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貴重な情報が飛び交う「販売情報交換会」
 先週は水曜日に新規開設SCの売上予測審査会、木曜日/金曜日と月例の「販売情報交換会」を開催する一方、2件のVMDクリニックをこなしました。40ケ所近い商業施設の商圏分析業務もようやく目処が立ち、ほっとした所です。
 レディスの「販売情報交換会」ではネイティブ〜ヒッピーなトレンドとレイヤードの拡大で早くも晩夏先取りのルック続出が報告され、昨年を上回るシーズン進行に驚きの声が聞かれました。初夏感覚のナチュラル/エアリー/プレップな商品が氾濫して春物がぶっ飛んだ後はダークな晩夏商品がカラフルな夏物を短期で陳腐化させてしまうというシナリオが見えて来て、商品展開の修正を急ぐ必要がありそうです。メンズの「販売情報交換会」では秋冬物主力素材の仕込み動向が報告され、ポスト・ダウンの本命が読めたと好評でした。
 25年も続く当社の「販売情報交換会」は参加の百貨店/セレクトショップ/大手アパレルの商品担当者が本音で情報交換する貴重な場で、当社のコーディネーターも直近の店頭スタイリング動向をゾーン/タイプ別にカラーイラストで報告しています。セレクトショップの面々は毎月、積極的に参加してくれるのですが、百貨店のバイヤーさんは会議や催事で欠席される方もあり、商品リスクへの関わりの違いを感じます。近年の販売低迷やリモデルの空振りを見るにつけ、百貨店人のマーケットを見る目は組織力学のバイアスが掛かり過ぎているとしか思えません。素直な目で真摯にマーケットの現実を見て欲しいものです。
 週末には妻が実家の両親をお堀端のザ・ペニンシュラ東京に招待しているとかで、お気に入りの○○○のスーツを着ていそいそと出掛け、私は持ち帰りの仕事を片しながらデッキでほころびかけた薔薇の新芽を愛でるひとときを過ごすなど、ああ我が家にも春が来たんだなと一時の救いを味わいました。業界にはこれから本格的な冬がやって来るというシリアスな日々ですが、週末ぐらいは小市民の平和を味わいたいものです。そろそろ軽井沢の方も気になり始めました。
 2008/02/25 11:01  この記事のURL  /  コメント(0)

SC開設沈静化は幻か

 先週は埼玉某大型SCのゾーニング企画、某カジュアルSPAの今秋MD展開企画を提出する一方、建国記念日の月曜から土曜までフルに使って商業施設の商圏分析・売上予測業務に集中しました。40近い案件の半分強は目処がつき、今週中にはほぼ一巡しそう。そこからブラッシュを重ねて精度を上げて行くプロセスが残っており、月末まではタイトな日々が続くと覚悟しています。それにしても今世紀に入ってのSC開設ラッシュは尋常でなく、大半の事例で新設SCによる大幅な商圏縮小が見られます。
 SC開設ラッシュは今年末までで沈静化すると言われますが、開発規制と関係の薄いメトロポリス圏にはSC開発好適地が数多く残されており、既設SCの増床ラッシュも予想される事から、とても沈静化するとは思えません。当社にも新設/増床案件が次々と持ち込まれており、開発が沈静化する兆しは感じられません。開発規制逃れの小型物件や敷地分割物件も見られますが大型SCとの競争力は望むべくもなく、一時の泡と消えて行く運命に在ると思います。
 今週は月例の「販売情報交換会」を開催しますが、それに先立って千近いブランド/業態の春立ち上げ商品展開を検証し、「08春夏期ブランドツリー」を作成しました。新たなブランド/業態を加えるとともに、最新のマーケット動向を反映してグルーピングを見直しました。初夏物の立ち上げを見て再検証し、3月の初めにはFCN(当社ホームページ)で公開する予定です。乞う御期待!
 2008/02/18 10:01  この記事のURL  /  コメント(0)

ビッグコンベンションは大盛況でした
 7日(木)に開催したSPAC20周年ビッグコンベンションは210余名という新記録の御参加を得て立ち見まで出る盛況で、2ヶ月かけて準備した甲斐がありました。私のシリアスな政策提言に加え、ルミネの花崎さんとイオンモールの村上さんのゲストパネルも好評で、会場は大いに盛り上がりました。メンバーのエグゼクティブに加えて四日市大学の谷口教授やジャパンイマジネーションの木村社長も駆け付けてくれたのは嬉しい誤算でした。コンベンション後の懇親パーティではモエシャンの砲列に続いてポイヤックやサンジュリアンのヴィンテージワインが次々と空けられ、皆様に美味しいと喜んでもらえました。世も業界も真っ青な中、これだけ盛り上がればまずは善しとすべきでしょう。この勢いでメンバーの輪が拡がってくれれば良いのですが。※コンベンションの御報告はこちら
 翌金曜日の「08AWへのMDディレクションゼミ」も狭い会場ながら満席となってホッとしましたが、週末の連休もまともに休めないほど仕事が山積しているのは、ちょっと憂鬱です。商業施設の商圏分析・格付け業務が数十ケ所も積み上がっており、やってもやっても終わりが見えません。某大型SCの構成企画や某買収案件のデューデリ、クライアントのブランドポジション検証も重なっており、必死で仕事をこなす日々が3月半ばまで続きそうです。その頃には陽気も良くなってデッキの薔薇達も芽吹き、ちょっと開放的な気分になれるでしょう。なんとか頑張るしかありません。
 2008/02/12 10:05  この記事のURL  /  コメント(0)

阪急メンズ館に行って来ました
 30日早朝ののぞみに乗って阪急メンズ館のプレス・プレビューに行って来ました。ナビオのB1から5Fまで6層計16,000平米を使ってインターナショナルからストリートまで、こだわりメンズを集積するというので、ビッグコンベンション前の忙しい中を梅田まで出張りました。
 6層と言ってもコアは1〜3Fの3層で、B1Fと4Fは従来型百貨店紳士服NBを格好よく並べ替えただけ。5Fはお兄系/ギャル男系からストリート系、スタイリッシュモード系のマルイ世界ブランドをコンパクトに並べたもので、メンズ館全体の中ではおまけ的。それでもコアの3層は超のつく目玉満載で、一見する価値はありそう。
 まず1Fでは世界初メンズ特化の“ルイ・ヴィトン”や“ブルガリ”“ティファニー”などラグ・ブランドのメンズ特化ショップがズラリと並ぶのは壮観。伊勢丹メンズ館然としたメンズ・ファニシング〜革小物・バッグ、シューズの編集平場は内装やディスプレイこそ凝っているものの、オリジナルのシャツを除けば編集は凡庸で、御本家ほどのインパクトはない。2F「インターナショナルスタイル」には“ディオール”“グッチ”“プラダ”など人気のインターナショナルブランドがズラリ並ぶ他、野口強氏プロデュースの4クリエーター編集ショップ「クアドロフェニア」とトレンドブランド編集セレクトショップ「ガラージュDエディット」が注目。3Fの目玉はNYに次ぐ世界二号店たる“トム・フォード”に尽きる。スーツが438,000円を裾に60万円台、シャツも6万円台中心というバブル・プライスには腰が引けたが、オーデトワレは税込み10,500円とお買得。日本中のニューリッチたちから問い合わせが殺到しているとの事だが、なんだか遠い世界のようにしか思えない。
 何時も混雑している伊勢丹メンズ館(9,900平米)に較べるとスペースが広い分、ブランドの箱ばかりが目立ってスカスカしたクール感があり、編集売場の運営力にも不安が残るが、関西で初めてインターナショナルモードを全面に押し出したメンズ集積として注目度は抜群。関西どころか西日本全域から“ファッショニスタ”(こだわり男)たちが押し寄せると期待されている。
 けれど、世界大恐慌の瀬戸際で貧乏神に取り付かれた今の日本はモードだファッショニスタだと浮つく気分じゃないのでは。あんまりにも時代の気分と逆行するデビューに先行き不安は否めません。御本家たる伊勢丹メンズ館も時代の気分とチグハグな提案ばかりで買う気になれず、ひとつの時代の終わりを感じます。
 今週木曜日はいよいよSPAC20周年ビッグコンベンションです。時代の気分を様々なデータで明らかにしてファッションビジネスのドラスティックな戦略転換を提ずる時代を画するコンベションになると思います。乞う御期待!!
 
 2008/02/04 10:39  この記事のURL  /  コメント(0)

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プロフィール
小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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