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さようならキャビン
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本日8月31日をもって、ファーストリテイリング傘下のキャビンが、リンク・セオリー・ジャパンに吸収合併されます。
キャビンという会社がこの世から消えることになります。
私はキャビンに長く勤務していたので、この件には特別の思い入れがあるのです。
しかし、本稿では余計なことは述べず、この間の経緯は小島健輔先生のブログ記事に譲りたいと思います。
キャビンにもエクセレントカンパニーだった時代がありました。
1971年設立。婦人服専門店として業界初の東証一部を果たしたのは1988年のことです。
当時のキャビンは、活気あふれるチャレンジングな企業でした。
しかし、一部上場を果たした後、進むべき方向性をにわかに見失ったように思います。
方向性のコンセンサスはついに得られないまま、紆余曲折の末ファーストリテイリングの傘下にはいったのが2007年でした。
柳井会長がキャビンの社員を集めて演説をしたときのことを覚えています。
ファッション業界は、小さな魚が入れ替わる繰り返し。ビジネスは大きくならなければ生き残れない。「みなさんも革命に参加しませんか」というアジテーションでした。
最後に、「なんでもいいです。何か質問はありませんか?」というので、手を上げて、「M&Aの対象として、なぜキャビンを選んだのか」を聞ききました。
柳井会長は、
「キャビンは日本で初めてSPAをやった企業で、そのDNAを持っている。ユニクロのノウハウとを相互に活かせるはずだ。」
という意味のことを、とても丁寧に回答してくれました。
しかし、これは柳井会長の勘違いでした。
ビジネスモデルもカルチャーも、まるで違う企業の間に相乗効果などは期待しようもなかったのです。そして、そのこと気がつくのには、そう時間がかからなかったと思います。
象徴的だったのは、私たちキャビン社員の多くが退職したすぐ後に、本社の引越しがあった時のことです。
キャビンでは70年代から80年代にかけての古い写真を、会社案内などと共に大切に保管していたのですが、これが捨てられたと、聞ききました。
引越し先のスペースが狭いという理由で、会社の歴史を産業廃棄物として捨て去るセンス。
それを拾いだそうという社員もいなかった事実。
この時点で、キャビンという会社は事実上終わっていたのだと思います。
柳井会長からみれは、キャビンは「一勝九敗」、大成功の影に隠れた失敗事例のひとつに過ぎないかもしれません。
しかし、キャビンの歴史は、多くの先輩や仲間達が築いてきたものです。
これを「黒歴史」として葬り去る権利まではありません。
ここに残したのは、70年代から80年代にかけて、現存する唯一(に近い)キャビンの写真集(スライドショー)です。
「カジュアルウェア」という言葉を、日本で最初に使った企業が、輝いていた時代の記録です。
センチメンタルで言うのではなく、ここには、未来に向けてのメッセージがあると思います。
Cabin graffiti 70’s-80’s
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2010/08/31 11:43
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Cabin graffiti 70s'-80's 大変、感動を致しました!私の生涯の宝物です!本当にありがとうございました!!
貴社殿の益々の発展と繁栄を心よりお祈り申し上げております。
明石伸子