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「ポーの一族」とコミックマーケット
マンガ「ポーの一族(Poe no Ichizoku)」を再読しました。
もし好きなマンガを“ひとつだけ”挙げろといわれたら、私はこの作品を選びます。

萩尾望都(Moto Hagio)が1972年から1976年にかけて『別冊少女コミック』に連載した、バンパネラ(吸血鬼)の物語です。
少年の姿のまま、永遠の時を生きる運命を背負わされた少年エドガー(Edgar)が主人公。
舞台は18世紀のイギリス貴族の館から20世紀のドイツのギムナジウムまで、エドガー(Edgar)とメリーベル(Merrybell)そしてアラン(Allan)の道行きが、200年以上の時間を前後しながらオムニバス形式で綴られていきます。

精密巧緻な作品構造。耽美的な画風。洋画のようなセリフ。昨今流行のBL(ボーイズラブ)もふんだんにあり。古びた要素がありません。

「少女マンガを芸術まで高めた」という評価もあながち大げさではなく、当事20歳代だった萩尾望都が、これだけの作品を残したことは奇跡のようにも思えます。

読み直したきっかけは、「コミックマーケット創世記」(霜月たかなか)を読んだからです。
年2回、東京・有明で開かれるコミックマーケット(Comic Market)は、50万人を集める世界最大の同人誌即売会ですが、その記念すべき第一回は、1975年でした。(参加者は700人)
会場での「好きな漫画家アンケート」では、萩尾望都がダントツの第一位だったそうです。以下、竹宮恵子、手塚治虫、大島弓子の順。
この年は、ちょうど「ポーの一族」の連載時期と重なります。

また、「ポーの一族」のパロディマンガ「ポルの一族」を掲載した同人誌が飛ぶように売れとか。(タイトルから想像がつくように、下品なギャグ満載の作品で、熱心なファンの怒りを買ったようですが・・・。)
初めてのコミックマーケットは、さながら「萩尾望都ファンフェスティバル」の様相だったのだそうです。

つまり「ポーの一族」は、コミックマーケットの生みの母ともいえる作品なのです。

「・・・いまでもどこかに、いるのだろうか。
その青い目の少年は、たったいまも、
どこかの街角に立っているかもしれない。

彼らのはたを、時はゆく。
彼らにとって時はそのまま止まっている。
かわってゆくのは周囲であり、私たちのほうなのだ・・・。」

「ポーの一族」は、時間を超えて読者を魅了する生気(エネジイ)を持った作品だと、改めて思いました。


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“Poe-no-Ichizoku” and a Comic Market

I have reread a manga “Poe no Ichizoku.” If I am to choose a manga work I like best, I do not hesitate to mention this one

This manga piece is a story of a vampire authored by a writer Moto Hagio, and appeared serially from 1972 to 1976 on a magazine “Bessatsu Shojo Comic”

The hero of this story is a boy Edgar, who are destined to survive the eternal time in a same form of a boy.

The stage transfers from a eighteen century mansion of a British nobleman to a German gymnasium. Edgar, Merrybell and Allan act out, going back and forth in the time span of 200 years in omnibus style.
It has precise and skillful mechanism, and aesthetic pictures. They speak as if they were in western cinema stars with plenty of “love stories between boys”., and without outdated elements.

The estimation that the girl’s manga was redounded to an art is no exaggeration, and it seems to me a miracle, that the author, then in her 20’s, could create such a work.

The book “Genesis of Comic Market” by Takanaka Shimotsuki has made me reread this her manga.
The Comic Market, a world’s biggest sale on the spot of coterie magazines, and capable to attract 500 thousands people, takes place two times a year in Ariake. Tokyo. Its first memorial event has taken place in 1975.
On the site, questionnaire was carried out on most favorite manga writers and as a result Moto Hagio has marked the first place by far. Followed her Keiko Takemiya, Osamu Tezuka, Yumiko Ooshima... in due order.
This year coincides with the time the serialization of the “Poe no Ichizoku” was going on.

At the time a parody manga “Poru no Ichizoku” after “Poe no Ichizoku” was flying off bookshelves. (The title suggest pornography and seriously offended the fans of the authentic work..)
The first Comic Market was almost a fan festival of Moto Hagio.

In other word, “Poe no Ichizoku” was the mother of the Comic Market.

“At this very moment
the boy with blue eyes
is standing somewhere on a street

By them the time is passing.
For them the time stand still.
Changing are things around them, and us...”


“Poe no Ichizoku” is no doubt a work, which has an energy to enchant us beyond time.
 2009/01/25 18:35  この記事のURL  / 
シトウレイさんが千金楽社長をスナップしました
小雨降るアパレルウェブ本社前で、シトウレイさんが千金楽社長を撮影しています。

雑誌「UOMO(集英社)」が、2月末からwebUOMOというweb版のコンテンツを立ち上げます。
そして、その中のアラフォー(40歳前後)メンズのおしゃれさんスナップコーナーを、シトウレイさんが担当することになったのです。

アパレルウェブの千金楽社長は、知る人ぞ知るおしゃれさん。
さっそく、シトウレイさんにストリートハントされたというわけです。

シトウさんが今やっているサイトはこれ。
http://reishito.com/
そしてUOMOは、こんな雑誌です。
http://uomo.shueisha.co.jp/

全然テイストが違います。だからこそ、シトウさんはトライしたかったのだそうです。
そのために、シトウさんは、ユナイテッドアローズやディストリクトやビームスFなどに行たりして、メンズファッションを猛勉強中だとか・・・。

シトウレイさんから戴いたメッセージです。

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さあ、これを読んでるおしゃれメンズの皆さん!
街でいきなり肩をたたかれたら!通せんぼされたら!!
それは多分、わたしです。
その時は暖かい心で撮らせてやってくださいね。
そして今までお会いしたおしゃれメンズの皆さん、
次にあった時は、ぜひぜひ大らかな気持ちでお相手くださいね!
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アパレル業界の、おしゃれメンズのみなさん!
ぜひ、ご協力をお願いいたします


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Ms. Rei Shito’s snapshot of Mr. Chigira

In front of the Office of Apparel Web &Co. Ms. Rei Shito is taking a snapshot of Mr. Chigira, the boss of the company.


The magazine “UOMO” (Shueisya) are launching a web version of contents named “webLUOMO” from next February. and Ms. Rei Shito will be charged with a snapshot corner of men’s smart dressers around forty.
The boss Chigira of Apparel Web is a smart dresser to people in the know. Without delay Ms. Rei has hunted him on the street.

The website of Ms. Rei Shito at present is as follows:
http://reishito.com/
The magazine UOMO is as follows:
http://uomo.shueisha.co.jp/

The both sites has their own tastes - that why she has wanted to try it. For this purpose she is studying men’s fashion assiduously, peeking in United Arrows, District, BEAMS F and so on.

There’s a message from Ms. Rei Shito:

You, all “Oshare Men’s”, who are reading this.
If somebody taps you on the shoulder,
somebody bars your way,
Maybe it’s me.
Then be friendly enough to stand as a model.
And if you see me again,
show me more friendliness, please!

All smart boys of the apparel business!
Be as kindly as to help us to bloom!
 2009/01/22 19:46  この記事のURL  / 
書き込み式フランス語BOOK
本屋さんで、平積みになっているのを見て、思わず買ってしまいました。
CD付きで、1,050円です。

表紙には、
ゼロから始める、フランス語入門の決定版。
使えるフレーズ満載。
どんどん身につく3ステップ:
1. 基本をおさえて
2. 聴きながら書くだけで
3. あっという間にフランス語がわかる

などと泣かせるようなことが書いてあります。
そんなことはあるわけないと思いつつ、値段とキャッチコピーに、負けました。

最近、なにかと落ち着かないことが多いので、修行のつもりで書き込みをしています。
2月のマルセイユ・チビジャパンエキスポに行くまでに、少しは役に立つようになればいいのですが・・。

フランス人の知り合いを、たくさん作りたいです。
J'aimerais rencontrer des Francais.


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A writable book of French

In a book store I found an elementary book of French language and bought it on the spot. The price was 1,050 yen with CD

On its front cover it reads:
Definitive Edition of Elementary French from Zero.
Full of Practical Phrases.
Three Steps for Efficient Learning.
1. Foundation,
2. Writing while Hearing.
3. Understanding it speedily.

These catchy phrases and the low price of the book have defeated me.

Recent busy days are overwhelming, but I hope that I will make considerable progress in my learning before Chibi Japan Expo in Marseille in February.. I would like to have many French friends.

J'aimerais rencontrer des Francais.
 2009/01/16 09:20  この記事のURL  / 
チビ・ジャパンエキスポ・シュード(Chibi Japan Expo Sud)出展申し込みしました
チビ・ジャパンエキスポ・シュード(Chibi Japan Expo Sud )2009 に、正式に出展の申し込みをしました。

15平米のブースを借りて、「カワイイ」日本のファッションや雑貨を販売し、その結果を、みなさんにフィードバックしたいと考えています。

期間は、2009年2月20日から22日の3日間。
会場は、マルセイユ パーク・シャノ(Parc Chanot)展示会会場です。

会場へのアクセスは、

【飛行機】
マルセイユ・プロバンス国際空港(Marseille Provence)
パリ発マルセイユ行きの便は毎日30便出ていて、国内線と国際線あわせて27社が運航しています。
ヨーロッパからはアムステルダム、バーゼル、バルセロナ、ブリュッセル、ケルン、フランクフルト、ジュネーブ、リスボン、ロンドン、マドリッド、マルタ、ミラノ、ミュンヘン、ポルト、プラハ、ローマ、チューリッヒから便が出ています。 
空港は市内までは約30分。
【電車】
マルセイユ・サン・シャルル駅(Marseille St Charles)から、地下鉄に乗り換えて約10分(5駅)、「Rond Point du Prado」が最寄駅になります。
パリからはTGVを使って約3時間です。


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A presentation to Chibi Japan Expo Sud 2009 decided

We have formally subscribed to Chibi Japan Expo Sud 2009 to make a presentation there.
We are to lease 15 square meter booth to sell “kawaii” Japanese fashions and goods and feedback its results to the contributors’.

The running period will be three days from February the 20th to the 22nd this year.
The place will be an exhibition site in Parc Chanot, Marseille.

The access to the site is as follows:

By airplane
International Airport Marseille Provence.
There are 30 flights every day from Paris to Marseille, operated by 27 companies including international and domestic lines.
There are flights from European cities as Amsterdam, Basel, Barcelona, Brussels, Cologne, Frankfurt, Geneve, Lisbon, London, Madrid, Marta, Milan, Munich, Porto, Prague, Rome and Zurich.

By train
From the station Marseille St Charles it takes about 10 minutes (5 stops) by subway to Ron Point du Prad, the nearest station.. From Paris it takes 3 hours by TGV.
 2009/01/09 16:20  この記事のURL  / 
「NANA」20巻、一気読みしました
2009年、あけましておめでとうございます。

正月に、「NANA」20巻を一気読みしました。

ご存知のように、「NANA」は、矢沢あい作のマンガ(連載中)です。映画化やアニメ化もされ、海外でも人気で、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、タイ語、広東語、台湾語、韓国語にも、翻訳されています。

東京に住む彼氏と同居するため上京する小松奈々とミュージシャンとして成功するため上京する大崎ナナの、ふたりのNANAを中心に進む物語。
登場人物のほとんどが、手の指が長い美形キャラで、おしゃれで、気が利いた会話をします。そして皆、理屈やモラルよりも自分の感情に忠実。現実の世界ではなかなかできないことを、マンガの世界で思いっきりやらかしてくれます。

オリコン(Oricon)の中学生から20代社会人女性の「恋愛のお手本になると思うマンガ」調査で1位に選ばれ、日経MJからは、「女子高生のバイブル」と呼ばれました。

一方、毛嫌いする声も多いです。ネットのレビューを見ても、
「面白いと薦められて読み始めたのですが、どこが面白いのか私には理解できませんでした。話は薄っぺらだし、登場人物たちが身勝手でモラルがなく、特に小松奈々というキャラには全巻を通じて共感できず、腹がたちっぱなしでした。真似をする女子がいないことを願うばかりです。」といった、辛口コメントが目に付きます。

また、ナナたちのバンドがデビューする9巻あたりで、物語の軸が変わってきます。
「ほのぼの」が「どろどろ」してきた15巻辺りからは、当初からのファンが怒りはじめます。

「最初の頃のほのぼのした雰囲気が好きでした。最近は登場人物が多くなりすぎて、人間関係が複雑すぎ、(いったい誰が誰を好きなのか)グタグダ、ドロドロ。
連載を大人の事情で終わられないから話を広げているとしか思えません。はやくエンディングにして欲しいです。今はコミックも惰性で買っているだけです。」
といったコメントが増えています。

自分が感情移入してきたキャラのイメージが変わってきて、好きなシーンや好きなセリフを冒涜されたと感じたファンからも、二重に攻撃を受けているようです。

しかし私には、作者・矢沢あいさんが、確信犯的に物語を進めているように感じます。

例えば、16巻で、香坂百合が暗い眼をしてノブに言うセリフ。

「自己満足な創作なら誰だってできるよ。
商業的に求められている“曲”が書けるほうがプロとしてはよっぽどかっこいいと思うけど。」

この“曲”の部分を“マンガ”に置きかえてみると、諸々の批判に対する作者の反論とも読めます。
これは、プロの凄み宣言!

だから私は、この広がりきった物語を見事にエンディングさせる自信が、作者にはあるのだろうと想像しています。


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20 volumes of “NANA” at a dash

I wish a happy new year at the threshold of 2009.!

During the new year holiday I have read “NANA” at a dash.

As you know “NANA” is a serial manga written by Ai YAZAWA (running). Its versions are published as a film and animation. It is popular overseas too, and translated into English, French, German, Italian, Thai, Cantonese, Formosan and Korean.

The story develops around two NANAs, namely Nana Komatsu and Nana Ozaki, the former comes to Tokyo to live with her lover, and the latter comes there to be a musician.
The characters mostly have beautiful face with slender fingers, and are dandy and utter smart things. Everybody stays so true to him/herself as possible in the real world.

This manga ranks the top in a survey for “a model manga of love” targeting oricon middle-schoolers and working people in the age of twenties, and Nikkei MJ appreciated it as a bible of girl high-schoolers.

On the other hand not a few shows hatred. A review from the net says:
“I was recommended to read it, but it didn’t interested me. The story was flimsy. The characters are selfish and immoral. Especially I couldn’t have empathy in Nana KOMATSU through all volumes. Reading it I was always irritated. I only pray, that no girl copies her.”
Similar dry comments were most remarkable.

The axis of the story changes in the 9th volume, where Nana’s band comes on stage. When the relaxed atmosphere in the beginning gets down in the dumps in the 15th volume, the fans from the beginning grows angry..

“I was fond of the relaxed atmosphere in the beginning part. Recently the characters number up, and human relations are getting so complicated. to mire the story. Something I don’t know might make the author spin out the story. I am waiting for an ending. Now I am buying the books by force of habit.”
This is one of the majority comments.

An image change of the characters the fans are emotionally connected to, and the profanation of the scenes they have so loved, are doubly attacking the story.

But I feel that the author is making it as a convinced criminal.

For instance Yuri KASAKA says with melancholy eyes in the 16th volume:

“Everybody can create something only to please oneself. It’s cooler to create sound acceptable commercially.”

If you change the word “sound” with “manga” the phrase will turn to be the author’s declaration against various criticism.

So I believe, the author confident to bring it to the ending perfectly.
 2009/01/03 23:12  この記事のURL  / 
プロフィール
栗田 亮(Makoto Kurita)
(株)テンカイジャパン代表
『Cool Japan! カッコイイ*かわいい*たのしい*おいしい*日本を世界に発信』をテーマに、トラベル、ファッション、ショップ、ブランド等の情報を英語で積極的に発信中。 クールジャパンの翻訳、通訳、海外マーケティングには定評がある。 英語WEBメディア「Tenkai-japan.com」企画・運営 海外向け電子書籍出版、翻訳、通訳、外国語運営サポート、訪日外国人プロモーション、海外マーケティング、JAPANブランドの海外展開支援
●潟Aーチ&コーチ代表取締役社長
●バンタンデザイン研究所 『eマーケティング』 『クリエイティブ・イングリッシュ』講師
●訳書『ユニクロ症候群』(小島健輔著)
連絡先:03-3662-4976
 (株)アパレルウェブ内テンカイジャパン(栗田)

・アーチ&コーチ「日本発の"Earthな"ライフスタイルストア」
http://www.arch-coach.com
・ Tenkai-japan.com「日本のトレンドを英語で発信」
http://www.tenkai-japan.com
・PROFILE
http://www.apalog.com/kurita/archive/172
・会社概要/ABOUT US
http://www.tenkai-japan.com/about-us

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