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JCペニーの売り場改革

Image: Via WWD

以前のブログ『アメリカのアパレル小売業』の中で、大衆百貨グループの、シアーズ、JC ペニー、K-マートは、滅び行く、旧態以前の小売店とご説明しました。 シアーズ は看板のランズ・エンド の売却を考えている様です。JC ペニーは、アップル社から、ロン・ジョンソン氏をCEOに迎えての大改革に取り掛かっており、値引きでの販売方針から大改革中。

知人のアパレル会社では、JCペニー向けに年間100億円以上を販売していましたが、標準小売価格(Suggested Retail Price)が30ドルとすると、卸値はその1/3の、10ドルが目安。いきなり30%オフから商品の販売を開始し、50%オフでセール販売しても十分利益がでる値付けをするのです。 当然消費者は定価というものを全く信用しなくなり、お店への信頼、評判も落ちていくことになった次第。 現社長はこれを、アップルの販売手法をもとに、定価販売、Everyday Low Price 作戦に変更しようとしています。(当分は消費者がとまどって売上げ不振に落ち込むだろうとの予想が大勢です)

4月4日付けのWWDに、JC ペニーの新売り場作りについて、社長との独占インタビュー記事が出ていました。 日本のGMS でも将来のお店作りに参考になるのではと思います。 

従来複数の納入業者から仕入れして、紳士服、婦人服、子供服としてカテゴリー別にまとめて、大枠で分けていた売り場を、個別に提供してそのブランド、カテゴリー毎に販売してみようという試みです。 納入業者からの商品、売り場の提案を5月1日まで公募を受け付けており、6月1日までにどの納入業者の案を採用するか決定し、来年春から新しい売り場で販売していくというもの。 

現在約1100店舗あり、大型店の広さは約5000坪から6200坪、その中に、『Stores in Store』『Shops』『Boutiques』の3種類のストア形態で、100ブランド展開する事を予定している。

STORES IN STORE:  セフォラや、マーサスチュアート等、インショップストア(約55坪づつ)
SHOPS:    『MNG by Mango』や、PBの『アリゾナ』等のブランドストア(約14坪づつ)
BOUTIQUES:  デニムや水着等の、複数のカタゴリーのブテイック(約8坪づつ)

4年の期間をめどに、逐次、新ブランドを投入し消費者に、ショッピングの楽しみを味わって貰う。既存の化粧品売り場、セフォラや、マーサスチュアート商品の売り場も、その中のひとつに位置付け。 決まりきったブランドの商品を並べるのではなく、様々なコンセプトの商品をブランド別に、おいていこうという発想です。従来、ただの通路だったものを、”ストリート”と称し、ショッピングモールの様に広場や、通りを形成して小さな商店街をイメージしようとしたものでしょうか?

背景には有名ナショナルブランドが、最大手百貨店グループのメイシーズ に押さえられたり、Arizona(アリゾナ) 等のPB戦略に走りすぎた反省がある様です。日本の百貨店の様に場所だけ貸すというのではなく、お店と納入業者がパートナーとなり、お互いがリスクをとって 改革していこうという試み、EVERYDAY LOW PRICE 戦略と合わせ、どう変っていくのでしょうか。

納入業者の審査は来年以降も継続募集するそうなので、日本のアパレルメーカーさんも、トライしてみると良いかもしれません。

アンデイ小林
 2012/04/05 05:28  この記事のURL  / 



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