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セフォラは実店舗フォーカスでガッチリ!

昨日、コスメの『ベネフィット』がキオスクをスタートしたブログをアップしましたが、コスメつながりで、フランス発の、コスメストア『セフォラ』が急成長しているニュースをひとつ。

日本では残念ながら、2001年に撤退してしまいましたが、1997年にLVMHグループが買収以来、世界30カ国に1750店舗を運営、約40億ドルの売り上げと推定され、世界最大のビューテイショップとして成長しています。米国でも根強い人気のストアとして定着しています。2013年の今現在、LVMHグループの中で最も成長率が高く、ファション&レザー、ワイン類等のカタゴリーが、0.4%〜6%増にとどまっている中、セフォラは16%増と最も成長率が高くグループをリード。北米には1998年に初進出し、現在トータルで706店舗(JCペニーのインストア386店舗を含む)展開。

化粧品と言えば、デパートの主力商品ですが、彼らが扱う高級ブランドを、セレクトタイプのセフォラが扱う事で、デパートに比べると、若年層のファンを獲得、米国のコスメ&香水の販売で、20%以上のシェアを得ているそう。810店舗のメイシーズのコスメ関連売り上げが32億5千万ドルに対し、セフォラ北米は、20億ドルと予測されるそうなのですごいです。 

また、セフォラは、デジタルテクノロジーを利用する客層と実店舗運営のバランスがとれたストアとしても注目。モバイルを使用したクイックチェックアウトの導入や、人気を博しているリワードプログラム『ビューテイ・インサイダー・プログラム』では、350ドル以上の購入でVIB(Very Important Beauty Insider)として様々な特典がゲット。 更に年間に1000ドル以上使うと『VIB ROUGE』にアップグレード、プライベートイベントへの参加、商品ギフト、ビューテイスタジオへの招待、オンラインの送料無料等の特典が得られるという物。

モバイルアプリでは、インサイダーポイントの使用記録の他、使用しているファンデーションの色やお気に入りのリップの色を記録する等、化粧ポーチ代わりの『デジタルビューテイバッグ』機能が搭載。

セフォラには1060万人の顧客がいるそうですが、コスメジャンキーな客層を虜にしているのが、なんといっても、このリワードプログラム。特典の殆どは、商品に関連している事が多いので、オンラインで単にショッピングするよりも、直接店舗に足を運び、実際に触れる、試す、使用法を学ぶ、そしてインサイダープログラムのスペシャル体験をする事で、顧客との密接なつながりが生まれているんですね。

その為、新商品の投入はオンラインよりも店舗が先だそうですが、Eショップに客が流れ、店舗を縮小する企業も少なからず存在する中、セフォラでは、実店舗はビジネスの中核。セフォラのデジタルテクノロジーは、非常に高い評価を得ていますが、その成功の秘密には、ゆるがない実店舗にフォーカスしたビジネススタイルがあったようです。

http://www.sephora.com
 2013/08/29 07:32  この記事のURL  / 

コスメの『ベネフィット』もキオスクスタート

image via WWD

アパレルウエブさんの水曜コラムの方に、米国のキオスクビジネスに関する記事を載せて頂いた所ですが、サンフランシスコ発のコスメブランド『Benefit』も、エアポートにてキオスクビジネスを始めるニュースがありましたので関連記事として、追記致します。

サンフランシスコベースの、ZOOM SYSTEM社がサンヨーとのパートナーシップで実現したタッチスクリーンの自販機システムは、アップルや家電のベストバイ、メイシーズ等の大手企業が、このビジネスを利用しています。 設置場所は、主に、モール、デパート内、空港、ミリタリーベース等。 

そんな中、コスメの『ベネフィット』も、初の自販機をテキサス州の空港に設置、キオスクビジネスをスタートしました。ヴィンテージ・フードトラックをイメージした、ピンクのトラックにキュートなイラストが女性の好奇心をくすぐるデザイン。30種類のベストセール商品とミニサイズのトラベルキットが積み込まれており、年内に、JFKやラスベガスを含む24カ所の空港に拡大、2014年には海外拡大もスタート。初年度の売り上げは300~500万ドルを見込んでいるそう。 

低コストで運営できるキオスクビジネスが見直される中、無人のキオスクとしての自販機の需要が高まっているようです。イーベイと試験的に行った、ケートスペード・サタデーのタッチスクリーンストアでは即日デリバリーシステムでしたが、こちらは、本物の商品がその場ですぐにゲット。コスメを買う際にはお試しする女性が多いので、そのあたりはちょっと疑問ですが、自販機にあまり馴染みのない米国の人たちにも新鮮なのではないでしょうか。


http://www.benefitcosmetics.com
http://www.zoomsystems.com
 2013/08/28 22:25  この記事のURL  / 

類似するアバクロ姉妹店に思う事

国内店舗を縮小し、海外出店に力をいれているアバクロンビ−グループ、バックトウスクール商戦では、デイスカウントストアやファストファッション店に客足を取られ、アメリカンイーグルやエアロポステールともに苦戦が伝えられています。特にレデイースの売り上げがスローである事が指摘されていますが、ここ最近の商品を見ると、トレンド商品をプラスし、人気の、ステートメントジュエリーと呼ばれる大降りのネックレスや、ブレスレット等、不足していたファッション雑貨とのコーデ販売にも力を入れだしています。

ご存知の様に、アバクロンビーは大学生、ホリスターは高校生が対象、キッズのアバクロは8歳~16歳を対象、ギリーヒックスはインナー下着をメインにしたレデイース対象とコンセプトを分けて展開。ライフスタイルブランドとして、それぞれのコンセプトにあわせた店のインテリアにはそれぞれの面白みがあります。しかし、実際の商品を見ていて思う事、今に始まった事ではないのですが、特にアバクロとホリスター、ブランド名こそ違えど、取り扱い商品はほぼ同じという事。ホリスターの価格帯は、25〜30%程低価格に設定してありますが、店頭や、eショップを見比べると、カタゴリー、トレンド、デザインが非常に類似しています。

上の写真は、アバクロとホリスターの商品を抜粋したものです。同じアイテムでもデザインにより価格差はありますので全てがこの価格差ではありませんが、当然、縫製や素材によって差別化がされているのだと思います。しかしデザイン部分だけをみると大差なく、トレンドとして展開している、ジージャンやデニム等、きらきら光るスタッズやスパンコールを施した『SPARKLE & SHINE』シリーズや、ロンパース等。ルルレモンに代表される人気のアスレチックウエアシリーズは、A&F では『A&F ACTIVE』、ホリスターでは『HOLLISTER SPORT』と名前を変えて展開していますが、とても似ています。

クリアランスの時期には、マークダウンするアイテムが異なる為、値段に大差がない、或はアバクロの方が安いという商品もあるようです。同じグループの会社なので、アイデンテイテイだと言ってしまえばそれまでですが、あまりにも芸がなさ過ぎるのではないか。

例えばアーバンアウトフィッターズ社では、アンソロポロジー、フリーピープル共に、異なるターゲットとコンセプトで、マーケットが異なりますのでシェアを食い合う事はなく企業としての成長が期待できます。

A&F社の場合、ただでさえ、ファストファッションブランドと競合して行かなければならない状況化、ここまで似ていれば、ブランドとしてのステータスというよりも、どちらか安い方を選んで購入される事は避けられません。グループ内、ショールーミング化現象が起こりえます。価格帯の安いホリスターがグループ全体を引っ張っているのは当然で、同じグループ内で客層を2分している事になります。かつて、姉妹店の『RUEHL No 925』が、商品が類似化しすぎたことが原因で、2010年に、既存店29店舗を全て閉鎖した事を思い出しますが、問題は、価格が安いからホリスターが売れているだけではなく、商品が似すぎている事。 

アメリカでは、高校生や大学生のブランドを大人が着用するという事はほぼありませんが、日本では海外ブランドとしての価値観がプラスされ、本来のターゲット以外の客層も存在すると思われます。 ホリスターカンパニーは日本上陸が決定していますが、、類似する2つの姉妹店が日本市場で、どの様に共存成長していくのでしょうか。価格設定も含め、どのように住み分けるのか、とても気になる所です。
 2013/08/28 05:22  この記事のURL  / 



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