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良いお年を!!

 今年最終営業日となった26日は積み上がった仕事を次々と片しているうちに7時半を回ってしまい、定時終了とはいきませんでした。年明けは5日(月)から営業しますが、それまでに片しておかなければならない仕事が山積みで、ゆっくり休めるのは半分くらいになりそう。年明け以降も懸案が山積しており、大恐慌下と言えども暇にはなりそうもありません。確かに百貨店や大手アパレルの仕事は急減していますが、売上低迷を放置出来ないSCのリモデル調査、事業再生や買収にからむデューデリ業務、国民服を目指す新業態開発がらみの仕事などが途切れなくあって、なんとか暇にはならないでいます。
 仕事を納めた翌日の土曜日は久しぶりに箱根翡翠に出掛け、温泉と割烹料理を満喫しました。隠れ里の箱庭のような翡翠はすべてが高質でゆったりとしており、いつものように寛げました。大恐慌下でもここのハイスタンダードぶりは変わらず、六本木あたりのざわついた外資系ラグジュアリーホテルがキッチュに思えます。
 今年のブログはこれでお終いにします。残る数日を年越しの準備や見損なった新設SCのチェックににバタバタと過ごすことになるのでしょう。では良いお年を!!
 2008/12/29 10:21  この記事のURL  /  コメント(0)

買い物ストレスはもう沢山

 イヴイヴの23日、早朝から集中して繊研新聞の原稿と某ブランドの買収デューデリ審査報告書を仕上げ、ルンルン妻の命により令息の成人式用スーツを買いに夕刻から新宿に出掛けました。道は空いていたのですが伊勢丹パーキングは例によって30分待ちで、合理的に判断してサブナード駐車場に駆け込みました。
 不景気にも拘らず伊勢丹は人混みで溢れ買い物どころではない惨状で(それでも大幅な前年割れに苦しんでいると聞くと、顧客はもっと買い物に疲れ果てていると苦言したくなる!!)、目当ての“バーバリーブラックレーベル”の売場も品揃えが片寄って買うものがなく、方法の体で脱出してスーツカンパニーへ直行しました。スーツカンパニーは活気があってもストレスにはならない程よい混みようで、必死に売場を走ってくれるパンツルックのお嬢ちゃんのサポートでテキパキとスーツもシャツもネクタイもジャケットも靴も決まり、全部で9万円ちょっとで支払いも完了(伊勢丹なら倍以上についていたでしょう)。息もつかせぬ買い物ラッシュに令息も私もルンルン妻も疲れ果て、伊勢丹会館に逃げ込んで食事を済ませ、ようやく大山町のお家に帰り着きました。買い物って本当に疲れ果ててしまう。そんな顧客のストレスを伊勢丹はちょっとでも思い遣る事があるのでしょうか?
 そんな訳で我が家の買い物は最近、ほとんどネットショッピングや産直お取り寄せで済ませるようになってしまいました。毎日のように宅急便で買い物が届き、お陰で混雑した売場での買い物に疲れ果てる事も少なくなりました。こ〜れ〜で〜よいのだ〜とは思いながら、店舗小売業の行く末を案じてしまいます。百貨店て何時まで在るのでしょうか?
 2008/12/25 09:16  この記事のURL  /  コメント(0)

バブルの華と清貧の華

 先週は金土と月例の販売情報交換会があって都内百貨店やセレクトショップのバイヤーさん達が参集しましたが、12月の商況は単価ダウンが激しく前月から一段と悪化して二桁減の報告ばかりで、正価販売に固執するラグジュアリーブランドなど6掛け5掛けの惨状だそうです(多くのブランドは値引き販売に走っているが、それでも二桁減は免れない)。消費不振下でも前年をクリアし続けて来た化粧品さえ12月は大きく前年を割り込んでおり、もはや生活防衛に聖域はなくなってしまいました。
 しみったれた話ばかりの中、金曜日はバロックジャパンのパーティとセレクトショップ対抗バンド合戦パーティが重なり、私にしては珍しくお出かけが続きました。ヒルズのグランドハイアットで開催されたバロックジャバンのパーティは目を惹くセクシーキュートなドレス姿のお嬢ちゃんたちが溢れ、さすが109文明のフラッグ企業だと納得。パーティ新聞の記者も来ていましたネ。販売情報交換会を終えて直行した代官山のボールルームではシップス、ユナイテッドアローズ、ビームス、聖林公司などのアマチュアバンドの奮闘に身内がノリノリで、60年代の人気TV番組『福助企業対抗芸能合戦』を思わせるほのぼのとした盛り上がりに心暖まりました。仕事で顔見知りのお嬢ちゃん達が目一杯おめかしして声を張り上げる姿が可愛かったですネ。それにしても会場を埋めたお嬢ちゃん達の格好はバロックジャパンのそれとは比較にならないほど清貧で、焼跡に咲いた『青い山脈』の初々しい若者達を想起させられました。ファッションの世界はホントに広いです!!

 2008/12/22 09:33  この記事のURL  /  コメント(0)

日本人の肌感覚に異変?

 月に一回は駅ビルやファッションビルのブランドショップを一巡して流れを掴むようにしていますが、今秋以降は値崩れが激しく、どのブランドも本来の価格帯からワンライン/ツーライン落としています。恐慌下の生活防衛で価格とバリューの常識が一変したのは当然ですが、価格ダウンに伴う品質ダウンは目を覆うばかりで、品質の常識まで一変してしまったのには驚かされます。
 “H&M”の限界を超えた低品質には腰が引けましたが、あの合繊ばかりでウールがほとんど入っていないガサガサなウ−ル風?素材は日本のブランド商売では有り得ないと思って来ましたが、今のカジュアル系ブランドショップに並ぶウール?コートの大半はウールが半分以下の中国製ガサガサ素材ばかり。“ローリーズファーム”クラスでも皆、似たような情況で、駅ビルのOL系ブランドでさえガサガサ素材が目立ちます。さすがに“H&M”のような縫製不始末や露骨な畳み皺までは見かけませんが、素材の低質化は目を覆うばかりです。
 日本人の品質感覚、とりわけ肌触りに関わる素材感は落とせないものと思って来ましたが、恐慌下の低価格志向はそんな常識を吹き飛ばし、かつては量販ブランドに限られていたウールが半分以下のガサガサ素材がメジャーなSPAからキャラ売りのブランドショップにまで氾濫し、ニットなどウールが15%とか0%という酷い代物まで溢れています。限界以下と思って来た“H&M”の低品質もこんな情況では許容水準になってしまうのかも。
 衣服素材の急激な劣化の一方で高額な基礎化粧品は好調に売れており、肌感覚には世代間の格差がありそう。バブル後に青春を過ごした団塊Jr.以下の世代は低品質も許容する貧乏世代、それ以上の世代は品質や肌感覚にこだわるリッチ世代という断層が一段と明確になって来ましたネ。
 2008/12/18 11:09  この記事のURL  /  コメント(0)

希望のミューズ

 ビッグスリー救済法案が廃案になってまたぞろ恐慌風が激しくなって来ましたが、お先真っ暗の御時世下、失われた美しき日々を懐かしむようなCMが目立ちます。資生堂が41年振りに前田美波里を起用して往時の眩しい水着姿と成熟の60才の日常を、メナードも同様に岩下志麻の若き日と成熟の着物姿を彩ったCMを流しています。そう言えばエバーライフの八千草薫のCMにもそんな一遍があったかも。
 41年前の前田美波里の水着姿も鮮烈でしたが、敗戦まもない昭和24年公開の「青い山脈」で伸びやかな肢体の杉葉子(身長170cm!)が水着姿で海辺を走った目も眩むような新鮮な興奮には遠く及ばないでしょう。敗戦からたった4年後の事で、まさに焦土に芽吹いた眩しい程のミューズだったのです!もちろん私が生まれる以前の話で、川本三郎さんが「今ひとたびの戦後日本映画」という著書の中で共演陣のエピソードとして紹介しておられました。
 今まさに世界恐慌の焦土に全国民が打ち拉がれる中、希望のミューズが希求されています。芸能界も化粧品業界も我らファッション業界も、帰り来ぬバブルの夢からいい加減に覚醒し、焦土の上に芽吹く眩しいほどに新鮮な希望のミューズを世に問うべきではありませんか!!それは何処か懐かしい清貧な爽やかさが立ち薫る初々しいミューズなのでしょう。デザイナー達よ、悔しかったらそんなミューズスタイルをクリエイションして見せろよ!!
 2008/12/15 09:23  この記事のURL  /  コメント(0)

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プロフィール
小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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