| Main | 次へ
イオンがパルコに宣戦布告!
 昨日の日経によると、パルコ株を12.3%取得したイオンが33.2%を所有する森トラストと組んでパルコ経営陣の全面刷新を要求しているとか。現社長を解任してイオンから松井博史執行役員を最高経営責任者に送り込むと言うのだから、完全な宣戦布告である。時代ズレした失敗施設ばかりのパルコなんか手に入れてどうするつもりなのかと訝ったが、無能な経営陣を総入れ替えして再生するというドラスティックな手があったのだ!
 70〜80年代のヤングカルチャー?を引き摺ったパルコは時代ズレした構成手法にこだわり、渋谷は化石堆積層状態、名古屋は雑居ビル状態で低迷し、近年新設の施設も浦和、仙台は大空振りで福岡も70年代的スラム状態を意図するなど、あまりの時代錯誤ぶりに業界も呆れ果てていたほどだから、イオンの提案はおおいに歓迎されるのではないか。パルコ経営陣は延命を画策して企業価値をこれ以上損なう事無く、一刻も早く退陣を決断すべきであろう。パルコ再生へ、イオン・森トラスト連合軍の奮闘に期待したい。
 2011/03/31 09:03  この記事のURL  /  コメント(0)

震災対策セミナー
 世の中、真っ青という戦後最大の危機下、必死になって対策に動く人、半分諦めて様子見の人、早々と逃げ出す人、様々ですが、ここぞ商機とばかりに『震災対策セミナー』を打ち出す人もいて、ちょっとびっくりしました。
 意気消沈しないで対策を提ずる気力があるだけご立派と言うべきなのでしょうが、当社ではそのような計画は御座いません。震災直後から今、何をすべきか考えて来ましたが、流言飛語に付和雷同せず慎重に状況を見極め、不要な不安を煽らず適切に提言して行く、というのが基本姿勢でしょう。震災直後には家族や社員の安全を確認し、業務の優先順などを考慮して合理的な勤務体制を決め、落ち着くにつれ取引先の状況を掴んで当面の業務方針を固め、被災地への義援金などの手配を終わらせ、ようやく業界に何を提ずるべきか考える余裕が出て来たというのが実情です。
 実際、3月24日開催のSPAC研究会では戦時ロジスティクスを基本に在庫配分と人員配置の緊急シフトを提じましたが、それ以上、子細に渡って言及するのは避けました。各社とも皆、最善を尽くして対策に駆け回っている時に机上の論理を並べるのは憚られます。被災状況が明らかになり、各地の消費動向(被災地/関東圏/中部以西で大きく異なる)が掴めるようになったら、毎月のSPAC研究会で随時、提言して行きましょう。4月28日のSPAC研究会では出店政策に加えて被災と退避による各地の商圏変化に言及し、5月26日のSPAC研究会では震災後のディストリビューション対応と店舗再編を提ずる事になるのでしょう。それも原発如何でどうなるのか解りませんが・・・・・
 2011/03/30 09:13  この記事のURL  /  コメント(0)

二子ライズはもったいない!
 震災でプレス向け内覧会が飛んで開業も遅れた二子玉川ライズに、ようやく出かけて来ました。ライズは二子玉川駅前の一等地とは言えタウンフロント、リバーフロント、ステーションマーケット、オークモール、バーズモールと建物が複雑に分かれ、経営の異なるドックウッドプラザを含めてコンパクトなダウンタウンを形成しているという感じです。玉川高島屋側が山の手とすれば、ライズ側は川の手と言えばよいのでしょうか。こちらは一回り若々しくお手頃で、マンション住まいのニューカップル〜ニューファミリーが主力客と思われます。
 メインとなるのはタウンフロントで、ファッション関連は1〜5Fに集積されていますが、その大判振る舞いにはちょっとびっくり。テナント構成はそれなりに適切なのですが、郊外ターミナルという事なのか主力テナントは標準面積の倍近くを与えられており、ゆったりと言うかスカスカと言うか、スケール感がありました。余程、売上予算が低いのか家賃が安いのでしょう。第一級(玉川高島屋SCの年間坪効率は商業施設面積ベースで386万円、実効ベースでは500万円級)の郊外ターミナルだけに凄くもったいないな〜と思いました。
 つい先週も一万坪級某駅ビルのテナントゾーニング案を提出したばかりですが、売上と家賃収入をシミュレートしながら配置していったので、フロアによってはかなり詰め込みになってしまいました。玉川高島屋SCを一回り上回る販売効率を前提としているのでやむを得ませんが、ライズで同じテナントが倍近い面積をもらっているのを見て複雑な気持ちになりました。
 リバーフロントの構成も手抜きでした。1〜2FのH&M、3Fのオッシュマンズの中をエスカで昇らせて4〜5Fを小割りしては客は流れないでしょう。大型店で上下挟むか大型店を上層階に置いてシャワーで降り下ろすべきでした。ましてや、あんな一等立地で大型店に頼る必要など、まったくなかったと思います。3年5年というレンジで見れば、無理を飲んでまでH&Mを導入する価値が在ったか極めて疑問です。ストーリーを緻密に立てて普通に小間割って行けば、販売効率も家賃収入も遥かに高く出来たのではないでしょうか。ホントもったいないな〜・・・・・・
 2011/03/29 09:05  この記事のURL  /  コメント(0)

首都放棄
 小松左京の「日本沈没」からかわぐちかいじの「太陽の黙示録」まで、大震災によって日本が壊滅し国民が流浪するカタルシス劇はSFの中だけだと思っていたが、東日本大震災で東北の太平洋岸が壊滅し福島原発からプルトニウムが漏れ出すに及んで、東日本崩壊と東京の放棄が現実味を帯びて来た。既に米軍の主力は横須賀から撤退したし、プルトニウム拡散となれば関東圏永久放棄(プルトニウムの半減期は2万4000年)もあり得ない事ではなくなる。関東圏放棄となれば経済的損失は韓国の南北分断を上回り、日本は世界の僻地へ転落してしまう。
 首都の維持と東北復興の費用負担を東京政府がお上目線で押し付ければ、西日本は名古屋、大阪を軸に西日本政府の樹立に動き、東日本は兵糧を断たれて孤立しかねない。そこに中国や米国が干渉して来れば、まさしく「太陽の黙示録」の世界になってしまう。少なくとも東京は「アキラ」の世界と化してしまうだろう。
 この状況で東京に投資しようという企業は皆無だろう。私の周りでも関西や中京への本社移転を急ぐ企業や移住を検討する個人が急増している。とは言え、関西さえ日本海側に美浜、高浜、大飯、敦賀、4か所/13基の原発群を抱えてリスクを否めない。何せ、日本には17か所55基もの原発がひしめいているのだから、安全な地域など存在しない。放射能が怖ければ国外脱出しかないだろう。
 2011/03/28 09:06  この記事のURL  /  コメント(0)

大阪遷都
 震災に原発クライシスが重なって東京圏を脱出する人が急増する中、大阪(京都?)遷都説がまことしやかに広がっている。外資系企業など既に本社機能を関西に移転しているし、東京は水道水も放射能汚染されるに至ったから、あながちガセとも言い切れない。
 1923年の関東大震災の直後にも京都周辺への遷都が一時的に検討されたが、震災から11日後の9月12日に東京を首都として復興するという詔書が発せられて立ち消えた経緯がある。とは言え、震災で被災した関東圏から関西や北海道へ移住する人が多く、震災前には日本最大の都市だった東京市(1920年の人口217.3万人)が1925年には199.6万人に減少し、1920年には125.3万人だった大阪市が1925年には211.5万人に急増して東京市を追い抜いている。大阪市は1930年には245.4万人にも増え、1932年に東京市が周辺町村を編入するまで日本最大の都市となった。ちなみに、震災を挟んだ10年間に、京都市は約30%、名古屋市は2.1倍(他の要因もあるが)にも人口が急増している。それだけ関東圏からの移住が多かったのだ。
 この人口大移動によって東京文化が全国に広まる一方、東京の文化人が関西に移住した事で独特の文化が生まれた。谷崎文学など、その最たるものだろう。
 さて、関東大震災を上回る被災に際限なき原発クライシスまで重なった今回、東京は首都として持ち堪えられるのだろうか。電力不足による都市機能マヒが続き、回復に長い時間がかかる放射能汚染がこれ以上広がるなら、大阪、京都遷都も現実に検討せざるを得なくなる。すでに関西の経済界では遷都が公然と叫ばれていると聞く。 
 関東大震災後の人口移動は200万人程度だったと推計されるが、今日の人口は当時の2.3倍近く、震災被災地の広さに放射能汚染地域が加わるから、関東圏経済の衰退も加わって最終的な移動人口は500万人以上になるかも知れない。東京に半世紀近く暮らした私も、さすがに先が見えなくなって来た。
 東京一極集中が進んだファッション業界など、いったいどうなるのだろうか・・・・・
 2011/03/25 09:04  この記事のURL  /  コメント(0)

| Main | 次へ


ブログ内検索
Web 検索
プロフィール
小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

リンク集
更新順ブログ一覧
最新記事

http://apalog.com/kojima/index1_0.rdf
QRコード
アパレル業界の情報満載の「アパレル携帯版」
右のQRコードで読み取ってアクセスしてください。こちらからも自分の携帯URLを送れます。 QRコード
月別アーカイブ