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完全主義も崩れました
 今日は午後から月例のSPAC研究会を開催しますが、震災から昨日まで様々な困難を乗り越え、ようやく開催に漕ぎ着けたのです。震災直後は帰宅も通勤も難渋を極め、店は臨時休業してしまうわ電車は止まるわの中を必死になって店頭調査してレディス/メンズの直近動向報告をまとめましたが、閉まっている店も多数あって何時もより不完全なものとなってしまいました。ブランド別の販売統計にしても、百貨店やSCデベも大混乱で売上月報が間に合わず、『販売データ交換会』も開催出来ず、歯抜けだらけのレポートになってしまいました。それは百貨店協会やチェーンストア協会も同様のようで、未だ2月の統計も発表されていません。
 長年継続して来た情報収集の仕組みが震災の前に脆くも崩れてしまう現実に、私も完全主義(もち妥協の産物ですが・・・)を放棄せざるを得ませんでした。最悪の状況下で頑張ったスタッフ達を誉めてあげましょう。来月に向けて当社も復旧を急ぎますが、しばらく尾を引くかも知れません。店舗から工場まで業界のダメージは小さくないようですが、助け合って復旧を急ぎましょう!
 2011/03/24 09:05  この記事のURL  /  コメント(0)

原発永久放棄
 福島原発の自衛隊まで投入しての必死の攻防を見ていると、あの名作映画「ゴジラ」のワンシーンを見ているような錯覚に囚われる人も少なくないだろう。不謹慎かも知れないが、団塊世代のオジさん達にはゴジラのタイトルと自衛隊のマーチ(怪獣大戦争)が交錯する戦闘シーンが目に浮かぶに違いない。映画でゴジラが襲ったのは福島原発ではなく1966年の茨城の東海村原発だが、映画ではゴジラによる被災を契機に日本政府は原発の永久放棄を決断している。原爆の落とし子たるゴジラが45年も前に原発の永久放棄を誓わせたのに、現実の日本政府はズルズルと原発を引っぱって今日の惨劇を招いた。電力館を軸に『原発は安全だ』キャンペーンを繰り広げた東電も責任は免れない。事態が収拾されれば東電幹部は公職追放、会社は解体されるに違いないが、引き起こした事態の重篤さを考えればやむを得ないお裁きだろう。
 原発を放棄すれば電力供給は細ってしまうが、不要不急の浪費を抑えて等身大の生産と生活に徹すれば問題はない。今回の未曾有の震災を体験して日本民族の生き様は等身大に収斂されざるを得ず、極端に言えば江戸時代的互助耐乏リサイクル社会へと回帰して行くと思われる。ゴジラや大魔神に守護される神国日本もまたよいのではないか・・・・・
 2011/03/23 09:04  この記事のURL  /  コメント(0)

互助耐乏救国の配給マーケティング
 街を歩けば休業している店が多いし、開いている店も節電協力で照明を落としている。我が家に帰っても、室内は最低限の点灯に留めて薄暗く、暖房も止めている。それでも東京はまあ暖かいし、照明も手元足下さえ見えればよい。それでも電気もガスも水道も途絶え灯油不足で寒さに凍える被災地の惨状を思えば格段に快適なのだから、資源を節約して多少の不便を我慢するのはやむを得ない。
 その一方でラグジュアリーブランドのお店は大半が休業しているし、開いている百貨店とて衣料品は普段の三掛け程度の売上と聞く。被災地を慮り資源を節約せんと、歌舞音曲を慎み質素に暮らすのが国民的コンセンサスとなったのはやむを得ないが、それでは消費は萎縮のスパイラルに逆戻りしてしまう。高級品や趣味性の高い衣料品・服飾品など、『贅沢は出来ないはずだ』という風潮の前に凍り付いてしまい、ミーハー気分のトレンド商品も『浮ついている』という白い目に萎縮してしまうだろう。
 大震災と原発クライシスに襲われた落日の日本は、互助耐乏救国の隣組社会へと回帰しつつある。それは等身大エコミニマルな底流の行き着く必然なのかもしれないし、グローバル化に取り残された日本人の江戸時代的互助リサイクル社会への回帰願望なのかも知れない。それは衰退下で壊滅的災難に直面した日本人の本能的メンタリティとして頷けるが、百貨店やファッションビジネスは、いったいどうすれば良いのだろうか。
 70年代の背伸びマーケティング、80年代の享楽マーケティング、90年代の階級化マーケティング、00年代の等身大マーケティングを経て、これからは互助耐乏救国の配給マーケティングへと頭を切り替えるべきなのかも知れない。
 2011/03/22 09:18  この記事のURL  /  コメント(0)

チェーンメール
 大震災後の混乱と原発クライシスが続く中、当家にも様々なチェーンメールが回って来ます。酷いのは新聞でも取り上げられた『コスモ石油の黒い雨』のガセメールでしたが、昨夜は某国大使館原発対策会議の報告レポートなるものが回って来て、『30マイル以遠は大丈夫だから東京脱出の必要は無い』というものでした。とは言え、朝の散歩で回る大山町の外人街は8割り方が疎開済みで、当家でも町内の友人宅でもフィリピン人メイド達は皆、帰国してしまいました。外資系企業の役員たちは皆、大阪や国外に疎開してしまい、ラグジュアリーブランド店の大半は休業しています。
 福島原発がチェルノブイリ並みまで行っても200km以上離れた東京は大丈夫だと思うし、広島に原爆が落ちた時も岡山も福山も被曝しなかったのだから、じたばたしても仕方がないというのが今の心境ですが、虚弱体質の子息だけは妻の実家に疎開させる事にしました。私の周りでも妻子を実家に疎開させる人が増えていますが、ルン妻はもう少し、様子を見たいと言っています。いざとなったらルン妻を連れて軽井沢に退避する事に致しましょう。それまでは持ち場を離れず、淡々と責務を果たそうと思っています。
 2011/03/18 09:07  この記事のURL  /  コメント(0)

冬に逆戻り
 クライアントは計画停電や被災地への対応に必死でスケジュールは次々とぶっ飛び、当社も皆さんの混乱に配慮してミーティングを延期し、今週は予定表がほぼ真っ白になってしまいました。聞けば、ウェブ某社は全員を在宅勤務に切り替え、コンサルティング某社は23日まで休業とか。ネット時代ですから、そんな割り切りも可能なのでしょうが、当社はSPAC研究会に向けてのレポート作成が計画停電の混乱でギリギリになってしまい、必死の追い込み作業を続けています。電車は止まるわ商業施設は臨時休業するわで、店頭調査がズレ込んでしまったからです。
 月例の『販売動向交換会』もお休みしてメールで販売動向を収集していますが、何処の百貨店も震災前までは前年クリアで上向きだったのに、震災以降は臨時休業の後も短縮営業を余儀なくされ、店を開けても前比3掛け状態だそうです。通常営業に戻っても客足が回復するとは思えず、都内百貨店の三月月計は前比6〜7掛けに留まりそう。未曾有というしかありませんネ。
 日本中が暗い気分に覆われる中、トレンドだランウェイだと盛り上がる訳もなく(JFWも中止になりました)、衣料消費が早期に回復するとは到底思えません。業界は冬に逆戻りしてしまうのでしょうか。今日のお天気も冬に逆戻りしたような寒さで、鬱気が酷くなりそうです・・・・・
 2011/03/17 08:59  この記事のURL  /  コメント(0)

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プロフィール
小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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