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「360度契約」の衝撃
アパレルウェブに連載している「クールジャパン新展開 」が本日更新になりました。

「Vol.7 アニソンから見える新時代の構図」では、CDが売れない中で、アニソンが売れている背景を考察しています。

その中で、「360度契約」について触れました。
「360度契約」は、音楽レーベルがアーチストと包括契約を結び、キャラクター商品やツアー著作権料などあらゆる売上を管理して手数料をもらうビジネスモデルです。

「360度契約」のイメージ

偶然ですが、昨日買った「電子書籍の衝撃」(佐々木俊尚著)という本にも、この「360度契約」の話が載っていました。



この360度契約はいまやアメリカの音楽ビジネスではごく一般的になっています。
音楽CDだけの契約ではなくなっているので、そもそも「レーベル」と呼ぶのは適切ではなく、最近はそういった契約をミュージシャンと行う企業を「ミュージックカンパニー」(音楽企業)と称するようです。


「電子書籍の衝撃」は、出版業界の未来について書いてあるのですが、音楽業界の話が繰り返し登場します。

しかし、それによって音楽ビジネスが枯れ果てるのではありません。

いまや音楽の世界はきわめて細分化されており、そうした細分化された領域では小規模な音楽ビジネスが無数に立ち上がってくるからです。


音楽業界で起きたことと同じことが、出版業界でも起こるだろうと著者は予測しているのです。

将来はいまのような出版社ビジネスは衰退し、360度契約に基づいたエージェント的な役割の小さなチームが、書き手をサポートしてゆくような方向に進んでゆくのではないかと思われます。

音楽業界も、出版業界も、「スモールビジネス化されたエージェント的なビジネス」へと舵を切ってゆく。この流れが本当なら、ファッション業界も無関係ではいられないはずです。

今やファッションも、異業種との関わりなくしては、売れない時代になっています。
あらゆる場面で、異業種とのコラボは常態化しています。
だから、いまファッションを取り扱っている企業が、この新しい構造に組み込まれてゆく可能性は、少ないないと思うのです。

日本には世界に誇る技術やコンテンツやファッションがあるのに、縦割りの業界の中で「宝の持ち腐れ」になっている。
それを解消するために、「知識の組み換え」の必要性が指摘されています。

「360度契約」は、この動きに弾みをつけると思います。

自らが360度の主催者であるとともに、他社の360度の部分の役割も担っている。
その未来図は、曼荼羅の無限連鎖の図に似ているかもしれません。


そして、この組み換えの「補助線」として「外国人の視点」を使うこと。
これが「クールジャパン」の本質だと私は考えています。

以上のようなことを考えながら、縷々、「クールジャパン新展開」を書いています。


 2010/04/27 11:23  この記事のURL  / 
英語版サイトで海外マーケティング
海外に打って出ようとする企業なら、まず自社サイトの英語版を作るべきだと思います。

すべてを日本語版と同期させる必要はないのですが、
会社案内やトップメッセージなどの定型ページだけでなく、自社が何をしたいのかを伝えるために、細かい情報も英語で出した方がよいのです。

英語サイトを作る一番のメリットは、海外からのアクセス状況がわかることです。
どの国から、どのコンテンツどのキーワードに反応があったかのデータは、「自ら発信する」ことでしか手に入りません。

クーグルアナリティクスなどのアクセス解析ツール(無料)を使えば、世界地図上にプロットしたデータとして見ることができます。
世界地図を見る習慣ができれば、見ているうちに「土地勘」が生まれます。
このことが重要だと思うのです。
自社の潜在顧客が、世界のどこに住んでいるか、大づかみに知ることができるからです。

海外展開して成功している韓国や中国の企業で、これをやっていない企業は少ないはずです。しかし、日本企業は不思議なほどこれをやりません。
海外に「土地勘」もなく出てゆことが、海外市場で負ける大きな理由になっていると思います。
航空券を発注する前に、日本国内でやれることはたくさんあるのです。

クークルアナリティスス イメージ

自社サイトの英語版を作りましょうというと、

自社で、製作や運営できる人材がいない。
外部に頼むとコストがかかりすぎる。
費用対効果が見えづらい。

という反応が返ってきます。

こういった声にお答えするために、
テンカイジャパンでは、サイトの英語版作りのサポートをはじめました。
翻訳や取材も含めたマーケティングの視点からお手伝いするサービスは、
最近になってご好評をいただけるようになっています。

取材や翻訳も含めて、制作・運営をテンカイジャパンが承っています。
自社サイトに「English」というリンクを作り、テンカイジャパン内の自社「カテゴリー」にリンクを貼っていただくだけです。
アトリエピエロ・オフィシャルサイト

海外のお客さんは、英語での必要な情報を、テンカイジャパン内から得ることができます。
アトリエピエロ・テンカイジャパン内専用カテゴリー

海外からの問い合わせの翻訳転送サービスも行います。
月額定額ですから、コストパフォーマンスは高いのです。
訪日外国人客の来店促進もふくめて、お役に立てていると自負しております。

海外市場を狙うのなら、他人に頼るのではなく、自社データを元に仮説を組み立てることが重要です。
自社サイトの英語版を持つことは、マーケティングの武器を持つことなのです。

ご興味のある企業様は、ぜひ、お問い合わせください。


 2010/04/26 10:13  この記事のURL  / 
ガンダム仕様「全自動今川焼機」はいかが?
JR東静岡駅は、JR静岡駅の隣の貨物駅を再開発して作られた駅です。
駅舎や周辺施設はなかなか立派なのですが、周囲にはまだ空き地が目立っています。

私の檀家寺の最寄り駅で、法事の時、広いロータリーにタクシーが1台しか停まっておらず、ピストン輸送してもらったことを覚えています。

このJR東静岡駅に、今年7月、お台場に展示された等身大ガンダムが移設されます。
※写真はイメージです (C)創通・サンライズ

2009年7月に、「機動戦士ガンダム」の放映30周年を記念して作られた等身大ガンダムは、アニメと同じ設定の高さ18メートルで、頭部や胴体の約50カ所が発光し、胸部からは水蒸気が噴射される精巧な造りになっています。

JR東静岡駅が選ばれたのは、ガンダムのプラモデル“ガンプラ”を製造するバンダイのホビーセンターが約600メートル北にあること。東海道新幹線から見えることや、観光客の輸送能力なども考慮されたそうです。

展示期間は、2010年7月24日(土)から2011年1月10日(祝・月)まで。

その後は、他県で展示され、最終的に「バンダイホビーセンター」の敷地内に設置される見込みで、周辺に商業施設を新設して、“ご当地限定”プラモデルを販売することなども予定しているそうです。


秋葉原のガンダムカフェでは「ガンプラ焼き」が新名物になっています。


静岡ではぜひ、ガンダムの「今川焼き」を作って欲しいと思います。
子供の頃、百貨店の地下にあった「全自動今川焼き機」を、飽きずに眺めていた思い出がありますが、ガンダム仕様の「全自動今川焼機」を設置すれば、子どもだけなく外国人観光客にも喜ばれると思います。
大丸東京店地下1階にある「たい焼き鉄次」のたい焼きロボット

日本の「技術」と「アニメ」のコラボ!

彼らが、ブログに書いたり、動画をYouTubeに上げてくれれば、お金をかけずして世界に宣伝することができますよ

ちなみに、等身大ガンダムの招致先は、国内だけでなく、中東・ドバイも候補に挙がっていそうです。



 2010/04/25 13:30  この記事のURL  / 
秋葉原にガンダムカフェがオープンしました
秋葉原にガンダムカフェがオープンしました。

バンダイが「機動戦士ガンダム」をテーマにした「ガンダムカフェ」は、広さ約140平方メートルで60席。
土産物にはガンダムのキャラクターをかたどった人形焼もあります。
店内では、地球連邦軍の制服を着た女性スタッフがお客さんに目を光らせています。

午前8時半の開店時には約200人が並んだそうです。
私は野次馬根性が旺盛なので、午後になって秋葉原に行ってみました。

20代の男女が多く、30代から40代の男性も目立ちます。
行列なら、H&MでもFOREVER21でもアバクロでも見ましたが、並んでいる人の雰囲気は、そのどれとも違うものでした。

「楽しみに来た」というより「ダメ出ししに来た」という面構えの人が多いのです。
どこか、後輩の発表会を見に来た部活のOBのような気構えが感じられます。


その理由として、お店の人よりもお客さんの方が、ガンダムの知識が豊富なことにあると思い当たりました。

ネット上に「ガンダムオタク診断」とか「ガンダムオタク検定」とか「ガンダムオタク社会適応度チェック」というサイトがたくさんあることからもわかるように、ガンダムファンは、日本のアニメファンの中でも独特の地位を占めています。

アンサイクロペディアの「ガンダムオタク」によるとその特徴は

「とにかく攻撃的」

「ガンダムに対し信仰に近いものを持っており、数ある宗教と同じように様々な宗派が存在している」

「否定するもの・嫌いなものは黒歴史としてなかったものにしてしまう便利な精神を持っているが、それのファンがいると罵倒する」

「仲間内で自分の好きなガンダムをバカにされた場合は火を噴くように怒り、自分の認めないガンダムを徹底的に貶し、相手がわずかにでも間違えた点を相手の人格攻撃まで含めて馬鹿にする」

とされ、「最も凶暴で悪質」なアニメファンともいわれているそうです。


それだけ作品への思い入れが強いファンなのだと思いますが、くれぐれも、地球連邦軍をいじめたりしないようお願いしたいと思いました。
 2010/04/24 17:56  この記事のURL  / 
「聖地巡礼」
NHKニュースで、葛飾区の亀有中央商店街にある「こち亀」両さんの銅像が壊された事件を報道していました。

犯人の会社員が亀有署に自首してきたそうで、「酒を飲んで帰る途中、銅像をいじっていたら壊れた。テレビの報道を見てびっくりした。大変なことをしてしまった」と反省した様子なのだそうです。
これに対して商店会長のような方インタビューを受けていて、
「やった本人が一番驚いているんじゃないか。これからの人生はまっとうに歩んで欲しい」
という意味のことを言っていたのが印象的でした。
下町のちょっと良い話になっていて、亀有中央商店街はずいぶんと宣伝になったのではないかと思います。
包帯で応急手当をされた両さん像は、新しい観光スポットになるかもしれません。

サンバ両さん
マンガやアニメとコラボした「まちおこし」は、何かと話題になりやすいこともあって、
「ゲゲゲの鬼太郎」の「水木しげるロード」(鳥取県境港市)や「らき☆すた」に登場する鷲宮神社(埼玉県鷲宮町)などの成功例も増えています。
「ゲゲゲの鬼太郎」の「水木しげるロード」

「らき☆すた」に登場する鷲宮神社

今これを、一番大掛かりに行っているのが、箱根町と「新世紀エヴァンゲリオン」のコラボでしょう。

昨年、箱根町の観光協会が「新世紀エヴァンゲリオン」の劇中に登場するスポットを紹介した“聖地巡礼マップ”を無料で配布したところ1000人単位のファンが殺到し、ネットオークションで1部3000円以上の値が付く騒ぎとなりました。
また、外国人観光客に向け「クールジャパン・ポスター:箱根」と「英語版・エヴァンゲリオン箱根補完マップ」も作成して、海外でも評判になっています。

先日はローソン箱根仙石原店が「第3新東京市店」としてリニューアルしたことがニュースになりた。
綾波レイやアスカの巨大ポスターが張り巡らされた店内や、エヴァ仕様になった「からあげクン」など、外観から内装、商品まで“完全エヴァ化”したことが話題になっています。
ローソン「第3新東京市店」
神奈川県足柄下群箱根町仙石原817


アニメやマンガの舞台となったと思しき実在の場所を訪ねる旅は、ファンの間で「聖地巡礼」と呼ばれています。
交通手段や周辺の名物などの情報を網羅した「聖地巡礼」のガイドブックも出版されています。

「聖地巡礼 アニメ・マンガ12ヶ所めぐり」


 2010/04/24 11:00  この記事のURL  / 
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プロフィール
栗田 亮(Makoto Kurita)
(株)テンカイジャパン代表
『Cool Japan! カッコイイ*かわいい*たのしい*おいしい*日本を世界に発信』をテーマに、トラベル、ファッション、ショップ、ブランド等の情報を英語で積極的に発信中。 クールジャパンの翻訳、通訳、海外マーケティングには定評がある。 英語WEBメディア「Tenkai-japan.com」企画・運営 海外向け電子書籍出版、翻訳、通訳、外国語運営サポート、訪日外国人プロモーション、海外マーケティング、JAPANブランドの海外展開支援
●潟Aーチ&コーチ代表取締役社長
●バンタンデザイン研究所 『eマーケティング』 『クリエイティブ・イングリッシュ』講師
●訳書『ユニクロ症候群』(小島健輔著)
連絡先:03-3662-4976
 (株)アパレルウェブ内テンカイジャパン(栗田)

・アーチ&コーチ「日本発の"Earthな"ライフスタイルストア」
http://www.arch-coach.com
・ Tenkai-japan.com「日本のトレンドを英語で発信」
http://www.tenkai-japan.com
・PROFILE
http://www.apalog.com/kurita/archive/172
・会社概要/ABOUT US
http://www.tenkai-japan.com/about-us

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