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ギンザ・シックス、私見を交えてご紹介1


J.フロント リテイリング、森ビル、L キャタルトン リアルエステート、住友商事の4社による商業施設「GINZA SIX(ギンザ シックス)」が4月20日に開業する。旧松坂屋跡地とその裏側を一体的に再開発したプロジェクトで間口約115m、奥行約100m、商業施設延べ床面積約47,000uというスケールだが、外周に店舗を配置した関係で、中に入ってみると意外とこじんまりとして導線も悪くなく、コンパクトに回れる気がした。これは、2階の中央吹き抜けにより各フロアの面積がさほど大きくならなかったことと、吹き抜けがある事で見通しが良くなり、位置関係も分かりやすいといった点が奏功しているようだ。ただ、この吹き抜け、どこかで見たような。そう、もう既に多くの人たちがSNSで呟いているようにパリの左岸にある老舗百貨店「ル・ボンマルシェ」に限りなく似ている。ましてや、こけら落としのインスタレーションが草間彌生となると2014年の「Le Japon Rive Gauche(ル・ジャポン・リヴ・ゴーシュ)」を彷彿させる。
さて、241ブランド・ショップが出店するが、うち121が旗艦店。すべては紹介しきれないが、一部を簡単に紹介していこう。



<地下3階>



全480席の「観世能楽堂」がオープン。4月20〜29日には開場記念公演『祝賀能』『日賀寿能』が開かれる



<1階>

中央通りには、世界を代表するラグジュアリーブランドがメゾネット店舗を構え、「のれん」をイメージしたファサードで迎えてくれる。House of Dior (ハウス オブ ディオール)、 CELINE(セリーヌ)、 SAINT LAURENT(サンローラン) 、Van Cleef & Arpels(ヴァンクリーフ & アーペル)、VALENTINO(ヴァレンティノ) 、そしてFENDI(フェンディ)で、写真は割愛。




CITIZEN FLAGSHIP STORE TOKYO(シチズン フラッグシップ ストア トウキョウ)は、シチズンウオッチグループの全ブランドを世界最大級のコレクションで展開。修理工房や世界初の「アーノルド&サン」ブティックも併設し、中央にはトゥールビヨンを搭載した機械式モデル(2200万円)も。

<2階>



SIXIEME GINZA(シジェ−ム ギンザ)は、大丸松坂屋百貨店の自主編集売り場でレディスのバッグ&シューズ、ジュエリー&ウォッチ、ファッショングッズ、ライフスタイル雑貨など国内外からセレクトした雑貨をライフスタイルシーンに合わせて、6つの展開で提案。一部ウェアは、トゥモローランドの「knot(ノット)」が入っているが、この売り場を監修したのは、元アクアガールのバイヤー・笠原安代さんと香りのセレクトショップ「エルムタージュ」を主宰する佐々木みみおさん。彼は元トゥモローランドの名物バイヤーにして社長室長だったので、納得。



Y-3(ワイスリー) は、「adidas(アディダス)」のスポーツ専門技術や機能と山本耀司のデザインが融合したスポーツファッションブランド。メンズ・レディスウェアとフットウェア、バッグなどを展開。



H.P.FRANCE BIJOUX(アッシュ・ペー・フランス ビジュー)は、感度の高い大人の女性にむけた「私のため」のジュエリーショップ。ヨーロッパのクリエイターたちが手がける作品的なコレクションや銀座店でしか出会えない1点ものなどを提案する。写真右の手前は映画「メットガラ」とのコラボアイテム。

<3階>



ALEXANDER WANG(アレキサンダー・ワン)を運営するのは、三越伊勢丹グループのクラブ21ジャパン。都内2店舗目のレディス、メンズ両方のコレクション取扱店。



UNDERCOVER(アンダーカバー)はブランドが展開する複数のラインを総合的に展開し、世界観をフルラインナップで楽しめる。



輸入卸グルッポタナカによるN°21(ヌメロ ヴェントゥーノ) は、アレッサンドロ・デラクアの真骨頂とも言えるシャープなテーラーリングとスポーティーでウェアラブルな魅力が満載。



アーバンリサーチが輸入するBY MALENE BIRGER(バイ マレーネ ビルガー)は、デンマークのアフォーダブル・ラグジュアリー。クリスティーナ・エスティーンのアイデアからエレガントかつモダンな雰囲気の空間で、同店先行発売の「アラビックフラワー」プリントのトートバッグも登場。



アオイが輸入するHERNO(ヘルノ)と言えばダウン、というイメージだが、伝統的な技術と新素材の融合により進化した斬新なアウターコレクションを展開し、レディス、メンズ、キッズの全てが揃うフラッグシップショップ。



イトキンが運営するTARA JARMON(タラ ジャーモン)は、パリ旗艦店のイメージを導入し、ソファ、什器、マネキンもパリからという気合いの入れようだ。エレガント&フェミニンをベースに、常に今の気分を取り入れた洗練されたリアルクローズを提案する。

<4階>



BEAMS HOUSE WOMEN(ビームス ハウス ウィメン)は、エッフェ・ビームスを中心とした展開で、上質で洗練されたアイテムと品格あるスタイルを提案する。写真右の絵画とセットで掛けると絵の一部になるバッグは全国限定各5点なので、早い者勝ち。



ワールドのDRESSTERIOR(ドレステリア)は、英国の伝統的な物、イタリアの職人気質やバランスの良いモダン、そしてフランスのエスプリなどをミックスした上品なコーディネートを提案。都内唯一のメンズ・レディス取扱店舗となる。

<2に続く>
 2017/04/16 13:00  この記事のURL  / 


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名前:久保 雅裕
Masahiro KUBO

アナログフィルター『ジュルナル・クボッチ』編集長

ファッションジャーナリスト・ファッションビジネスコンサルタント。繊研新聞社に22年間在籍。『senken h』を立ち上げ、アッシュ編集室長・パリ支局長を務めるとともに、子供服団体の事務局長、IFF・プラグインなど展示会事業も担当し、2012年に退社。

大手セレクトショップのマーケティングディレクターを経て、2013年からウェブメディア『Journal Cubocci』を運営。共同通信やFashionsnap.comなどにも執筆・寄稿している。杉野服飾大学特任准教授の傍ら、コンサルティングや講演活動を行っている。また別会社で、パリに出展するブランドのサポートや日本ブランドの合同ポップアップストアなども実施し、日本のクリエーター支援をライフワークとして活動している。
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