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デジタル・マーケットプレース『NuOrder』

先週末は、Javits コンベンションセンターで行われた、ギフトショーに行ってきました。 ファッション雑貨の他、ステーショナリー、ホーム雑貨、キッチン、キッズ商品、ガーデニング雑貨等、細かいアイテムが満載の展示会ですが、週末にも関わらず、多くのバイヤーで賑わい、展示会の場で、オーダーを入れるバイヤーもいれば、気になるアイテムの写真を撮影し、後でストアの構成を考えながらオーダをいれる人もおり、最近は、iPadで撮影をしながら情報を打ち込んでいる姿も多く見かけます。

そんな中、足を使って回る展示会とは正反対の、2011年8月にスタートした、デジタル・マーケットプレースの『NuOrder』といえば、オンライン上で各ブランドの商品写真や情報が一気に見る事ができ、オンラインラインシートで、オーダー・プロセスのスピード化が実現。手書きでの商品管理が無くなり、ペーパーレスであるのはもちろんの事、24時間アクセス出来るのは海外のバイヤーに取っても大きなメリットです。

昨年の秋には、GRP Partners、クリエイテイブエイテイブエージェンシー、スタイリストとして知られるRachel Zoe Incにより、300万ドル以上の資本を調達。そして、先日のWWD誌によると、新たに4人の投資家が加わり、パワーアップしたようです。

新たに加わった以下4名の投資家は会社組織としてではなく個人での投資、内、3名はオリジナルのビジネスを買収されたオーナー達というのが興味深い。

- Adam Bernhard:2011年ノードストロームが買収した、フラッシュセールスサイトHauteLook.comのCEO
- Betsee Isenberg:10Eleven ショールームのオーナー
- Khajak Keledjian:先日、ギャップ社が買収したセレクトショップ INTERMIXの設立者
- Sam Ben-Abraham:Advansterが買収した、Project Showの創始者&セレクトショップAtriumのオーナー

いずれも、新しいビジネスをトライして来た先駆者たち。 PROJECTショーといえば、ダウンタウンで新進ブランドを多く扱っていたセレクトショプ、ATRIUMのオーナーが、NYの新進メンズブランドを中心に集めて始めた展示会。一般的に行われる展示会と異なり当時には、斬新でみなぎる若さを感じる展示会でした。 年々、出展者数も増え拡大に伴い、ラスベガスに進出、客足を取られる事に危機感を感じた、北米最大の展示会MAGICの運営会社ADVANSTERが、プロジェクトショーを買収。 ストリート系の展示会『POOL TRADESHOW』や、昨年は、14種類の展示会を運営する、ENKグループを買収し、卸売りビジネスを、一手に牛耳りだしました。

話しはそれましたが、この新投資家4人は、誰よりも、ファッション分野に対する理解があり、NuOrderに大きな期待を寄せているそう。現在、取り扱っているブランドは、約200と展示会に比べるとまだまだ少ないですが、スタート以来、約5万件の受注をハンドルし、135万アイテムを販売しているそう。ここ数年、リテイラー達の売り上げは、Eコマースにより劇的にアップしましたが、NuOrderは、テクノロジーにより、ファッション業界の卸売りビジネスを合理化し、バイヤーとブランドが一緒に指揮出来る唯一のプラットフォームとして上昇中です。

バイヤーには、ブルーミングデールズ、フレッドシーガル、オープニングセレモニー、ノードストローム、アーバンアウトフィッターズ等の有名企業の他、多くのりテイラーが利用しているそうです。

http://www.nuorder.com
 2013/01/31 08:13  この記事のURL  / 

急成長する小売店とHENRYs!

昨年も、Retailsails社の調査による、過去5年の間に急成長する米国小売店リストをベースに、ブログでご紹介しましたが、ちょっと前に、2012年版が発表されましたので続編です。 前回から引き続き成長下の企業と、新しくランクインした、アパレル・ファッション雑貨のブランドを中心に気になる所をご紹介。  前回のブログはこちらから。

第1位の VERA BRADLEY(ヴェラ・ブラッドリー)は、前回の14位からトップに浮上。プリント柄のキルテイングバッグや、コスメポーチ等を販売する雑貨チェーン店で、直営店は55店舗ですが、全米3000店舗以上のギフトショップで販売されており、前年比79.2%増! 軽くて色柄豊富なキルテイング小物として、特に、マダムに人気、昨年は、eコマースと、Mコマースでの販売が発揮し、フランスやシンガポール等、15カ国への販売を行っています。

第3位のGILLY HICKS(ギリーヒックス)は、アバクロンビー&フィッチ社の姉妹店で初のランクイン。 婦人向けのインナー&ランジェリーを販売する、ライフスタイルストア。 前年比58.7%増と健闘していますが、直営が24店舗しかありませんので、ワールドワイドに向けた、インターネット販売による売り上げ増と想像できます。 2008年のスタート後、リセッションを迎え、出店のペースはスローダウンしながらも、知名度のアップと共にネットによる販売増を実現しているようです。

4位と5位の、『アンダーアーマー』『フランチェスカス』『ファイブビロー』は、引き続き好調の50%前後の成長率をキープ。 8位の『ルルレモン・アスレチカ』は、前回の2位から8位にダウンしていますが、1平方フィート当たりの売り上げは、アパレル部門では、1936ドルで、ダントツの1位を維持しています。 顧客密着商法で、ブランドのカリスマ性は益々アップしていますが、GAPの『アスリータ』や、VFコーポの『ルーシー』等の競合店の貢献も売り上げを分散しているのでしょうか。

9位のケートスペードは、高級デパートでの販売に加え、直営店が70店舗を超え、出店加速による売り上げ増。そして、利用者の大半が女性で、巨大なアクセス数を誇る、ピンタレストの影響が非常に大きく、昨年の2月からピンタレストをスタートしていますが、その他にも、ツイッター、タンブラー、ユーチューブのイメージビデオ等、SNSによるオンラインマーケテイングで、グローバル化に成功したNYのブランドと言えます。ケートスペードのプロモビデオは、いつもかわいらしくて好きな女性は多いのではないでしょうか。

そして、一番最後に持ってきた、第2位のMICHAEL KORS(マイケルコース)は、前回4位からの更にアップで77.9%増、売り上げは、7億2000万ドルという快挙。1平方フィート当たりの売り上げも、アパレル部門で第一位のルルレモンに次いで、第2位で、1431ドル。 確かに、デパートでは定番ブランドですし、直営の出店に、フットウエア、アイウエア等のファッション雑貨を幅広く扱い、特に鞄には力を入れていて、ハンドバッグのみのストアもオープンしています。しかし、なぜこのブランドが、特別こんなに売れているのか、不思議に思っていたのですが、マイケルコースは、現代のスイートスポットと呼ばれる、HENRYをターゲットに成功している、初の小売店という分析があるそうです。

インベストペデイアやその他の記述を調べてみると『HENRY』とは- High Earners Not Rich Yet の略で、個人の年間収入が10〜25万ドル、1世帯で25万ドル〜50万ドルの収入のある層で、超リッチでは無いが、買い物に費やす余裕のあるインカム層の事。米国の人数としては20%を占めています。 全体の僅か2%の超リッチ層が、2010年以降、30%近くの消費をカット、以前ほどお金を使わなくなっている状況下、HENRY層は、2009年から11%の増加で成長。米国全体の消費の40%を占めているとの事ですのでビッグ市場です。

このHENRYの中には、起業家やスモールビジネスをしている人が多く含まれ、過去数年、商売に苦戦をした経験があり、個人の消費には気をつけている、ダブルインカムの既婚者の多くは子供にかかる必要経費にあてているなど。一般的には個人収入が10万ドル以上というと、それなりのリッチ層で、ショッピングにかける余裕はあるものの、少しの危機感は常に持っているのが特徴といったところでしょうか。高級ブランド、ライフスタイルから全く離れた訳では無いが、プロパーでの購入をするよりは、アウトレットや、ラグジュアリーデイスカウントセンターを利用し、マイケルコースの様なプレミアム・マスリテイラーも利用しているのがが現状といったところか。

マイケルコースに関しては、メイシーズ、ブルーミングデールズ、ノードストロームといった、庶民派のデパートでの販売が主流のブランドという印象でしたが、直営店やハンドバックのみのブテイックをオープンする事で高級ブランドイメージ戦略と、そして現在は辞めていますが、人気TVシリーズ、プロジェクトランウエイの審査員を10シーズン担っていた事で、圧倒的な知名度が、ある事も要因。 それにより、HENRY層が、マイケルコースの450ドルのハンドバッグや、250ドルの時計を購入をし、売り上げ増に繋がっている様です。

HENRY層に関しては、米国の消費に大きく影響するセクターとして、趣味趣向、ライフスタイル等、様々な研究や論議が行われています。

2012年に急成長した企業には、E&Mコマースによる販売増、巧妙なオンラインマーケテイングでのグローバル化、そして、お金を使う消費者層を徹底的に研究しマーケテイングした、プレミアム・マスリテイラーが貢献した様です。






 2013/01/24 08:00  この記事のURL  / 

スマホ戦争に見る、サービスの変化

アパレルの話題からはそれますが、米国のIT事情の情報をひとつ。

アメリカで使用されている携帯電話のキャリアーには、最大手のヴェライゾン、AT&Tや、スプリント、Tモバイル等があり、料金、カバーエリア等のサービスによって、消費者が選ぶのだと思いますが、データープラン2Gで、1ヶ月の使用料金は、最低でも、100ドル前後と言った所でしょうか。

2年間の契約プランに加入する事で、アップルのiPhoneや、アンドロイド系の携帯電話を安く購入できるのも魅力です。ヴェライゾンでは、iPhone5は2年契約で199ドル、4は現在、無料提供。多くの人が2年契約の終了と同時に新しい端末にアップグレードを望むため、こういったプランを利用する事と思います。

そんな中、最近、大手小売りチェーンの、ターゲットや、ウオルマート、ベストバイ等の電化チェーンで販売している、ヴァージンモバイルは、スプリントの子会社で、昨年の6月から、プリペイド方式のスマートフォンやiPhoneのサービスを提供しているのですが使用料金が、大手キャリアーから軍を抜いて低価格! 

ヴァージンモバイルのHP(上の図参照)によると、どのプランも、データとメッセージがアンリミテッド、トークタイムが月に300分以内であれば月の使用料金は35ドル。 トークタイムがアンリミテッドのプランでも55ドルという低価格。大手、キャリアーの年間使用料金が、最低1200ドルかかる所、ヴァージンモバイルでは、420ドル〜660ドルというのは超格安です。

サービスの内容は、4Gスピード、電話を無くした際のリプレース費も含まれ、それに加え、なによりも年間契約の規定がありません。ヴァージンモバイル社では、契約無しの格安プランを提供する代わりに、高い携帯電話機の代金を払うか、全米における実験だとしており、モトローラ、ギャラクシー、アイフォン等を販売しています。AT&Tとヴェライゾンにシェアを取られ、スマートフォンやiPhoneの販売に苦戦し売り上げを落としている、スプリントの打開策なのだと思いますが、ノーコントラクトというのは、サービスプランに革命を起こす最大のキーと思えます。

ホームページを見てみると、新型機の登場で、端末機器の多くはデイスカウントしていますので、端末代金を含めても年間の使用料金は、遥かに安く、こうなってくると、各キャリアーで2年契約をするメリットはなくなってきます。 こうした動きを受け、CricketやMetro PCSといった会社や大手キャリアーの中にも、契約無しのプリペイドサービスが出てきているようです。

最新型のデバイスを求める消費者は別として、料金を押さえたいユーザーや、データやメッセージを頻繁に使用する中高生のお子さんに持たせる、一家に数台の端末としては今後の需要が伸びるのではないでしょうか。

ソフトバンクのスプリント社買収プランも気になる所ですが、海外シェアものばしており、徐々に拡大しつつあるのだと思います。スマートフォンの販売戦争と共に、サービスプランもどんどん変わって行くようです。


http://www.virginmobileusa.com
 2013/01/22 08:51  この記事のURL  / 

A Happy New Year!!


新年、明けまして、おめでとうございます!
昨年後半は、ブログの更新ができず、申し訳けありませんでした。

7年間愛用したPCのハード異常で、フリーズ、シャットダウン、画面のゆがみ、横線などを頻繁に繰り返していた為、12月に新しいコンピューターをオーダーしました。そして、注文の新型iMacがようやく到着し、データーも全て移行して使い始めたところ、今度はなんと、初期不良らしく、デイスプレイに幅6〜7cm程のラインが! 現在、交換用のPCの到着を待っている所です、、、

なにはともあれ、本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。

活気溢れる、良い年であります様に!

Maxre Corporation







 2013/01/04 10:56  この記事のURL  / 



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マックスリー・コーポレーション ( CHIZU NISHIDA )
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