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忙しいよ〜!
 昨年からの幾つかのプロジェクトに1月末から新たなブロジェクトが加わり、2月に入っては一時止まっていたプロジェクトも再開して忙しくなり、今週はそれらに一般紙誌の原稿執筆や取材、プロトタイプ店舗の設計作業も重なって稼働率が限界近くまで上がってしまいました。新年度に入ればまた新たなプロジェクトも動き出すでしょうから、暫くは忙しさが続くのでしょう。さすがに当社もリーマンショック前後からプロジェクトが減少して稼働率が低下していましたが、ようやく底を打った感じがします。
 ここ2年間で減った仕事はすべて百貨店と百貨店アパレルに関わるものばかりで、昨年秋以降に増えた仕事はすべてSCや駅ビル狙いのSPA開発、とりわけ低価格なカジュアル業態やファスト業態に関わるものです。ホントに時代は一変したと感じますネ。もとより百貨店人は自信過剰でノウハウにお金を払う習慣がなく、百貨店向けの基礎研究は採算性がありませんでしたから、手を退いて正解でしょう。
 忙しくなって来るとスタッフ不足が足を引っ張りますが、ギャルOL担当コーディネーターの後任は未だ見つかっておらず、ちょっと不安になって来ました。どなたか適材はいらっしゃいませんかネ。意欲あるお嬢さんの御応募をお待ちしています。
 2010/02/25 09:15  この記事のURL  /  コメント(0)

サムスンはスゴイ!カッコイイ!
 サムスン電子の躍進が止まりません。既に09年度で10兆900億円を売り上げて8736億円の営業利益を叩き出し、米国でもアジアでも欧州でもソニーやパナソニックを引き離して独走している感があります。崔志成CEOは「ビジョン2020」で20年度の売上を4000億ドル(36兆円)にすると打ち上げていますから、ファーストリテイリングの5兆円なんて可愛いものですネ。
 「週刊ダイヤモンド」2月27日号の特集『ソニー・パナソニックVS.サムスン』に拠れば、サムスン電子の幹部に求める進化はユニクロの比ではなく、TOEIC900点以上でないと入社出来ず、既存社員も800点以上が必須で920点以上でないと課長にも昇進出来ないとか。社内の競争は極端で、同年齢で年収が3倍も違ってしまうそうです。「週刊ダイヤモンド」の記事はVS.と言うよりサムスンの一人勝ち一色で、ソニーやパナソニックの敗色が際立っていました。これはビジネスマン必読の好特集だと思いますよ。
 そんなサムスンのスゴさよりも、ファッション関係者が注目すべきはサムスン製品のデザインの洗練性です。『デザインが経営の頭脳であり、マーケティングが血液だ』と幹部が公言するほどデザイン戦略は突出しており、商品企画段階から機能とデザインが一体で開発される製品は、エッジデザインの超薄型LED・TVに象徴されるように極めてミニマムに洗練されています。私も薄型TVを買い替える時は迷わずサムスンを選びましょう!
 そんなサムスン製品に比べると、ソニーやパナソニックの製品は洗練を欠いた二世代は前のローカル商品にしか見えません。もはやサムスン製品のデザインはアップルやブルガリと洗練度を競う域に到達しており、それに較べればユニクロの店舗デザインや商品デザインはローカル臭の強く残る洗練を欠いたものと言わざるを得ません。柳井さん、真にグローバルブランドとなるにはまだまだですネ。
 2010/02/24 09:46  この記事のURL  /  コメント(0)

VMDの奥義を伝えたい
 VMDにはロジスティクス・マネジメントという物理的な側面とブランディングという美術的な側面があります。商品を計画的に投入・陳列して計画的に販売・消化していくために、陳列アドレスを移動したり在庫を再編集してフェイスを回転させて行くという極めて物理的な側面の一方、ブランドの訴求するライフスタイルやカルチャーを繊細なスタイリング提案と洗練されたカラーリング、生け花にも通ずる韻律の陳列フォルムで表現するという美術的な側面があるのです。
 どちらもVMDの本質ですが、それを理解し洗練された物理的・美術的技法をもって実務を取り仕切る人材に、私は少なくとも日本国内で逢った事がありません。業界で名を馳せる若手プロデューサーの作品も、デジタルに感性を圧縮された若者に媚びるアニメ的なお遊技ばかりで、物理的なシステム整合性も美術的な洗練も見出せません。ユニクロのVMDなど、金型で量産された安手のプラスティック玩具を色盲的センスで機械的に並べた倉庫陳列にしか見えないのです。
 世界中の店舗を見て来ましたが、前述したどちらかの側面を実現している店舗はあっても両面を実現している店舗は極めて稀で、ある瞬間では実現しても他の時点では崩れているのが大半でしょう。それはVMDの奥義を一握りのエリートが握っているだけで、現場に技法を伝えていないからです。売場は商品を消化回転させる場ですから、一瞬たりとも止まってはいません。だからこそ、売場スタッフに奥義を伝えて日々の情況に即したVMDを実践させないと成果は得られないのです。あまりに必然の理なのですが、残念ながら本気で企業文化に定着させようとする企業は見た事がありません。
 私が20代から30年以上かけて極めたロジスティクス・マネジメント手法と美術的ブランディング陳列技法を後進に伝えたいと毎年、両面のそれぞれに立脚したセミナー(『再編集陳列ロジスティクスVMDゼミ』と『ブランディングVMDゼミ』)を開催していますが、残念ながら理解が拡がっていく気配は感じられません。アニメ的に感性を圧縮されて行く若者に、いったいどうこの奥義を伝えたらよいのでしょうか・・・・
 2010/02/23 09:03  この記事のURL  /  コメント(0)

新規開店のVMDセッティング
 先週金曜の午後、週末に開店する某OL向けクロージング&ソワレSPAのVMDセッティングを行いました。私がストアデザインもVMD手法も立案したブランドの第2号店で都内ターミナル店としては第1号店ですから、手を抜くわけにはいきません。
 駅ビル3Fの百貨店と繋がるところに位置する仮囲いに覆われた店舗に到着すると、内装はほぼ指示通りでしたが什器レイアウトと商品のグルーピングがズレていました。まずは顧客導線とミラー前の販売空間を確保すべく、ステージから什器まで適正位置に置き換えて(ステージも什器も大型なので移動は男手4人掛かり)照明を合わせます。次にはクロージングをフレッシャー&リクルート系セットアップ、お姉さんOL系セットアップ、カジュアルセットアップ、単品アウターコーディネイト、コートコーディネイトに仕分けて、それぞれに適したトップスを組み込んでルックと色組み(暖/寒/無彩仕分けは常識)を決め込みます。白と紺のハーフトレンチコートにはマリンボーダーPOと白のサブリナパンツ/ストレートパンツを合わせ、上下2段のフェイスアウトを組みました。ソワレもラメニット系単品コーディネイト、スパンコール&レース系単品コーディネイト、カラーフォーマル、ブラックフォーマルに仕分けて、それぞれに適したバッグとシューズ、アクセサリーを合わせてフェイスに組み込みます。最後に単品トップス群を張り爽やかな綿系シャツ&カットソー、トロ艶やかな合繊ブラウス&カットソー、ベーシックな綿混ニット&カットソーに仕分け、配色効果を意識してそれぞれのラックに棚割を組み(型数と色数と効果的な色配列の整合が数学的に大変)、それぞれコーディネイトするクロージングのラックと組み合わせます。最後にディスプレイを指示して、やっと一巡しました。
 60坪強の店舗でここまでやって3時間弱でしたが、神経を集中して一品一品仕分け陳列形状から色順まで指定するので(もっと高価格なブランドでは陳列フォルムの韻律まで組む)、終わる頃には体中の精気が抜けてしまいます。まだ陳列の整理やディスプレイ、POP付けの作業が残るブランドのVMDスタッフを残し、疲れ切った還暦男は這う這うの体で退散する事にしました。皆さん、ご苦労様でした。
 VMDって具体的にどんな事をするのか、少しは伝わったでしょうか・・・・私の場合、これらの現場指揮作業に先行して、店舗設計(環境デザイン/什器システム設計とそのレイアウト/照明デザインなど)やMD展開設計(デリバリー別素材/アイテム/型/柄・色構成、時にはプライスライン設定も)もきめ細かくかつコンセプチュアルに行います。最新のマーケット動向やスタイリング変化はもちろん、美術的建築的な知識とセンス、ロジスティクスや調達プロセスにも精通していないと体系的に整合する効果的なVMDは組めません。ディスプレイごっこのような幼稚園的VMDとは次元が違うのですよ!
 2010/02/22 09:16  この記事のURL  /  コメント(0)

MDコーディネーターを募集します
 業界にもようやく春風が吹き、当社も新しいプロジェクトが加わって浮揚感が出て来ましたが、そんな時に限ってスタッフ不足が足を引っ張るものです。1年半かけて養成した優秀なお嬢さんが専業主婦を宣言して4月末で退職する事になり、ギャル担当(109系ヤング〜OL)の後任を探さなければならなくなったのです。彼女の毎月の店頭スタイリング報告は勘所を突いていて正確な上にイラストも可愛く、クライアントへのブランド政策提案やポジションマップ作成も適確でしたから、手痛い戦力喪失となりそうです。ギャル分野のプロジェクトは増加していますから、1日も早く優秀な後任を探さねばなりません。商品企画やバイヤー、MDのキャリアがある感度の高いお嬢さんがいらしたら是非、応募して下さい。
 当社のMDコーディネーターのお仕事はマーケットに密着して等身大な変化を追い、マーケットの構造変化を掴んでクライアントのブランド政策やMD展開を提案し、新ブランド開発や商業施設開発をサポートするもので、ユナイテッドアローズさんやサンエーインターナショナルさん、フランドルさん、イオンモールさんなどと組んで幾つものプロジェクトを支援しています。まさに激変して行くFB第一線のお仕事と言えるでしょう。
 日常の地道な店頭調査を積み上げてブランド政策やMD展開を提案し、新ブランド開発やテナント構成をサポートするMDコーディネーターのお仕事を通じ、マーケットを見る目を養い、MDの組み方を学び、ブランドのビジネスモデルを知り、現場業務では得難いキャリアを身につける事が出来ます。先輩達も親切に指導してくれますから、意欲あるお嬢さんは是非、チャレンジして下さい。
※詳細はこちら
 2010/02/19 09:05  この記事のURL  /  コメント(0)

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プロフィール
小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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