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残念でした!
 3月は既存店売上を16.4%も落としたユニクロですが、4月も低迷するなら消費の流れが本格的に反転した証左となると期待していたのですが、各SCの売上動向を先んじて調べたところ、20日段階では前月より12ポイント近く回復しています。2月末で916店もあるユニクロの内20店舗ほどのデータに過ぎませんし、月末まで何があるかわかりませんが、計算上は94.5前後と小幅前年割れに踏み止まりそうなのです。残念ではありますがユニクロ人気は底堅いものがあり、2003年のような劇的失速は期待出来そうもありません。消費傾向の本格反転は少し先になりそうですネ。
 2010/04/30 08:04  この記事のURL  /  コメント(0)

小嶋さん、社長御就任おめでとうございます!
 セシルマクビーを展開するジャパンイマジネーション社は27日、小嶋裕之専務が同日付けで社長に昇格し、創業家の木村達央社長は代表権のある会長に就任する人事を決めたそうです。同社は当社のSPACメンバーで、小嶋さんとは日頃からブランド政策やマーチャンダイジングについてよく議論していた仲ですから、サプライズな社長就任に嬉しくなりました。まずはおめでとうございます。低迷する109市場ですが、リーディング企業のひとつである同社が現場主導で元気になれば流れも変わるに違いありません。小嶋新社長の活躍に期待しましょう。
 元々、セシルマクビーは109世界を代表するファストSPAですから、もっとスケール感とスピード感、トレンド鮮度を加えれば、外資ファストSPA打倒の先鋒となれるはず。商品回転なんか年間17〜18回転とH&M(年間4.2回転)より何倍もファストなんですよ!小嶋さん、セシルマクビーをフォーエバー21に張れるスケール感のファストSPAに化けさせましょうネ!
 2010/04/28 09:18  この記事のURL  /  コメント(0)

百貨店のリストラはまだ3合目
 中国や韓国の百貨店業界やアパレルビジネスを泥縄で研究していますが、日本語のレポートは体系だったものがなく、やむなく親しいアナリストの方々から英文のレポートを取り寄せては怪しい英語力で必死に読破しています。
 ある中国人アナリストのレポートでは米日韓中4ヶ国の百貨店を比較していましたが、以下の2点が興味深く思われました。ひとつは人口1000人あたり百貨店売場面積で、米国の165平米、日本の53平米、韓国の32平米に対して中国は8平米に過ぎず、幾らでも出店余地があるというもの。ひとつは、米国の大手百貨店が40%以上ものグロス・マージンがあるのにひと桁利益率に留まるのに対して、中国の大手百貨店はグロス・マージンが30%程度なのに営業利益率は10%を超えている、というものでした。
 我国の百貨店業界では『委託・消化取引に依存してグロス・マージンが低いから儲からないので、買取の自主仕入れを拡大すべきだ』という指摘が繰り替えされて来ましたが、米国の百貨店は買取比率が極めて高く(靴や宝飾品を除く大半が買取)グロス・マージンが大きいにも関わらず必ずしも高収益でない一方、日本以上に委託・消化取引に依存してグロス・マージンが薄い中国の大手百貨店は遥かに高収益だという現実をどう見るべきなのでしょうか。答えははっきりしていますよ! 
 中国の百貨店は増え続ける都市人口に比べて絶対店舗数が不足しているとは言え、その販売効率は年坪100万円以下と日本の百貨店(平均して年坪328万円)に比べると遥かに低いのが実情です。低販売効率でグロス・マージンが薄くても高収益なのは、営業に不必要な無駄な人材を抱えていないからなのです。日本の百貨店は営業に関係の無い後方要員を大量に抱えており、中国の百貨店より遥かに販売効率が高いのに儲からないというのが実態なのです。
 リーマンショック以降の販売不振下で百貨店のリストラが進んでいますが、それらは派遣店員と重複する人員や不要な後方部門に特化されておらず、削ってはならない営業要員の削減が目立ちます。ショッピングセンター型レジシステムを導入してキャッシャー/サッカー要員と管理要員を一気に削減しない限り、百貨店のコスト構造は変わりませんよ。その意味では、百貨店のリストラはまだ3合目と言うべきでしょう。
 2010/04/27 09:07  この記事のURL  /  コメント(0)

いまさらユニクロ?
 24日、新宿高島屋12Fにユニクロの大型店がオープンして当日の入店客は33%増えたとか。とりあえずは高島屋の期待したユニクロの集客力が発揮された訳ですが、新宿地区のユニクロはこれで9店目になりますから、わざわざ高島屋内のユニクロに足を運ぶ客がどれほどいるのか疑問です。1650平米というスケールは路面店を除けば最大級だそうですが、高島屋が期待する集客効果は何時まで続くのでしょうか・・・・
 3月のユニクロ既存店売上は16.4%減と03年3月の19.3%減以来の落ち込みとなりましたが、同月はニトリも5.4%減と暗転しています。同月の百貨店売上減少巾が3.5%と縮まった事、昨12月から目立ち始めた高級ブランドや宝飾品の回復がジリジリと拡がっている事を勘案すれば、既に流れは変わったと見るべきでしょう。シャネルやエルメスに続いて、あのLVまで一部店舗は浮上しています。いまさらユニクロ導入なんて、高島屋さん、ちょっとズレ過ぎていませんか!これで4月のユニクロ既存店売上が3月に続いて落ち込めば、もう決定的ですネ。
 2010/04/26 09:16  この記事のURL  /  コメント(0)

小技を捨ててブランドの本道に回帰せよ!
 今日は午後から『在庫強制回転・再編集運用VMDゼミ』、夕刻からは月例の『販売データ交換会』を開催します。業界に蔓延する幼稚園児のお遊技のようなVMDとはまったく一線を画する、ロジスティクスと連係して組織的に運用する、グローバルに通用する‘大人のVMD’を体系的に教えるゼミなのですが、業界の認識は定員がようやく埋まるぐらいのもので、満員でお断りするところまではなかなか行きませんネ。これではグローバルに進化するアジアの業界に置いて行かれそうです。
 QRにせよVMDにせよ、日本人は器用な小技を労してブランディングやロジスティクスの本道を見失う傾向が著しく、本道を真直ぐに追求する欧米やアジアとは異次元の隘路に陥っているように思えます。90年代以降のQRとOEMを軸としたMD依存のビジネスモデルなど、実は進化ではなくガラパゴス的隘路だったのではないでしょうか。
 小技を労してブランドの本質を希薄化させる今日のアパレル業界は出口のない末期的な壁にあたっており、リーマンショック以降の販売不振も実はその欠陥が露呈したものだったのではないかと疑われます。生産現場が遠くアジア諸国に移って商品企画・開発が生産技術と乖離し、店頭対応の小技だけが一人歩きする業界の現状では、グローバルな競争にはとても耐えられません。
 萎縮する国内市場に見切りを付けてアジア市場を拡大せんとする動きが過熱していますが、今の日本ブランドはコンセプチュアルな韓流SPAはもちろん、欧米ブランドの生産受託でノウハウを獲得した地場のファクトリーブランドにも見劣りがするのが現実で、アジア市場で勝ち残れるとは到底、思えません。QRやOEMといった器用な小技を捨て、生産技術に直結した商品開発と本道のブランディングに回帰しない限り、アジア市場獲得はおろか、日本市場でも衰退を止められませんよ!
 2010/04/22 09:26  この記事のURL  /  コメント(0)

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プロフィール
小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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