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スラム化する渋谷109
 渋谷109が酷い事になっている。20日の日曜日に一周した所、13区画が閉鎖中で、6区画は次のテナントも未定のようだ。月末までには開店する7区画も、館内移動やリニューアル、行き詰まったブランドの衣替えなどばかりで新たな目玉も無く、後ろ向きの改装ラッシュである事は否めない。落ち目のラブボート系が衣替えする2区画は「DANCE LB−03」と「GIRLS DOOR」(益若つばさプロデュース)と表示されていたが、同社の三軍体質では新味は期待出来そうも無い。8階など昨春のリニューアルで入れたばかりのブランドが撤退しており、デベの目利き外れが実証されたも同然だ。
 復活を期待したい一軍ブランドは何処も目を惹くルック提案が見当たらず、一時は二軍の星だったギルドコーポ系もマンネリを脱せず(「ギルフィー」なんか「マウジー」のお手頃版に堕した感がある)、期待を担うモードミックス系もファスト系に飲み込まれそうで、マルキューをリードするブランドが皆無になっており、焦って入れた幼児的な渋原ブランドやラフォーレ地下的コスプレブランドばかりが目立っている。これではマルキュー文明の独自性は消え果て、衰退が加速するばかりだ。
 マルキュー文明内の三層構造が成立して食物連鎖的コピー秩序が回っていた往時の勢いはもはや望めないにしても、このまま行けば渋谷109は不振ブランドの撤退と入れ替えのイタチごっこに陥り、工事中区画ばかりが目立つスラム化した雑居ビルに堕ちてしまう。地方都市や中国にマルキュー文明を広げようという動きも、本家が没落すれば元の木阿弥になりかねない。破滅の瀬戸際まで追いやられた今、東急モールズデベロップメントの抜本的改革、一軍の巨人たるバロックジャパンのクリエイション復興が急がれる。
 2011/02/21 09:22  この記事のURL  /  コメント(0)

ラシックはいい感じでした
 昨日はのぞみに乗って名古屋までリサーチに行って来ました。重点的にマークしたのが最近、名古屋市内の上客が集まって復活しているというLACHICでしたが(三越本体はぱっとしないようです)、格感のあるファッションビルにしては開店直後からお客様が流れていて、ランチ時のレストランフロアは何処も順番待ちの列でした。
 一階こそ開店当時からのラグジュアリーブティックやブランドショップが軒を連ねてガランとした感じがありましたが、二階〜三階はクラシック系やフェミニンモード系からストリートモード系やフレンチカジュアル系まで、それぞれに拘ったセレクトショップや服飾雑貨ショップが揃い、小奇麗に着飾ったOLやキャリアが連れ立ってショッピングする様はいい感じでしたよ。名古屋で今、一番洗練されたファッションビルという伝聞は外れてないと思いましたネ。グレードだけは閑古鳥が無くミッドランドスクエアの方が上でしょうし、旬のブランドがこれでもか揃っているのは名駅の高島屋ですが、いい線のセレクトショップが気持ちよく揃っているという点ではLACHICは貴重な存在だと思いました。
 トヨタが名駅前に去って以来、だんだん寂しくなり、松坂屋は保守的で新鮮味がないわ、パルコは入れ替わりが激しく混乱が深まるばかりという栄ですが、LACHICは何時まで頑張れるのでしょう。電車使い郊外客の名駅、地下鉄使い市内客の栄、という役割分担が永遠に続くとも思えませんよ。
ついでながら、名古屋の女の子達はちょっと粉っぽい甘めコンサバ系が大勢ですが(マシュマロ〜マカロンなノリ)、エッと振り返らせるのはちょいシャープなモードミックス系の大柄な娘達(ビターチョコなノリ)と決まっています。前者はお友達と連れ立ってユラユラ歩いているのに、後者は何故だか皆ひとりで異様にスタスタと歩いて行きます。いったい、どんな人種なのでしょうか。名古屋の方、ご存知でしたら教えて下さいネ。
 2011/02/18 09:05  この記事のURL  /  コメント(0)

喫煙者はすべて犯罪者だ
 計画通り節分をもって禁煙に至り、もう二週間も煙草と縁を切っています。医師の処方薬の助けを借りたとは言え、基本的には自らの意思で断行しました。煙草大嫌いのルン妻に嫌われたくはありませんからネ・・・・・吸いたくなったら一日に一本ぐらいは吸っても良い、と執行猶予を付けて気を楽にさせた事も上手く行った理由でしょう。
 止めてみると、周りの無遠慮な喫煙が非道な行為に思えてなりません。表参道や明治通りはもちろん裏通りも歩き煙草が横行して路上に吸い殻が散乱しており、モラルの低さを痛感します。ランチの行き帰りだけでも10人ぐらいはそんな不埒ものに遭遇するのでサラリと注意はしますが、いちいち口論する気力も無いし副流煙を吸い込みたくもないので、睨みつけるだけにする事もあります。他人の副流煙を吸い込むと、せっかく奇麗になりつつある肺がまた汚れて痰が出ると思うと、ハッキリむかつきます。吸いたきゃ何処かに籠って吸うべきでしょう。
 周囲の人々の健康を犯し(本人の命が縮まるのは自由ですが)街を汚す路上喫煙は、自治体の条例ではなく強制力のある刑法で全面禁止されるべきです。初犯は3万円ぐらいの罰金、次は10万円ぐらいの罰金と書類送検(ポイ捨ては現行犯逮捕)、三度目は実刑で収監されてもやむを得ないでしょう。止められない常習者は医療刑務所送りとなるのかも。官憲の目を盗んで喫煙窟で密かに楽しむのもまた乙なものだと思いますが、阿片と同じ御禁制品となれば、闇の売人から一箱三万円ぐらいで買う事になるのでしょうか・・・・・・
 2011/02/16 09:06  この記事のURL  /  コメント(0)

業界人の免罪符
 昨夜からの降雪で我が家も5pほど積もり、出勤前の雪掻きに一汗かきました。昨日は氷雨の中を大手町まで出かけて何十年ぶりかに『メンズコレクションセミナー』なるものに参加しましたが、これがまた恐ろしく退屈なもので(画像が粗く絶対情報量が限られ、無意味で冗漫な解説が続く)、映写する会場の暗がりもあって何時しか夢心地に落ちていました。 
 私も30代まではパリやミラノまで出かけてランウェイを見ていましたが、なにせ会場間の移動に時間がかかるわ開演まで延々と待たされるわ演出は大げさでも服は陳腐だわと、時間と金の無駄遣いとしか思えなくなり、感じの悪いおばさん集団の威張りや嫌みの社交辞令にも反吐が出て、とうとう行かなくなりました。足の便も良く定時開演に近い国内のランウェイはそれでも十年ぐらい前までは行っていましたが、たいした中身もないのに客席に並ぶ人種のチャラチャラさやお目出度さに鼻白むのを耐えるのも不快で、行かなくなりました。
 行かなくなって大量の時間が浮いたので、本を読んだりウェブで調べものをしたり店頭をこまめに見るようになり、情報や知識はかえって充実したように感じます。ランウェイに嬉しがって行くのは暇な若い人やミーハーなタレント志向業界人ぐらいなもので(プロが商品を見るのは展示会+試着モデルがベストです!)、大半の業界人は『コレクション緊急報告セミナー』(何が‘緊急’なのでしょうか?)などで済ましているようです。それにしても、あんなに退屈で眠くなるコレクションセミナーにどうして沢山の業界人が出かけるのでしょうか。コレクションのまとめをコンパクトに解説してもらえば一応、シーズン情報を入力したような気分になるのでしょう。たいして役に立つとも思えませんから、一種の免罪符みたいなものですネ。
 2011/02/15 09:30  この記事のURL  /  コメント(0)

何処が一流なの?
 週末に用事があって某一流百貨店のタオル売場を覗いてみましたが、カラーVMDを意識した長尺の棚陳列を見て気分が悪くなりました。色相の流れが支離滅裂で根本的美意識が欠落していたからです。それはグローバルに進出するユニクロも同様で、相変わらず気持ち悪い色配列を是正していません。前述した某一流百貨店の目玉たる1F靴鞄売場の陳列フォルムはお手本にしたセルフリッジとは雲泥の差があるし、何処の百貨店に行っても靴鞄売場は陳列が雑然として催事場に見えてしまいます(「オデット・エ・オディール」の靴陳列は出色ですよ)。
 これら一流?企業の美意識はどうして三流を脱せないのでしょうか。ひとつは経営陣に美術的素養が欠落している事、ひとつは『誰からも何一つ学ぶ必要はない』という高慢さからと推察されます。ちなみに、美術的陳列の基本を教える当社の『ブランディングVMDゼミ』にセレクトショップからは延べ数百人が参加しているというのに、百貨店人はこれまで一人として参加した事がありません。『誰からも何一つ学ぶ必要はない』ほど技術的に完成された百貨店が日本に存在するとは思えないのですが・・・・・それならもっとましな業績になるはずでしょう。
 2011/02/14 09:10  この記事のURL  /  コメント(0)

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プロフィール
小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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