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正義の鉄槌に逆らうセブン−イレブン・ジャパン
 昨22日、公正取引委員会は株式会社セブン−イレブン・ジャパンに対して加盟店の弁当見切り販売を制限したのは優越的地位の乱用にあたるとして排除措置命令を出した。遅きに失した感はあるが、これでコンビニ業界の長年の悪しき慣行がようやく是正され、貴重な食品の廃棄が削減される事になれば喜ばしい限りだ。
 問題は公正取引委員会の指摘に対するセブン−イレブン・ジャパンの態度で、公正取引委員会が立ち入り検査・聞き取り調査に入った昨年10月以降、弁護士を立てて公取委の指摘を否定するような発言を繰り返し、昨22日に排除措置命令が出てもなお井坂社長が強気の抗弁を繰り返すなど、反省の色がまったく見られない。公正取引委員会が極めて悪質と指摘しているほど明白な違反行為にも拘わらず、排除措置命令という正義の鉄槌に逆らうとは何と尊大な態度であろうか!正義の鉄槌も厚顔無恥な自民党や寡占企業には通じないのでしょうか。
 セブン−イレブン・ジャパンの異常な高収益性はFC店とのアンバランスな力関係がもたらしたものであり、人道的に見てもやがては是正されるべきものであったと思われる。今回の弁当見切り販売に対する排除措置命令がFC店の地位向上の契機となれば幸いだ。
 2009/06/23 09:05  この記事のURL  /  コメント(0)

メンズ担当コーディネーター急募!!
 先週木金と月例の『販売データ交換会』を開催しましたが、何処も値頃商品への売れ行きの偏りとプレセールによる単価ダウンが激しく、15日の折り返し段階では5月より水準を落としています。展示会を見ても各社の方針を聞いても秋物はひと回り価格を落とすところが多く、単価ダウンによる売上の低迷は秋も続きそうです。売上が水面を回復するのはリーマンショックが一巡する10月からになるのでは。
 人の事を心配してる場合ではなく、実は当社もパニくっています。先月末で新米のメンズ担当コーディネーターが突然退職し、メンズ業務がストップしているのです。やっと研修期間を終えて一人立ちしたばかりなのに・・・・クライアントに迷惑をかける訳にもいかず、途方に暮れています。取り急ぎ公募もしていますが、我こそはという方がいらしたら是非、応募して下さい。
 仕事の詳細はエン・ジャパンの掲載ページ、または1月9日付ブログ「スタッフを募集します!!」、を参照して下さい。アプローチはメール(kfm@fashion-net.com)まで。
 2009/06/22 09:38  この記事のURL  /  コメント(0)

迷走する経営
 経営とはマーケット環境と調達環境という両面のアウトサイド・マーケティング、社内の資産と負債、キャッシュフロー、コストと生産性、組織力学というインサイド・マーケティングを見据え、長期短期の意志決定をして戦略を遂行して行くものと考えられますが、視野欠損や意志薄弱に陥って迷走する企業が大半です。アウトサイド/インサイドの情況を判断して戦略を意志決定し、その遂行を監視するのがボード(取締役会)の役割であり、戦略に基づいて日常業務を遂行するのが執行役(経営陣)の役割というのがルールですが、上場企業でもボードと執行役の権限分離は曖昧で、ファッションや流通ともなれば執行役がボードを兼務している企業がほとんどでしょう。
 コンサルタントの仕事もボードのスタンスに立って戦略を起案し執行を監視する役割と執行役をサポートしてテクニカルなお手伝いをする役割が在るようですが、前者のお仕事は買収審査(デューデリ)や企業再生に限られ、定期的な戦略提案や執行評価を委嘱されるケースは少ないのが現実です。執行役をサポートして実務に絡む仕事は成果が目に見えてリアリティを楽しめますが、現場と一体になり過ぎて戦略的視野が狭くならないよう留意しなければなりません。ボードのスタンスで戦略を構想したり執行評価(事業評価やブランド評価)する仕事は広範な見識が求められますが、MBA的な上滑りに陥らぬよう真摯な現場感も求められます。戦略的フォーカスと現場のリアリティを合わせ持つ事がどちらのスタンスでも不可欠ではないでしょうか。
 業界を見渡せば視野狭窄や上滑り、思い込みや勘違いの果てに業績を悪化させるケースが氾濫しており、ボードと執行役の混乱が常態化しています。当社のような戦略コンサルタントはボードのスタンスに立って執行役(経営陣)の過ちを正したり見えていないチャンスに覚醒させたりするのが本業なのですが、何処の会社も外野からチェックされるのは嫌がりますネ。これでは執行役(経営陣)は思い込みで迷走するばかりで、チャンスは極小化しリスクは極大化してしまいます。
 この業界には『馬鹿じゃないの!』としか思えない経営を続けている会社が山程あって、先行きはどう見ても暗そうなのですが、そんな会社に限って外野からアドバイスを聞く姿勢はありません(御機嫌取りはウェルカムのようですが)。盛者必衰の理と申しますから、企業も自然淘汰に任せるしかないのかも知れませんネ。
 2009/06/19 09:07  この記事のURL  /  コメント(0)

展示会に見る御時世
 AWの展示会シーズンもそろそろファイナルですが、昨日はバロックジャパンとセシルマクビーの展示会に顔を出しました。バロックでは“rienda”“Rodeo Crown”は既定路線で手堅くまとまっており、デビュー直後は疑問符を付けたくなった“Jelemets solo”もやっとキャラが固まり、ODM臭くてポジション不明だった“Miel crishunant”も何とか形になりました。バロックさんも一息ついた事でしょうネ。ちょっと壁にあたった感のある“moussy”は展示会の案内がありません。それにしてもバロックのスタッフはプレスから販売員まで皆ナイスバディ揃いでちょっと退いてしまいますが、これも企業文化なんでしょうか。それに較べるとセシルの女の子たちは商品同様に等身大で可愛いよネ。
 セシルの展示会で目立ったのはアニマル柄とスパンコール、ファンシーツィードとデカ・テーラードジャケットでしたが、価格のさらなる手頃化と劇安セット商品の打ち出しのほうが遥かに目を惹きました。バロックの各ブランドはあまり新味はなく加工デニムのアイテムが目立ったぐらいですが、やはり価格をひと回り下げていました。
 他社の展示会もそうですが、手堅く継続の流れを追うか原点回帰するブランドばかりで、AW展だからと言って目立ったトレンドルックを打ち出すのは珍しくなりましたネ。その反面、エッというくらい価格を下げるブランドもあり、御時世が実感されます。消費者主導のトレンドを創り手が追う今日、次は何が出て来るかとコレクションシーンや展示会を注目した時代は遠い過去になりました。
 2009/06/18 09:04  この記事のURL  /  コメント(0)

黄色い袋が原宿を制圧!
 オフィスが表参道なので3日に明けず神宮前交差点を通りますが、何時歩いても“フォーエバー21”の黄色いショッピングバッグが氾濫しており、原宿を歩く女の子の3人に一人ぐらい持っています。これに較べれば白地にロゴを大書した“H&M”のショッピングバッグは小振りで目立ち難く、黄色い袋の十分の一という印象。店内に入ると「H&M」も混んでいるのですが、店頭には“フォーエバー21”のような入店待ちの行列は見られませんし、レジ前に並ぶ人数にも大差があります。バクッとした印象ですが、日々の買い上げ客数は倍以上違うのではないでしょうか。
 銀座店が開店した時に『何もかも大味で可愛くないユーロモードの“H&M”は人気先細りで、多店化は難しい』とボロ糞に言い放ちましたが、“フォーエバー21”の後塵を拝するようでは国内系の新手劇安SPAが出揃う来春には人気凋落の憂き目にあうかも。人気沸騰の“フォーエバー21”とて弱点がない訳でもありません。安可愛いのは原価率の高いODM商品(メーカー企画の仕入れ品)ばかりで、レディスで4割程度、メンズでは過半を占めるOEM商品(自社企画生産委託商品)は安いだけで魅力は今ひとつ。両者の回転は明らかに違いますネ。鮮度や人気と収益のバランスは難しいものです。
 劇安SPAが結集して盛り上がる原宿に押されて黄昏れているのが渋谷で、マルイもパルコも西武もマークシティも人影は疎らで109も9掛け状態が続いています。こうなると今秋の“H&M”開店に続いて“フォーエバー21”にも早く渋谷に出てもらわないと街が寂れてしまいそう。渋谷での劇安SPAフィーバー再現が期待されますネ。
 
 2009/06/17 09:05  この記事のURL  /  コメント(0)

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プロフィール
小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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