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遠御の里山
 金融恐慌が世界を走った阿鼻叫喚の一週間の後に静かな週末が来て、私とルンルン妻は終の住処を求めて信州の野を駈けました。連休の渋滞の中、往復8時間も車中で過ごして遠御の丘陵を探し歩き、素敵なセカンドハウスで暮らす御夫妻や都会を捨てて農民となったインテリ親爺に逢いました。4000坪の農地に賭け赤銅色に日焼けしたインテリ親爺の何とかっこよかったことか。メトロな軽い男がゴミのように思えました。
 もはやあらゆる別荘地への関心を失い、遠く佐久、上田の街並みを見下ろす高原の農民たらんとする願望は抑え難く、遠御の里山に終の人生を捧げようと心を決めて大山町への帰路に付きました。
 今週は水曜日に『SC出店戦略ゼミ』、木曜日に『ロジスティクスVMDゼミ』を開催します。個別計画SCの販売効率を予測して出店の適否を言い切る貴重な『SC出店戦略ゼミ』、販売不振を在庫運用精度向上で打開し収益性を高めるという時節にピッタリの『ロジスティクスVMDゼミ』、どちらも本質を突く渾身のゼミなのですが、恐慌下の混乱の中、人気は今一つ。業界の認識は私の見識とあまりにもズレています。

 2008/10/14 09:51  この記事のURL  /  コメント(0)

軍靴の地響きが聞こえる

 世界大恐慌が現実となって毎日のように株が暴落し、誰も茫然自失するしかない暗黒の情況。日本ではまだ金融機関の取り付け騒ぎまでは行っていませんが、欧米では預金引き出しに人々が殺到する事態が拡がっています。実態経済にも津波のように波及し、輸出産業から小売業まで急激な業績悪化に直面しているのです。
 事態がここまで来れば、もはやジタバタしても始まりません。すべてのリスク資金を回収してキャッシュと金塊、確実な不動産に替え、あとはのんびりと平和な時間を過ごしましょう。この週末は長野の山奥まで疎開先の農園を下見に行きます。まだ被害が金で済んでいるうちに疎開先を確保し、自給自足の体制を整えて小さな幸せを守り抜くしかありません。急速に縮み行く資金の取り合いの後には国家間の資源と食料の力づくの奪い合いが待っているからです。ほら遠くから軍靴の地響きが聞こえて来ませんか!
 そんな暗黒時代にラグジュアリーだセレブだモードだトレンドだと騒いで見ても空回りするだけ。未だ能天気な業界紙誌やファッション誌は遠い異次元の世界にしか見えません。時代の空気を無視するのもそろそろ限界なのでは!
 2008/10/09 09:39  この記事のURL  /  コメント(0)

『国民服』の時代が来た!

 2日のSPAC月例会は計画SCの適否をズバリ言い切って盛況の内に終わり、3日は東京郊外の某大型SCにリモデル企画の調査に出掛けました。週末はそのSCの来店客調査レポートなどを持ち帰って目を通しましたが、ゴミ出しの分類が変わるとかでルンルン妻から次々と指示が出て家庭用品の買い出しに奔走し、フィットネスに行く暇も無く週末が潰れてしまいました。
 その合間を縫って読み通したのが副島隆彦氏の『恐慌前夜』。隅から隅までなるほどと納得する事ばかりで、我が家の資産保全対策を決意しました。我が家のドル資産は既に撤退済みでしたが関連会社の資金運用にまだドル資産が残っており、損切り覚悟で処分を指示。加えて、すべての債権と外貨預金の処分を指示しました。我が家も銀行預金の分散と投資不動産購入、疎開農園確保を決意した次第です。ランティエ生活を保証されていたはずの永井荷風が敗戦によって金融資産を失い、食事にも事欠く生活を強いられた轍を踏む訳にはいきません。何があってもルンルン妻には苦労をかけたくありませんから、先を読んで資産保全の手を打ちましょう。
 これからの資産管理は幾ら増やすかではなく如何に減さないか消滅させないかが問われます。大手銀行にまで取り付け騒ぎが波及して銀行預金さえ危なくなる時代がすぐそこまで来ています。株や外貨預金の損で済んでいる内はまだ平和と言うべきでしょう。そんな恐慌時代にモードだトレンドだと浮ついたファッションを売り込むのは狂気の沙汰で、もはや『国民服』にしかビジネスチャンスはないのでは!“ユニクロ”“無印”に続く『国民服』の開発が急がれます。
 2008/10/06 09:23  この記事のURL  /  コメント(0)

テナント企業は茹でガエル

 火曜日は早起きして大阪の“ブリーゼブリーゼ”のプレス内見会に行って来ました。オフィスが上に乗ったブリーゼタワーのB1〜4Fが物販ゾーンで、ユナイテッドアローズが4業態、アッシュペーフランスが3業態、ベイクルーズとアンビデックスが各2業態を出店するなど、セレクト中心に個性的なお店が揃っていますが、大衆を動員するお店は皆無ですから各テナントが顧客を形成して行く事になるのでしょう。ターミナルから少し離れている事もあってそんな性格で構成したのでしょうが、売上が付いて来るには時間がかかりそう。UAが引っ越して来たイーマは大衆動員と顧客形成のどっち付かずで苦戦したようですが、こっちはこっちで客数不足が心配されます。
 ユナイテッドアローズとプラステギャラリーは内部にエスカレーターがある1〜2Fメゾネットの大型店ですが、高層タワー下で柱ピッチが狭いためスケール感のあるMD展開が出来ず、路面店感覚の小間割り構成になっています。それが顧客形成に吉と出るのか動員に凶と出るのか、今後を見守るしかないでしょう。小売商売は難しいものですね。
 今日、木曜日は半年に一度、出店政策を点検し計画SCを総格付けするSPAC恒例の月例会『出店政策総点検』を開催します。今回は計画SCの売上を予測して出店の適否を言い切るとともに、最近の退店例を総括して危ないSCをあぶりだします。これまでの例会で『やめとけ』と警告したSCにも何故か出店してしまった企業が少なくありませんが、わずか1〜2年で撤退に追い込まれる事例が続発しています。世界大恐慌が現実味を増す中、何を好んで先行きの怪しいSCにまで出店するのか、テナント企業の経営感覚はもはや茹でガエル状態としか思えません。そんなに溝に金を捨てたいのでしょうか。
 2008/10/02 11:07  この記事のURL  /  コメント(0)

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プロフィール
小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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