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今日のSPACは大盛況になりそう
 今日は午後から原宿の東郷記念館で月例のSPAC研究会を開催します。『マルチ・チャネル販売総研究』をテーマにネット/ケータイ販売の最新情況とメンバー各社の取り組み情況を検証し、今後の戦略展開を提じる予定です。既に詳細なレポートが出来上がっていますが、ネット/ケータイ販売の伸びと運営経費率の低さは注目に値します。成長性でも収益性でも店舗販売を大きく凌駕していますから、店舗に巨額の投資をするより手軽な投資で大きく稼ぐネット/ケータイ販売に注力するのは当然の選択だと思います。
 店舗販売から参入する場合の成功ポイントは、フルフィルメントは支援業者に任せて軽装備に徹し、店舗と同じ商品を多様なアプローチで編集してウィークリーに更新し、CRMだけは自ら行なって店舗とネットの相互顧客誘導を図る、というものでしょう。ネット/ケータイ専業の場合は初期からフルフィルメントを自ら行ない、デジタル圧縮トレード・オフに徹した低価格・高鮮度商品をウィークリーに更新し、店舗兼業とは比較にならない高速回転を実現する事だと思います。
 今回はユナイテッドアローズEC統括チームリーダーの相川さん、劇安ネット/ケータイ販売SPA「夢展望」社長の岡さん、アパレルウェブ社長の千金楽さんという注目の顔ぶれでバネルも開催しますので、乞う御期待でしょう。パネルで岡社長を御紹介する時は当社コーディネーターが「夢展望」の劇安3980円スーツを着て登場しますよ。
 既に160名を超える参加お申し込みを頂いていますから、メンバーの関心は並み大抵ではありません。立ち見が出ない様に補助椅子の準備もしておきましょう。
 2010/03/24 09:08  この記事のURL  /  コメント(0)

3月の都内百貨店婦人服はついに浮上する!
 先週の木金と開催した月例『販売データ交換会』では都内各百貨店から前年クリアの報告が相次ぎ、百貨店売上がついに浮上という良報に沸きました。既に12月頃からプレタや特選から回復が始まっていましたが、紆余曲折を経ながら2月、3月と回復する領域が拡がってきたのです。紳士服は店舗によって勢いに差が在りまだ水面下となりそうですが、都内百貨店の婦人服は20ヶ月ぶりの浮上が確実視されます。
 とは言え、回復は景況感の底打ちや株価の回復、節約疲れによる消費回帰によるもので、百貨店や百貨店ブランドの凋落が止まった訳ではありません。百貨店の法外価格が是正された訳でもNBのマンネリ企画が一新された訳でもありませんから、駅ビルや低価格SPA、ネット/ケータイ販売などへの顧客流失も止まるはずがありません。顧客の回帰に一安心して『喉元過ぎれば』を決め込むようなら、もっと悲劇的な結末が待っているのかも・・・・・・今こそ百貨店の抜本革新が急がれますネ。
 2010/03/23 09:06  この記事のURL  /  コメント(0)

H&M社はインディテックス社を抜いていない!
 18日付け日経朝刊の『世界の衣料専門店09年度売上高』というコラムでH&M社がインディテックス社を抜いて衣料専門店で売上世界一になったと報じていましたが、これは明らかな間違いです。記事では各社の09年度(H&Mは09年11月期/インディテックスとギャップは10年1月期)売上をドルベースで比較し、H&M社が16586百万ドル/インディテックス社が15884百万ドルとしてH&M社がインディテックス社を抜いたとしていますが、H&M社の売上は「付加価値税」(消費税)を含んでいるのに、インディテックス社の売上には含まれていません。
 通常、企業の売上は消費税を含まないもので、どうしてH&M社だけ含んだ数字を採用しているのか理解に苦しみます。H&M社の付加価値税を含まない売上は14195百万ドル、同じくインディテックス社の売上は15185百万ドル(直近レートで換算)ですから、グローバルSPA首位の座はインデイテックス社であり、H&M社は2位のままです。但し、売上伸び率はH&M社が24%、インデイテックス社は8.1%でしたから、このままいけば10年度にはH&M社が抜き去る計算になります。日経の報道は1年先走ってしまいましたネ。
 2010/03/22 09:06  この記事のURL  /  コメント(0)

桜木町の「コレットマーレ」はもったいない
 木曜の午前中に19日に開業する桜木町駅前の「TOCみなとみらいコレットマーレ」のプレス公開に行って来ました。JR桜木町駅を出てみなとみらいへ抜けるコンコースの入り口という一等地に位置する「コレットマーレ」は電車からの視認性も抜群で、事実上の駅ビルと言えるでしょう。ショッピングフロアはB1〜5Fで、6F〜8Fはレストラン街とシネコン、フィットネスクラブ、10〜19Fにはホテルが位置します。
 1Fは「トップショップ/トップマン」「キットソン」「フリーズマート」「アズール・バイ・マウジー」など目玉テナントが揃うものの他フロアの構成はストーリーを欠き、4Fは脈絡のない雑居ビル的構成を否めず、B1もオフィスビル下のコンビニアーケードといった感じで、1F以外の集客力には疑問符が付きます。建物は大変立派で天井も高く広々としているのですが、テナント配置は総じてスカスカの大型区割りで、1Fの目玉テナントを除けばどのテナントも在庫は異様に疎らでした。もっと多数のテナントを駅ビル感覚に詰め込めばバラエティも豊富で楽しくなったのに、一等地だけにもったいないなと思いました。
 大目玉の「トップショップ/トップマン」はワンフロア700平米とロンドンの旗艦店を知る者にはコンパクトで、セレクトもヴィンテージも欠くPBばかりの平板な構成にも「NEXT」かと見紛う量販的な陳列にも失望しました。これではブランドが傷ついてしまいますよ!一刻も早い直接進出が望まれますネ。「キットソン」もスカスカの構成で密度感がなく、イベント販売だけでは息切れそう。「イーブス」も相変わらず売れそうもない陳列でパッとしませんでしたが、「アズール・バイ・マウジー」と「フリーズマート」だけは元気いっぱいでした。
 こんな一等地の立派な建築によくもこんなストーリーを欠くスカスカのテナント構成を組んだもののだと、『もったいない・・・・もったいない・・・・』と呟きながら「コレットマーレ」を後にしました。
 2010/03/19 09:18  この記事のURL  /  コメント(0)

退化するVMD
 近頃は新たに開設された商業施設でも斬新なVMDを見る事がなく、システム的にも技術的にも美術的にも退化が著しいと感じます。業界紙誌で紹介されるVMDも皆、幼稚園児のお遊技の域を出ず、ロジスティクス面の仕掛けも美術的洗練も欠く酷いものばかりです。そんな幼稚なVMDが業界で巾をきかせているのは、企業が在庫消化システムやブランディングとしての会社ぐるみのVMDを放棄し、VMDが売場スタッフの自己啓発的お遊技に堕しているからでしょう。現場を預かる若い人達の感性と知性の退化も著しく、高度な手法を教えても身に付かないと会社も諦めているのかも知れません。
 VMDひとつ取り上げてみても業界の退化は著しく、ビジネスモデルの骨格として店舗運用に定着している外資SPAとは雲泥の差を感じます。若者の感性と知性の退化はファッション業界のみならず小売業から製造業まで広範に影を落としており、日本経済のグローバルな地盤沈下をもたらしています。私が企業に望むのは、諦めないで現場にきちんと技術と仕組みを学ぶ機会を与える事です。現場の退化を放置しては企業の退化を招いてしまいますよ!
 という訳ではありませんが、4月22日開催の『在庫強制回転・再編集陳列VMDゼミ』に御注目頂きたいと思います。導入した各社でも効果絶大という御評価を得た最新VMD技法ですから、逸早く学んで下さいネ!
 2010/03/18 08:59  この記事のURL  /  コメント(0)

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プロフィール
小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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