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コーディネーターが報告する晩夏初秋物のスタイリングイラストを見ると、戦後復興期風の50’Sルックが目立ちます。ヤングはファンキーなアプレゲール風、OLはバナルなクラシックエレガンス風と客層でスタイルは異なりますが、晩夏初秋トレンドの主流が50’Sである事には変わりありません。昨年の今頃の予測ではレイト60’S〜70’Sが主流になると見ていましたが、震災を契機にマインドが一変してしまい、焼け跡感覚の戦後復興期風に大きくシフトしてしまいました。まさしく「想定外」の変化と言うしかありません。 ようやく震災の痛手を脱却しつつあるかに見える日本ですが、産業界のダメージや海外での日本製品神話の陰りは深刻で、原発危機が収束の見通しも立たない中、国民の心に受けた喪失感は癒されるどころか逆に深まってさえいるように思えます。敗戦の焼け跡から立ち上がって世界第二の経済大国まで伸し上がった自信が「失われた20年」で色褪せ、震災と原発危機という未曾有の災難と日本製品神話の崩壊に直面して第三の敗戦に打ち拉がれる日本は文明の危機に直面しているのかも知れません。 「頑張ろう」の掛け声の一方で深刻さを増す現実と政治の混迷を直視すれば、貧乏だったけど底抜けの明るさもあった戦後復興期とは異質の状況と見るべきでしょう。どん底からどんどん良くなるという期待感や開放感は望むべくもなく、さらなる想定外の事態を恐れる不安感も払拭出来ません。節電の夏を経て秋が来ればマーケットのマインドはどう変化するのか、誰もが恐る恐る先を読もうとしているのでしょう。 ![]() |








