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アマゾンの究極の撮影方式

昨年、ブルックリンのウイリアムズバーグ地区に、ファッション業界でも初となるラージスケールの3716平米のフォトスタジをオープンし話題になった、アマゾンコムですが、アパレル商品やファッション雑貨、傘下のshopbop.comの商品等、一日に19,000枚のサンプル写真が撮影されるそう。

そんな中、ちょっと物議をかもしているのが、アマゾンがスタジオ撮影において研究を重ねた撮影方式を特許申請しているという事。 2011年に申請し、今年3月18日に本件が受理され、一般公開されました。

この後、何が起こっているかというと….こんな事が認可されたら、このネットショッピング戦国時代に、サンプル写真が撮れず、えらいこっちゃと、既に2万5,000人以上の人が反対の申し立て!

上の画像の設定以外にも、こんなのがあります。


専門的な事はわかりませんが、シームレスの白いバッググラウンドを使用し、ライテイングの位置、角度、被写体の位置等が計算つくされた、究極の撮影方式という事らしいのです。

申請内容及び、セッテイングの描写、興味のある方はこちらを参照下さい。
そして、反対される方は今の内に!

類似したケースでは、SAIGOさんという日本人の方が、めがねの撮影方式として出願されています。 サングラス等の場合、周りの景色などの映り込みがあるので、特殊な撮影方法が必要な場合は私たち素人には、なるほど、分かりやすいケースです。 

アマゾンのケースも被写体を究極にクリアに撮影する為の設定という事ですが、異議申し立ての数を見ても認可されるのは難しいかもしれませんね。
 2014/05/30 00:53  この記事のURL  / 

米国3A(A&F・AE・AERO)は、どうしたら立ち直れるか?

アメリカの10代向け小売チェーンの、アバクロ、アメリカンイーグル、エアロポスタルの衰退が著しい。 今の10代はロゴ中心のカジュアルウエアには興味が無く、ザラ、H&M、フォエバー21に押されまくり。

そんな中、アバクロの創業者CEOは、先日、大量に持ち株を売り出し逃げ腰し、アメリカンイーグルはQ1の結果が大幅減で、3年以内に150店舗をクローズすると発表したばかり。年内にも『アメリカンイーグル』は100店舗、『エアリー』は20店舗閉鎖するそう。 『エアリー』直営店の一部は既に閉鎖しHPからストアリストが無くなっていたので不思議に思っていたのですが、思い切ったリストラ案だったのですね。

そして、競合店のエアロポステールに至っては、売り上げ減少で家賃の滞納までおこす始末。 いずれのブランドも、客離れをおこし、かなりきつそうです。

この打開策として、ワークしている秘策が、有名デザイナーや、若い人達に人気のセレブとコラボして、人気便乗商法で服を買って貰おうという全く新鮮味の無いアイデイア。

悲しいのは、こういうコラボで多少なりとも持ち直す事。 この手法でミレニアルズ世代がショッピングする店、トップ5は、コールズ、ターゲット、ギャップ、シアーズ、デイックス・スポーテインググッズとなっている。

エアロポステールも昨年末から、ユーチューブ・セレブリテイとして人気のBethany Motaとコラボし、多少なりとも回復基調との事。

こういう状況を見ていると、ロゴが売れなくなった今、ブランドとはなんなのか、抜本的に立ち直る方法は他に無いのだろうかと感じてしまいますが、皆さんはどう思われるでしょうか?

 2014/05/23 07:55  この記事のURL  / 

『SPACE NINETY8』に感じた地域密着型店のデメリット

昨日アップした、アーバンアウトフィッターズのブログを書きながら、同社がブルックリンにオープンした『SPACE NINETY 8』について、書いていたのですが、視点が異なるため、別にアップする事にしました。

数週間前の事で恐縮ですが、ブルックリンに用事で行った際、その新コンセプトストアに寄ってきました。 

ビルの地下から5階の屋上までを利用した、ブテイック、ギャラリー、ポップアップストア、レストラン&バー等を組み合わせた複合空間。 ストアというよりは、若者達の新しい社交場“スペース”を提供する事で洋服以外の目的を創出するという、アーバンの意図があり、どんな様子で賑わっているのか興味津々で立ち寄ったのです。 バーはオープンしていましたが、残念ながら、ルーフトップ・レストランは翌月オープンとの事で中の様子だけ拝見。

店内は、最近UOが店舗の改装後、使っている白木の資材や、デイスプレイ方法等、即座に同じブランドだと感じるアイデンテイもあり、拘りと意気込みを感じるユニークなストアだったのですが、それとは別に奇妙な空虚感を感じました。

訪問日が金曜だったこともあり、お客さんが殆どいなかったのです。グランドオープニングの様子は、インスタグラムからも大変な賑わいでしたが、1ヶ月経った、平日の店頭は、、、がら〜ん! ちょうど、トップ画像は、訪問時に撮影した店内の写真、店員さんと、数名のお客さんに開店前のルーフトップレストランですれ違っただけ。人のいない、”スペース”は、わくわく感も半減した次第。。。

マンハッタンでは、平日でも買い物客で溢れているので、これはかなりのギャップ!

よく考えてみれば、平日は、この店の客層である学生さんや若い人たちは働きにでていたり、学校にいる為、主婦層や子供、現地でビジネスをする人しか残らない。 周辺の店舗もさして変わらずの状況で、観光客も見かけましたが、人が入っていたのは、カフェ、有名チョコレート店やレストラン。 営業時間も店舗は夜10時まで、レストランとバーはそれぞれ、11時と12時に閉店。おそらく、ビジネスとして成立するのは週末と、帰宅後の夕方以降ということになるでしょうか。 

アメリカが、注目しているビジネス形態の一つに『地域密着型/ヴィレッジタイプマーケット』というのがありますが、ウイリアムズバーグエリアでの『SPACE NINETY 8』の出店は、まさにその具体例。しかし、ターゲット層がはっきりしている店舗には、こういうデメリットもあったのですね。。 

もちろん、いつも、こんな様子だとは思いませんが、平日のデッドタイムは確実にあるのでしょうね。。。マンハッタンでもイーストヴィレッジや、オーチャードストリート等、若い人たちの集まる特別なエリアは、夕方以降に人が集まる為、開店が遅い店や昼間クローズしている店もあるので、同じ様な状況かもしれません。

レストランは、未だ、オープンしていない様ですので、次回はオープン後の週末に行ってみたいと思います。

http://www.spaceninety8.com














 2014/05/23 04:22  この記事のURL  / 

ちょっと心配なアーバンアウトフィッターズ

昨年から、売り上げ不振のアーバンアウトフィッターズ、4末締めのQ1 は、既存店ベースでまたしても14%ダウン! アンソロポロジーは25%増、フリーピープルが8%増と好調なので、グループ全体では6%増、$686M(6億8,600万ドル)と、姉妹店に助けられた結果でした。


卸売り部門でも、27%増と好調なのに、『アーバンアウトフィッターズ』の店舗売り上げが今ひとつ奮わない。

適切なトレンドファッションの不足(クマの着ぐるみの様な奇妙な商品があるとも言われています)、プライスコンシャスな10代の客層には高額品が多く、F21やH&Mに流れている。また、度々、ツイッターで炎上している、消費者が不愉快になるロゴTシャツでの客離れ等が指摘されています。


写真が問題のあったロゴT: 左:ビアグラス片手の『Jesus I’m Drunk』真ん中:落胆、憂鬱という意味の『Depress』、右:ぽっちゃりを気にする女性達へ嫌みをこめた『Eat Less』等。宗教のモラルに反したジョークや、女性の精神面をからかったメッセージTシャツ。アーバンのこの手の話題は、時折、耳にするので、またか!という印象です。

確かに、こういった問題も影響しているでしょう。 特に価格に関しては、スポーツテイストの新姉妹ブランド『Without Walls』でも同様の問題が指摘されています。コラムの方でも書かせて頂いたのですが、UOの客層は、アメリカが狙う三大消費者グループの中でも、最も複雑な心理と社会背景を抱え、移り気で、買い物よりは飲み食いの消費が上回る、ミレニアルズ層が中心。 当ブログでも取り上げて行こうと思いますが、アメリカの企業があれこれ策を練るも、空振り、とにかくトリッキーな客層なのです。

それでも、UOはアメリカの企業の中では、若者の消費行動や時代の流れを研究し、常に先進的なアイデイアで、チャレンジしてきた数少ない企業。 6月にオープン予定の34丁目のライフスタイルストアや、2ヶ月前にオープンした、ブルックリンの『SPACE NINETY8』も、そのチャレンジの一環。

トリッキーな客層をターゲットにしながらも、常に変化し屈しない勇敢な企業と言えます。長年、支持され続けてきた”ライフスタイルストア”だって、変わらなければ飽きるのです。 確かに、ロケーションに寄っては、人が入っていないなあ感じる店舗もありますが、このスランプを乗り切り、若者達を虜にする”スペース”作りを成功させて欲しいと思う。




 2014/05/22 08:50  この記事のURL  / 

アウトレットに騙されるな!?

参考:Jezebel.com

米国のアウトレットで販売されている商品は、通常の店舗で販売されていた物と同じで、ワンシーズン古いものや、過剰生産されたものを安く販売していると思われている方も多いと思いますが、実際はそうではありません。 

例えば、サックスフィフスのアウトレット『OFF 5TH』では、フルプライスの店舗で販売されていた商品は、たったの10%、残りの90%は、PBだったり、アウトレット用に低価格で生産されたもの。つまり、元々安く作られた商品。

アウトレット商品のタグには、参考上代とアウトレット価格が並べて印刷されていますが、実はフルプライスの店舗では一度も販売された事の無い物が多く、タグで判断する値下げ率というのも?? 

上のチャートは、一日に20万ビジター数があるという、CNNでも紹介された女性の為の情報サイト『JEZEBEL.COM』の記事の中で紹介されていた内容を参考に書き出した数字。 各ブランドが、どのくらいの割合でアウトレット専用の商品を投入しているか、そのパーセンテージを示したもの、その割合の高さに驚きます。品質やデザイン等を省略化し、元々安く売る為に生産された商品なのですから、安くて当たり前なのです。


アウトレット向けに作られた商品はやラベルで区別している事がありますがご存知でしょうか? 例えば、コーチの商品は、品番が“F”から始まる。ギャップグループや、Jクルーは、写真の様に、襟ラベル、ブランド名の下に、●や■が3つ並んで付けいます。日本のアウトレットではどうでしょうか?

普通のモールがさびれる原因とも言えますが、最近オープする店舗はアウトレットが多い。 Jクルーでは、フルプライス店が320店舗、ファクトリーアウトレットがなんと3分の一の116店舗。アウトレットでの売り上げが良いので仕方ありませんが、ギャップも、ノードストロームも皆、同じ傾向。 

アウトレットを利用すれば、大変な節約をしたと満足度しがちですが、実は元々安い商品を買わされている事があるのですね。 知りつつブランドバリューで利用する人もありますが、店舗の増加に連れ、『アウトレット商品はお得なのか?』という定義がメデイアで取り挙げられており、知らなかった消費者も気づきつつあるようです。




 2014/05/20 14:12  この記事のURL  / 

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