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これで良いのか、オールドネイビー!

(郊外のショッピングモールの入り口)

米国ブランドは皆、海外進出に力を入れていますが、ギャップ社も例外にもれず。昨年、11月にギャップが上海と北京に初の中国市場参入、同時にウェブもスタートさせています、パナナリパブリックも既に各国へ進出していますが最近では、イタリアのミラノオープンに続き、ローマにもオープン予定。 姉妹店のオールドネイビーは、カナダとプエルトリコのみ、当然、アジア市場への参入を狙っています。

ギャップとバナナが米国店舗を次々とリニューアルをし、新フォーマットのMDもトライする中、オールドネイビーは今ひとつぱっとしません。90年代は、ギャップの廉価版のファミリーブランドとして、靴下や下着、小物雑貨まで揃え、なんでも揃う、圧倒的な物量感を見せつけた、元気の良いMD、そしてエンターテイメント型の内装が買い物客を魅了していました。当時は日本のアパレル企業の方々も多く、視察されたのではと思います。

北米での、デイヴィジョン別の数字をみると、2010年度の第三四半期は、オールドネイビーが、店舗数が972店舗で、$1.19billion(約980億円)、ギャップブランド単独では1035店舗で$892M(約731億円)ですから、グループをリードしています。 低価格帯を求める客層が、ギャップから、オールドネイビーに移行しているのではという事、そして、すぐに大きくなるキッズとベイビーは価格帯重視の客層の消費で支えられ、会社としては売り上げが伸びているのではと思えます。


しかし、ここ10年のオールドネイビーの商品を見ていると、内装も商品もぱっとせず、都心近郊の客層には、価格帯だけでは力を発揮していないのが見て取れます。数年前には『サファリ』や『トロピカル』等、月ごとのコンセプトに沿った商品展開でトレンドと取り入れようとしましたが、これも受けず、特にファストファッションのブームや、有名デザイナーとのコラボ等の商品が人気を得る様になってからというもの、完全に客足を取られた状態です。


(郊外ショッピングモール店内)

上記↑の写真2枚は、一般的なショッピングモールの内装と商品。90年代に比べると、ロゴ商品がぐっと減り、多少のデザインは取り入れているものの、全体にシンプルで品質もそれなり。価格に差がないのであれば、H&Mや、フォエバー21へ客層が流れるのも仕方ありません。

ファストファッションは、大量生産をしない分、その時に買わなければ、次は無いという感覚がありますが、オールドネイビーの商品にはありません。店に入るだけで、興奮に導いた、かつての遊園地の様な内装は減り、キッズのフロアに少し残っている程度、米国消費者は、いずれにしても、すっかり飽きているでしょう。

下↓の写真は、マンハッタンの、ソーホー店。郊外のモールに比べると内装は、まだ頑張っているほうです!競合店が同じブロードウエイ沿いに並んでいますから、フィクスチャーや、カタゴリー分けをしたライトを使用し、マネキンコーデイネートも多く使っています。フォエバー21あたりの影響を受けた、アクセサリーコーナーの設置もしています。

H&Mは、北米では2010年で、約200店舗、まだまだ拡大の可能性があります。これらのファストファッションがアメリカの郊外店に本格進出して来た時が、オールドネイビーの本当の危機ではないでしょうか。シアーズや、Kマートの売り上げが落ちている事を考えると、アメリカの郊外では、オールドネイビーの需要はまだあるのでしょう。日本市場への参入も噂されますが、ファッション性、品質、どれをみてもてこ入れはかなり必要な様です。


(マンハッタン・ソーホー店、ベイビー)


(マンハッタン・ソーホー店、ジーンズ)


(マンハッタン・ソーホー店、婦人のカーキ)


(マンハッタン・ソーホー店、アクセサリー)
 2011/01/22 08:44  この記事のURL  / 

ギャップ社のアスレチックブランド
遅ればせながら、明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。昨日は、マーテイン・ルーサーキングホリデイの3連休の最終日でしたので、用事ついでにモールに出かけましたが、駐車スペースを探すのに30分くらいかかったでしょうか、返品に来るお客さんや、ギフトカードでの買い物をする人達で賑わう時期でもありますが、クリスマス並みの大変な人出で驚きました。ざっと店頭を見ていると、この時期、多くのブランドが前に出して販売している商品がアスレチックウエア。 元日からオープンしているジムもありますが、ホリデイシーズンで緩んだボデイをシェープアップしようとする人が多く、この時期に良く売れるアイテムです。もちろん、フォーエバー21やH&Mでも展開しています。

上記の写真は、先日、ギャップ社が発表をした、サンフランシスコにオープンした『ATHLETA』。2008年に$150Mで買収した婦人アスレチックウエアのブランドで、ヨガ、ハイキング、ジムやトレーニング用のウエアをウエブとカタログのみで販売していましたが今月テスト店としてオープン。2007年から株価が4倍に跳ね上がっている競合店の『LULU LEMON』の成功例も影響しているようですね。こちらの価格設定はかなり高め。

リサーチ会社のNPDグループによると米国のアクテイブウエアは、約4兆8千億円市場、不況下でも顕著な売り上げが期待できるスポット。ギャップグループの売り上げは2009年度、12月度の売り上げ共に横ばい。新たなマーケットの切り口で、試運転を始めましたが、2005年にスタートし、2007年に閉鎖した、35歳以上の市場を狙った『Forth & Towne』の失速もあり、店舗展開は、慎重にすすめるようです。

アメリカのアスレチックウエアの大半はマス市場で販売されているので、LULU LEMONや、ATHLETAの様な専門店は、非常に少ない。アバクロが以前展開していた『GYM ISSUE』は、インナーウエアの『ギリーヒックス』内に吸収された感じですし、アメリカンイーグル社のインナー『エアリー』でも小量のコレクションで展開、需要があるのに、センスの良い専門店が少ないんですね。

www.athleta.gap.com
 2011/01/19 07:29  この記事のURL  / 



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