーでは、4スタイルで、価格帯は300−400j前後。コットンリネンやウールリネンの他、日本のKOJIMA社のシャンブレー素材を使用した物も登場しています。

他にも、トップマン、英国のリースエイソス等でも販売しだしました。

半ズボンだからといって、猛暑対策では無く、オールドスクールをイメージしたダンデイズム、ヤングメンズ向けのファッショントレンドです。 他にも、ショートスーツを色々と見ている内に、ビジネス対応にはなりませんが、ウエデイングパーテイや、ガーデンパーテイ、ビーチパーテイ、食事会等のプライベートで、きっちりしすぎる印象のスーツからショーツをあわせる事で、少し外して着用するのはありかなと思えます。ストローハットに花束かかえ、ビーチウエデイングに参列とか?


via wall street journal

また、ちょっと前にでていた、WSJに、気になる記事がありました。今年はメンズのショーツが短くなっているというのです。 左から、股下28cm、22cm、18cm、そして、一番短いタイプでは、股下(14cm)というウルトラショート! 太ももまで見えるとかなりのチャレンジ、ビーチ対応でしょうか。 ここまで短いと小学男子みたいなレングスです。こんなに微妙なバリエーションがあるとは、女性のミニスカートよりも繊細。

2−3年前までは、かなり長い丈が標準だった気がしますが、ジェイクルーを始め、ボノボスクラブモナコ等で、上写真の様な、11、9、7、5インチといった異なるレングスのショートパンツを販売しています。身長や、ロケーションによって使い分ける時代なのでしょうか。

また、今年のメンズ・ショートパンツの傾向に、クリーンなルックスというのもある様です。カーゴショーツも90年代の様なマチ幅をたっぷり取ったバルキーなポケットでは無く、デイテイルがすっきりしたデザインが多い様です。

ショートスーツに、ウルトラミニショーツ、男性のファッションも劇的に変化、しかし、ここまで露出するとなると、御御足のお手入れも必須ですね。

この丈のショートパンツ、皆さんはどう思いますか?



 2014/06/11 02:10  この記事のURL  / 

フェステイバルシーズン

6月に入り気温もあがってきましたが、アメリカの学生達は、3ヶ月もの長い夏休みを控え、各地で行われる様々な野外フェステイバルシーズンを迎えます。 中でも、ミュージックフェステイバルは若い人達の間では大変な人気。既に過ぎてしまいましたが、3大ロックフェステイバルの一つに『コーチェラ・ミュージックフェス』があります。 カリフォルニア州、インデイオの砂漠地帯、コーチェラヴァレーで行われるコンサートで今年は、4月11日-13日、4月18-20日の2週に渡り、金、土、日と開催。 チケットは高額の上、入手困難だそうですが、HPでは、2015年の前売り券が既にソールドアウト!かなりの人気度が伺えますが、きっとダフ屋の様な商売もでるのでしょうね。 

その2015年のチケット価格を見てみると、フェステイバルパスだけで375ドル、シャトルバス込みで435ドル、持ち込みのキャンピングカーやテント用のパスは別に85ドル。 VIPのフェステイバルバスは799ドル! 更に、宿付き、テント付きのコンボパスになると、2,350〜4,800ドルというからかなりの高額です! 当然、一度に払えない若者もいますので、分割払いプランも用意されています。

自然に囲まれた環境で開催される泊まりがけの音楽イベント、若い人達にとっては、この上ない、ワクワク感の極みとも言え、コンサート後の友人達との集いや、宿泊の経験も、オンライン上では決して味わう事の出来ない格別な物。友人が行くなら、アルバイトやお小遣い全て費やしても参加したいと思う人たちもでてくるでしょう。

こういったイベント、ファッション業界とも無関係ではなく、普段洋服にお金を使わない若者もこの日の為に、洋服やファッション雑貨の購入もするのでしょう。アーバンやナステイギャル等、20代+を対象にするブランドでは、フェステイバルファッションをテーマにあげている所もあり、苦戦中のアバクロやホリスターも新戦略の一つにリストしています。こういったカルチャーやライフスタイルとリンクした商品展開は今後、益々、必要になってくるのだろうなと思います。

HPを見て驚いたのが、最初のページにでてくる『LOST & FOUND』のいわゆる落とし物。 鍵、鞄、サングラス、財布、証明書、カメラ、携帯電話等。カタゴリー毎に分けられたリンクをクリックすると、2014年の落とし物として以下の様な写真がずらり!鍵にいたっては、グループ@からHまであります!

持ち主が見つかった物は、Xマークが付けられていますが、約2ヶ月経った現在もかなりの数が残っています。3ヶ月経って、見つからない物は寄付されるそう。 コンサートの様子をみれば、もり上がっている様子は察する事ができますが、しかし、一体、どんだけどんだけはしゃいだのでしょうか!?それとも、参加人数から考えると、想定内!?

コーチェラ以外にも各地での野外フェステイバルが開催されますが、同じ様な状況は起こるのでしょうね。なるほど、クロスボデイの鞄や、ちょっと前まではダサいの代表だった、ウエストバック等、ハンズフリーになるバッグの需要があるのが理解できます。

 2014/06/10 10:53  この記事のURL  / 

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