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ロジスティクスVMDは効果絶大
 先週26日に開催したSPAC研究会は『最新ロジスティクス技法総研究』をテーマに行いましたが、会場は立ち見が出るほどの盛況で熱気ムンムンとなり、あまりの人熱れに体調を崩す人が出るほどでした。こんな地味なテーマに170名近いメンバーが熱心に参加するというSPAC研究会の真摯な雰囲気は、部外者にはちょっと想像がつかないかも知れませんネ。それだけ実務に直結するノウハウが確かに提供される研究会だという事なのですよ。
 メンバーアンケートを見る限り、前回以上にロジスティクスVMDの理解が進み、新規投入・移動のサイクルと合わせて毎週/毎月、再編集VMD運用を定期的に実施しているメンバー企業が増えていました。実施メンバー企業の商品回転は未実施メンバー企業より格段に高く、逆にロス率は格段に低いという結果に、意を強くした次第です。やはり、ロジスティクスVMDは効果絶大なんですネ!幼稚園児のお遊技的VMDでは経営効率は改善出来ませんよ!!
 ロジスティクスVMDにせよ出店戦略にせよネット販売戦略にせよ、SPAC研究会で提供される情報と技術は確実にチャンスを極大化しリスクを極小化するもので、参画企業と非参画企業では次第に格差が開いてしまいます。コストパフォーマンスも抜群ですから、非参画企業は一刻も早く入会される事をお勧めします。※入会御案内はこちら
 6月例会は24日(木)に『SPAのビジネスモデル総研究』をテーマに第一世代SPAから第四世代SPAまで、最新の韓流SPA研究報告も加えて開催します。来週のSEOUL取材に基づくイ・ランド社のビジネスモデル研究や明洞での「UNIQLO」VS.「SPAO」の戦況報告は見逃せませんよ。乞う御期待でしょう!
 2010/05/31 09:08  この記事のURL  /  コメント(0)

「D&G」が日本撤退
 今朝の日経はドルチェ&ガッバーナが日本事業を縮小すると報じていました。若向けで手頃な「D&G」は単価が低くて人件費に見合わないとして、全18店舗を来年一月末で閉鎖して販売を終了するそうです。その分、経営資源を中国などの成長市場に集中するとしています。日本国内売上約100億円の内、「D&G」は30億円を占めるに過ぎず、主力はファーストラインの「ドルチェ&ガッバーナ」ですから、そんな選択もあるのでしょう。高級消費低迷という昨今の情況下では、逆に手頃なセカンドラインを拡大する方が順当な選択かも知れません。
 ドルチェ&ガッバーナは日本市場の販売戦略に極めて慎重で、品揃えが十分に出来ないとして昨年、伊勢丹本店から撤退しています(歩率で揉めたとも聞きます)。伊勢丹本店の「ドルガバ」を愛顧していたルン妻にはショックだったようですが、今回の「D&G」撤退の報にも、やがて「ドルガバ」も日本から撤退するのかしらと心配していました。
 何年か先にはエッジの効いたラグジュアリーブランドが少なからず日本市場から撤退してしまい、SEOULや上海に買い出しに行く日が来るのかも知れません。日本の消費文明が衰退し続けラグジュアリーブランドもどんどん撤退して行けば、トーキョーはアジアのファッションキャピタルの地位を失って辺境の都市に転落してしまいます(モーターショーやテキスタイル展ではもう辺境都市に堕ちてしまいましたが・・・・)。そんな事にならないよう、お金にゆとりのある方は『等身大』なんて言わないで頑張って買ってあげましょうネ。株で損するよりは気前よく散財した方が気分もいいでしょう!
 2010/05/28 09:09  この記事のURL  /  コメント(0)

「DoCLASSE」が気掛かりです
 時々新聞広告を見かけるミセス向けアパレル通販の「DoCLASSE」が気掛かりです。日本ランズエンドの社長をなさっていた林恵子さんが07年9月に創業したミセス向け通販SPAなんですが、ポリシーやイメージは素敵なのに商品やブランディングがいまひとつなのです。
 「年齢を超えて美しい」をテーゼとする9人委員会のエレガントなミセス達にも、ランズエンド社の顧客第一主義を継承した丁寧なカタログ作りや営業姿勢にも痛く共感するのですが、カタログに見る商品も提案するスタイリングもあまりにミセス過ぎて若々しさや華やぎを欠き、アッパーモデレートな価格とのギャップを感じてしまいます。当社のコーディネーター達に聞いても『ローカルのオバサンにしか売れない』『つまんない商品なのに高い』と手厳しい評価しか出ず、ルン妻にカタログを見せても『外には着て行けないわネ』と素っ気無く、新聞広告とカタログ配布主体(もちろんウェブも)の古典的なブランディング手法にも限界を感じます。
 「年齢を超えて美しい」素敵なミセス達を応援したいという「DoCLASSE」の丁寧な営業姿勢が評価されるだけに、もったいないなと思うのです。洗練されたVMDでスタイリングを訴求する実店舗を軸にTVショッピングや顧客参加のサロンショーも展開し、華の在るブランディングを仕掛けるべきでしょう。クリエイティブな外部スタッフも活用してシルエットやディティール、柄にも若々しさと華やぎを加え、ルン妻のワードローブに加えたくなるような素敵な商品にして欲しいものです。
 大きなお世話なのでしょうが、何故か気掛かりな会社なんです。薄っぺらく退化した若い娘がうざったい還暦男には「年齢を超えて美しい」素敵なミセスが眩しいのかも知れませんネ。
 2010/05/27 09:05  この記事のURL  /  コメント(5)

EV時代の主役はBYDとテスラ
 トヨタ自動車が米国テスラ・モーターズ社とEV事業で包括提携する事になりましたネ。HB車で先行していてもEVに先手を打っておくべきと判断したのでしょう(NUMMI工場の再活用による米国世論の支持獲得も大きかったと思われます)。アップル方式の水平分業で生産する高性能EVスポーツカー(デカプリオもプリウスから乗り換えた)が注目されるテスラ・モーターズ社にはダイムラ−社も出資してEVの共同開発を進めていますよ。
 テスラと並んでもうひとつの台風の眼となっているのが中国のBYDオート社で、リチウムイオン電池を安価に自社生産出来る同社はHB/EVの自社生産と他社への電池供給で『電気自動車時代のインテル』を標榜しています。米国の著名な投資家ウォ−レン・バフェット氏が投資しているのに加え、ダイムラー社やフォルクスワ−ゲン社がHB/EVの開発で提携している注目企業です。
 EV時代になれば自動車メーカーに加えて家電メーカや自転車メーカも参入し、電池とモーターを軸とした水平分業が進んで自動車生産は一変してしまうでしょう。そのキーを握っていると考えられるのがテスラ社とBYDオート社なのです。何でリチウムイオン電池で先行したパナソニックがキーになれないのか残念と言うしかありません。インテルやアップルのような、キーデバイスから製品やアプリケーションまで拡がるマーケティング戦略を描けなかったからなのでしょう。電気屋さんも洋服屋さんも、スマイルカーブ戦略に注目すべきではありませんか。
 当家も次世代はHB車と決めていたのですが、愛顧しているメルセデスはクリーンディーゼルやダウンサイジング・ターボにこだわってHB車ラインナップの目処が立たず、ルン妻車の経年劣化もあってまたもレシプロエンジン車の購入と相成りました。ルン妻は私が勧めたレクサスHBを言下に拒絶し、メルセデスの新型へ乗り替える事を選択したのです。
 2010/05/26 09:12  この記事のURL  /  コメント(0)

明日のSPAC研究会はロジスティクスがテーマです
 月例のSPAC研究会が明日に迫っています。今回のテーマは『最新ロジスティクス技法総研究』で、企画・調達〜配分・補給〜再編集・移動のロジスティクスを検証して最も効率的な運用プロセスを探ろうというものです。
 市場のパイが拡大期にあった98年頃までは商圏や商業施設の格差が許容範囲に収まって一元的なロジスティクスが可能でしたが、経済の衰退とデフレの進行で市場のパイが萎縮して行く今日では商圏や商業施設の格差も加速度的に開きつつあり、一元的なロジスティクスが壁に当ってしまいました。ギャップ社のようにフラッグシップ/レギュラー/セールアウトと店舗布陣を分け、ロジスティクスとVMD運用を露骨に変えるという選択はもちろん、いっそ店舗をA級立地の一軍店舗とB級立地の二軍店舗に再編し、二元的なロジスティクスとVMD運用を仕組むべきではないか、という提案が今回の骨子なのです。アウトレット店も含めば三元(三段階)ロジスティクスと言うべきでしょう。
 ちょっと難しいお話に聞こえるかも知れませんが、企画・調達した商品をどう配分・補給・再編集・移動すれば最速かつ最低ロスで消化出来るか、店舗布陣の再配置からVMD運用、DCの機能まで含めて追求しようというものなのです。VMDはロジスティクスと一体の組織的テクノロジーであり、販売員さんのお遊技とは違うのですよ!
 戦略から実務技術まで一貫する真摯な追求こそSPAC研究会の真骨頂であり、今回のテーマではそれを如実に実感する事が出来ます。今からでも遅くはありません。退化の隘路から抜け出して進化のチャンスを掴みたい経営者は是非、明日のSPAC研究会にオブザーバー参加をお申し込み下さい。
 ※研究会御案内はこちら
 2010/05/25 09:11  この記事のURL  /  コメント(0)

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プロフィール
小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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