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AKB的学芸会でいいの?
 最近はAKB48を筆頭に同じ秋元康プロデュースのSKE48やSND48はもちろん、似たような素人芸女の子チームが雨後の筍のようにニョキニョキと広がるばかりか、我ら業界でも現場の女の子達をプロモーションチーム化した○○ガールズが花盛りだが、そんな世相はなんだか戦後間もない昭和30年代に盛り上がった企業対抗芸能合戦(福助足袋提供の「源平芸能合戦」)を思い出させる。素人臭い宴会芸が大いに享けた、あの貧しいが元気だった時代が懐かしい。
 AKBなど一連の素人芸女の子チームを韓国の少女時代やKARAと同列に見る人もいるようだが、あちらは厳しい選抜を切り抜け激しい練習を積んだプロであり、いっしょにするのはどうかと思う。AKB的素人芸女の子チームが享けるのは等身大な女の子達が学校のクラブ活動のようにムキになって頑張る姿が共感を呼ぶのであって、それは「もしドラ」の泣かせるシナリオと同様だ。
 未曾有の苦難に直面する今日の日本に温かい共感を拡げるAKB旋風だが、それが企業の現場まで及んで学芸会化してしまうとすれば、ちょっと怖くなる。若い人たちのお仕事感覚がAKB的学芸会化あるいは「もしドラ」的クラブ活動化するのを意図する経営者もいるようだが、ちょっとはしゃぎ過ぎだろう。お仕事って、もっとシリアスで真摯なものと思うのは時代ズレしたオジさん世代の思い込みでしょうか・・・・・
 2011/07/29 09:14  この記事のURL  /  コメント(0)

Xdayは近い?
 消費者庁は26日、割引条件の表示が不十分で消費者に有利と誤認させたとして、青山商事など紳士服チェーン5社に景品表示法違反で再発防止措置命令を出した。「初売り全品半額」と謳いながら割引除外商品が少なからずあったとして摘発されたとか。その程度で摘発されるなら、某カジュアルチェーンの偽装二重価格商法など真っ先に摘発されてしかるべきだ。値引きを前提に割高に値付けしたセール用商品を値引き訴求して消費者に有利と錯覚させる偽装二重価格商法は立派に景品表示法違反で、摘発されないほうがおかしい。中小ローカルチェーンだった時ならいざ知らず、年商400億円を超えて派手なCMやパフォーマンスを繰り返すようでは、もはやお目こぼしする訳にもいかないだろう。という訳で、消費者庁の摘発が入るのは時間の問題と思われる。
 消費者を欺く違法な商法を収益の柱としてきた某カジュアルチェーンを業界もデベロッパーも容認して来たばかりか、急成長の有望企業として囃し立てさえしているが、紛う事なく怪しい企業と言わざるを得ない。消費者庁の摘発というXdayを前に今一度、業界の良識を問いたい。
 2011/07/28 10:02  この記事のURL  /  コメント(0)

よくぞ育ってくれました
 今朝の繊研新聞に流山おおたかの森SCが売上好調で増床するという記事が載っていたが、開発企画のお手伝いをした私としては感無量の想いがした。
 流山おおたかの森SCは07年3月に開業したが、当時はまだつくばエクスプレス沿線は開発初期段階で成熟度が足らず、予測した売上は決して高くなかった。こんな売上で投資回収はどうなるのかと当時は心配したものだが、沿線の開発進行とともに年々、売上が順調に伸び、11年2月期の売上は前期から9%も伸びて201億2400万円と200億円の大台に乗ったそうだ。商業施設面積5万2000平米の郊外SCとしてはまずまずの水準と言えよう。
 企画した当時はまだつくばエクスプレス沿線は未成熟だったが、東武野田線の成熟市場と交差するサブターミナル立地を活かして将来の田園都市線的ライフスタイルを想定し、スポーツ&アウトドア軸で男っぽい三井不動産のららぽーと柏の葉に対して女性軸の構成を組んだ事が想い出される。東神開発の方々の努力の甲斐あって順調に売上が伸び、内心ほっとしたものだ。よくぞ育ってくれました。
 2011/07/27 09:37  この記事のURL  /  コメント(0)

ハイブリッド百貨店の分岐点
 今朝の繊研新聞は百貨店特集で、10年度の上位100店の総売上は前期比2.8%減と5期連続して減少したが、08年の6.1%減、09年の9.3%減に較べると減少幅が縮小したと報じている。それら売上統計に続いて事業構造の問題を指摘し、大手百貨店各社のMD統括役員の座談会を掲載していた。よく出来た特集だと思うが、日本の百貨店が長い衰退のトンネルを抜けた訳でもその兆しが見えて来た訳でもない。
 94年から02年の8年間でほぼ8ポイントも歩率を切り上げて百貨店ブランドのバリュー競争力を食い潰した果てに、駅ビルへのOL層の流失にあわてて駅ビルブランドの導入に走り、歩率がほぼ94年水準に逆戻りして収益を圧迫されているのが今の百貨店だ。駅ビルブランド導入による歩率の低下を人員削減とオペレーションコストの圧縮で吸収して収益性を確保しているのはハイブリッド百貨店戦略を明確にした大丸松坂屋だけで、他百貨店はこれまでのヤング戦略の延長上で駅ビルブランドを部分的に導入しているに過ぎない。本気で駅ビルと戦うつもりなら、本命はヤングOLではなくトランスキャリアだ。
 百貨店レディスファッションの中核を支えて来た百貨店トランスキャリアブランドはMDの小細工を繰り返して同質化しバリュー競争力を失ってしまった。これを駅ビル系トランスキャリアブランド/セレクトショップに置き換えない限り、駅ビルへの顧客流失は止まらない。大阪駅JR三越伊勢丹の苦戦の要因のひとつとして指摘すべきであろう。
 駅ビル系ヤング〜ヤングOLブランドを部分的に導入するだけならコスト革新を先伸ばす事も可能だが、百貨店レディスファッションの中核たるトランスキャリアを駅ビル系ブランド/セレクトショップに置き換えるとなれば抜本的なコスト圧縮を避けては通れない。トランスキャリアはハイブリッド百貨店が確立されるか否かを分ける分岐点となるのではないか。
 2011/07/26 09:35  この記事のURL  /  コメント(0)

急伸するアパレルeコマース
 本日発売WWDジャパンのeコマース特集はニュースペーパーという枠を超えて突っ込んだ専門的な内容で、実に読み応えがあった。そう言えば、当家も週末に子息のY−3のスニーカーとウェッジウッドのプレートセットをネットでゲットしたし、ペットフードもネットで買っている。
 実店舗は何処も品揃えが限られ、価格比較も手間取る。時間をかけて出かけても空振りになる事も多く、くたびれ儲けになりがちだ。よって、我が家では余程の事がない限り、アウトレットモールかネット通販しか利用しない。実店舗に出かけるのは新たな商品を物色したり細かいフィッティングを要する場合に限られるのが実情だ。
 アパレルのネット通販売上比率は平均すれば3%弱(衣料品総売上に占める通販比率は約9%)と推計されるが、ユナイテッドアローズは10.6%と1割を超えて15%まで伸ばせると見ている。当社が三月に開催したSPAC研究会のアンケートでは全社売上に占めるネット通販比率は平均2.5%だったが、昨年の1.9%からは急伸しており、中には25%に達している企業もあった。米国のギャップは8.9%(GAP業態のみだと6.4%)、ユニクロは3.7%だが、どの辺が適正水準なのだろうか。ネット売上100%というネット専業SPAの夢展望も急伸しているし、そのケータイ売上比率は80%に達すると聞けば、店頭販売の将来が不安になる。
 アパレル・服飾商品のネット/ケータイ販売が一段と広がるのは間違いないが、適正比率を問う意味はないだろう。むしろ、eコマース時代に店頭販売をどう革新するかが問われているのではないか。
 2011/07/25 10:03  この記事のURL  /  コメント(0)

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プロフィール
小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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