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アメリカンイーグル米国の状況

青山商事と、米国アメリカンイーグルアウトフィッターズ社(AE)との契約の発表がありましたが、かつて、JCペニーのPBをキャラジャで販売しようしたが、うまく行かなかったという経緯を思い起こし、人材不足では、なかったかという点では疑問が残りますが、、

米国からの視点でAEが、現在どういう状況かというと、以前はアバクロのコピー商品を高校生向けに低価格で展開しているブランドという印象が強くありましたが、米国の消費者間では、完全に脱したのではと感じています。フォーエバー21やH&M等、ファッション性の高いファッションを好む消費者の需要を研究し、4週間に一度は新しいコレクションを投入。商品開発に力を入れています。アバクロは自分達のアイデンテイテイを守りブランド力に頼り過ぎた結果、トレンドを見失い、米国消費者に飽きられているという深刻な問題を抱えています。AEは、順次ストアの改装を加え、充実したファッション雑貨やインナーウエア(エアリー)の効果もあり、楽しい店の造りで充実した品揃え。もはや、店頭に入って行く消費者が、アバクロのコピー商品を販売しているブランドという意識はないのでは無いでしょうか。といっても、ファストブランドに客足を取られている状況はありますが、、、

日本進出に置いては、ライセンス生産を加える事で価格調整、米国ストアの内装や、商品構成が受け継がれた旗艦店をオープン後、青山さんが所有する郊外店へ出店して行く事ができれば、成功の可能性は高いのではと思えます。 本件に関するAEサイドのコメントを読むと、米国の競合店が次々と独自出店している中、FC契約という利益の薄い方針に至ったのは、日本市場に向いた商品構成、トレンド、サイズ展開、価格帯等を取り入れた、プロトタイプのストアが完成すれば、それをFC化するのは安全で容易だと考えたのでしょう。 おそらく最大の競合店、アバクロが全く現地化を行わず文化の違いによる失態、消費者の反応を得た事が、大きかったのではないかと思います。


同じくFC契約をした『エアリー』は、2006年にスタート、現在147店舗。ドーム(寄宿舎)からカフェまでというコンセプトで下着、インナー、ジムウエア、ローション等のコスメ、アクセサリーを展開。スイート&セクシー系のコンセプトは日本市場に非常に向いていると思います。しかし、ブラやパンテイーは、サイズ、色柄展開を取り揃えなければ売れず常に在庫ロスが出てしまいます。色柄数が多く新商品を投入しなければ新鮮感が無く、米国でもその部分の運営が苦労している点。靴下やハンカチの柄を選ぶ様に、パターンの選択ひとつ間違えると全く欲しく無いという結果もあるので、恐い所です。商品比率、サイズの問題、日本人好みの補正機能のある商品の投入等、やはり日本企業の経験と知識が必要と考えたのでしょう。また、ジェラートピケやユニクロが展開している様な新素材の日本のトレンド商品を、取り入れる事も、AEに取っては大きな利益になると思えます。

競合店が単独で日本進出をしている中、AEの今回の決断は傾向で言うと異例、しかし運営がうまく行けば、同様のビジネスパートナーを臨む米国企業が増えるかもしれません。

米国では、日本のセレクトショップ形式のジーニングチェーンは、『PacSun-パックサン』や『Buckle-バックル』等、ごく一部、殆どがSPA。ナショナルブランドは、百貨店や量販店のPB化、若しくは独自に直営を出すかの選択を迫られています。日本のジーンズカジュアル店が苦戦している状況を見ると新規ビジネスに投じる時期? 今回の青山さんの取り組みが日本市場に一石を投じるかもしれません。
 2010/12/23 09:45  この記事のURL  / 

壮大!アーバンのHQ

アーバンアウトフィッターズのフィラデルフィア、HQオフィスへは以前、訪問した事があり、細部にまで気を配られた、素敵なインテリアだった事を覚えています。数年前に、フィラの歴史的建造物であるネイビーヤードを買い取り、オフィスを移転したと聞いていましたが。。。そのオフィスの建築デザインが、2010年のAIA Honor Award for Architectureのショーを受賞したという事で、建築関係のニュースを発信しているArch Dailyというサイトで、そのオフィスの全貌が紹介されました。 

そのヤードは、1996年まで使用されていましたが後に放置、2004年に、プライベートユーズとして再開発を企画されていたものだそうです。フィラで誕生したアーバンが買い取り、更に発展を遂げてくのはとてもふさわしく思えます。建築物全体を映し出した、上の写真を見ると、その規模が伺えます。しかし、ここまで壮大とは、驚きました!

ヤード全体は、1000エーカーというから壮~大! 建物は、285,000sqft (約8000坪弱) 2006年に着工していますが、改装にかかった総費用は、$100M 『アンソロポロジー』『フリーピープル』『アーバンアウトフィッターズ』の全てのHQが集結しています。これだけのスペースがあれば、新ブランドのプロトタイプの店舗も容易に作れてしまうでしょうね。 こんなオフィスの写真を見たら、ここで働きたいという人達が、いくらでも集りそうです!

天井の高〜い、広々としたスペース。 


ワークスペース


ミーテイングルーム


Arch Daily:
http://www.archdaily.com/92989/urban-outfitters-corporate-campus-meyer-scherer-rockcastle/
 2010/12/07 11:35  この記事のURL  / 

米国進出を進める海外のファストファッション
今年も残り1ヶ月となり、ホリデイ商戦も追い込みの終盤戦を迎えています。一日の売り上げが大きく影響するこの時期、5番街の、ジューシー・クチュール店では、またもや、ベッドバグが出没!来週初旬まで、臨時休業だそうです。

ホリデイ商戦に関係無く、年間を通じて好調だったのは、やはりファストファッション。カリフォルニアベースのリサーチ会社、IBIS Worldによると、ファストファッションは、米国の婦人衣料品市場で全体の10%を占めているそう。(2005年は5%)スペインのZARAは、1989年に米国に進出、スエーデンのH&Mが2000年にスタートして現在200店舗と成長、フォーエバー21もファストファッションの代表として急成長を遂げていますが、不動産市況が最悪のこの時期、低コストで出店を試みる海外のファーストファッションのチェーン店が、米国進出を進めているようです。

Accessorize- 英国

日本でも既に進出を果たしている『Accessorize』が米国に初進出。人気のブリーカーストリートに11坪と、ユニオンスクエアの西に、14坪の店をオープン。US版のウエブサイトも現在、構築中。ヨーロッパには750店舗を運営、創業27年にして、ようやく米国進出が実現。 米国には、2015年までに100店舗オープンを目標としている。取り扱いアイテムは、ジュエリー、ブライダルジュエリー、時計、ハンドバッグ、財布、靴、帽子、手袋、ランジェリー等、低価格帯のファッション雑貨が、毎シーズン1500種類の商品が登場する。

アクセサリーでは『Claire’s』が有名ですが、テイーンエージャーを対象としているため、現在の所『Accessorize』の競合店はヨーロッパ、米国共に存在しないとか。 大人向けの低価格帯アクセサリー、悪く無い発想だと思いますが、コピーでも有名ブランドを求める層が沢山いる中、品質、デザイン等、通用する物なのか注目して行きたいと思います。
●ターゲット:18-35歳 www.accessorize.com (UK版)

Fashion Club-ドイツ

プライスコンシャスな商品が特徴のドイツのファスト・ファッション『Fashion Club』は、ベルリンのUnited FAshion Brands Incが運営する中で最も新しいコンセプトのチェーン店。カリフォルニアのWestfield Topanga ショッピングセンターに初の米国店を9月末スタート。 2-3ヶ月内に、ウエストハリウッドと、サンタモニカにもオープン予定。Fashion Brands Incには、他にも『Forever 18』『Colloseum』等のチェーン店があり、ドイツ、ポーランド、ロシア、オーストリア等に250店舗を運営。『Forever 18』はヤングレデイースとガールズ、『Colloseum』は若干、年齢層上の、15-25歳がターゲット。『Fashion Club』は、35歳までを対象にした新ステージ。価格帯:スキニージーンズ:$19 ニーハイ・ブーツ:$27 イブニングドレス:$50   
●ターゲット:18-35歳  ドイツ他に250店   www.myfashionclub.com

Cotton On-オーストラリア

1991年創業の『Cotton On』は、リセッション最中の2009年にカリフォルニアに初上陸し、ゆっくりとした成長ながら、ショッピングモールベースでチープ&シックなファッションを好む消費者に確実にアピールしてきた。現在11店舗。オーストラリアには、575店舗、その他、香港やシンガポール等、トータルで747店舗を運営するアパレルチェーン店。同社では、米国での出店拡大を進めており、アリゾナやフロリダにも出店予定。
●ターゲット:18-30歳のレデイース、メンズ、キッズ。
www.cottonon.com

第2、第3の、フォーエバー21や、H&Mが誕生するのか、最終的には商品力に寄るところが大きいのだと思いますが、時代の流れというのは確実にあります。フォーエバーが最初に三愛を通じて日本に上陸した時には、注目もされず、やむなく撤退。ターゲットとなる消費者が繰り上がり時流にマッチしたマーケテイングが成功したのですから。 

H&Mが5番街に旗艦店をオープンは衝撃がありました。ヨーロッパの流れを組んだファッション、カラー、パターン、そして破格の価格、物量に圧倒されました。数年経つと、彼らは、アメリカ市場の好むファッションを取り入れ、あまり他と変らないデザインに。現在は有名デザイナーとのコラボが最大の売り。アメリカの地で、デザイナーを雇っているので、類似化するのは、当然の事かもしれませんが。 彼らの進化と言えば、上陸した国のファッションを取り入れて行く事とも思えます。 

海外のファストチェーンが、世界進出を目標に、続々と米国に進出している中、拘りを持った日本のファッションブランドも、今はチャンス! 頑張って欲しいなと思います。 
 2010/12/02 08:04  この記事のURL  / 



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