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プレフォールコレクション
秋冬コレクションといえば、2月から3月にかけて行われる。ニューヨーク・ロンドン・ミラノ・パリの各コレクションを想像しますが、今日の話題はこの4大コレクションではなく、昨年から発表されている「プレフォールコレクション」です。

以前はプレフォールコレクションとかリゾートコレクションといっても、それほど話題性があるわけでもなく、一応チェックしておこうかといった程度の存在であったように思えます。しかし、ここ数年ではプレコレクションへの注目度が非常に高まっていると感じられます。この理由は、大きく分けて3つあると思います。

(1)
参加するブランドが増加し、しかも有力ブランドの大半が参加するようになったこと。2010秋冬のプレフォールコレクションにも、ルイヴィトンやバーバリープローサム、シャネル、バレンシアガ、ジパンシィ、プラダ、ドゥーリ、アレキサンダーワンなどの有力ブランドが多数参加しました。

(2)
不況の影響もあると思いますが、ランウェイショーは少なく、スタジオ撮影の画像で配信されているものが多くて見やすい。また、デザイン面でも4大コレクションと比べるとテーマ性は弱いものの、リアルクローズを意識したと思われるものが多く、参考にしやすい。

(3)
開催時期が早いために、商品開発を行うための情報源として活用しやすい。


このようなことから、年々このプレコレの重要性が高まっていると思います。もう少し違う見方をすると、私たちがジェネラルトレンドと呼んでいるプロモスティルやペクレールなどのトレンド情報、ピッティフィラーティーやプルミエールヴィジョン、ミラノウニカなどの展示会情報源と、このプレコレクションのスタイルやテーマイメージはかなりマッチしているように思います。いくつかのブランドはジェネラルトレンドベースでプレコレの作品を作り、本番のコレクションでは異なった情報源、「さらに先のジェネラルジェネラル情報」を活用しているように思います。

当社では毎シーズン、海外トレンド情報を分析し、国内市場との関係から独自のジェネラルトレンドブックを作っていますが、実はそのテーマも通常のジェネラルトレンドテーマに加えて、さらに先のジェネラル情報を活用した全体編集を行っています。裏技のようなものですが、では誰でもできるのかというと情報源やその中のどのテーマに着目し、国内市場との関係からどのようにクローズアップするかなどのスキルを併せ持つ必要があるので、それなりに大変です。
 2010/02/08 12:40  この記事のURL  / 


プロフィール
栗山 志明 (くりやま しあき)
1977年に(株)キングに入社。
基幹ブランド「ピノーレ」のデザイナー・チーフデザイナー・コーディネーターを経て1987年に独立。1988年に(株)プレールを設立して代表取締役に就任、現在に至る。
ファッション業界の様々な業態のクライアントに、質の高い情報と独自のマーケティング手法に基づくブランド開発、ディレクション、商品企画などの提案を行う。
1988年〜1994年までバンタンデザイン研究所・商品企画講師、1999年〜現在までIFIビジネススクール・マスターコース講座主任を担当。

株式会社プレールのホームページ

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