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マンハッタン大型店の撤退後スペース
オンライン・ショッピングの需要が、これほどまでに加速する前、マンハッタンには、物量感に圧倒される大型店舗が多かったのですが、ショールーミング化の影響や、iPadやアマゾンのキンドル等の電子ブックリーダに諸に影響をうけた、家電や大型書店チェーン店が次々と倒産。

その為、5番街やブロードウエイ等、平均売り場面積、700坪以上の大型店の売り場が空き、その撤退後には、需要の多い食料品店や、センチュリー21等のオフプライス店が入店。 しかし、家賃の高いマンハッタンの大型店の多くは、中々、借り手が付かないようです。

5番街の COMP USAの撤退後、絶好調のTJマックスが、オファーを受けたそうですが応じず。オフプライス店の彼らは、適材適所を心得ています。

現在、図中の13の大型店舗が空きとなっており、長期間、借り手が決まらない中、賃貸業者たちが、取り出した対処方法が、スペースをスプリットする事。

例えば、ペンステーションの近くにあった書店、BORDERSの撤退スペースには、銀行を移転させ、複数のレストランにリース。 59丁目のタイムワーナーセンター店は、トーリーバーチのEX-が運営する『C.WONDER』と、レデイースのアパレル店にというように、元々1店舗分のスペースを、2-3店舗に、分けてリースをする方法をとっている。 

STAPLE等のオフィス文具チェーンも、コンピューター周辺機器からオフィス家具まで扱い、通常、大型店の印象がありますが、小型版を出店。

『CRATE & BARREL』の低価格版の姉妹店として知られる、 インテリア家具の『CB2』も、僅か240坪程度に縮小、オンラインショッピングの強化をする傾向で、10年前に比べると、700坪以上の大きな売り場をリースするのが困難になっている。NY郊外においても同様で、倒産した大型店の撤退後スペースは、長期間リースが決まらずという所が多い。 

日本では、ゴールデンウイーク前の商業施設のオープンラッシュが凄まじい程でしたが、足を運んで楽しい施設へと仕上がっているのでしょうね。米国では大型店の出店が困難になっている状況化、実店舗へと集客を導く、今までに無い店作り、アイデイアが必要な時期なのだと思います。 

アップル社からやってきた、JCペニーの新社長、ロン・ジョンソンが、先日、日本市場の視察に行ったそうですが、顧客のショッピング体験を第一にと考える、彼のアンテナで新案を吸収しにいったのかもしれません。

競合店のターゲットでは、ローカルの人気店とのコラボシリーズ『THE SHOPS AT TARGET』がスタート、先週見に行ったところ、既存のプロダクトに比べると、あか抜けて、スタイリッシュな印象ですが、デザイナーズ・インビテーションシリーズほどの反響は無い感じでした。

ただ、リテイラーが直面している問題、『オンライン VS. 実店舗』にどう対応するか、店舗を縮小してウエブビジネスを強化するのか、今までに無いショッピング体験を創出し集客力のアップを謀るのか、後者は、今までにないチャレンジ精神が必要で、10年前に比べると大型店のリースは難しい市場かもしれませんが、小売り店の動向を見ていると、10年前にはあり得なかった発想を受け入れる姿勢とチャンスは多いにあるのではないかと思えます。

大型店の撤退後のスペースも、今のところ、スプリットするしかないのかもしれませんが、新しい息吹の売り場で市場に刺激が欲しい所です。

 2012/05/15 06:54  この記事のURL  / 



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