« 米国ショッピングモール、滅びゆくか活性化を謀るか。 | Main | アバクロの新コンセプトストア »
救世主となるか?ギリーヒックスが、ホリスターの片隅で復活。


アバクロンビー社の姉妹ブランド「ギリーヒックス」が、ホリスターの店舗とオンラインで復活しましたね。「ギリーヒックス」は、オーストラリアのリゾート地に移住した架空のファミリーをコンセプトに、インナーウエア、ランジェリー、パジャマや、コロンなどのビューテイプロダクトまで展開されたブランドで、2008年にスタート後、28店舗を展開していましたが2013年に閉鎖となりました。

閉鎖の理由は、アバクロ本体の業績悪化に伴っての事でしたが、奇しくも、当時、競合店として必ず比較対象とされた、ヴィクトリズ・シークレットの「ピンク」や、アメリカン・イーグルの「エアリー」は現在も絶好調。特に、エアリーは、苦境のテイーンブランドの中で唯一、成長しており、フォトショップを使用しない、ありのままの女性のボデイを主張した、ポジテイブ・ボデイ戦略が功を無し、ブランドイメージもアップしています。

この功績を我が社にもとばかり、ホリスター部門の中で復活となった様です。 独立店舗があった時期は、私も何度も足を運んだストアなのですが、コテージ風の内装で、個別に分かれた部屋にお邪魔しているかの様なヴィンテージ風の家具や什器が置かれ、天井の高さまである、ブラライブラリーは圧巻でした。大人っぽく重厚感のある雰囲気から、店に訪れている消費者の年齢層にも幅がありました。しかし、今回の復活では、ホリスターの傘下に置いたことで、テイーンのコンフォート・ライフスタイルをベースにした、完全なテイーンブランド。ピンクやエアリーと真っ向勝負となります。
 
流行のブラレットを中心に、ヴィクトリズシークレットが昨年、完全撤退した水着も展開する様です。以前から使用していたブランドアイコンの「コアラ」がある以外はエアリーと、さほど変わらない印象。アパレルが苦戦する分、好調なカテゴリーで売り上げをキープしたいところでしょうが、これだけでは、ピンクやエアリーとの競争力は厳しいと思えます。現在、復活キャンペーンを行っている様です。

ホリスターの片隅でというのも寂しい話ですが、今思えば、商品のバッグボーンに、架空のストーリーがあることや、凝りに凝った内装だけで、消費者は新鮮さを感じていたのですが、オンラインビジネス時代が優位な時代となり、デジタルに精通した消費者が中心となったことで、これだけでは集客できなくなってしまいました。

それにしても、アバクロ社、どこよりも早く、ジムやフィットネスに注目し「GYM ISSUE」というコンセプト商品も展開していた事もありましたが数年で辞めてしまいました。「ギリーヒックス」にしても、とても良いブランドだったのに先見の明が無かったか、同様のことを感じます。経営難を救うのに、ブランドの閉鎖や縮小は手っ取り早い方法ですが、独裁国家の様なガチガチの自社コンセプトに拘るより、消費者の趣味趣向をもっと読むべきだったと思います。折角、復活したギリーヒックス、二番煎じの特効薬に留まらず、うまくいくと良いですね。

GILLY HICKS (ギリーヒックス)
 2017/02/03 09:08  この記事のURL  / 




ブログ内検索
Web 検索
プロフィール
マックスリー・コーポレーション
英文名:Maxre Corporation

マックスリー・コーポレーション ( CHIZU NISHIDA )
米国ブランドの輸出及びビジネスコーディネート、マーケット調査などを承っています。

■ビジネス関連のお問い合わせ:小林まで

■市場調査レポートのお問い合わせ:西田まで

最新記事
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
2017年02月
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28