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今日このごろ
最近、パワーポイントで資料を大量に作る仕事に従事しています。(ブリーランスの成果物は量も大切。)
サラリーマン時代は、資料をA4一枚にまとめることを得意としきたので、いまだ対応に苦慮しております。

気晴らしに立ち寄った書店で、学生時代愛用していた英作文テキストの復刻版を見つけました。


松本亨英作全集 第1巻―総括編

日本人学生が訳した英文を、ひとつひとつ取り上げ添削するスタイルで書かれていて、自然な英文が書けるようになるという名著です。

1967年に初版。著者の松本亨先生が1979年に亡くなった後も52版まで版を重ね、2009年に改訂版が出ています。

読み直してみると、実践で使えると思う例文が多いのに感動。改めて覚え直すことにしました。

覚えるときは、書いて覚えるアナログ派なのですが、今回は、最新兵器としてアイパッドを導入。手書きをスキャンしたPDFを、ドロップボックで取り込んで、覚えています。


持ち運びが容易な上に、自分の字なので愛着がわきます。

現代、生産性が高い組み合わせは、コンピュータ+人間が最強(「機械との競争」)らしいので、できるだけ新しい機械は敵に回わず、味方につけるよう、心がけている今日このごろです。
 2013/09/07 12:10  この記事のURL  / 
『あまちゃん』、小泉今日子さんのスカートの件
NHK連続ドラマ『あまちゃん』を欠かさず見ています。
(毎日観るのは、『ゲゲゲの女房』以来の事)

評論家の中森明夫氏がいうように、田舎コメディと青春ドラマという全く別の2つの物語が並行して展開されていることが『あまちゃん』の魅力のひとつになっていると感じます。

また、「珍しい職業」ドラマ(海女や作業潜水士)としても楽しめます。

人によりさまざまに楽しめる作りになっているわけですが、本日とりあげたいのは、衣装の話。特に、小泉今日子さん演ずるお母さん、春子さんのスカートの件です。

放送第一回。夏の漁港をロングスカートとキャリーバックで早足で闊歩する春子さん。過疎の町でひとり、東京のおしゃれさんの匂いを振りまく彼女の姿は、これから始まる物語の対立構造を象徴しているように感じられました。

毎日観ていると、彼女が青、赤、黄色、ベージュ、グレーと、同じようなシルエットのロングスカートばかり履いていることに気づきます。
(秋口に入ってからは、デニムなど厚手素材に変化している。)

春子さんは、なぜ同じシルエットのロングスカートばかり履くのか、

なぜ毎日のようにスカートを履き替えるのか、

キャリーバックひとつで来たはずなのに、どうやって大量のスカートを運んできたのか、

などと疑問が沸き起こりますが、

やがてドラマが進むと、

彼女が元スケバンだったこと、

アイドルを目指し家出同然で上京したこと、

果たせず田舎に舞い戻ったことなどが、明かされてきます。

ここでようやく、春子さんのロングスカートが、元スケバンのメタファーであることに気づく仕掛けになっているのです。

ロングスカートのバリエーションは、彼女のオシャレ度と不完全燃焼感を表しているわけです。

同様に、小池徹平さん演じる洋くんが、大きなマチ付ポケットのワークパンツを履いていしたが、これは、

・ドラマの設定が2008年であること、

・洋が東京帰りであること、

を示しているのだと思われます。


ちょいちょい理不尽にキレる春子さんの図 アクビのつぶやきより

このように『あまちゃん』は衣装にも手抜きがありません。

担当しているのはスタイリストの伊藤佐智子さん。

NHKドラマスペシャル『白洲次郎』の衣装も担当した際の番組サイトをみると、彼女が、綿密な時代考証と登場人物の性格を吟味して衣装を決めていることがわかります。

NHKドラマスペシャル『白洲次郎』伊藤佐智子ロングインタビューより

伊藤佐智子さんの大好きな言葉。

”ひとは見かけ。

身に纏うものを軽んじてはなりません。

それは現在の自分を表し

今と未来をつなぐ重要な今日の姿です。”

(『Style book』講談社より)


こうした理由で、『あまちゃん』と、春子さんのスカートから目を離せなくなっております。

 2013/05/07 10:42  この記事のURL  / 
酒々井プレミアム・アウトレットに行って来ました
千葉県酒々井町に複合商業施設「酒々井プレミアム・アウトレット」が19日、オープンした。10日に開通した東関東自動車道酒々井インターチェンジを使えば、成田空港から車で約10分という好立地。運営する三菱地所・サイモン(東京都)は、アジアを中心に外国人観光客の集客に期待している。

アウトレットとしては全国初となる外貨両替所があるほか、パスポートの提示で無線によるインターネット接続(Wi−Fi)サービスも無料となる。英語、中国語に対応できるスタッフも配置。約20万平方メートルの敷地に121店が出店した。
毎日新聞


オープンしたばかりの酒々井プレミアム・アウトレットに行って来ました。

「酒々井」は「しすい」と読む、千葉県屈指の難読地名です。(親孝行息子の井戸から酒が湧いたという伝説に由来するそうです。)

東関道に完成したばかりの「酒々井IC」を降りると、そのまますっとアウトレットに到着しました。



駐車場はかなりの混み具合でしたが、地元の成田ナンバーや千葉、水戸、習志野といった近隣ナンバーの車が目立ちました。



デベロッパーの三菱地所・サイモン株式会社(旧チェルシージャパン)は、大都市圏から100km以内の郊外のインターチェンジ付近で、かつ観光地や国際空港の近くにプレミアム・アウトレットを作る戦略で知られています。

また、都心立地の正規販売店に影響が出ないことを考慮してテナントを誘致しているともいわれます。



そういう視点で酒々井と御殿場プレミアムアウトレットと比較してみると、

@御殿場にあるのに酒々井にないブランド:

グッチ、
フェラガモ、
クロエ、
ブルガリ、
ドルチェ&ガッバーナ、
ボッテガ・ヴェネタ、
ディオール、
アレキサンダー・マックイーン、
アルマーニ、
ヒューゴボス、
エトロ、
ジルサンダー、
ダンヒル、
ヴァレンチノ

コーチがある以外、ラグジュアリー系のブランド群がすっぽりと抜け落ちています。

一方、

A御殿場になく、酒々井にあるブランド:

パル、
ポイント、
クロスカンパニー

といった、カジュアル系ブランド群。








こうしてみると、地元のお客さんが多い理由も、納得できます。



将来的には、成田空港まで10分という立地を考えると、外国人観光客が最終に立ち寄る商業施設として、国際的認知度が高まるのではないかと思われます。



今後は、

B外国人にリアルに人気のある、

ダイソー
マツモトキヨシ

とっいたお店も、誘致したらよいのではないかと思いました。
 2013/04/20 12:01  この記事のURL  / 
『オムニチャネル』の定義について
マーケティング業界で今年の重要キーワードともいわれている『オムニチャネル』。

メーシーズの 会長 兼 CEOテリー・ラングレン氏が「オムニチャネル企業を目指す」と発表したことからも注目が高まっています。

米国ではネット通販の比率が上がっていて、実店舗で商品を見てネットで買う、いわゆる「ショールーミング」が進行しているので、実店舗の強みを活かす手法は、企業の死活問題になりつつあるようです。

日本ではまだ、『オムニチャネル』に関する情報はあまり多くなく、ウィキペディアにも項目が立っていません。

バンタンの授業に使うのに必要だったこともあって、wikipedia(英語版)の”Omni-channel Retailing“の項を和訳してみました。

参考までに、当ブログにも掲載しますので、みなさまのご意見をお聞かせいただければ幸いです。



オムニチャネル

オムニチャネルは、マルチチャネル(複数の異なったチャネルを用いたマーケティング手法)に極めてよく似た概念で、その進化版といえる。

モバイル端末、PC、テレビ、カタログ、実店舗といったさまざまな購買チャネルを通じてアプローチしてくる顧客に対し、チャネルの継ぎ目を感じさせない体験を提供することに力を尽くしている点に特徴がある。

小売業者は、サプライチェーン戦略と連動した専用ソフトを組み込むことで、今まで気が付かなかった顧客ニーズを捉える事ができるようになる。



>顧客ニーズ

複数の購買チャネルを同時に使いたいというニーズを持つ顧客に対し、オムニチャネルを利用してアプローチをすることで、チャネルを横断した顧客の行動を捉えることができるようになる。

いままでは、同じブランドにさまざまな顧客との接点があることは、その一部分でしか認識してもらうことはできなかったが、オムニチャネルを使うことで、ブランド内の1チャネルだけでない、ブランド全体を消費者に体験してもらうことができるようになる。

商品やプロモーションもチャネルに合わせる必要はない。チャネル間の整合性を保つことが必要になる程度だ。

実店舗は、サプライチェーンの”出張所”のような役割を担うようになる。他のコミュニケーションチャネルを通して来店した顧客がリサーチをする場所だ。そして気が向けば店内で買い物も(!)できる。

オムニチャネルを使えば、マーケティングはとても効率的になる。独特な趣味趣向を持つ消費者の欲求は、購買履歴やソーシャルネットワーク、アフィリエイト、ウェブサイト閲覧履歴、ロイヤリティプログラムなどによるデータマイニングで紐づけることができるからだ。



>効用

オムニチャネル化は、物知りな消費者を生み出す。したがって販売スタッフはそれ以上の知識が求められることになる。たとえば商品の納期や製造工程に関する知識だ。

今日、オムニチャネルについては多くのことが語られているが、その基本にはこうした消費者にとっての体験的な変化が次々と起こるということがある。

結果として、小売業者やブランドは、こうした消費者ニーズのパラダイムシフトに適応するために、サプライチェーン戦略を組み直す必要に迫られるだろう。

IDCリテール・インサイトによれば、オムニチャネルを使ったショッピングは、「マニアックで上級者向けの体験。チャネル間の違いを意識させない仕掛けを求めるようになるだろう」という。

オムニチャネルを使う小売業者は、消費者の目線で、チャネルに依存しない商品を取り扱うことになる。

あるレポートによれば、オムニチャネルを利用する消費者は、購買金額が従来型の消費者よりも15%〜30%以上高く、強いブランドロイヤリティを示し、また贔屓のブランドを他人に勧めることがよくあるという。



>最新情報

オムニチャネルに着手する段階では、リアルタイムデータが必要になるかもしれない。しかし、いったんソーシャルに関連付けをされてしまうと、消費者は、あるチャネルから移動する際に、自分がどのような経路をたどって移動したかを記録されることを望むようになる。それは、元いた場所から離れて、違うチャネルを眺めたりショッピングした後に元いた場所にもどるのに便利だからだ。

オムニチャネル小売業者は、消費者に向けた一貫性があって使い勝手の良いブランドイメージを訴求することで、“トップオブマインド(最初に頭に浮かぶブランド)”を作ることができるようになる。

>大規模投資

オムニチャネルの準備には、時間も費用も大規模に投資することが必要となる。

システム部門、マーケティング部門、販売スタッフはできるだけスムーズに目標と戦略について意思決定するべきだ。

消費者(ターゲット市場)にとって、明快でわかりやすくいものにするために、チャネルの統合やユーザビリティをどうするかについて、適切な判断が必要となるだろう。

ネット検索による実店舗での売上の影響力は、eコマースの売上の4倍に及ぶと言われている。オムニチャネル小売業者は、親しみやすく、役に立ち、いつでも接続でき、そして透明性がある存在であることが求められるのだ。


(参考翻訳/栗田)



結局、『オムニチャネル』とは、

「顧客を中心に置いて、すべての販売チャネルを連携させる手法」のことなのだろうだと理解いたしました。

今まで言われてきた手法 (例えばO2Oなど)と比べて、どれほど斬新なのかはよくわかりません。

ただ響きがいいので、コトバとしては流行りそうな気がいたしました。



ちなみに”オムニ (omni)”とは、ラテン語の接頭辞で、"全部の(all)" とか "あらゆる(every)"の意味となります。

あ、これ、豆知識です。
 2013/04/16 21:27  この記事のURL  / 
「小澤征爾さんと、音楽について話をする」を読みました
指揮者の小澤征爾に、小説家の村上春樹がインタビューして、書き起こした本。

音楽についての貴重なエピソード満載ですが、プロの仕事の内幕のようなものも垣間見るとができて面白いです。



小澤征爾氏はスコアを読むのが好きで、若くてお金がないころから日々熱心に読んでいたそうです。

「そうねえ、ほかにやることもなかったから。うちにピアノがなかったから、ずっと楽屋に残って、そこのピアノで音を出して勉強していた。」

「スコアってどういうものかよくわからないですが」という村上の問いに、

「楽譜には五線しかないんですよ。そしてそこに記された音符自体には何のむずかしさもない。ただのカタカナ、ひらがなみたいなもんです。ところがそれが重なってくると、話はどんどん難しくなる。」

複雑な文章を理解するためには、それなりの知識が必要になってくるのと同じように、
「その『知識』の部分が、音楽の場合はもう、やけに大きくなってくるわけです。文章よりも、記される記号が簡単な分、音楽って、わからないときは真剣にわからない」

そして、スコアを読んでいるときはわかったと思っても、
「オーケストラで音を出してみると、もうありゃっということだらけです」となる。

指揮者の仕事というのは、スコアを読み込んで自分の頭のなかに音楽を再構築し、それをオーケストラを使って表現すること。

だから、つねにスコアを読み込んでいないと、第一線には立ち続けらないのだ、ということを初めて知りました。

では、その勉強はいつやるか。

「朝ですね。早朝。
集中しないといけないし、一滴でもアルコールが入るとできないから」


自分も、一番良く集中できるから、いつも早朝に仕事をしている。長編小説を書いているときは必ず四時には起き、まだまわりが暗いうちに没頭できる体制を作ってしまう、という村上に対し、

「で、何時間くらいやります?」

「五時間くらい」

「僕はもう五時間はもたないな。四時に起きても、八時くらいになると、朝食がくいたくなってくるから(笑)」



まだ暗い仕事場で、ひとりスコアを読み込む小澤征爾。

それは、ベートーヴェンやマーラーたちと、神聖な対話をしている時間なのかもしれません。

プロの一線で、何十年も生き延びてきた人というのは、あたりまえのように努力している。

こういう本を読むと、セコイ事をするのはできるだけ控えよう、という気持ちになってきますね。


小澤征爾が書いたあとがきも、マエストロの人柄が感じ取れて、なんとも良い味わいです。おすすめ。
 2013/03/31 10:23  この記事のURL  / 
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プロフィール
栗田 亮(Makoto Kurita)
(株)テンカイジャパン代表
『Cool Japan! カッコイイ*かわいい*たのしい*おいしい*日本を世界に発信』をテーマに、トラベル、ファッション、ショップ、ブランド等の情報を英語で積極的に発信中。 クールジャパンの翻訳、通訳、海外マーケティングには定評がある。 英語WEBメディア「Tenkai-japan.com」企画・運営 海外向け電子書籍出版、翻訳、通訳、外国語運営サポート、訪日外国人プロモーション、海外マーケティング、JAPANブランドの海外展開支援
●潟Aーチ&コーチ代表取締役社長
●バンタンデザイン研究所 『eマーケティング』 『クリエイティブ・イングリッシュ』講師
●訳書『ユニクロ症候群』(小島健輔著)
連絡先:03-3662-4976
 (株)アパレルウェブ内テンカイジャパン(栗田)

・アーチ&コーチ「日本発の"Earthな"ライフスタイルストア」
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