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煙草の止め時
 今朝、スヌーピーのお散歩に出かけようとお家を出たら、玄関の前に煙草の吸い殻が捨てられていた。そう言えば、昨日も同じような位置に吸い殻が捨ててあった。渋谷区は路上喫煙禁止であり、ましてや吸い殻を路上に捨てるなど立派な犯罪なのだが、公徳心も遵法意識もない喫煙者が多いのは嘆かわしい事だ。街を歩けば、所かまわず喫煙する人は後を絶たないし、路上には吸い殻が散乱している。こんな現状を見ていると、『喫煙者はすべからく犯罪者である』という思いが日々に強くなる。
 こんな事を言うと非喫煙者のように聞こえるかも知れないが、私はまだ煙草を絶てていない。発がん物質をまき散らす立派な犯罪者と言わざるを得ないが、もちろん許される場所でしか喫煙しないし、吸い殻を捨てたりもしない(携帯灰皿を持ち歩いている)。それでもルン妻にはヴェランダからわずかに流れて来る紫煙を詰られるし、喫煙者特有の残り香も嫌がられる。何処でどう吸おうと、喫煙は有害物質をまき散らして自分も他人もリスクに晒す犯罪行為である事は否めない。十年も先では喫煙は阿片と同列に禁止され、官憲の目を盗んで喫煙窟で密かに楽しむものとなっているだろう(旦那、いい煙草がありますぜ。一箱三万円でどうです!なんて)。
 私は今でこそルールをわきまえた喫煙者となっているが、10年ぐらい前までは平気で路上で喫煙し、たまには路上に吸い殻を捨てたりもする正真正銘の犯罪者だった。それをルン妻に再三注意され、だんだん良い子に更生されていったというのが真実だ。振り返ってみれば、喫煙に限らず、妻に諭され教えられて更生した生活習慣は数限りない。単身生活の若者に公徳心を欠く行動が目立つのは、良き伴侶の諌言を得られない事も要因と思われる。
 ルン妻に嫌がられるのも悲しいし、未必の故意の犯罪者であり続けるのも限界だから、ここらが煙草の止め時なのでしょう。
 2010/10/29 09:41  この記事のURL  /  コメント(0)

中国大手繊維集団幹部に講演しました
 一昨日の夜、新宿のホテルで中国某大手繊維集団の幹部研修会があり、中国繊維産業の未来について講演を行いました。60年代から今日に至る日本経済と繊維産業の盛衰、マーケットの進化と退化の歴史を解説し、中国繊維産業とマーケットの進化、やがて来る成熟を予見して今後の企業戦略を提言するという私の講演に、トップと役員達は敏感な反応を示してくれました(中堅幹部には難しすぎたかも)。ブルーオーシャンのような成長チャンスが目前に広がる中国繊維企業にとって、過去の成功体験を引き摺る日本の大手アパレルはもう学ぶ対象ではなく、むしろ、その失敗の轍を踏まぬよう反面教師として学ぶ存在なのかも知れません。大手アパレルの盛衰を解説して中国繊維企業の将来を語る中、そんな想いを強くしました。
 その翌朝、ドルガバのダークスーツを纏ったルン妻を伴い(男装のルン妻にはシビレます!)、のぞみで京都に向かいました。若い時から御支援を頂いて来たクライアントの創業オーナーが長寿を全うされ、お別れの会に参列したのです。琵琶湖を見下ろす会場のホテルでオーナー夫人やお嬢さん達、御子息に久方ぶりにお会いして近況を伺い、楽しかった当時に思いを馳せました。ホント、いい時代があったのですよ・・・・のぞみの中で読みかけた『IKEA超巨大小売業成功の秘訣』を読み終わらないまま、大山町のお家に帰ってアマゾンから届いたばかりの芥川龍之介の年上のマドンナ片山廣子女史のエッセイ集『燈火節』を斜め読みしたところで、翌日のSPAC研究会のレポートに目を通し、昨夜は眠りに就きました。
 今日は午後からSPAC月例会です。『来春夏MD展開総研究』(月指数構成と月度アイテム構成を中核としたMD展開計画)という地味なテーマにも拘らず、お集りは盛況のようです。浮ついた表層ばかりを追いかける業界紙誌とは一線を画し、実務に不可欠な情報と時節を先読みした戦略をはっきり提示するSPAC研究会は業界に不可欠の存在と思います。未入会の企業は是非、御参画を検討してくださいネ!
 2010/10/28 09:04  この記事のURL  /  コメント(0)

冬期に偏重したユニクロ
 10月28日に開催するSPAC研究会のために主要ブランドの月指数構成を算出したが(09年9月〜10年8月)、そのグラフにはユニクロの特異性が顕著に現れていた。
 冬期に売上の40.1%、中でも12月に15.7%が集中し、夏期は23.2%、秋期は19.6%、春期は17.2%に留まる。最も近いと思われる主要ファミリーSPA3業態平均の冬期は31.0%、12月は9.6%(ピークは1月の12.9%)だから、ユニクロの極端な偏りが指摘される。フリースやヒートテック、ダウンジャケットなどのメガヒット商品が冬期に集中する反面、他シーズンはそんなメガヒット商品を欠くゆえの偏りと思われる。しかも、その偏りは毎年、強まっているから、他シーズンのヒット商品開発は遅々として進んでいないのであろう。
 逆に言えば、冬期のようなメガヒット商品が他シーズンでも開発出来ればユニクロの売上はさらに伸び、月指数も平準化して在庫回転も大きく改善される事になる。売上月指数やMD展開に限らず、多店舗への在庫配分・運用やVMD手法でもユニクロは改善余地が大きいと思うのだが・・・・自信満々の柳井さんは耳を傾けてはくれないでしょうネ。
 2010/10/27 09:13  この記事のURL  /  コメント(0)

新ブランドの開発傾向
 過去一年間にデビューした新ブランド140(レディス111/メンズ47/カップルの重複が18)の傾向を見た。カテゴリー別に見ると、レディスではワーキングガールが突出し、セレクトショップ、インティメイト、セクシーガール、SC展開ストアと続き、トランスキャリアやミッシー、ミセス向けの開発は限られた。メンズでもヤングアダルト、セレクトショップが突出し、SC展開ストアとヤングが続き、コンテンポラリーやアダルト向けの開発はごく限られた。
 当社のブランドツリーに基づいてもっと詳細に見ると、レディスではルームウェア(ウフドゥー、マーシー、シークレットキャンディなど)とインティメイト複合(ビアンチェリ・チュチュ、ロック・ユア・ハーツなど)、自社ブランド軸編集ストア(ソアリーク、ファビュラス・クローゼットなど)が突出。セレクト系ディフュージョンストア(フリーズマート、AGバイ・アクアガールなど)やクロージング・パーツ(シー・ラブズ・スーツ、ブリリアントステージ)も特筆されよう。テイストではグラマラスモードキャラクター(エモダ、ギムレット、ロイヤルパーティ・ミューズなど)が目立ったに留まり、他にパワーウェイブは見当たらない。メンズはもっと不作で、ヤングアダルトのワル系ワークカジュアル(ブラック・フレイム、スランジーなど)とお兄系モードカジュアル(ナインチェインズ、ディスレヴなど)、セレクトショップのデザイナー編集(ランド・オブ・トゥモロー、ヴァルヴィート81など)にわずかに開発の集中が見られたに留まる。
 総じて先行ヒットブランドの類似した後追い(特にルームウェア)、既存ブランドや新規ブランド軸の編集、既存人気ブランドのディフュージョンなど手軽な開発が多く、新鮮なコンセプトや意欲的な開発姿勢を感じさせるブランド、新たなマーケットを開くブランドはごく限られた(グラマラスモードのエモダやギムレットもファストモードの後追いを出るものではない)。そんな中で光ったのが、オンワード樫山のアダルト向けワンマイル・ライフスタイル・キャラクター「ウッドランドクラブ」だった。来春からスタートする「ザ・パーラー」はそのレディス版(30〜40代狙いとやや若い)なのだろうか。どちらもライフスタイル軸での垂直統合開発という点が注目で、ODM/OEMや編集に依存する手軽な開発とは一線を画している。セレクト編集という手法は継続されるにしても、ライフスタイル軸と垂直統合開発、それにグローバル展開がこれからのブランド開発のキーポイントになると思われる。
 2010/10/26 09:15  この記事のURL  /  コメント(0)

IKEA奮戦記も山を越えました
 昨日の日曜日は9時過ぎに大山町のお家を出て開店前に港北のIKEAに辿り着き、前回は欠品で買えなかった物や新たに買い足す物を確保してピックアップサービスで発注し、精算と配送手配を終えたら、もう2時を回っていました。へとへとになって二階のレストランでスモークサーモンとローストビーフで人心地をつけ、ルン妻と買い忘れた物をチェックしたら、やっぱり椅子類やベッドリネンを忘れていました。もう一度、売場に戻って買い足し、今度はピックアップも自ら行ってレジを通過し配送手配を終えたら、何と4時半になっていました。スヌーピーのご飯が遅れると可哀想と思い、急いで家路につきましたが、お家に着いたのは5時半でした。IKEAでの買い出しはホント一日仕事でしたよ!
 セルフサービスで選んで自分でストックラックからピックアップするというIKEAの提供方法にもようやく慣れましたが、使った時間は半端ではありません。ピックアップサービスや配送サービスを駆使しても(それだけで軽井沢まで10万円以上かかりました)、家一軒分揃えるのに三回もIKEAに足を運んで延べ20時間を費やしたのです。商品価格だけで50万円を越えましたが、家一軒分にしては法外に安く上がったと言えるでしょう(カーテン関連は別に激安ネットで手配しました)。私とルン妻の人件費を考えれば、その倍近くはついたのかも知れませんが、随分と節約出来たのは間違いありません。大塚家具で揃えていたら200万円はかかったと思います。
 ホントはこれからが‘組み立て’というIKEAとの奮戦の本番なのですが、そこは年老いた旦那たる私の事、改装工事の大工さんに投げてしまいました。家一軒分の家具を組み立てるにはプロの大工さんでも二日はかかるでしょう。よろしくお願いしますネ。自分で組み立てたら四日はかかるのではないでしょうか。ホントIKEAは恐ろしいっす!
 IKEAショッピングの苦闘体験談ばかりで企業研究ぽいお話が少なくて申し訳ないので、最後に少し補足しておきましょう。IKEAはオランダ籍の免税非営利法人であるスティヒティング・インカ財団の100%子会社たるオランダ登記のインカ・ホールディング社が運営する非公開企業であり、決算内容も最近ようやく概要が公開されたに過ぎません。その所有と権利関係はオランダのみならずルクセンブルグやオランダ領アンチル諸島などに登記された企業群の交錯下にあり、秘密のベールに覆われたサンタクロース工房めいた童話的存在にさえ思えます(http://cruel.org/economist/ikea.html参照)。
 1943年にスウェーデンで創業されたディスカウント家具店が1960年前後に北欧デザインによる垂直統合型SPAに進化し、1963年から積極的に海外進出。現在は36の国と地域に280余店を展開して(内9割がインカ・ホールディング直営で、残りは財団が間接的に契約するFC)、前期比6%増の231億ユーロを売り上げています。今期の純利益はまだ発表されていませんが、前期(08年9月〜09年8月)は218億ユーロを売り上げて25億ユーロの純利益を計上している高収益企業です。
 日本には74年に三井物産や湯川家具、東急百貨店が設立したイケア日本と契約して輸入卸形態で進出しましたが、当時はDIYが受け入れられず86年に撤退しています(撤退後、当時のスタッフがアクタスを設立)。2002年には直轄の日本法人を設立して上海物流センター設置などの準備を進め、06年4月24日に船橋に一号店を開設しました。あとは皆さんがご存知の通りです。
 私は70年代の進出時からのIKEAファンで、当時も悪戦苦闘して組み立てた記憶があります。こんな歳になって再びIKEAと苦闘するとは思いもよりませんでしたが、軽井沢プロジェクトを低予算であげるため、老体に鞭打つ事になったのでした。ああ疲れた!
 2010/10/25 09:13  この記事のURL  /  コメント(0)

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プロフィール
小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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