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『恥知らず』という言葉を差し上げましょう
 レナウンがついに中国繊維大手の傘下に下りましたネ(山東如意集団がたった40億円で発行済株式の4割を握って筆頭株主になる)。「アクアスキュータム」や「レリアン」など、虎の子の不動産や子会社を売り続けて蓑虫生活を続けて来たレナウンも、ついに売るものが尽き、中国資本に身売りする事になりました。これまでも奇特なファンド様の出資で赤字の垂れ流しを埋めて来たレナウンですが、ついには中国資本の金に縋るまで身を持ち崩してしまったのです。レナウンの経営陣に『恥知らず』という言葉を差し上げましょう。
 それにしても、カレイド、ネオラインとファンドの金に縋り続け、今度は中国資本の金にまで縋るというレナウンの体質はたちの悪いヒモのようなもので、山東如意集団様の善意まで食い潰す事のないよう(日本人の恥だ!)祈るばかりです。
 「アクアスキュータム」も「レリアン」も手放したレナウンに残る市場性のあるブランドはもはや「ダーバン」ぐらいなもので(中国市場では「LAMPO UOMO」の方が価値があると思うが)、山東如意集団様を失望させる事が心配されます。『恥の上塗り』という言葉まで投げられる事のないよう、レナウンの経営陣と社員は最低限のプライドを持って山東如意集団様に誠意を尽くして頂きたいものです。
 2010/05/24 09:10  この記事のURL  /  コメント(0)

東京ファッションはつまんない
 毎月、定点観測で109やルミネ、渋谷や銀座のデパートを巡回しても、QRで同質化して変わり映えしない店頭ばかりで、オオッと目を惹く打ち出しもなく、つまんないたらありゃしない。OEM臭(死臭と言ってもよいのでは)が充満する百貨店のOLゾーンは死んだふりも同然で、109さえ外資ファストSPAや駅ビル系ブランドの後追いに終始して生彩を失っています。いい加減にOEMや売れ筋追いのQRといった小技に終始するのは止めにして、リスクを張った斬新なオリジナルを競って欲しいものです。
 街を歩いても幼稚園児的なスイート系や貧乏臭いナチュラルレイヤード系ばかりで、オオッと振り返るような洗練された若い娘にはとんとお目にかかりません(何故かオバサンには時々、凄く洗練された人を見るが)。シンガポールなら逮捕されかねないような露出過剰なギャルも滅多に見なくなったし(渋谷に‘街の水着’姿が氾濫した往時が偲ばれます)、等身大感覚が蔓延してだるい格好ばかりが氾濫しています。ファッションに夢を追って斬新や洗練を競うという気迫が若い人から消え去って久しく(原宿交差点をうろつく田舎臭い歌舞伎者など論外!)、東京の街はホントにつまんなくなってしまいました。
 僕らの若い頃(70〜80年代)には目一杯お洒落した若い娘がストリートにもディスコにも溢れ、日に何度もオオッと振り返ったものです。70年代初期の3Mブーム当時(ロンゲットのアウターに超ミニのスタイルが氾濫した)や80年代末期のボディコンブームの頃(ワンレン・ボディコン・Tバックがお約束でした)など、目移りして首が痛くなったほどでしたよ。発展途上だったのかも知れませんが、若い娘にお洒落を競うという気迫が充満していたのは間違いありません。そんな熱気に満ちた時代に較べれば、今の東京は気が抜けてるというかお洒落に夢が無くなったというか、酷く退化してしまったように見えます。最期の希望の星だった109もあっけなく黒船ファストSPAに押し潰されてしまい、東京はホントにつまんない街になってしまいました。
 経済が衰退して貧乏な人が増え、若者にも社会に活力が無くなり、不安ばかりで将来に夢が持てなくなったという社会情況もともかく、ファッション業界が小技に終始して退化してしまい、斬新な提案力を失ってしまった事も大きな要因と思われます。OEMやQRといった小技を捨て、もう一度、正面からファッションの夢を提案しましょうよ!
 2010/05/21 09:08  この記事のURL  /  コメント(0)

0.6%の誤差でした!
 東京郊外に開業した某巨大SCの初年度売上を小耳に挟みましたが、それは当社が開業一年前に予測した数字と0.6%しか違いませんでした。06年10月に開業した「ららぽーと豊洲」の初年度実績も292億円と、当社の開業前予測の296.8億円と1.5%しか違いませんでしたし、筑波エクスプレス沿線に07年3月に開業した「流山おおたかの森SC」の初年度実績も184億円と、当社の開業前予測の178.2億円と3.2%しか違いませんでした。08年10月に開業した「南砂町スナモ」の初年度実績も181億円と、「アリオ北砂」の開業が遅れた場合の当社予測値180億円(「アリオ北砂」が開業すれば151億円に急落すると予測)と0.1%しか違いませんでした。
 という訳で当社のSC売上予測システムには自信を深めているのですが、外す事が皆無とは言えません。平均すれば予測誤差は5%以内に収まっていますが、08年以降開業の42施設中、現在の所、2施設がこの許容誤差を超えて予測値を下回り、1施設が上回っています。予測段階との競合関係の変化などもあるかと推察されますが、より正確な検証と予測に努力したいと思っています。当社予測値に疑問を持たれた方は是非、御指摘を頂きたく存じます。直ちに再検証してお答えします。
 2010/05/20 09:27  この記事のURL  /  コメント(0)

価格破壊は止まらない
 月例の定点観測で「フォーエバー21」の店頭を一巡していると水着売場が大きくなっていましたが、その価格には改めて驚かされます。ブラとショーツでほぼ2000円という価格は、これまでの国内ブランドの常識であった9800円という価格ラインの半分どころか4分の1に過ぎません。パラパラという展開だった時はそれほどインパクトを感じなかったのですが、壁面いっぱいに並ぶとさすがに価格破壊パワーが実感されます。法外な価格の水着を並べる百貨店や専門店はいったいどうなるのでしょうか。
 価格破壊は水着に留まらず下着にも波及しています。これまで「チュチュアンナ」さんのブラ&ショーツで1900円という価格を劇安だと思っていたのに、「ジーユー」はブラ790円、ショーツ290円という超がつく劇安価格で売り出すとか。‘990円ジーンズ’の時みたいに価格破壊競争になって、そのうち‘ショーツ100円戦争’なんて事態になってしまうのかも。109系セクシーランジェリー御三家なんて、もう法外価格になってしまいましたネ。
 靴の世界でも「東京靴流通センター」のチヨダが‘990円靴’を大々的に売り出しており、たいして安くもなく品質神話も未確立の「ユニクロシューズ」なんて影が薄くなってしまいました。
 ようやく景気も底を打ってデフレも一巡したかのような錯覚があるようですが、消費者の感性退化と生産地のさらなる途上国移転が続く限り、価格破壊は止まる所を知りません。「ユニクロ」や「ジーユー」さえさらなる価格破壊に脅かされる事態に至るのでしょうか。喉元過ぎれば・・・・という訳には行かないようですネ。
 2010/05/19 09:23  この記事のURL  /  コメント(0)

古い店には巨額の埋蔵金が眠る
 長らく業績が低迷する専門店チェーンの再生策に取り組む機会が時折ありますが、既にリストラで絞り切られて逆さにしても資金が出ない状況かと思いきや、意外な埋蔵金がざくざく出て来て吃驚する事があります。先のない不採算店舗を撤退リストに入れてシミュレーションすると、長期低迷の専門店チェーンには店舗年令の古い店が多いため、除却損がまったく出ないばかりか巨額の保証金が戻って来るのです。
 今日でこそ敷金と同質化して基本家賃の10ヶ月分という相場が定着していますから坪当たり20〜50万円で済む保証金ですが、90年代までは坪当たり百数十万円が当たり前だったのです(人気の駅ビルなんて坪300万円なんてケースもありましたネ)。そんな馬鹿なとお思いでしょうが、バブル期までは郊外SCでさえ「建設協力金」というのがあって、何だかんだと坪百万円近く積んだものなのですよ。ゴルフ会員権の感覚と言えば良いのでしょうか。
 古い店を撤退すると巨額の埋蔵金が戻って来ますから、黒字店舗でも衰退が著しいなら埋蔵金目当てに撤退するのも選択肢でしょう。中にはゴルフ会員権同様、『返す金が無い』と開き直るデベもあるそうですから、過払い金利同様、早めに回収する方がお利口だと思いますよ。
 2010/05/18 09:11  この記事のURL  /  コメント(0)

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プロフィール
小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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