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お疲れ様でした「カワイイ大使」
本日3月31日付を持って「カワイイ大使」の任期が満了します。

「カワイイ大使」は、日本のポップカルチャーを世界に広める目的で、外務省が任命した「親善大使」三人組です。

外務省が、従来から取り上げている伝統文化・芸術に加え、近年世界的に若者の間で人気の高い日本のポップカルチャーをさらに積極的に活用することに着目。
この分野で顕著な活動を行っている若手リーダーに広報関連業務等を委嘱したものです。

2009年2月に、青木美沙子さん、藤岡静香さん、木村優さんの3人が「カワイイ大使」に任命され、タイ、フランス、イタリア、アメリカ、韓国、ロシア、ブラジルなどの各国で日本のカワイイ文化を広めてきました。
(左から)青木美沙子さん、木村優さん、藤岡静香さん、

賛否両論のあった「カワイイ大使」ですが、海外からの注目度は予想以上のものでした。
グーグルで"kawaii ambassador"を検索すると、152,000件の記事がヒットします。

中でも、ゴシックアンドロリータの青木美沙子さんの人気は高く、「カワイイ大使」就任後に知名度が一気に上がっていることがわかります。

(グーグルInsights for Search による"Misako Aoki"の検索状況) 

「知っている日本人の名前をひとりだけ挙げてください」と若者に尋ねたとしたら、
「Misako Aoki」の名前は確実に挙がってくるはずです。

「顔が見えない国」といわれる日本の「旬の顔」として、「カワイイ大使」は多大なる貢献してくれました。
青木美沙子さんとロリータファッションのファン

残念だったのは、前首相のアニメ好きが有名だったこともあり、時の政権におもねる企画と思われがちだったこと。
政権が変わり担当者も異動してしまった今、「カワイイ大使2」が生まれる土壌は失われてしまったように見えます。

しかし、「外務省がやるべきことは他にある」といった一般論で「カワイイ大使」を葬り去ってしまうとしたら、あまりにも残念な話です。
この成果を正当に評価して、次に活かせる方法を考え出して行きたいものです。

「カワイイ大使」の皆さん、そして関係者の皆さん、一年間本当にお疲れ様でした
 2010/03/31 09:15  この記事のURL  / 
日本人の得意な事
引越しシーズン。近所にも、ドラえもんやクロネコやアリさんのマークが付いたトラックが何台も停まっています。
引越し屋さんたちの作業風景を見ていると、狭いスペースの中に上手に荷物を詰め込むものだと、その手際のよさに感心します。
プロだから当たり前だともいえますが、海外に行くと、同じプロでもからっきしできない人がたくさんいることに気付きます。

海外の国際空港では、乗換え時の荷物の積み残し事故が頻繁に起こっています。
一度、アリタリア航空でスーツケースを積み残されたことがあって、到着地のカウンターに文句を言いいにいったら、
「乗換え時間が1時間しかないのに、全部の荷物を積み替えるなんてことがイタリア人にできるわけがない。」と開き直られたことがあります。「そんなことができるのは、世界中で日本人だけだ。」とも言われました。
謝りもせずに渡された「お泊りセット」を手にしながら、これは日本人の得意ワザだったんだなあ、と改めて知らされた思いがしました。

限られたスペースに複雑なものを「きっちり詰め込む」ことができるのは日本人の資質のようなのです。

お弁当や盆栽や日本庭園、コンビニや宅急便、そして自動車、複写機、半導体製造装置などの工業製品にいたるまで、日本の国際競争力の高い分野には共通してこの資質が感じられます。

この得意を、東京大学の藤本教授は「摺り合わせ」というキーワードで説明しています。(藤本 隆宏 能力構築競争-日本の自動車産業はなぜ強いのか 中公新書)

藤本教授は、工業製品の設計思想を「組み合わせ型(モジュラー)」と「擦り合わせ型(インテグラル)」の2つで説明しています。

「組み合わせ型」は、規格どおりに部品を作り、部品を組み合わせ、目的とする製品を作ります。
マザーボード、キーボード、ディスプレイ、OSなどの部品を組み合わせて作るパソコンはその典型で、異なる部品を買ってきて組み合わせれば、誰でも比較的簡単にパソコンを作ることができます。

この「組み合わせ型」で作られるパソコンでは、日本メーカーはほとんど優位性を発揮出来ていません。

一方「擦り合わせ型」は、特別に設計された部品を作り、次に部品を微妙に調整し、擦り合わせて製品を作ります。
擦り合わせなければ作り込めない機能もあります。例えば、自動車の乗り心地は、サスペンションだけでは決まらず、シャーシやエンジンやトランスミッションなど複数部品の擦り合わせが必要です。

現場で微調整しながらなんとか収めてしまう技術。これこそ日本人が得意とするところなのです。

経営書などでよく言われる「現場力」も、実はこの「摺り合わせ」と近い意味ではではないかと思います。

しかし、部品のモジュール化が進み「擦り合わせ」が標準化されてしまうと、日本人の強みは影が薄くなってしまします。
差別化の要因がデザインぐらいしかないのでは、なかなか世界では勝てません。
自動車がEV(電気自動車)に置き換わっていく過程で、自動車はパソコン化してしまう可能性が高いのです。

これからの日本は何で食ってゆくべきなのか。
世界で勝負するには、日本人の資質に合った得意分野で勝負すべきです。
このことを、徹底的に考え直す必要があると思います。







 2010/03/30 09:53  この記事のURL  / 
「ナルト」「ワンピース」「ブリーチ」
国際アニメフェアで、あるアメリカ人の出展者さんと知り合いになりました。

「アメリカで人気のある日本アニメ」について聞きいてみると、個人的意見としながら、

「ナルト」 「ワンピース」「ブリーチ」

の3つを、挙げてくれました。

アニメのストーリーは
「ワンピース>ブリーチ>ナルト」

アニメの主題歌は
「ブリーチ>ナルト>>>ワンピース」

の順で良い、というのが彼の意見です。

特に「ブリーチ」は、アメリカでは2006年からアニメが放映されていて、最近人気が上がってるそうです。

「ブリーチ」(C)久保帯人/集英社・テレビ東京・dentsu・ぴえろ

「ブリーチ」は、ひょんなことから悪霊・虚(ホロウ)の退治者(死神)になってしまった高校生、黒崎一護と仲間たちの物語です。

ワーナー・ブラザーズが「ブリーチ」の映画化を企画中で、映画「ゲットスマート」のピーター・シーガル監督が製作に当たること発表されています。(実写版になるかアニメ版になるかは未定)。

また、アニメ「ブリーチ」のエンディングテーマ「サンキュー!!」を歌ったヒップ・ホップ・ユニット「HOME MADE家族」は、アメリカの代表的なアニメイベント「OTACON」(7/30-8/1)に招かれることになりました。
ブリーチのコスプレイヤー

「キャラが多くて絵が綺麗なことが人気の理由だろう」というのが彼の分析です。

「ただし・・・将来の夢に忍者や海賊を挙げるアメリカ人の子供はたくさんいるけど、死神になりたいというのは聞いたことがない」と小さな声で教えてくれました。




 2010/03/29 09:27  この記事のURL  / 
「お台場ウォーターイルミネーション〜海の地球」動画
お台場海浜公園で行なわれているイベント、「お台場ウォーターイルミネーション〜海の地球」を動画撮影してきました。

お台場で生まれ育ったイルカの親子がこどもの10才の誕生日に世界5つの海を巡る旅にでるという物語。
そこで出会う神秘の世界、不思議な生き物たちや驚きの自然が、高さ23m×幅60mの水幕のスクリーンに映し出されます。

「地球」や「イルカ」、「クジラ」、「ジンベエザメ」などが、東京湾に出没し、音楽に合わせて踊りだします。

春とはいえ、まだまだ冷え込む夕暮れのお台場海浜公園。観客の数もあまり多くありません。
そんな中大騒ぎしながら見ていたのは、スペインから来た観光客。YouTubeを見てイベントのことを知ったそうです。
テンカイジャパン「お客様を海外から呼ぼう!」が、役に立ったようですね


記念撮影しました。
Muchas gracias. Buen viaje.

(20分のショーを約9分に編集してあります)
 2010/03/28 09:26  この記事のURL  / 
ジャパンエキスポ2010 SEFA-EVENT社とのミーティング
東京ビッグサイトで開かれている国際アニメフェア。
ジャパンエキスポ主催者のSefa-Event社も、こじんまりとしたブースを出展していています。

久しぶりにジェフ社長やトマ副社長、日本関係担当のシボさんたちと再会しました。

Sefa-Event社は業務拡大に伴って分社化を進めています。日本関係やゲストマネジメントを担当するシボさんたちは「Goma社」という会社の所属になりました。
シボさんは「"開けゴマ"のGomaです」とちょっと真面目な顔をしながら、新しい名刺をくれました。

ただし仕事の内容は変わっておらず、一番の問題は「忙しすぎること」だそうです。
「日本語ができるフランス人スタッフが新しく入ったので、少しは楽になりました。」とは言うものの、これだけ規模が大きくなったイベントを、相変らず数人のスタッフでこなしているのですから、大変な忙しさだろうなと思います。

ジャパンエキスポ2010パンフレットより

それから、残念なお知らせが一つ。
2010年のジャパンエキスポに、ラフォーレ原宿が参加しないことが正式に発表されました。エキスポの顔のひとつなっているファッションイベントも、曲がり角に来たようです。

クールジャパンの象徴的イベントと言われるフランスのジャパンエキスポも、今年で11年目を迎えました。
色々な意味で、新しいトライを始める年になりそうですね。

ジャパンエキスポ2010パンフレットより

それではみなさん、「また、パリで会いましょう!」

 2010/03/27 09:16  この記事のURL  / 
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プロフィール
栗田 亮(Makoto Kurita)
(株)テンカイジャパン代表
『Cool Japan! カッコイイ*かわいい*たのしい*おいしい*日本を世界に発信』をテーマに、トラベル、ファッション、ショップ、ブランド等の情報を英語で積極的に発信中。 クールジャパンの翻訳、通訳、海外マーケティングには定評がある。 英語WEBメディア「Tenkai-japan.com」企画・運営 海外向け電子書籍出版、翻訳、通訳、外国語運営サポート、訪日外国人プロモーション、海外マーケティング、JAPANブランドの海外展開支援
●潟Aーチ&コーチ代表取締役社長
●バンタンデザイン研究所 『eマーケティング』 『クリエイティブ・イングリッシュ』講師
●訳書『ユニクロ症候群』(小島健輔著)
連絡先:03-3662-4976
 (株)アパレルウェブ内テンカイジャパン(栗田)

・アーチ&コーチ「日本発の"Earthな"ライフスタイルストア」
http://www.arch-coach.com
・ Tenkai-japan.com「日本のトレンドを英語で発信」
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