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ショールーミング現象

ターゲット社が、THE SHOPS AT TARGET企画で、ローカルの人気ショップとのコラボで、競合店との差別化を狙い、ターゲットにしかない商品の導入に注視している点をお伝えしましたが、同社が現在、抱えているもう一つの問題というのが、”SHOWROOMING”

iPadや、スマートフォーンの普及率と共に、ターゲットだけでなく、ベストバイ、バーンズ&ノーブル等、家電製品や書籍等を扱う小売り店で問題視されているSHOWROOMINGという現象。 アマゾンやeBAYが開発したプライスをチェックできる専用アプリの利用で、バーコードをスキャンすると、他店やオンラインショップの価格比較ができるという、消費者に取ってはこの上なく便利な機能。SHOWROOMINGというのは、実店舗が、ショールーム化し、実際の販売は最も安い店舗(orオンライン)でしているという現象の事。 ターゲット社では昨年のホリデイ商戦にて、電化製品などの売り上げが低下、対策として、他店にはない、独占販売企画を増加させたいと動き出しています。

このショールミングという現象、アパレル業界でも例外ではないと思うのです。といっても競合店にて全く同じ商品を扱っている訳ではないので、家電製品とは状況が異なりますが、実店舗ではショールーム的に見るだけ、ウエブで競合店を含め、値下げ率を確認し買い時に購入という事があり得ます。

実際、昨年の、ホリデイ商戦では、期間限定の値下げ(30-50%オフ)に加え、送料無料という得点をつけたサイトが多く登場。各社、この送料無料というのが最大の宣伝となり、購買意欲を一気にかき立てました。ホリデイセールが終わると、現在の如くクリアランスですが、毎日の様にE-MAILでのプロモーションが届き、期間限定のプライスダウン商品を紹介するため、その都度、ウエブでチェックしたのではないでしょうか。上の写真、アバクロンビーの姉妹店、GILLY HICKSですが、日に日に、30%-40%-50%-75%オフと代わり。アンダーウエアに至っては、元々、5枚で$24.99だったものが、同じ価格で7枚-10枚に、とにかく数を捌きたいのでしょう。サイズや色柄にばらつきがでてくれば、1枚$2.99のバラ売りに。 競合店でも似た様なプロモーションが行われています。

日頃、店頭で商品を見ておけば、わざわざホリデイ時期の混んだ店頭に出向かなくとも、ネットで購入すれば、容易に値下げの率を確認する事ができ、ガソリン代や交通費もかからず、サイズを探がすストレスもないのです。

正直、こういうセールの方法に慣れてしまうと、JCペニーでなくても、プロパーでの購入が躊躇され、デイスカウントが行われてからでなければ買わないという現象は避けられません。

ターゲット社では無謀とも思える、電化製品のエクスクルーシブを望んでいますが、アパレルブランドにしても、店に行かなくても良いと思われるのではなく、店に行かないと味わえない特別なプロモーションやイベントを加え、ショッピングする楽しさを、そしてそのブランドでなければと思わせるブランドバリューの再構築を切に願います。


 2012/01/28 06:48  この記事のURL  / 

JCペニーのフレッシュエアー大改革

昨年、アップル社から、JCペニーのCEOとして就任した、ジョン・ロンソン氏による新戦略の発表がありましたが、JCペニーと言えば大量な数の宣伝と、大幅な値下げが有名。新提案を発表するにあたり紹介された 上記の動画では、あまりの種類のプロモーションに混乱、発狂する消費者の姿が映し出されています。
 
実際、ペニーでは、プロパー価格で購入する人は少なく、40%−60%以下になってからようやく買うという図式が出来上がっています。 その間、商品が動かず、セールの物しか売れないのであれば、プロモーションの量を大幅に減らし、デイスカウントの価格設定も決めて簡素化しようというもの。2月から適用される、新戦略には、以下の様な物がありました。


    1:最初から価格を安く。元々$10のタオルが$6以下になるまで売れないのであれば、最初から$4で販売する。実際には、『EVERYDAY:40%オフ』『MONTHLY:月毎のシーズン商品のセール年12回』『BEST PRICE:第1&3金曜日のセール』の3つの設定で色分けされたタグがつけられる。

    2:年間、500を超えるプロモーションを廃止し12回のみとする。2月はホーム雑貨、バレンタインギフトと春物第一弾の商品といった、シーズンにあった内容に絞り込んだプロモの実施。

    3: ショップ・イン・ショップの増加:現在、IZOD, リズクレボーン、アリゾナジーンズ等で展開中だが、より感度の高いブランドの投入。中でも、コスメのセフォラは300店舗のJCペニーにて、約1500sqft(約42坪)のスペースの独立したインショップを展開しているが、1sqftにつき$600を販売する好調ブランド

    4: リターンポリシーの緩和:いかなる理由においても返品を受け付ける。

    5: キッズや人気のヒップスター、ドッグ関連等、トレンドにフォーカスした内容のカタログと宣伝強化

    6: 新色の導入:毎月、新色を取り入れ、商品構成や什器やデイスプレイに反映させてしていく。

(1)の価格設定は、今回の改革で最も大きいもので、分りやすいセールのスケジュールは消費者にとっても 今までの混乱は回避出来るものと思います。 但し、EVERYDAY VALUEという商品設定はメイシーズでも行っていますが、最初から安い為、セールの時期には適応されず、消費者としてはヴァリューを感じにくいという難点もあります。
  
ショップ・イン・ショップの提案では、、昨年末に、マーサスチュワート・リビングとの提携が発表、2013年の2月には、ナネット・レポーが初のパートナーシップを組みブランド名『L'Amour by Nanette Lepore』の独占販売する事が発表されたばかり。$30-60の価格帯で、テイーン向けのコレクションが予定されている。また、改革に伴い、トークショーで人気のエレン・デジェネレスをスポークスパーソンとして起用、新しいロゴが適用される等、様々の方面からのリフトアップを行う模様。 元アップルらしい発想での抜本的改革が期待されます。

www.facebook.com/jcp
 2012/01/27 09:55  この記事のURL  / 

THE SHOPS AT TARGET


ターゲットが先日発表した、『THE SHOPS AT TARGET』は、アメリカ各地のローカル地区で人気の小売り店とのコラボ商品を期間限定で販売しようというもの。5月6日から販売されます 。プロモビデオでは、取り組みが決定した5つのストアが紹介されました。 そのショップというのは、以下の5店舗。



●サンフランシスコのキャンデイストア『THE CANDY STORE』       
●ボストンのペットショップ『POLKA DOG BAKERY』       
●コロラドのボデイケアショップ『COS BAR』       
● マイアミのファッションブテイック『THE WEBSTER』       
●コネチカットのインテリア雑貨店『PRIVET HOUSE』


ターゲットがGO INTERNATIONAL プログラムでコラボしてきたブランドと言えば、いずれも有名デザイナーばかり、来月には、JASON WUとの商品が販売されますが、今回のローカルで人気の小売り店、消費者の反応が気になる所です。

商品的には、ターゲットでも扱っているカタゴリー、特別に理由がなければ、ただの取り扱い商品の一つになってしまいますが、ライバル店にはない商品の導入方法として有効であり、ローカルショップ店にとっては、全米1750店舗のチェーン店で販売できるのはまたとないチャンスと言えます。

 

時々考える事があるのですが、日本のデパートやスーパーでは、極一般的に、物産展が開催されており、米国のミツワ(旧ヤオハン)でも、大北海道店や、沖縄展、まぐろの解体などが模様されると、たいへんな大混雑となります、特に日本人以外のアジア人に異常な人気です。 多少高くても、普段手に入らないクオリテイの高い物を求める人が大勢いるのに圧倒されます。

期間は短いですが、物産展もポップアップショップに代わりありません。 食品に限らず、ターゲットや、コールズ、ウオルマート等のビッグチェーンでも集客するための差別化が必要であり、 期間限定のポップアップショップは、非常に有効と思えます。

THE SHOPS AT TARGETの試みが、消費者にどう受け取られるか微妙ですが、日本が誇る様々なアイテム、ヒット商品、アイデイア雑貨等があれば、ポップアップショップとして, 米国の大手チェーン店 にむけて、提案するチャンス になるかも し れ ませ ん。

 2012/01/25 10:02  この記事のURL  / 

PINTEREST:情報を視覚的にオーガナイズ

随分遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。
ブログの投稿が滞っており、訪問して頂いた方々には、申し訳けございません。また再開して行こうと思っておりますので、本年もどうぞ、宜しくお願いいたします。

さて、今年に入って気になるニュースは、いろいろあるのですが、日本でも話題に上っている、デジタル・ピンボードで急上昇中の、PINTERST(ピンタレスト)の続編を書きたいと思います。昨年、当ブログで紹介させて頂いたのですが、デジタルマーケテイング会社のHITWISE社の調査によると、昨年12月のビジター数は1100万、半年で40倍の急上昇、同社調べの、158種類のSNSのサイトの中のトップ10入りを果たしています。

どういったサービスかというと、ネット上の写真画像をクリックして、ボードに貼付けていくという物。
詳しい内容は、以前のブログをご覧ください。こちらです

ユーザーの58%が、25-44歳のアートやクラフトに興味を持つ女性達。カリフォルニア州や、北西部(ワシントン、オレゴン、アイダホ州)や、南東部(アラバマ、フロリダ、ジョージア等)のユーザーが多いそう。他のSNSに比べると異なったバックグラウンドのユーザーに支持されています。

膨大な情報量の中から必要な情報をまとめるのは至難の技ですが、PINTERESTを使うと、写真をクリックするだけ、使い方が簡単なので、ネットに精通したGEEKな人達でなくても簡単に利用出来るのも人気の要因。

インターフェースもシンプルなので、誰でも、簡単に情報を視覚的にオーガナイズする事ができます。EVERNOTE等も、サイトから切り取りする機能がありますが、写真だけが並ぶという発想は、ありそうで無かったスタイル、整理整頓が苦手な人や、言葉で伝えるのが苦手な人も、イメージを集めるだけで、まとまって行く気持ち良さがあります。TwitterやFBと決定的に違うのは、情報は共有しますが、コミュニケートはさほど必要なく、自分の世界を作りあげて行く楽しさがあることでしょうか。

昨年から、ユーチューブの動画もピン出来る様になりましたので、気に入ったPVや、映像をカタゴリー別に整理し、そのまま見る事ができます。 本家のサイトに保存するよりも、必要の無いコンテンツが無い分、すっきり?

中心ユーザーである女性達の写真の元サイトをたどると、世界最大の手作りサイトのETSYや、ミニブログのTUMBLR, ファションコーデイネートサイトのPOLIVOR, 写真を共有するFLICKR、ショッピングサイト等、利用者が、最終的に気に入った物をまとめるツールとして、PINTERSTを利用しているのが分ります。 

昨年のホリデイ商戦では、インターネットでの売り上げが伸び、期間限定の送料無料というプロモーションが非常に大きかった事が、伝えられていますが、PINTERSTの11、12月のユーザーが驚異的な伸び率を記録した事からも、こういったサービスが今後の売り上げに貢献する事が想像できます。

PINTERESTの活用例:
●ハウスワイフの場合:ギフト用のリスト、ラッピングアイデイア、ホリデイのデコレーション、料理レシピ、フラワーアレンジ
●グラフィックデザイナーの場合:参考になる写真、カラーリスト、フォント、ロゴ、ソフトウエアのチュートリアルをユーチューブで
●ハンドメイドが趣味の女性の場合:参考になる手編みの商品画像、かぎ編み、チュートリアル、陶芸、アクセサリー

眺めるだけの人もいるかもしれませんが、何かを始める為の資料収集や仕事で必要な情報をまとめる等、用途はいろいろ。写真のピンナップと言えども、使い方次第で便利なツールになります。 

私自身もユーザーの一人で、昨年の4月に登録してから、ほぼ毎日利用しています。 中毒性があると言われる方もありますが、それぞれにあった使い方がありますので、こればっかりは、使ってみない事には、面白さは伝わらないかもしれません。

グーグルが買収に興味を示しているという噂もありますが、スタートしたばかりのベンチャー企業ですので、すぐには動かないのではないでしょうか。

PINTERESTのスタート方法:
現在、招待制をとっており、ユーザーから直接、招待してもらう方法もありますが、www.pinterest.comのサイトの『Request an Invite』をクリックし、e-mailアドレスを登録すれば、1週間ほどで招待メールが届き使用出来る様になります。



詳しい使用法は、以前紹介しました、こちらのブログをご覧ください。

www.pinterest.com
 2012/01/22 09:45  この記事のURL  / 



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マックスリー・コーポレーション ( CHIZU NISHIDA )
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