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AI利き酒師の次は、AIソムリエ


人工知能(AI)を搭載したファッションアプリ「SENSY(センシー)」については、このブログでも一度紹介したことがあるが、所謂、人間の五感を数値化して、アルゴリズムにより傾向を分析し導き出すという点では、ファッションに限らず、あらゆるライフスタイル分野に応用が効くだろう。例えば、デザイナーズマンションを好む人かどうかをAIが判断して、賃貸住宅検索サイト内で、最適な物件を表示するとか、その人のAIを成熟させることで、飲食店も含めた生活全般において「探す手間の短縮化」を実現できる。
そんな事をこのところ良く考えるのだが、8月24〜29日、伊勢丹新宿本店でITと絡めたいくつかの試みが催された。
1つは、センシーを使った「AI利き酒師」の取り組みだ。地下の日本酒売り場で用意されたタブレットにセンシーが組み込まれ、今回は30種類の日本酒がインプットされているという。出された3種類の日本酒を飲み比べながら、そのテイスト感と印象を入力する。



甘味や酸味、旨味や余韻などの項目があり、「感じない」から「強く感じる」までの5段階から選ぶ。その結果に基づいて「あなたの人工知能が生まれました」とレーダーチャートが表示され、更に「どんなアテと一緒に飲みたいか」を聞かれる。そしてAI利き酒師がお薦めする1本が提案されるという仕組みだ。

まずは世界一おいしい日本酒を決める「SAKE COMPETITION2016」でプレゼンターを務めた元『CanCam』モデルの梨衣名さんが試してみた。「酒好きの美人は、モテるだろうな」というのが印象。余計なお世話か?



同店の中本光昭食品・レストラン営業部計画担当マネージャーは、「30本の日本酒をスタッフで利き酒して、それぞれ感想を話し合ったが、まちまちだった事も分かった。またこの取り組みを通じてスタッフのモチベーションアップにも繋がった点が良かった」と話す。売り場には300本の日本酒が在庫してあり、このデータを網羅して本格導入の可能性もある。


伊勢丹本店の中本マネージャー


またセンシーを運営するカラフル・ボードの渡辺祐樹社長は「アプリを作り、より広く感想を集める事で精度が上がる」と期待感を滲ませた。
9月14日からはワイン売り場で好みに合うワインを提案するという。こちらの方は、個人的にもっと興味がある。是非とも行ってみたい。
他にも2階の解放区で、VRを活用してあたかも、そばに商品が並んでいるかのように見える疑似体験を楽しめるイベントが開かれていた。
どんどん身近になるITやAIの活用。オジサンも頑張って、ついて行かねばね!!



 2016/09/05 17:30  この記事のURL  / 


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名前:久保 雅裕
Masahiro KUBO

アナログフィルター『ジュルナル・クボッチ』編集長

ファッションジャーナリスト・ファッションビジネスコンサルタント。繊研新聞社に22年間在籍。『senken h』を立ち上げ、アッシュ編集室長・パリ支局長を務めるとともに、子供服団体の事務局長、IFF・プラグインなど展示会事業も担当し、2012年に退社。

大手セレクトショップのマーケティングディレクターを経て、2013年からウェブメディア『Journal Cubocci』を運営。共同通信やFashionsnap.comなどにも執筆・寄稿している。杉野服飾大学特任准教授の傍ら、コンサルティングや講演活動を行っている。また別会社で、パリに出展するブランドのサポートや日本ブランドの合同ポップアップストアなども実施し、日本のクリエーター支援をライフワークとして活動している。
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