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静かな妖怪ブーム
今朝の「NHKニュース おはよう日本」では、「静かな妖怪ブーム」として、朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」を取り上げていました。

3月29日にはじまったこのドラマは、初回視聴率が14.8%(関東地区)と過去最低を記録したので、それを受けての、テコ入れのための宣伝だったのかもしれません。

原作の「ゲゲゲの女房」は、水木しげる氏の妻、布枝さんが書いた自伝です。
昭和一桁生まれの女性の半生記であると同時に、水木氏の貴重な記録にもなっています。

「貸本漫画家時代に結婚したのだが、実家にも『貧乏している』ことを隠していたので、お見合いの際は『東京で成功している』という話だった」
「見合い、結婚式の際、水木氏は義手をつけていた」
「東京に行ってみてあまりの貧乏に驚くが、ものすごく熱心な仕事ぶりに尊敬の念がわいた」
・・・など、水木氏のあまり知られていないエピソードが綴られています。



外国人から、「日本にはなぜあんなにたくさんの妖怪がいるのか」と聞かれることがあります。

「日本では、自然界のさまざまなものに神が宿り、それを畏れます。
長く生きた動植物や古くなるまで使われた道具さえ神が宿るのです。
人が大事に慈しみを持って接すれば幸をもたらし、そうでなければ禍をもたらします。
日本の文化は、自然の恵みに感謝し、自然と調和して生きる文化です。
そんな生活に密着した畏れの象徴として、妖怪というものが伝承されてきたのです。」


このような説明では、彼らを面白がらせることはできても、納得させることはなかなかできません。

外国人は、「自然との闘い」が人類の歴史であり、「過酷な自然を克服する」ことがグローバルスタンダードだと考えるからです。

「則を超えずにこつこつとやっていれば、食べていけるだけの恵みを自然が与えてくれる」というのは、恵まれた国・日本の特殊な文化である、という判定をくだされてしまいます。

また、その特殊性に、「日本文化の魅力」を感じるという外国人もたくさんいます。

最近は日本でも、「勝ち組」「負け組」といったように格差を助長させる風潮がありますし、「お金をたくさん持って」いて、「若くて健康」でなければ幸せになれないといった考え方も広がりました。

「妖怪ブーム」は、このような風潮の裏側で広がっているのかもしれません。

原作の「ゲゲゲの女房」には、「熱心に、そしてのんきに暮らしなさい」というメッセージが含めれているように思います。

実際、何千年もの間、私たちの祖先たちはそうやって生きてきたのです。

だから、このドラマの視聴率も、そのうち少しづつ上がって行くのではないかと思います。

「ゲゲゲの女房」English


 2010/04/03 09:49  この記事のURL  / 

プロフィール
栗田 亮(Makoto Kurita)
(株)テンカイジャパン代表
『Cool Japan! カッコイイ*かわいい*たのしい*おいしい*日本を世界に発信』をテーマに、トラベル、ファッション、ショップ、ブランド等の情報を英語で積極的に発信中。 クールジャパンの翻訳、通訳、海外マーケティングには定評がある。 英語WEBメディア「Tenkai-japan.com」企画・運営 海外向け電子書籍出版、翻訳、通訳、外国語運営サポート、訪日外国人プロモーション、海外マーケティング、JAPANブランドの海外展開支援
●潟Aーチ&コーチ代表取締役社長
●バンタンデザイン研究所 『eマーケティング』 『クリエイティブ・イングリッシュ』講師
●訳書『ユニクロ症候群』(小島健輔著)
連絡先:03-3662-4976
 (株)アパレルウェブ内テンカイジャパン(栗田)

・アーチ&コーチ「日本発の"Earthな"ライフスタイルストア」
http://www.arch-coach.com
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