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美味しいワインが・・・・・
 昨夕開催したSPACビッグコンベンションでは私の基調政策提言に続き、パルコの牧山社長が熱演して下さった。貴重な資料やヴィジュアルを駆使してパルコ創業期から脈々と続く都市ファッション文化創造の企業行動と渋谷パルコを軸に仕掛ける最新のオムニチャネル戦略をお話し下さったが、販売員さんのパーソナリティを軸に顧客と交流するというオムニチャネルの仕掛け方が印象的だった。牧山社長、有り難うございました。
 コンベンション後の懇親パーティーも盛り上がって終了時刻をオーバーしたほどだが、何故か用意したヴィンテージワインの消化は思ったほど進まなかった。毎回、ワインを楽しみに来て下さる愛好家が何人か会議などで来れなかったからだと思うが、PAUILACやHAUT-MEDOCの著名シャトーのヴィンテージワインが残ってしまった。パーティー後の社員による打ち上げでも意外に消化が進まず、何本かは次回のパーティー用に持ち帰る事になった。
 私もドクターストップで飲めなくなって久しいし、社内の蟒蛇嬢のペースも落ちて来たようだから、昔のように飲みまくる人も少なくなったのだろう。決して安くないヴィンテージワインだけに、もったいない事だと思う。来春二月の次回コンベンションでも懲りずに美味なヴィンテージワインをご用意するので乞うご期待でしょう。

 2014/08/29 10:42  この記事のURL  /  コメント(0)

明日はSPACビッグコンベンション
 明日は夕刻から原宿東郷記念館で半期に一度の「SPACビッグコンベンション」を開催します。実務に直結した毎月の研究会とは視点を変え、SPAから大手アパレルやデパートまで米国中心に近年の構造変化を検証して中長期の戦略を提言するもので、転機に直面する今回はとりわけ明確な方向を打ち出すものとなります。
 アメカジ御三家の凋落要因、H&MとZARAの明暗を分けた要因、グローバルブランド直買い付けで成長する巨大セレクトデパート御三家とNB依存で凋落する大手デパートチェーンの明暗、それと連動する大手アパレルのNB撤退とダイレクトブランド買収によるドメイン転換劇の結末、オムニチャネル戦略の進展と最新のEC化率、店舗部門とEC部門の成長率と収益率の大差など、本質を抉る検証が山積みですから、お時間を割いて聞く価値がありますよ。
 加えて、今回は攻勢に転じてオムニチャネルからインバウンドまで積極的に仕掛けるパルコの牧山社長をゲスト講師にお招きしていますから、目から鱗のお話が期待されます。トップの方々も時にはグローバルに先を鳥瞰する必要があるのではないでしょうか。
 2014/08/27 09:13  この記事のURL  /  コメント(0)

ブルーな秋
 「ブルーな秋」と言っても別にメランコリックになってる訳ではなく、秋立ち上げの売れ筋が例年になくブルー〜濃紺や黒に偏って未だに白も強く、ベージュ〜茶系や臙脂、柿色といった秋カラーの動きが鈍い事を指している。この傾向はメンズで顕著だがレディスでもマスキュリンなルックでは共通しており、ピッティの影響とか景気後退の前兆とか様々に取り沙汰されている。
 メンズとレディスのマスキュリンルックに共通して言えるのは幾度か指摘して来た通り、1)欧米モードシーンでデザイン追求が行き詰まってユーティリティ(着こなし着崩し)に価値がシフトし始め、「ノームコア」とか「ジャポニスム」が喧伝されるようになった流れがマーケットに波及して来た、2)モード&グローバル志向からナチュラル&ローカル志向への反転が今春から始まり、来春のピークへ向けて緩い着こなしや後加工が拡大しつつある、が背景だと推察されるが、それが何でブルーなのだろうか。
 秋立ち上げのメンズの売れ筋をファクターで見ると、加工デニムが復活してインディゴカラーが広がっている事に加え、デザイン的にはゆるニートに気崩せるニューベーシック、テイスト的にはマリン&ネイビー、プレップ&ヴィンテージで、モードからナチュラル、デザインからユーティリティに振れながら何処かクールさが感じられる。
 そのクールさとは、シーズン毎の着捨てを仕掛けるファッション業界に背を向け、ノームコアなお気に入りアイテムを自分流に着こなし長く愛おしむという、キモノ的なユーティリティの現れなのではなかろうか。これぞ本質的な‘ジャポニスム’であり、製品デザインより素材の意匠と着る側の工夫に価値が移行するという時代を画する反転劇なのだと思う。
 「ブルーな秋」は、秋の深まりとともに円安などによる価格上昇と消費増税が身に凍みて来る消費者が本能的に自己防衛して進化する‘兆し’と見るべきで、コスト増の売価転嫁を目論む業界は市場を侮ってはなるまい。恐らくファストファッションは失速し、素材軸ファクトリーダイレクトなニューベーシックが新たな主役となる時代が到来するのではないか。
 2014/08/26 10:54  この記事のURL  /  コメント(0)

ラブボートが消えた
 8月24日で渋谷109の「ラブボート」がついに閉店した。横浜ビブレ店と名古屋丸栄店も今月末で閉店し、94年の渋谷109店開店から20年の歴史の幕を閉じる事になる。渋谷ギャル文明を象徴する店舗のひとつで、「egg」や「小悪魔アゲハ」の休刊とともにファストファッション上陸以来のローカルギャル文明の衰退を象徴する出来事と言えよう。
 ギャル文明の衰退はジーンズカジュアルチェーンの衰退と前後しており、グローバルなファストファッションの席巻がローカルカジュアルの衰退をもたらしたと総括すべきであろう。「H&M」や「フォーエバー21」が急拡大した米国でも「アバクロ」「アメリカンイーグル」「エアロポスティル」のアメカジ御三家の凋落が著しく、カジュアル市場に同様な変化をもたらしたと推察される。
 ファストファッション上陸から6年が過ぎ、モード&グローバルからナチュラル&ローカルへと時流は逆に流れ始め、アメカジや加工デニムが復活し始めているが、ローカルなギャルブランドやジーンズカジュアルチェーンはどん底に喘いでいる。『夜明け前が一番暗い』というから今が頑張り時なのだろうが、同じやり方では新たな夜明けに飛躍するのは難しい。
 運営会社ララ・プランについては11年8月31日の民事再生法申請から二転三転してオンワードホールディングスの傘下となったものの、付加価値開発力の疑わしいバイイングSPA体質のままでは凋落に歯止めがかからず、定期借家契約終了とともに次々に退店に追い込まれ、ついに消滅の日を迎える事になった。普通借家契約だった前世紀なら有力商業施設に店舗を構えるチェーンは営業権を評価出来たが、定期借家契約が主流となった今日ではブランドの魅力が低下すれば自動的に退店となるから、付加価値開発力がないバイイングSPAなど‘空箱’でしかない。「ラブボート」の閉店劇はそれが杞憂でなかった事を実証したと言えよう。
 2014/08/25 11:01  この記事のURL  /  コメント(0)

責任回避もいいかげんにしてよ!
 某伊ファクトリーブランドのホワイトコットンパンツをH社クリーニングに出したら、シミがまったく取れないまま帰って来た。クレームでやり直してもらおうかとも思ったが、ルン妻はラグジュアリーブランド御用達のK社クリーニングに持ち込んでやんわりと拒絶され、『白いパンツを買うなら同じものを2〜3本買って』と叱られてしまった。
 ルン妻が言うには、GAPのコッパンと大差ないのに『水洗い不可』と洗濯表示してるから、どこのクリーニング屋さんも水洗いは回避してしまい、シミが取れないのだとか。結局、縮み覚悟で自宅のミーレに突っ込んでがんがん洗い、プレスだけH社クリーニングに出す羽目になった。値段は何倍も違っても所詮はコッパンで、水洗いすれば済むと思うのだが、クレーム回避で『水洗い不可』表示にしてしまうというのが実情のようだ。ルン妻御用達のドルチェ&ガッバーナのパンツも『水洗い不可』ばかりで、こんなに高いのにワンシーズンで捨てろと言うの!と八つ当たりされる始末。
 デリケートな風合いや着心地を狙っての混率や撚り、後加工を考えれば作る側の論理も解らないではないが、ブランド側もクリーニング屋側もクレームを恐れ、どんどん責任回避の洗濯表示になり、消費者が自己責任で工夫するかワンシーズンで着捨てると割り切るしかなくなりつつある。低価格のファストファッションならともかく、長く着て消却したい高価格ブランドがこれでは困る。価格に見合ったメインテナンス・フォローもブランディングの一貫だし(ローレックスやダンヒルはご立派)、いっそアップルやメルセデスのように有償の延長保証サービスでも始めたらどうかと思ってしまう。
 2014/08/22 10:41  この記事のURL  /  コメント(0)

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プロフィール
小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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