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ホリスター:ソーホ旗艦店を断念

NY POSTによると、ホリスターがソーホーの旗艦店の継続をやめ、サブリース先を探しいているそう。2009年から2026年までのリース契約をしていたが同社のビジネス不調を背景に、継続を断念。交通量からいっても、絶好の場所で非常に惜しいロケーション、壁面を利用したロゴのペイントも効果的でしたが、6階構成のウオークアップ、ダークな内装と、ブランドのイメージを追求しすぎて、買い物しずらい店舗だった事も事実、そしてテイーンの客層離れと同社の業績不振による苦渋の決断となりそうです。

アバクロンビー&フィッチ社では、ファストファッションやアウトレットに、特に女性客をのシェアを奪われており婦人向けのアパレル商品の商品開発を急いでいるようです。 立ち直し戦略としては、以下のプランが挙げられています。

- 女性向けの商品開発を急ぎ、テスト商品も含め新商品の投入回数を増加
 →小ロット多品種生産でデザインの幅を広げる
- ヘビーデイスカウントによる販促を減らす
- 来夏、靴や鞄など、ファッション雑貨の増加
- 来春、婦人のプラスサイズの投入
- オムニチャンネル強化、オンライン販売の売り上げ、$300Mから2007年までに$700Mを目指す
- ホリスターは2014年秋に、A&Fは2015年の春にEコマースを再構築。
- 今年B-T-C商戦で好調だった、ケッズ社とのタイアップの様なコラボ商品の投入。
- 現在、全体の25%をしめる、海外向けEコマースを、2017年までに2倍増を目指す。
- 米国は引き続き店舗数を縮小し、低価格のホリスターにフォーカス。
  現在の1014店舗から、2009年までに845店舗に縮小
- 海外出店は、アジアにフォーカス。 
- メキシコとブラジルで少なくとも、20店舗のフランチャイズ 

移り気な、テイーンエージャーの客層を取り戻す為のプランとしてはまとも過ぎる様な気がしますが,店舗の縮小は避けられない状況。 

驚いたのは、『クラスで注目されるクールなキッズ”をターゲットにしているので、太った女性向けのビッグサイズは作らない!』とかたくなに断言していましたが、来春からは、“プラスサイズ”が登場。本件、わざわざ断言した為にメデイアに多く取り挙げられましたが、実際、プラスサイズを作らない企業は他にも存在しており、ブランドのイメージ維持の為にこういった戦略があるのは当然だとも思えます。 A&F社では、背に腹は代えられず、ポリシーを曲げての戦略で、女性客の奪却を試みるようです。

 2013/11/28 05:16  この記事のURL  / 

増加するメンタルシックなアマゾンコムの従業員達

ホリデイのギフト商品ですら正規価格で買うのが阻まれる程、サンクスギビングデイを目前に控え、店頭では前倒しでセールが行われています。毎日の様にセールのお知らせメールが届き、平均40~50%オフの割引率。アパレルに関してはサイズや色切れの心配もあり、ここまで安ければブラックフライデーまで待つ必要もありません。

Eコマースのサイトでも競合店を凌ごうと様々な作戦に必至!ウオルマートを始め、ターゲットもようやく始めた、オンラインで注文し店頭でピックアップできるサービスが開始しましたがアパレル企業ではGap社がオンラインでリザーブした商品を24時間以内に店頭で支払いをして受け取る事が出来る『RESERVE IN STORE』のサービスを開始。今年6月にシカゴとサンフランシスコの40店舗でテストしていた物を、今月18日から、400店舗のバナナリパブリックと200店舗のギャップでスタート。

また、アマゾンコムが、地域限定で日曜のデリバリーを開始したかと思えば、最大のライバル、eBayも地域限定でオーダーから一時間でお届けしますサービスを開始と、ホリデイシーズンを迎え、急増するオンライン販売の競合店から一人でも多くの消費者を獲得しようとするサービスが続々登場しています。

そんな中、消費者獲得の為のクイックなデリバリーサビスの裏にある、過酷な労働環境がニュースになっており、英国アマゾンで働く23歳の青年が過酷な労働状況を隠しカメラで撮影した事で発覚した内容によると、彼は、74320平米の倉庫から、注文の商品を探し出す、”PICKER"として働いているのですが、トランシーバーにより、指示された商品を選びトローラーに乗せるという役目。商品により、探しだす時間が割り当てられており、平均33秒に1個の商品を運ばなければなりません。間違った商品を選んだ場合は、スキャナーがビープし精神的に追いつめます。そんな環境化で、低賃金、10時間半のシフトで、週に4日、距離にして約17キロ以上を歩いて商品をピックするという過酷な労働現場を報告しています。

スキャナーを取り付けられたロボットの様に動かなくてはならず、働いているうちに、肉体的な疲労とともに自身が人間らしい扱いをされていないという不満がつのり、精神的なダメージを受ける授業員が増加しているそう。

単純作業を強いられる仕事は、精神的ダメージを受ける事が多いと聞きますが、誰もが心待ちにしているホリデイシーズン、消費者への特別なサービスとして通常では考えられないスピードの最新サービスと引き換えに、メンタルシックになるほどの過酷な状況で働いている従業員が存在するのです。ラストミニッツに注文する消費者にはとても便利なサービスですが、注文した商品が届くのを待つ時間も楽しみの一つだと思うのです、クイックデリバーのサービスがそんなに必要なのだろうかと考えさせられる話題でした。

英国では、クリスマス時期には、シーズンスタッフとして1万5000人、米国アマゾンでも、40カ所以上の配送センターにて7万人の人々がワークしています。 
 2013/11/26 07:55  この記事のURL  / 

ラルフローレン傘下の『クラブモナコ』旗艦店メイクオーバー

5番街の23丁目〜14丁目『LOWER 5TH AVE』では、多くの小売店が、ホリデイ商戦に向け、軒並み改装を行っています。『ギャップ』と、新ストアの『C.WONDER』、バナナリパブリック跡地に姉妹店の『ATHLETA-アスリータ』はまだ、改装中ですが、カナダのシューズチェーン店『ALDO-アルド』『ザラ』『エキスプレス』そして『DKNY』のポップストアは既にオープン。ファストファッションの競合ブランドが大型店を続々オープンする中、店舗のリフトアップは必須と言った所。

そして、上の写真、ラルフローレンの傘下の『クラブモナコ』もオープンしていましたので立ち寄ってきました。

元々、ジョーフレッシュを展開する、カナダのジョー・ミムラム氏とパートナーが始めたブランドを、1999年に、ラルフロレン社が買収。北米に69店舗以上、韓国、中国、シンガポールを始め、ヨーロッパにも店舗がありますが、日本へは未進出。ミデイアムプライスでハイクオリテイのファッション、“Everyday Sophisticated ”、ブラック&ホワイトを中心とした、クリーンでモダンなコーデイネートで知られます。 

今回の改装では、親会社ラルフローレン社のインテリアの雰囲気も感じるグレード感のある内装。細工を施した鉄製のドアから店内に進むと、大理石のフロアーに、ラルフ本店の特徴でもある、いくつかの部屋に分かれた構成。中央左側の通路を抜けると、NYの老舗書店、『The Strand-ストランド』の協力によるブックショップと、マンハッタン初となるブルックリンのグルメコーヒーショップ『TOBY'S』バーが併設。地下のメンズフロアに行くと、ラルフに似たダークな照明を使用、古き良き時代を感じる紳士服飾小物がデイスプレイされています。

ブランドの特徴をざっと挙げてみますと

●ヨーロッパのモダンファッションとテイラーファッションの融合
●価格:スカート&パンツ(150j+) ジーンズ(176〜299j)コート(398〜695j)
●ターゲット:モダンワードローブを基本とする、独身のヤングキャリア層
●年齢層:20代半ば〜30代半ば
●旅行、食事、エンターテイメントに費やす余裕のある、シテイ派の平均収入5〜6万ドル以上。
●競合店:Jクルー、セオリー

ザラよりはベーシック、高品質で高額、良く比較されるJクルーよりは、ヤング層に絞られた商品構成、立ち位置がなんとななくぼんやりした印象のブランドでしたが5番街店のオープンを機に、よりフォーカスされていくのではないでしょうか。 

興味深いのは、オンラインでもコードを得る事ができる、20%の学生割引きを常時行っており、次世代のターゲット獲得を考慮したサービスを行っているようです。ホームページの『CULTURE CLUB』でも、顧客の興味のあるエンターテイメントに関する情報がシェアでき、しっかりとした、Eマーケてイングも行っているようです。

http://www.clubmonaco.com

 2013/11/14 06:41  この記事のURL  / 

ヴィクトリアズ・シークレットの『PINK』の人気は今がピークか!?

こちらのブログを先に書いていた所でしたので、ギリーヒックスに続き、インテイメート・アパレルの話題。

リサーチ会社のNPDグループの調査によると、ガールズを含む婦人向けのインナー&下着市場の売り上げは111億ドルを超える勢い。その中でも中高生、大学生を対象とした市場の需要が急成長しており、『HOT TOPIC』や、TWEEN向けチェーンの『ジャステイス』等、この分野に参戦する企業が続出していますが、その要因となったのは、絶好調のヴィクトリアズシークレット社の姉妹店『PINK』の存在があります。

昨年、親会社のLブランド社は104億ドルを販売、そのうちの59%はアメリカ国内の売り上げ。PINKは、VS社全体の66億ドルの売り上げの約25%を占める15億ドルの売り上げへと飛躍的に成長。リミテッド社では、2〜3年後には30億ドルにまで成長すると予測しているそうです。

18〜22歳の好みを研究した『CUTE VS. SEXY』をうまく融合させたデザインが特徴ですが、実際にはその下の年齢層まで取り込んでいるそう。 そんな中、調査会社のJEFFERIESが先日行った、VS社、『PINK』の消費者を対象にしたアンケート調査によると、大多数の回答者は、商品価値以上のオーバープライス、価格が高いという理由から今後の購入は控える、より低価格帯のランジェリーを販売するストアで買い物をしたいと答えており、将来的に現在以上の人気は得られない、現在の人気がピークではないかという見方をしています。

PINKの状況は、大学生とガールズを対象にしている、ジューシークチュールに非常に類似していると指摘しており、ロゴを強調したスエットシャツやパンツ、ノベルテイグッズ、いやゆる、”お土産的”デザインにブランド価値をプラスした展開で、両ブランド共に、価格帯が吊り上がって来た事で客離れを起こしている。 

ジューシークチュールは、”現代のシャネル”というフレーズで、お金持ちのお嬢さんをターゲットに展開してきたのですが、2008〜2012年の間に、売り上げは18%ダウン。(親会社のFIFTH & PACIFIC社は、先月28日に、AUTHENTIC BRANDS GROUPに、1億9500万ドルでの売却を発表したばかり)

グーグルのトレンドサーチによると、過去2年、特に第四四半期において、"VICTORIA'S SECRET PINK" の検索ワードは減少しており、ブランドの人気度減少を表すサインとして示唆しています。

価格の高騰が原因であれば、テイーン向けの競合ブランド『エアリー』『ギリーヒックス』の状況はどうなのか?
デザインにより差があるので、極端な価格差はあまり感じませんが、凝ったデザインで値段が高騰したり、サイズの多いパンテイは、“5枚まとめて26ドル”などの販売法でマージンを削って在庫コントロール。新商品がなければ消費者はすぐに飽きますので、いずれもしんどい状況が見られます。

エアリーは3社の中では若干低価格ですが、ブラの型数、アンデイの種類が豊富、ギリーヒックスでは、ブラライブラリーは相変わらず同型で健在ですが、ロスの多いパンテイの型数を極端にしぼり、オンラインショップにフォーカスして販売。デイスカウント率が高い事も目立ちます。これは、ブランドの閉鎖の発表があったので理解できます。 

いずれも以前程の店頭の混雑はなく、価格帯の上昇と共に、客離れが起きているのは3社同じ様な状況があるのではと感じています。マンハッタンは、非常に特殊な街なので、観光客の多い旗艦店ではとても繁盛しているのですが、大半の郊外エリアの店頭の状況が必ずしも同じではありません。これはユニクロの店舗にしかりです。

そして、テイーン向けアパレルのシェアを奪っている競合店には、フォーエバー21が存在しているのではないでしょうか。F21ではブラが9.80〜12.80ドル、パンテイが3.80〜4.80ドル(3枚で9.80ドル)というダントツの低価格。人気競合店のコピー商品も多くあり消費者も良くみているのだと思いますがあっという間に売れ、インナーウエアのコーナが、すかすかになっているという印象です。このインテイメートのコレクションも大型店では拡大しているようです。

15〜19歳の学生さん達の平均のアルバイト金額は、1週間に130ドルというデータがありますが、その中で友人達との交際費、洋服、ガジェット等を購入しまかなうとなると、低価格帯のブランドに人気が集中するのは理解できるものであり、価格帯がとデザインのバランスがキーポイントになりそう。






 

 2013/11/07 01:39  この記事のURL  / 

アバクロンビー社の『ギリーヒックス』全28店舗、2014前半に閉店

本日付けのWWDによると、2008年にスタートした、A&F社の姉妹店、ギリーヒックスの閉鎖を決定したようです。オーストラリアのオーシャンライフスタイルをベースに、女性向けのインナー&アンダーウエアを販売。丁度、リセッションの時期に当たった事もあり、非常にスローなペースで出店を続けていましたが、11月2日しめの第三四半期の既存店売り上げは、前年比 11.7%減の$1.03B(10億3000万j)ダイレクトコンシューマー(ネット販売)は、アメリカ国内が14%減、海外が15%減という結果。

売り上げの悪化から閉店を決断し、28店舗は低価格帯のホリスターの店舗に改装予定だそうです。閉店には、9000万j〜1億jの費用が予想されています。

オープン当初は、コンセプトの目新しさから店頭に何度も足を運び視察してきたブランドですが、商品の飽き、価格帯の高騰から、客層はセール商品の購入に偏りマージン率を下げていた様に思います。ここ最近の店頭は、ロスの多い、アンダーウエアのマーク数が極端に減っており、肝心の下着のボリュームが無い事は、非常に違和感を感じていました。ホリスターの店内の一部で、ギリーヒックスを販売していましたので、社内的には清算の動きが始まっていたのかもしれません。上記の写真は、ちょうど1ヶ月程前に行った時に撮影した写真、入り口には更に60%オフというサインがでています。

同社のブランド閉鎖は、『RUEHL-ルール』に続き2つ目になりますが、コンセプトに沿ったのデイスプレイやインテリアもアップスケールな店の雰囲気で、最初は集客しても、肝心要の商品には飽きがくるというのは、こういったガチガチのコンセプト・ストーリを作り上げたブランドの難しい所かもしれません。。

現在、A&F社は、1057店舗を運営しており、内訳けは以下の通り。A&Fは米国内の店舗を縮小し海外進出に力を入れている所ですが、低価格帯のホリスターが2倍以上の店舗数。

ホリスター&カンパニー: 594店舗
アバクロンビー&フィッチ:285店舗
アバクロンビーキッズ:  150店舗
ギリーヒックス:     28店舗
 2013/11/07 01:05  この記事のURL  / 



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