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オフプライス部門と同じ売り場で販売するメイシーズ

ニュージャージ州のパラマスモールに入っているメイシーズなのですが、先週、寄ってみたところ、1階と2階は、通常のメイシーズだったのですが、3階の半分のスペースを、オフプライス部門の「バックステージ」として販売していた。

不採算店をバックステージに順次改装すると報じられていましたが、レギュラー店と同じビルデイング内で営業するというのは、なんとも大胆。ノードストロームやサックス等のデパートが最も懸念する事は、両業態の共食い状態。 しかし、メイシーズは、自らその舞台を作り上げてしまい、デパート本来の任務を遂行するどころか、これでは買い物する動機が値段に傾倒してしまい、価格を下げないと売れないという現状況を促進してしまうのではないか。

そのバックステージのフロアでは、通常の小売価格から5−60%オフの商品が並んでいましたが、競合店が好調な分、気の毒なくらい買い物客はちらほらという感じ。 店内放送でしきりに宣伝していた、”25ドルの買い物で5ドルバックします”という、プロモーションのせいか、返って、1階、2階のフロアの方が客数が多かった。

レギュラー価格のフロアでも25%−30%オフのセールは常に行われているので、アパレルであれば、バックステージの雑多な残り商品を漁るよりは、今シーズンのサイズの揃った商品を買ったほうが良いからだろう。

その他のホーム雑貨に関して言えば、もの珍しい感じはせず、近隣で営業するTJXなどの競合店の品揃えやプレゼン力からは遥かに劣る。 宝物探しをするのなら、商品の充実と楽しさを感じさせる演出がある店頭へ足がむくのは当然と思える。

バックステージは現在26店舗、今年は更に19店舗オープンする予定、数年内に100店舗を目指し、オフプライス業態を押し進めていく様です。




 2017/06/02 10:25  この記事のURL  / 

メイシーズ、靴売り場でセルフサービスを導入!?

通常、デパートの靴売り場では、サンプル商品のみがデイスプレイされており、自分のサイズを試着しようと思うと、店員さんを見つけて裏のストック場所から持ってきても貰う事になります。数あるブランド、デザインの中から同じ靴を見つけて、お客さんのサイズを探すのも、それなりに時間がかかるもので、時には、サイズ切れという事を告げられてがっかりする事もあります。 

先月、発表されたRetail Drive社の調査では、店員に聞くことができる事が実店舗で買い物する事の理由であると答えてたのは13%のみ。店員さんから、事細かな説明を聞きたいと思っている消費者は少ないようです。セフォラやアルタ方式に、近頃のビューテイセクションでは、セルルサービスが増えており、ノードストロームでも、トレンドのメイクアップ商品やトラベルサイズの商品をレイアウトした「Play Bar」を取り入れ、お客さんが自由に試せる売り場を導入しだしています。 押し付けがましい、アドバイスよりは、つまり「私の事はほっといてください」的なスタンス。

また、TJマックスや、ノードストロームのラック等の、オフプライス店では、そこにある商品が全て。靴売り場も同様に、自分のサイズのコーナーに行って、気に入った靴が見つかれば、その場で試着して、レジへ向かう完全なセルルサービスシステムだ。こういった買い物にな慣れた昨今の消費者は、とにかく待たされる事を好まない傾向らしく、メイシーズの靴売り場でも、ONEN-SELL(現物販売のセルフサービス)の導入をテストしているんだそうです。

デパートがOPEN-SELLスタイルを取るのがふさわしいとは思いませんが、店舗の閉鎖が増加しつつも、85%の消費者は店頭での買い物を好んでいるという調査もあり、消費者マインドに合わせ、心地良いと思う売り場の変革、売り方の変化というのは必要なのだと思います。
 2017/03/16 08:01  この記事のURL  / 

メイシーズ: ミニモールコンセプトを導入した新フォーマットのストアをオープン

5四半期連続の売り上げダウン、モールでの客足が落ち込み、34丁目の旗艦店でも、大幅なデイスカウント商品での集客を行っている、スランプのメイシーズですが、現在、以下の3つの戦略を進めている。

- オフプライス店、「バックステージ」の加速。
- ミレニアルズ対応のテスト・フロアを旗艦店の地下1階にオープン
- トップロケーションの店舗、150店をハイエンドイメージにモデルチェンジ

その3つ目の戦略となる第一弾のテスト店が、コロンバス・オハイオの「Easton Town center」にオープンしました。「ライフスタイル・デパート」と「リースビジネス」をコンセプトとして取り入れ、新たに117人の従業員(50人は臨時店員)を導入。顧客との接点を見いだす、カスタマーサービスにも注力していくようです。

- Connect @ Macy's Kiosk : マンツーマンでのサービスを提供
- My Stylist @ Macy's:特別な費用無しに、パーソナルなスタイリングサービス。

アスレジャーの売り場では、アスレチックフットウエア・チェーンの「フィニッシュライン」のショップ・イン・ショップや「Berry Blends」による、ジュースやスムージーショップの併設。 カスタマーサービスは、ヘルス&フィットネスをベースにしたライフスタイルのアンバサダーとしてサービスを行う。

需要増の化粧品売り場は特に力をいれていて、什器や内装など全面的にラグジュアリーなイメージに改装。昨年買収したスキンケア&スパチェーンの「ブルーマーキュリー」のインショップでは、ビューテイプロダクトの販売の他、マイクロ・ダーマブレーションなどのフェーストリートメントや、ヘアブローやワックスなどのサービス。 プレミア・サロンでの、ヘアケア、ネイル、マッサージなどのサービス。

「メンズウエアハウス」チェーンによるタキシード等の「Tux Shop」を併設したウエデイングショップの拡大。このエリアでは、ジュエリーやダイアモンドリングのカスタムデザインや、「My Stylist @Macy's」のプログラムから、無料のウエデイングスタイリング、ウエデイングパーテイやゲストドレス、ギフト、ハネムーンでの衣装などのアイデイアを提供。 家具売り場では、都心のライフスタイルにフィットする、コンパクトで機能的な家具の販売。


34丁目旗艦店の「フィニッシュライン」

「フィニッシュライン」は旗艦店や一部の店舗で既に導入しており、靴売り場の中でも、ひときわ混雑している成功例ともいえます。(写真参照) ショップ・イン・ショップの、ライフスタイルを意識したミニモールコンセプトの導入は、JCペニーの再建で、ロン・ジョンソン氏が掲げていたプランを彷彿させます。短期間での結果がだせず、退任となりましたが、当初のプラン通り、ジュースバーやネイルサロンなどを取入れた路面店風の店作りを目指していたら、新たな顧客体験を提供し、違った結果となっていたかもしれません。JCペニーが導入した「セフォラ」はメイクアップ好きの客層を取り込む結果となっているようです。

オフプライス店の売り上げが増加する一方、専門店やデパートも値下げによる集客をしており、消費者サイドにしてみればプロパーでものを買う理由が無いと言うのが現状。洋服だけでは集客は難しい、雑貨を置いたらライフスタイルかと言うとそうでもなく、消費者が店に足を運ぶ為の理由をどうアレンジして行くかが今後の課題となりそうです。

メイシーズは「Easton Town Center」店をプロトタイプとし、ハイエンドな立地にある150店舗にフォーカスした改装を行って行く様です。
 2016/07/06 07:20  この記事のURL  / 

マイケルコース大ピンチ!? 販売を停止するストアが続出。

5月中に、ノードストロームの半分の店舗で、低価格帯のマイケルコースのハンドバッグの販売を停止するというニュースがあった。

そればかりか、Market Watchによると、ファイナンシャルアナリスト&投資会社のWedbushが米国とカナダの112社のハンドバッグマネージャーに対し、調査をしたところ、60店舗(企業)が、マイケルコースのバッグを6月までに排除予定、年内にはさらにその傾向が進むという。

主な理由としては、消費者の興味が薄れて来た事。メイシーズでは、ビッグコレクションで展開していますが、TJマックスを始めとするオフプライス店でもコースの商品が販売されている為、投げ売りに近い値下げをして販売しています。 ノードストロームや他のデパートへの影響が大きく、ブランドイメージダウンにも繋がっているのだと思います。

マイケルコースは、高級デパートから低価格帯のストア、アウトレットまで、販売チャンネルを広げ、過剰な露出をした結果、誰でもが一つは持っているブランドになり、プレミア感を完全に失っていました。 更に、低価格帯の商品を提供する為、商品のクオリテイが落ちた事も大きな要因。ここ数年、高所得者層、高級店で買う客層はブランド離れが起きていた状況です。 

同様の戦略ミスでは、現在、若年層向きのデザインで立て直し中のコーチがありますが、マイケルコースも昨年、ソーホーに初めてのメンズのフロアを含む最大級の旗旗店をオープンしイメージ戦略に打って出たところ。10代には、手の届くラグジュアリーブランドとして人気を持続している様ですが、本来の客層を取り戻すには大きな痛手を伴いそうです。

 2016/05/27 01:54  この記事のURL  / 

メイシーズが古着販売サイト「ThredUP」とタイアップ

ニューヨーカーは昨年、トータルで$2M(200万ドル)分の不要な洋服を販売したそうですが、米国のオンラインでのリセール市場は、昨年で$14ビリオン(14億ドル)にも及ぶ。

そんな中、メイシーズが、古着を売買するオンラインサイトがで成功を収めたパイオニア的存在として知られる「ThredUP」とのタイアップで「クリーンアウト・ユア・クローゼット」プログラムを始めた。

クローゼットに眠っているハイクオリテイの洋服や鞄を送ると、メイシーズのギフトカードと交換できるというサービスで、応募方法は、メイシーズのHPから、「クリーンアウトキット」を注文すると、専用のシッピングキットが送られてくるので、不要な洋服や鞄を入れて、郵便若しくはフェデックスで送る。送料は無料となっている。

商品はなんでも良いという訳ではなく、販売されてから5年以内の物、著名ブランドの婦人服、キッズ、ベイビー、ハンドバック、シューズとなっており、ThredUPが検査の上、相当する金額のメイシーズのギフトカードが送られてくるというもの。

既に終了しているが、昨年「ターゲット」も同様のプログラムを行っており、ThredUP社では、ターゲットを通して380万点の商品を取り扱っている。

「Clean Out Bag」システムは、ThredUP社で元々、取入れている手法で、オンライン掲示板に載せて対応する手間や、洋服抱えて古着店に持ち込むと言った手間が無い事が、成功に導いた秘訣と言える。

メイシーズの様な大手デパートで、こういった取り組みは初めてのケースですが、新しい洋服は欲しいが、クローゼットはバンパン。コンマリさん効果もあり、断捨離次いでにインスタントキャッシュを望む消費者心理と、若年層を取り込みたい老舗デパートの新たな試みがうまくワークするのか、テストケースとしてトライしている様です。
 2016/05/06 10:17  この記事のURL  / 

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