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パリ・プランタンのクリスマスウインドー開幕式にユマ・サーマンが登場

(c)Printemps

パリの冬の風物詩のひとつに百貨店のクリスマスウインドーディスプレーが挙げられる。個人的には、華やかな百貨店前の路上で焼き栗を売る風景もセットで、パリならではの郷愁をかきたてられる。世界的に見るとサイモン・ドゥーナンの手掛けていたバーニーズニューヨークのウインドーディスプレーをはじめとして、業界関係者のリサーチ&ウォッチ対象として、有名百貨店のクリスマスウインドーは、あいも変わらず恰好の被写体だ。
さてそんな中、パリのプランタン百貨店のショーウインドーは、11月3日から恒例のノエル(クリスマス)仕様に変わった。今年のパートナーブランドは、「ジミーチュウ」「デイビッド・ユーマン」「ボンポワン」。


(c)Francis Peyrat

「プランタンのクリスマスの夢」と題したストーリーは、ジュールとヴィオレットという2人の子供がクリスマスの夜にデパートの中で夢の旅をするという物語。各ウインドーディスプレーでは、おとぎ話を紡ぎ、2人の子供と個性豊かなキャラクターたちとの出会いや旅の一部が描かれている。ジミーチュウによるエレガントなファッショニスタの「チューガールズ」、動物のミュージシャンとマジックストーンとともに登場するデイビッド・ユーマンとその妻、シビル、そしてボンポワンのシンボル的存在のチェリーが3つのブランドをアイコニックに象徴し、称えている。
開幕式にはジミーチュウのミューズ、ユマ・サーマンとプランタン社長、パオロ・デ・セザレが並んで登場した。
アトリウムにはボンポワンによるポップアップが展開され、店内では数々の限定商品が販売されるなど話題満載だ。


(c)massimo pessina

さてこのディスプレー、なんと設置に約3週間、昼夜合わせて650時間以上も掛けたそうだ。やはり気合いの入れ様が違う。
テロにより右岸の百貨店や小売業を中心に観光客と売上げの減少に悩まされている。ただでさえフランス国内の景気が相変わらず低迷している中で、意気消沈してしまいそうだが、こうして手間暇かけて、オスマン大通りに彩をもたらし、盛り上げようという心意気は、パリの「たゆたゆとも沈まぬ」矜持を表している気がした。


(c)Francis Peyrat

 2016/11/05 13:57  この記事のURL  / 


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名前:久保 雅裕
Masahiro KUBO

アナログフィルター『ジュルナル・クボッチ』編集長

ファッションジャーナリスト・ファッションビジネスコンサルタント。繊研新聞社に22年間在籍。『senken h』を立ち上げ、アッシュ編集室長・パリ支局長を務めるとともに、子供服団体の事務局長、IFF・プラグインなど展示会事業も担当し、2012年に退社。

大手セレクトショップのマーケティングディレクターを経て、2013年からウェブメディア『Journal Cubocci』を運営。共同通信やFashionsnap.comなどにも執筆・寄稿している。杉野服飾大学特任准教授の傍ら、コンサルティングや講演活動を行っている。また別会社で、パリに出展するブランドのサポートや日本ブランドの合同ポップアップストアなども実施し、日本のクリエーター支援をライフワークとして活動している。
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