カテゴリーキラー
今回も服飾雑貨について。

バッグ・帽子・ベルト・ヘアアクセサリー・ストールやスカーフ、手袋・フットウェア・シューズなど、服飾雑貨のアイテムは多様である。百貨店の服飾雑貨売場に行ってみると、来店している客層は広く、20代のキャリアから60代・70代の年配の女性まで実に多様な顧客を対象にした品揃えが必要な売場であることが分かる。しかし、客層の幅が広いがゆえに商品は雑多な印象となってしまっていないだろうか。

近年、帽子や靴下など専業メーカーがカテゴリーキラーとでも呼べる店舗展開を行っており、今やファッションビルやSCでも数多く展開している。これらの専業型店舗の多くは20代〜30代と思われる顧客を対象としたデザインに絞り込んだ商品展開を行っているように見える。多様な顧客がいるから多様な商品展開を行うのではなく、むしろ絞り込むことで集客が高まることもあると言うことだろう。
 2010/08/30 10:27  この記事のURL  / 


服飾雑貨
服飾雑貨は展開しているアイテムの大半が、専業メーカーによるものである。ライセンスブランドの場合、クリエイティブインプットに基づいてサブライセンシーである各メーカーはアプルーバルもしくはプロポーザル用の企画資料を作成する。

その結果、許可されたデザインによる商品の開発を行うが、その企画内容は同じインプットに基づいているものの、各メーカーが素材・カラー・デザインを考えるためにアイテムが違えば、商品そのものの共通性を作ることはできない。

そのため、百貨店の服飾雑貨売場で同じブランドの異なったアイテムを見ると、イメージの共通性は感じられるが、それ以上を期待することはできない。

この手法そのものをかえてしまうことはできないか。すなわち、異なったアイテムのアプルーバルを申請する企業が、企画段階で使用する素材やカラー、モチーフなどを共同開発し、許可された商品はその共通性を重視して各々が商品開発すれば、今までの服飾雑貨とは異なった商品開発ができるだろうし、売場編集そのものもかえることができると思うのだが。
 2010/08/23 23:42  この記事のURL  / 


ギフトを贈るのは誰?
過去1年間の間に誰が誰にギフトを贈ったかの調査結果は興味深いものがあります。ベスト10を抜き出してみると次のようになります。

1位:20代女性の96.1%が両親に
2位:30代女性の89.3%が両親に
3位:40代女性の84.5%が両親に
4位:60代女性の83.5%が親戚に
5位:30代女性の80.6%が友人や知人に
6位:20代女性の79.6%が友人や知人に
7位:30代男性の75.7%が両親に
8位:60代女性の73.8%が友人や知人に
9位:50代女性の71.8%が子供に
10位:40代女性の70.9%が友人や知人に

このような結果でした。ここで面白いのは、まず1位から3位が、20代から40代の女性が両親にギフトを贈っているということです。これは、ビジネスチャンスに結びつけることが可能でしょう。また、女性に比べて男性はギフトを贈る習慣がないこともわかります。ベスト10では唯一7位に30代男性が両親に送っていることがわかります。両親へのギフトに続いて女性から友人や知人へのギフトも上位にランキングされています。

このようにみてみると女性から両親や友人、知人へのギフトが目立ちますから、この点に着目した提案が重要だと思いますが、ギフトの習慣が少ない男性にギフトの習慣を持ってもらうようなアプローチも良いのではないでしょうか。
 2010/08/16 18:02  この記事のURL  / 


中国の未来
中国人観光客の増加については注目すべきである。そして、中国経済についても当面は通貨である元の切り上げなどがあったり、さすがに今のようなバブル化したような景気はいずれ落ち着くことになるだろうが、一定の経済成長は継続していくことだろう。リーマンショック以降のGDPを見ても最も悪かった昨年の1〜3月期でさえ実質で6.2%の成長と、非常に高いレベルを保っている。わが国が5%前後のマイナスに落ち込んだことを思えば驚異的だといっても良いだろう。

では、中国の未来は、まったく問題がないのだろうか。中国の人口を調べてみると、現在中国で最も人口の多いグループは35歳から45歳で、ここだけで約2億人がいる。長期予測では、この人口グループが60代に入る2050年には60歳以上人口は現在の12.3%から29.9%に増加し、一人っ子政策の影響で日本と同様に少子化が進んでしまう。すなわち、長期的にみると中国も日本と同様に2050年には少子高齢化が進み国力そのものが弱まってしまう可能性があるということになる。このように考えると、わが国と中国は先々の問題の共有化を行い、互いに低成長路線をどのように築いていくが重要になるのではないだろうか。
 2010/08/09 12:43  この記事のURL  / 


日本の未来
先日もTVニュースで報道されていたが、中国からの観光ビザのハードルが大幅に緩和され今までの10倍くらいの人が容易に日本に観光目的で来日できるようになるという。既に年間の中国人観光客は100万人に達しているとの事なので、1千万人とは言わないまでも、かなり多くの人が訪れるだろうし、今後、この中国人観光客はわが国の経済に大きな影響を与えることだろう。無論、ファッションビジネスへの影響も大きく、大都市の店舗では中国語の話せるスタッフの採用が当たり前になる時代も、そう遠くないかもしれない。

今後、中国の人たちが重要になると思う理由はほかにもある。それは言うまでもないが、肝心の日本人顧客の減少である。少子化の影響は、中長期的にじわじわとボディブローのように効いてくることだろう。

現在1億3000万人弱の日本の人口は、合計特殊出生率を1.26とした場合、2050年には約9500万人まで減少する。40年後には日本の人口は今の4分の3になってしまうということである。また、老年人口といわれる65歳以上人口の予測は2050年で3764万人、今よりも1千万人以上も多く、人口全体との比較では40%近くに達してしまう。なんとも先行きの暗い話ではあるが、このことから逃げることなく、今から具体的な対策を採ることが重要であろう。
 2010/08/03 07:30  この記事のURL  / 

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プロフィール
栗山 志明 (くりやま しあき)
1977年に(株)キングに入社。
基幹ブランド「ピノーレ」のデザイナー・チーフデザイナー・コーディネーターを経て1987年に独立。1988年に(株)プレールを設立して代表取締役に就任、現在に至る。
ファッション業界の様々な業態のクライアントに、質の高い情報と独自のマーケティング手法に基づくブランド開発、ディレクション、商品企画などの提案を行う。
1988年〜1994年までバンタンデザイン研究所・商品企画講師、1999年〜現在までIFIビジネススクール・マスターコース講座主任を担当。

株式会社プレールのホームページ

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